2017/04/05 のログ
ステファン > 「さて、そろそろ戻ろうか…」

軽く握った手綱を操り、やってきた方向へ馬を向ける
跨いだ足で軽く馬の脇腹を小突いてやれば、それに反応してみせるのに満足そうにしながら
城門の方へと帰っていくのだった

ご案内:「王都郊外」からステファンさんが去りました。
ご案内:「魔法具店『ビルスキルニル』」にトール・サンダーフェロウさんが現れました。
トール・サンダーフェロウ > 大通りから少し外れた路地にこじんまりと構えられた魔法具を扱う店がある。知る人ぞ知る……と言えば聞こえはいいが単に無名なだけかも知れない小さな店。
だが、その一部の者には店の品揃えが決して悪くないことと、もう一つ、他の店にはない特徴で有名だった。

開店中の札が提げられた扉の脇の小さな窓から中を覗けば、カウンターに両肘を突いて身の丈に合わない大きな本を拡げている年端もいかない少女の姿が見えるだろう。
一見、店の手伝いをしている子供……彼女こそがこの店の店主なのだ。

ご案内:「魔法具店『ビルスキルニル』」にエリックさんが現れました。
エリック > 「ここで…あっているよな」

仕事仲間に魔法具を探していると告げ紹介された店を多賀氏たどり着いたのは路地にあるこじんまりとした店。
本当にここで間違いないのかと手にした地図を見れば間違いはなく。

扉にかかる開店中の札を目に店は開いている。そう思えば迷わずに扉を開けて中にと入る。
そして店内を見回せばカウンターに年端もいかないような少女が本を広げているのが見え…。
まさかその少女が店主だと思わずに店主を探すように店内を見回す。

トール・サンダーフェロウ > ドアに吊るした鈴が来客を告げる軽やかな音を立てると身の丈に合わないカウンターに腰掛けた少女はゆっくりと顔をあげる。長い睫毛に整った顔立ち、そして、触り心地に良さそうなふわふわの金色の髪が外からの陽光に輝く。

「やあ、いらっしゃい。何かご入り用かね?薬草の類ならそちらの籠だよ。」

年に似合わぬ大人びた口調で少女は来客へと声を掛ける、もちろん大人びて見える微笑みも忘れない。

エリック > 「あ、あぁ。失礼するよ。薬草じゃなく魔法薬を探しているんだが…店主はいるかい?」

店内を軽く見回し少女以外を発見できず、その少女に声を掛けられれば僅かに驚きながらも探しているものを告げる。
見た目に似合わない大人びた口調に違和感を感じはするが、きっと留守番の得意な子なのだろうとかってに思い込み。
カウンターに近づけば店主の所在を目の前にしながら訪ねてしまう。

トール・サンダーフェロウ > 「なるほど。魔法薬だったか。で、どのような薬をご所望なのかね?」

カウンターへと両肘を置いたまま、寄ってきた青年を大きな蒼い瞳で見上げる。その右手の中指には翡翠の指輪、そして、金色の髪から覗く耳には特徴的な紡錘型のイヤリング。年の割にはませている、そんな印象を与える白いドレス姿の少女は青年の言葉に自らを指差して見せた。

「儂が店主だよ。で、魔法薬ならそちらの棚だ。無い物なら煎じることが出来るかも知れないから何に使うか教えてくれ給え」

子供扱いには慣れている、そんな余裕を感じさせる笑顔と口調だった。