2017/05/23 のログ
ご案内:「九頭竜山脈の奥地」にレイカさんが現れました。
レイカ > 里の中央、いくつか簡易的な建物をいくつか立てただけの集落。
たった30人だけのミレー族が暮らしている里の中央に、私はそっと木を植えた。
たった一本の木だけど、この木は周りの大木と同じ木。

ドリアードたちに協力を得て、私はこの木を大木に育て上げるつもりだった。
とはいえ、いくら精霊の力を使ったとしてもこの里を覆えるほどの大木に成長するには、やはり時間がかかる。
少なく見積もってもひと月、いやもっとだろうか。

それでも、着々と準備は整っていった。
私が現場で指示を出さなくても、ミレー族の皆は作業を進めている。
少しずつ、牛歩の歩みだけど里を覆えるだけの防壁を完成させようと、みんな一生懸命だ。

皆で力を合わせることが、私はとても好きだ。
一人だけじゃ何もできない、皆がいて初めて大きなことができる。
どこかの理で、『全は一、一は全』という言葉がある。
つまり、世界はたった一つの集合体から作られている、一つの力は弱くても集まれば非常に大きな力となる。
この言葉を今の状況に当てはめると…とてもよく分かった。

「………そろそろ、でしょうか…。」

実は、今日は私は彼らに喜んでもらおうと、クッキーを大量に作っていた。
ミレー族の皆は、あまりまともな食事を食べたことがない。
もともと、皆奴隷だったのだから仕方がないといえば仕方がない。
だから、甘いものがみんな好きなのだ。

この里では、バターや砂糖を手に入れるのは非常に難しい。
それらを手に入れるには、時折街道を通る行商人から買い付ける必要がある。
この里の物資、例えば狩りをして手に入れた肉や野菜。
それらと等価交換で手に入れるしかないのだ。

レイカ > やることはやったし、クッキーの様子でも見に行こう…。
もしかしたら、もう焼きあがってるかもしれない…。

私は、里の奥にある一番大きな建物。
食堂へと、足を進めた

ご案内:「九頭竜山脈の奥地」からレイカさんが去りました。