2017/05/28 のログ
■アルテミア > それまでの大人びた雰囲気から少し子供っぽさが混じる、本来の姿なのか、年相応にも感じるとくすっと笑って。
香りで誘いはしたが、そこから先はこちらが導くよりも早く飛び込んできた、捕らわれたのは一体どちらなのだろうか。
見えている範囲でしている背伸びは、無理をしていると思えば注意も出来る、見えない所でされると少々困った事にもなると感じるが、それが彼女なのだと思えば無理に辞めさせず認めて見守ろうとも考えて。
少女が向けてくる精一杯の愛情を受け止めながら、返すのはあくまでも欲望混じりの愛情、ただそれさえも全て受け入れると告げられると悪い気がせずに微笑んで。
「もちろん、クロエちゃんらしく、私色に染めてあげるわよ。
本当よ、それともクロエちゃんは夢の方が良いのかしら?
もちろん、褒める時には褒めるし、至らない所は叱るわよ。
間違った事をしているのに叱らないのは可愛がるのとは違うのだから。」
感情を表に出さず、何を考えているのか分からないよりも、今の少女の様に素直で真っ直ぐな感情が行き過ぎる方がよほど良い、こちらが制御すれば良いだけの話なのだから。
隠し立てをせず、本心のままに望み、漏らす願望、無防備だとは思いつつも、構わないかと優しく撫でる、年と共に成長するだろうから、今はこのままで良いと。
過呼吸の対処に背を優しくたたき、あやしている、絶対絶対に逃さないと牛っと必死で抱き締められ、まぁと微苦笑するが、そこまで求められるのも悪くないと撫でて。
何か思うところがあるからこそする隠し立ては、何れ自分から話してくるまで気が付かないふりをしていようと、リングの事は問わないでおく。
剃毛し、赤子のようにつるつるの秘書、心もとないのか、時折無意識の内に撫でているのを見るとくすっと笑い、初めての繋がりでしょうと微笑んで。
「そうね、その時その時、クロエちゃんが精一杯いやらしく誘えば問題ないわよ。
それならやっぱり綺麗にしましょうね。
簡単よ、浣腸と言って、お尻からお腹の中に薬を入れて、それを出すのを何度か繰り返すだけよ。」
自然と問うてきた言葉、男達にお尻を犯されたとは聞いたが、そういった事はしてなく、普通の行為しか知らないのだとくすっと笑って。
羞恥で頬を染め恥ずかし気に訊ねられれば、からかい気味だが、間違っていない事を教えて。
意味が分かったのか、耳まで真っ赤にして俯いたと思うとちらちら様子を窺うように上目づかいで見られ、覚悟を決めましたと顔を上げて向けられた瞳に優しく撫でて。
「クロエちゃんを見ていると、それはよく分かるわよ、だってとっても嬉しそうなんだもの。
本当に見せつけろってわけではなく、そんな心持ちでいるようにってことよ、此処を選んだのだから。」
抱き締めたまま、お尻に手を廻し、ゆっくりと開発する菊の窄まり、本来は排泄する穴を穿り拡げるたびに漏らす声、羞恥でかだんだんと艶やかに染まり始める肌に、性感帯なのは間違いないと確信して。
指摘にこくりと頷き認める姿、お尻が感じるのは恥ずかしい事ではないわよと耳元に囁いて。
ゆっくりと窄まりを広げながら貫いていく指先、喘ぎが漏れ始めると、軽く指を立てて腸壁を指先で撫でたり、軽く爪で掻いたりと弄んで。
「そんなに強請らなくても、お尻からたっぷりと可愛がってあげるわよ。
変って、気持ち良いんでしょ、さっきからもうずっと。ほらほら。」
根元まで飲み込まれた人差し指、腸壁にしっかりと締め付けられ、離そうとしない様子に、耳元でくすくすと笑って。
指先を締め上げる感触等から、きちんと開発すれば、極上の性器になると感じられ、ゆったりと腸内を掻き混ぜ軽く指を出し入れさせて。
唇を重ねると何度も吸い付かれるとくすっと笑うように目元を緩ませ、卑猥な水音をたて、流し込む唾液を喉を鳴らして嚥下する姿に、何度も何度も流し込んで。
夢中になって伸ばされる舌、舌に舌を絡め、口内を弄りながら、満足すると銀糸を引いて唇を離して。
「クロエちゃん、お尻を綺麗にするから、お尻を向けて、お尻の穴を見せてもらえるかしら?」
空間と空間を繋いで取り出したのは、白い液体の溜まった瓶と浣腸器、それも初めてにもかかわらず、リッターサイズの物、さっきの説明でどこまで理解したのだろうかと告げて。
欲を言えば全裸、ただ告げた言葉をそのまま理解するなら下肢を晒すだけ、さてどうするのだろうと、瓶の中の白い液体を浣腸器に吸い上げながら、じっと様子を見守って。
■クロエ > 強がり、背伸びをし、騎士の指名に邁進する自分と子供っぽく甘えて、幼気に素直な自分。
その二つがどちらも自分であることを認めてしまえば、感じていた齟齬もなくなり、自然な甘えが出来る様になる。
今まで散々背伸びをし続けていたものだから、素の自分を見せたのは彼女が初めてだ。
元々男子として育てられて以来、家族にも何処か見栄を張り、背伸びをし、意識しないでも本当の自分を見せずに生きてきたのだから。
初めて、全ての背伸びと強がりを止めて、ただ心の赴くまま、感情に従って求める。
本来はもう少し幼い頃に行い、その結果を学ぶべきものだ。しかしそうはならなかった。
その結果が、強烈な好意と恋慕に半ば暴走したかのように、相手の言葉を受け入れて、自身の行為を示し続ける今の態度に繋がっていた。
そしてそれすら受け入れてくれるのだから、惚れこんでしまうのも仕方がない。
「……ん、お願い。夢じゃないって分かる様に、ボクがアルテミアのものだってわかるように、染めてね?
褒められて、叱られて、頑張って……えへへ、その、時々意地悪されるのもいいかも、なんて」
全て取り払ってしまえば、純真な少女は猪突猛進。目標目掛けてまっしぐらだ。
完全に心を許しているからこそ、構えずに漏らす心の中身。撫でられるだけで、童女のように笑みを浮かべて。
その中に混じるのは、少女に秘められた被虐の欲求。幼い頃に騎士の鍛錬で根付いてしまった、痛みや苦しみへの耐性。
幼い頃に根付いた素養は、騎士としての生活でしっかりと根を張り、今では少女の中で無意識の性癖に育っている。
苛烈に、非道に扱われて、心折れずに振る舞えるのも、無意識に喜んでしまう自分がいるからに他ならない。
リングについても同様で、彼女の心配をすると同時に、自身の無力感が自覚なしの悦楽になっているのだ。
だから外そうと強く示せず、秘めて抱えることになる。
指先で触れる無毛の秘所も、強烈な羞恥に体が火照り、被虐の快楽が確かに生まれていた。
「い、いやらしく?……お勉強しないと、大変そうかも。
か、浣腸……昔、子供のころに病気で一回だけした、かも。
何度も、されちゃうんだ……♪なんども、なんども……♪」
自分に言い聞かせるように呟きながら、脳裏に浮かぶのは彼女の前ではしたなく粗相をする自分の姿。
見せつけるように、という話から、自然とこの場で排泄するのだと結びつけてしまっていて。
妄想に反応して、何度か、きゅ、きゅ、と指を締め付けてしまうと、きっと彼女にもばれてしまうはず。
どこまでも優しく暖かな彼女に見つめられると、そんな羞恥すら受け入れようと、踏み込む勇気がわいてくる。
「ん、ふぁ……わ、かった。お腹、綺麗になるまで、お薬入れて、出して、する。
その、子供の頃もそうだったけど、限界まで我慢したほうがいいって、お医者様いってたし。
だから、その……は、恥ずかしい、けど、すごく恥ずかしいけどっ、お、お漏らしするまで、我慢、したほうがいいんだよね?」
顔は真っ赤、耳も真っ赤。心臓は煩いほどになっていて、興奮は極度のものになっている。
荒い呼吸とともに告げるのは、自身をより追い込む言葉。意地悪く責められたいという願望の発露。
くにゅ、とかき回され、爪を立てられるとわずかな痛みに甘い声が漏れ出て、空気に溶けていく。
言葉に従いゆっくりと羞恥を解きほぐしながら、しかしそれでも恥ずかしそうに、肉穴を締め付けて甘えながら。
「んふっ、んっ、ぁ、ぁ、ぁあっ♪は、ひゅっ♪きもちい、きもちい、のっ♪
お、しりっ、おしりぃっ♪おにゃか、かき回されるの、くちゅ、くちゅって♪
え、エッチな音、立てないでほしい、のにぃっ♪ん、く、ぅううっ♪」
もう少しかき回せば、指が二本入りそうなほどには解れてくる。
入念な開発をすれば、男殺しにすらなりえる肉穴。入れる穴として誂られたかのような尻穴が、指を入念に搾り取る。
口付には貪欲に、やはり雛かと思うような夢中加減で、銀の糸には名残惜しそうにしながら、彼女を見る。
やがて告げられる言葉には、心臓の音が跳ね上がるのを感じながら、深呼吸を一度二度。
そして、意を決したかのように、まずは胸当ての留め金を外して。
「……その、服、汚れるといけないから、脱いだほうがいいよね?
わ、わ……なんか大きいの、だね。そんなに、注がれちゃうんだ……
それに、その液体、何のお薬だろうとか、気になっちゃうね。えへへ。
――ん、それじゃぁ、その……ボクの、覚悟、見せる、よ?」
足元のグリーブもはずし、靴を脱ぎ、裸足で石畳の上に立つ。
石の食い込む痛痒が、興奮を加速させるのがわかる。下腹部がずくんと疼きを上げる。
次いでバトルドレスに手をかけると、深呼吸してから一気に脱ぎ、手を止めずにブラを外した。
あとは服を畳む余裕もなく落とすと、幼い頃を思い出しながら、彼女の前で四つん這いに。
手は傷めないようにバトルドレスの上に置き、尻は若干突き上げて、桜色の、少しだけ解されて綻び始めた穴を見せながら。
「……ボクのお尻、いっぱい綺麗に、してください。
アルトリアが望むなら、ボクは何回注がれるのも、出すのも、するからっ♪
恥ずかしいけどっ、お薬注がれて、出すの、全部全部、アルテミアに、見て、欲しい、からっ♪
注いだお薬しか、出なくなるまで♪ボクがっ、お浣腸、好きになるまで、沢山、注いで、くださいっ♪」
被虐欲求にしたがって、思いついたまま言葉にする。
いやらしい誘いとはこういうものなのか、と思いながら。
あとはただ、苦しくなるまで注がれて、我慢して、吐き出して――そんな、苦行を楽しみに、穴をひくつかせるだけだった。
ご案内:「貧民地区 街路」からクロエさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 街路」からアルテミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 安宿」に黒百合さんが現れました。
■黒百合 > 「ようやく落ち着いたというところか……」
遠い東の国から夜陰に紛れてようやくたどり着いた王都。
―――いつまでも宿で仮住まいと言うわけにも行かないが、すむところが見つかるまでと格安の宿を借りた。
怪しげな東洋人の営むその宿は、自分の姿を見て何も言わずに部屋の番号を告げる。
小さな寝るだけと行った広さの室内。 そして、日々宿泊客が変わるのか、部屋の中の饐えた臭いに顔をしかめて小さな窓を開け放ち遠くに見える城にちらりと視線を送る。
「まあ、誰か来るわけもなかろう。」
訪問者などあるわけもない。せいぜいあったとしても、取り調べの役人ぐらいだろう。
長旅に疲れたのか、粗末なベッドの上に腰を下ろし、買い求めた地図を何をするでもなく眺めては、地理を頭の中にたたき込む。
■黒百合 > 「………」
長旅に疲れたのだろうか……。
じっと地図を眺めていた瞳が、ゆっくりと重たげに閉じられてゆく。
そのままテーブルの上に広げた地図を枕にしてゆっくりと崩れ落ちた。
午後の日差しの中のひとときの休息……。
ご案内:「王都マグメール 安宿」から黒百合さんが去りました。
ご案内:「平民地区のレストラン」にオーソンさんが現れました。
ご案内:「平民地区のレストラン」にクロエさんが現れました。
■オーソン > 城での一軒で有意義な情報と時間を過ごして少しの後。
その例と以前に約束したうまい店を教えるという事を行うために平民地区の一角で少女と待ち合わせる。
待つ姿が城での服装とは打って変わり冒険者の其れで。
背の事もあり人を探すには困る事もなく待ち合わせた少女が見えれば自ら足を運び出迎えに向かう。
「職務が忙しい中に態々すまんな。約束と礼を兼ねて今日はいい店に行くとしようか」
僅かにだけ本人は口調を柔らかくしたつもりで声を掛ければそれが当たり前と言う様に肩にと腕を回し。
その店、平民地区と富裕地区の合間にあるレストランへと案内をすることに
■クロエ > 久方ぶりの休日の夜、かねてより約束していた夕食を、と誘いを受けていた少女は、平民地区の一角――噴水広場で足をぶらぶらさせていた。
真面目な気質故に早めに待ち合わせ場所へとやってきていた少女だが――。
「やぁ、今日は素直にご馳走になりに来たよ?今日は久しぶりの非番だったから、のんびり羽を伸ばせたね。
んー、いい店かー、どんな所だろう?ボク、いっぱい食べちゃうけど大丈夫?」
首を傾げつつわくわく。冒険者の格好だから、前と同じ接し方でと意識しながら。
肩を抱かれると少しだけ身を寄せつつ、二人並んでレストランへ。
店の前につけば、きっと少女はぽかんとしながら、店と男を交互に見ることになる。
■オーソン > 「待たせたようですまないな。休みだったのなら遠慮は不要か。
そうだな…家庭料理のような味わいで落ち着ける店だな。食べるのは問題はない、クロエ一人分ぐらいはさほど負担にもならんよ。」
ただ少し変わった決まりがある事を告げずに、身を寄せた少女と共に。
店の前につき、ポカンとする少女が自分と店を交互に見る姿。
それを見ればここだと一言告げて店にと向かい、扉を潜れば店員に一言二言話しをすれば少女と別れて一度店の奥へと案内されていくことに。
この店は庶民的な味を味わえるレストランであり…変わったルール、ドレスアップをしないといけない店だと少女は連れていかれる試着室で知ることになるだろう
■クロエ > 「こういう時は、今来た所って言うのが良いんだっけ?あ、本当にそんなに待ってないから気にしないで。
家庭料理かぁ、お休みの終わりをほっこりと占めるのはいい気分だね。ふふ、楽しみだなぁ」
うずうず、わくわく。やがてやってきた店は――なんだか格式高い雰囲気だった。
そのまま男は店員と話しに行き、次いで女性の店員に自分だけが案内される。
なんとなく不自然だとは思うが、とりあえず後を付いて歩いて奥へ。
奥に進めば、貸しドレスが飾られた衣装室と、その奥の試着室が見えてくる。
謀られた事を悟ると、嘆息しつつ、ぼやく様に呟いた。店員はドレスを選びに張り切って棚の前だ。
「……ドレスコードって、ぁー、そういうことかー……ボクにドレスを合法的に着せに来たと。
むぅ、ドレス……ドレスかぁ。ここから着替えるんだよねぇ」
一人で着替えることになるなら良いのだけれど、と少女は試着室の前へ。
店員が持ってきたのは、紫色が綺麗なドレス。纏えば菫の花のような印象を与える、膝丈ほどのワンピースタイプだ。
「ん、きれいだねぇ。紫薔薇のコサージュもついてるんだ……って、あ、一人で平気!着付けやったことあるし!
だから、ちょっと待っててね?うん、覗いたりしちゃだめだよっ!」
慌てて受け取り、試着室の中へ。カーテンを閉めると、緊急時に備えた防具類は手早く外す。
そしてバトルドレスを脱ぎ捨てると――露わになるのは発展途上の肢体と、それを包む下着だ。
過日の敗北で嵌められたリングのせいで、下肢だけは一糸まとわぬ状況。そこに急いでドレスを着付ける。
そうして柔らかな生地を纏った少女は、丈の長さと中が見えないかだけを何度か念入りに確認して、試着室を後にする。
そして、借りてきた猫の様に大人しくなった貴族令嬢が、男の元へと戻ってくる。
■オーソン > 「それは本来はこちらの言う言葉なんだが…先に来られていては言えないか。
普段の殺伐とした職場を忘れるには酒場もいいが家庭的な雰囲気もいい物だ」
ここまで連れてきてしまえばもはや逃げることは無いだろうと少女を見送れば店員に少女とは逆の部屋へと案内をされる。
そこに並ぶスーツや舞台衣装のような衣服を眺めれば自らに合うものを選ばれそれを手に試着室へ。
慣れた手つきで着替えれば姿見の前でおかしな所がないかと何度確認をして衣装室を後にする。
レストランへと戻れば少女の姿はまだなく案内された席にと先に腰を下ろしてしばし待つことに。
そして視界に借りてきた猫のように大人しくなった貴族令嬢となった少女を見せれば腰を上げ。
「よく似合っているぞクロエ。だますような前をしたことは謝るが…そうしてまで見た甲斐があった」
ドレス姿に素直な言葉で褒め、この店のルールを告げなかった事には頭を下げて謝罪をする。
そして椅子を引き少女に勧め、座るのを確認すれば大変へと腰を下ろしメニューを差し出す。
約束通りに好きに食べていいと言う様に。
■クロエ > だまされた分、料理は目いっぱいに食べてやろうと決意する。
そして案内された先、席に座る男の対面に、ドレスを纏った少女が立つ。
「うぅ、これ動きにくいし、いつもの服よりも軽いから心もとないなぁ。
……まぁ、ドレス着るのも嫌いじゃないけどさ――褒めても、いっぱい食べるからね!」
謝罪を先にされてしまった結果、怒るに怒れない状況。
結局、少女は導かれるままに椅子に座り、子供っぽく足をぶらぶら。
メニューを渡されると、少女はまず飲み物としてリンゴ果汁のミネラルウォーター割を注文。
次いで料理は、野菜を中心に煮物やら酢漬けやらを頼むことにした。
肉やら魚やらのメイン所は、何でも食べられるから男に譲ることにする。
■オーソン > 「普段の服装と変わらないと思うが…軽いのは仕方ないだろうな。
嫌いでないならばまた見せて貰いたいものだが?
遠慮せずに食べていいぞ。その姿を見れた対価だと思えば安いものだ」
こういう所は長くを生きた年の功、先に謝って少女の怒る出鼻を挫いてしまい。
椅子に座り脚を揺らす姿が普段とは違い年相応に見えて微笑ましく。
メニューを見た少女が注文をし、メインがない事にそこはこちらが頼めばいいのかと判れば魚のソテーや肉を焼いたものを注文をして。
「今日は仕事の話しはなしにしておこうか。
嫌でなければクロエの事を聞きたいと思うが構わないか?」
調理が来るまでの間の話題に少女の事が聞きたい、そう告げて真っすぐに見返すが魔眼などは使わずにあくまで少女の意思に任せるよ言うように
■クロエ > 「いやいや、結構変わるよ?ふわふわしてすべすべしてて、凄く心許ない感じ。
こう、ボクも貴族だけどさ、こんなに弱い服を着て外出るのって怖くないのかな?
しかも汚したらそれだけで服の価値がなくなっちゃうし――まぁ、時々なら、いいけどさ。
本当に時々だよ!毎回なんて絶対に見せないからねっ!」
出鼻を挫かれた分強めに言うと、あとは料理を待つだけ。
その間の暇は、雑談で埋めることとなる。
「んー、いいけど、どんな事が聞きたい感じ?面白いネタとかはないよ?」
苦笑しながら、先に飲み物だけはやってきたから、ちびりちびり。
自分の話をするのはいいが、切っ掛けがないと話しにくい――そんな雰囲気で、苦笑いを浮かべるのである。
■オーソン > 「そんなものなのか?布地が違う以外は同じだと思っていたな。
クロエ、貴族のお嬢様にはまず護衛が付くだろう?一人で出歩くことがないからそこは大丈夫ではないか?
こういう店では汚したとしてもうまく汚れを落とすから心配はいらんぞ。
判っている、時々で十分だ。その方がより可愛さが目立つ」
流石に女性用の服の違いは判らず怖いと告げる少女に、それならば護衛につきエスコートするが?と本気とも冗談とも区別のつかない口調で告げて。
「どんなことをか…それでは家族の話などはどうだ?俺は独り身でな、家族と暮らしというものに興味があってな。
勿論話しにくい事は言わずともいいぞ。話せる事、話しやすい事で頼めるか?」
軽いワインを飲み物と頼み少女に合わせて運ばせ口に運び。
他人の家族、その暮らしに興味があると言う様に苦笑いを浮かべる少女にと告げて。
■クロエ > 「んー、いつもは麻とか綿とかだけど、これは随分と良い生地だから、着心地がね。
いやいや、貴族に護衛が付くって言っても、その護衛が暴漢より強いとは限らないじゃない。
ボクは大抵の暴漢より強い気でいるけれど、姉様とかはそうじゃないからねぇ。
ん?大丈夫、ドレスを着た時の食事の作法も心得てるから、汚す事はないはず!
……うぐ、そういう事、まじめに言うんだよねぇ、オーソンさんは、全く」
本気か冗談かわからない言葉には、微笑みと共に遠慮を告げる。
何せ少女も騎士だ。騎士が護衛を付けられるなどというのは、笑いものにしかならない。
「んー、家族、ねぇ……家族と言っても色々な話があるからなぁ……。
姉様の話か、父様の話か、母様の話か……お付きのメイドさんも家族のようなものだったし……。
話せることはいろいろあるけど、どういうのが気になるか、とかの具体的なリクエストとかあるとうれしいかな」
色々在り過ぎて話せないよ、と微笑みながら、リンゴのジュースをちびちび。
男から聞きたい内容が飛んでくるならば、それについての話に花を咲かせることとしよう。
■オーソン > 「素材が違うという訳か。それだけでも勉強になるな。
それはそうだが…必要であればこちらの手の者を付けるか?人柄と腕は保証するぞ。
クロエならばそうかもしれんがそれでも油断はするものではない。後クロエがやりすぎれば身内に目が向くかもしれんぞ。
そこでないはずというのがクロエらしいな。何作法は信じても汚しても問題はないぞ。
こんなことを言うのは気に入っている相手だけだ」
遠慮を告げられれば無理には押さずにそうかと引き。
やりすぎないようにと釘を刺す、暴漢の中には家族を狙う者がいると告げて。
「家族の話と言っても確かに大雑把すぎるか…。
それならば父上の話を聞いてもいいか?以前に話を聞いた時にどういう御仁か気になっていてな」
少女の言葉にその通りだと笑みを浮かべワインで唇を濡らし。
それならばと少し考えて…以前に少し話を聞いた父の事を聞きたいと告げて。
そうする間に少女は頼んだものを中心に料理が運ばれてくることに
■クロエ > 「ん、素材も違うし、縫い方も違うから丈夫さも全然違うよ。
あはは、そこまでして貰ったら頭上がらなくなっちゃうから、まだいいかな。
それに、ボクに剣や体術を教えてくれたのは、父や使用人の皆だから、平気なんじゃないかなぁ。
姉様も武術はからっきしだけど魔法は使えるみたいだし……それに、どうにかできる家だって信じたいしね
むぅ、信用してないなぁ?――良いよ良いよ、きっちり見せつけてやるんだから!」
気に入っている相手、という言葉には、反応すると余計にカウンターが飛んでくるから視線をわずかにずらして答える。
少女が真面目すぎるから家族が、と言われれば確かにそれもあり得るが、そうするよりも少女一人を組み伏せるほうがきっと楽なはず。
暴漢に家族を狙わせるくらいなら、腕のいい暗殺者を一人雇って、薬を盛るなり毒で落とすなりした方が、きっと安上がりである。
「ん、父様の話だね?父様、と言うか、ボクの家は代々騎士を輩出している家系でね。
父様はその中でも結構強い方だったらしいよ?騎士剣術と甲冑組手はかなりの腕前だったらしいし。
で、今は王都じゃなくて王国領に小さな土地を持ってるから、そこで狩猟したりしてるんじゃないかな。
捕ってきた鹿を捌くのが父様で、料理するのが母様で……ジビエっていうんだっけ?そんなお料理よく作ってるって」
などと話しつつ、やってきた料理に目を輝かせる。
そして行儀よく食事の礼をとると、優雅に、素早く、もぐもぐと料理をきれいに片づけ始める。
それはさながら魔法のように洗練された早食いだった。
■オーソン > 「そういうものか…。参考になるな。
何、こちらはそれ相応の物をこの前に貰っているのでな、その程度ならば安いものと思ったまでだ。
なるほどな、あの見事な腕前の師は父上に使用人ならばその心配はないか。
剣に魔法…随分と有能な家庭という訳か、驚くしかない。
信用はしている、ただ万が一はあるだろうとな?」
言葉に対する反応がなく視線を僅かにだがずらす姿にそれでわかったと言う様に笑みを向け。
知恵の中途半端に回る暴漢は損得を考えないものだが話しを聞けば大丈夫そうだと感じ取って。
「俺の父は平民の出でな。騎士の父とはどういう者か興味があるという訳だ。
代々騎士を輩出しその中でも強い方か…クロエを見てれば納得ができるな。
そう言う事か…どうして社交界でも見ない訳だ。今はそちらで暮らしていたわけか。
狩猟をしたものを夫婦でか…そういう生活には憧れるものだ」
話を聞けば少女の剣の腕前に納得ができ、仕事の合間に調べた少女の家柄。
知ったはいいが社交界などでは顔を合さなかった理由も判明し、話しに聞く暮らしにそう言うものも良いかも知れないと。
料理が運ばれてくれば礼を取り、ゆっくりとした手付きで手を伸ばし。
優雅ではあるがまるで魔法のように片付けていく早食いには驚かされ。
そうする間にメインとなる肉や魚の料理が並べられていく。
■クロエ > 「ん、やっぱり女の子の服についてはあまり知らない感じかー。
でも、防具に例えるとわかるでしょ?麻のほうが風通しがいいし、綿のほうが丈夫だし。
縫い方も、皮鎧や布鎧にする縫い方と、普通の服にする縫い方とか、使う糸も違うじゃない?
文武両道を地で行く、古式ゆかしい騎士の家系だからね。なんで魔力まであるのかは知らないけども。
勉強と体術は、大抵どちらかが合う事が多いし、しっかり研鑽を積めばできるようになるから、特別優秀ってわけでもないと思うのだけど、どうなんだろう?
――それは信用しているようでしていないからそういうこと言うんですー!」
はぐ、むぐ。食べる料理は素早く片付く。勿論、行儀よく目分量で半分を見極めて、自分の分だけをきっちり食べていくスタイルだ。
「ん、社交界は騎士が行くのではなく、貴族が行くべき場所だから、あんまり合わないらしくてね。
とは言え、全く顔を出さないっていうのも問題だから、母様や姉様が代理で出てるよ。
でも、大抵ホールやクラブの隅っこで遠慮気味にお茶を頂いて帰ってくるだけらしいけど。
えへへ、仲のいい家族だよなぁ、とはボクも思うよ。お陰ですごく幸せだもの」
ジビエの話をすると、お肉が恋しくなってくる。
そこにちょうどやってきたお肉は、野性味こそ溢れないものの、満足するに足る味付けと柔らかさだ。
魚料理も身がほわりと崩れる様が淡雪のようで何とも言えない。調理者の腕前に感動しながら、美味しい一時を楽しんでいた。
■オーソン > 「こういっては何だが女っ気のない生活をしているものでな。
贈る相手でもいれば少しは詳しくはなれるだろうが……。
あぁ、その例えならば良く判るな、確かにその通りだ。
防具が騎士や冒険者に対する仕事着ならばドレスは婦人方に対するそれという事か。
文武両道を行くからこそ魔力もあるのではないか?魔法とは知識の分類になるだろう。
研鑽を積めばできるようになるか…今の騎士たちに聞かせたい言葉だ、態度と腕が合わないものが多すぎだな。
そうとも取れるか。悪気はなかったのだがすまなかった」
早く食べていながらもこちらの分を残している気づかいに感謝をして食べ進めて。
「顔を売りたい騎士が場違いにいる場合も多いがクロエの父上は本当の騎士だな。
なるほど、母君や姉上が来ている訳か…では見かければ挨拶をしておかねばな。
クロエの家族にはあのような私利私欲に満たされた空間は合わないと見えるな。
俺もいつか家族を持てばそう言う家族を持ちたいものだ」
少女の言葉にふと本気で家族というものを考え、一瞬だけ遠い目をして。
運ばれてきた肉や魚料理に満足そうにする姿を見て、聞かされた話に水からも満たされて楽しく美味しいひと時を楽しんで。
■クロエ > 「ぇー、その割にすごく手馴れてたし、嘘でしょ、絶対。それに、騎士団の上の方なんて、貴族子女でもホイホイ釣れちゃいそうだけど?
ん、だから、おしゃれとしては素敵だけど、有事の時の備えは全くダメってこと。
ボクは出来れば機能美を重視したい性質だから、ドレスは性に合わないんだよ。
まぁ、女の子の勝負服だから、そんな感じで間違いはないんじゃないかな、きっと。
んー、魔法は魔力と知識の両方がないと苦労するんじゃないかなぁ。無い物を補うのは、やったことないけど大変そうだし。
知識だけあれば学者さんになるし、ね。あはは、最近は、プライベートで鍛錬とかしない人多いものね。
むぅ、謝れられるのは、その、困る。けど、まぁ、うん……気にしてないよ?」
もぐもぐ。ぱくぱく。この量だと少しばかり物足りないが、それは秘密にしておく。
「んー、多分、なよなよした人が嫌いだからなんだと思うけどねー。
ボクは父様の血が強いらしくて銀髪だけど、母様と姉様は金だから気を付けてね。
そだねぇ。多分、今みたいに小さな領地の中でひっそりと楽しく過ごせればそれでいいんだと思う。
権力欲もないし、お金が欲しい訳でもないし。この国が平穏で豊かであればそれ以外は、ね。
ふふ、それはまずお嫁さんをもらうところからだね!優しい子にしときなよぅ?」
によによ、と笑いながら意地悪のお返しで冷やかしつつ、食事もそろそろ終盤戦。
デザート頼んでいいのかしら、とちらちらしながら、許可の言葉を待っていた。
■オーソン > 「そうでもないぞ。確かに貴族子女は釣れるだろうが権力とのつながりを作りたいという打算ばかりでな。クロエのような純粋なものはそう相違ないのが現実だな。
常時戦場という気構えのようだな。その考えは良いとは思うが息抜きはするようにな?
ならば機能美を従事したドレスでも誂えてみるか?勝負服か…。
どちらかが欠けても駄目という事か、それはそれで中々に大変だな。
学者の知識と騎士の腕があれば理想だがそう言うものはそうそうはいない。職務中ですらしないものがいる始末だ」
気にし手に無いという言葉に笑みを返し。
以前の食べている量を知るだけにそっと自らの料理、食べるにとった分の残りを押しやって。
「騎士には打算で生きるものは性に合わないという事か。
金だな?判った、気を付けるとしよう。
ひっそりとした暮らしは成すことを成した者の特権だな。
クロエの父上は俺が理想とする人格を持つ御仁のようだ。
優しいだけではきっと飽きてしまうな。優しく活発で常に楽しさを分けてくれるものが理想だ」
冷やかしに対し中々に難しい事を告げて笑みを向けて。
調理もほとんどなくなり終盤に、少女の視線に気が付けば好きに頼んでいいぞと言う様に頷いて。
■クロエ > 「ぁー、そっか。身分を求めてくる子もいるのか――って、ボクとは冒険者としてあったんだから、身分とか求めるわけないでしょ!?
常在戦場は、父様に最初に習った事だから、中々抜けなくて。料理とかで発散はしてるけども。
ぇー、今のバトルドレス可愛くない?一応、銀色で薄手で、胸当てとかはつけるけどドレスっぽくは仕立ててるんだけど……。
ん、ボクは特異なパターンで、魔力を魔法として使えないけど、魔剣を使えるって感じ。
それと、魔法の勉強はどうしても相性悪くて殆ど入らなかったからね、諦めた。
両方持ってる人は本当に少ないし、そもそもお仕事しないでどっか行っちゃうものね」
料理の残りを進められると、それには顔を赤くして。
なぜか少しだけぷんすかと怒りながら、しかし確かに食べるのだ。
「ん、打算で生きる重要性は知っているけど、それは騎士道ではないよねって感じ。
あと、単純に笑顔で媚び諂うとか、言葉でまどろっこしく言質を探すとか嫌いだから。
ん、金だよ!あと、ボクはこう、ぺったんこだけど、姉様はスタイル良いんだ。
お陰でボクもそう思うようになったけど、実際に騎士として働くと凄く大変だよね。
これをずっと続けてきたんだから、父様は筋金入りだったんだなぁ、なんて。
――ん、それは中々難しいかもだけど、女の子もたくさんいるし、きっといい人見つかるよ!」
笑顔で告げると、許可が出たのでうれしそうにケーキと紅茶を注文し、デザートのメニューを回す。
やがて、少女のもとには真っ白なクリームが塗られたショートケーキとレモンティーがやってくる。
至福の組み合わせを楽しむ少女は、満面の笑みでご満悦だった。