2017/04/24 のログ
ウルフェラ > 「納得/感謝。分かりました。料金を発生させないよう、努めます――」

出していた布袋をコートの内側へとしまうと、ウルフェラは今一度ぺこりとお辞儀を
した。彼女なりに、これからは大事にしたいという旨を伝えたかったらしい。

「――それでは。本日はこれで、失礼します。またお金が貯まったら、
 その時はまたここへ来ます。それまで、『その子』を大事にしていて下さい」

魔動機を指してそう口にすると、ウルフェラはフードを被り店主に背を向ける。
顔だけをそちらへと向けて最後にもう一度頭を下げた。

手の内のぬいぐるみをぽんぽん、と撫でながら。
大きなリュートケースを背に、少女は店を出ていった――。

スー >  
「そうしなよ、次あう時はもっと感情のことがわかるようになるといいね」

言われなくとも、品物は大切にするのが仕事だ――
ぱたぱたと手を振り、見送って。

客が消えれば明かりが消える。

ばたんっと扉が閉じれば――

また、暗闇に。ぎぃぎぃっと、きしむ音だけが響いて――……

ご案内:「骨董屋”影の国”」からスーさんが去りました。
ご案内:「骨董屋”影の国”」からウルフェラさんが去りました。