2017/04/24 のログ
■ウルフェラ > 「納得/感謝。分かりました。料金を発生させないよう、努めます――」
出していた布袋をコートの内側へとしまうと、ウルフェラは今一度ぺこりとお辞儀を
した。彼女なりに、これからは大事にしたいという旨を伝えたかったらしい。
「――それでは。本日はこれで、失礼します。またお金が貯まったら、
その時はまたここへ来ます。それまで、『その子』を大事にしていて下さい」
魔動機を指してそう口にすると、ウルフェラはフードを被り店主に背を向ける。
顔だけをそちらへと向けて最後にもう一度頭を下げた。
手の内のぬいぐるみをぽんぽん、と撫でながら。
大きなリュートケースを背に、少女は店を出ていった――。
■スー >
「そうしなよ、次あう時はもっと感情のことがわかるようになるといいね」
言われなくとも、品物は大切にするのが仕事だ――
ぱたぱたと手を振り、見送って。
客が消えれば明かりが消える。
ばたんっと扉が閉じれば――
また、暗闇に。ぎぃぎぃっと、きしむ音だけが響いて――……
ご案内:「骨董屋”影の国”」からスーさんが去りました。
ご案内:「骨董屋”影の国”」からウルフェラさんが去りました。