2017/03/16 のログ
ノエル・ベネトー > 「お菓子!美味しいのでしょうねえ…。
 秘密ですけど、小さい頃知らない方から焼き菓子を戴いたことがあります。
 もう1度食べてみたいと思いましたけど…焼き菓子を持ってここに迷い込む方はほとんどいらっしゃいません…。」

彼の説明を聞きながら外の世界に思いをはせてうっとり、そしてしょんぼり。
ノエルが動くたびに震える余分な肉は木の実でできているかはともかく、お菓子ではできていないようだ。
主に彼女の興味は食べ物や街並みに向くようだった。
もっと、もっと、と父親に絵本を読ませようとする娘の如く…だったノエルは、問い掛けられて
ようやく我に返り、青い瞳をまばたかせ、彼に向ける。

「それもそうですねえ。
 どうぞ、いらしてください。
 一晩読んで頂けるのなら願ったりです。」

少し足についた砂を払いつつ、靴を履く。
そうと決まれば善は急げ。
ずっと挿絵だけで理解しようとしていた本の内容を知ることができるのだから、提案した彼を急かすように。

アシュトン > 美味しいな、君ぐらいの年頃(と言ってもエルフは人間と年の基準が違うだろうが)の子だったら、皆好きだな。
はは、まぁそうだろうな。こんなところに迷い込むのは冒険者の類が殆どだろうし。
行商か何かなら、あり得なくもないって言った程度か。

(何やらと非常に悲しそうな様子に、肩が微かに揺れた。
残念ながら自分も保存食の類しか持っておらず、彼女の期待に沿える事は出来そうもない。
まぁシリアルとドライフルーツを砂糖で固めた補給用の甘味はあるが、口の中を全力で砂漠に変える部類のモノであり、彼女の望むモノとは程遠い)

……出来れば少しだけでも寝させてもらえるとありがたいんだがな。
勿論暫くは読むのに付き合うが。

(なんだか本当に夜明けまで読み聞かせをやらされそうな予感がして、ちょっとだけ休ませて、とばかりに付け加えておく。
彼女が立ち上がるまで、また暫くと周囲を警戒していたのだが。
歩き始めればそれに従い、後ろをついてゆく事とした)

ノエル・ベネトー > 君、と呼ばれて今頃気づいた。
本の読み聞かせをねだるくらいお世話になるのに、名前を告げていないことを。

「わたし、ノエルと申します。」

決められたことのようにぺこりとお辞儀して。
挨拶もそこそこに彼を自宅である小屋まで案内する。
小屋は密集しており、そこを通る際には泉にいる時よりも警戒が必要だ。
といっても案内する当人はわりと呑気で、足音もザクザクさせている。
こんなことだから時折規則を破ったことがバレて罰も受けるのだけれど…。

1人で暮らすには十分な、でも成人男性と2人で過ごすには少々手狭な我が家へといざなう。
王都に比べるべくもない生活ぶりは屋内も同様。
ソファーなどという洒落たものも用意していないが、植物で編まれた座布団のようなものを敷いた。
さて、寝させてくれと言った彼の願いを聞く気があるのかどうか、
相変わらずのキラキラおめめで相手の傍を離れず、寄り添うように待機。

「あのーう…時間があればで結構なのですが、このページとこのページのここの文章、
 さっき読んで頂いただけではよくわからないので、絵で表現して頂けませんか?」

絵心まで請う始末だった。

アシュトン > アシュトンだ、見ての通り人間って奴だな。
……もう少し慎重に――いや、もういいや。バレない事を祈ろう。

(簡単な言葉で自己紹介を返した後に、警戒心の欠片も無いような足音に微かと眉間に皺を寄せるのだけれども。
なんかもう殆ど諦めたかのようなセリフと共に、此方はしっかりと音を消し、周囲の様子に気を配りながら後をついてゆく)

(案内された家は、まぁまさにこういう集落の一人暮らしの家、という感じだろうか。
だされた敷物が植物製なのが、なんともエルフ感である)

剣とコートだけその辺に置かせてもらうよ。

(一見すれば大分丈夫そうな革のコートであるが、その内側には色々な仕事道具が詰め込まれている。
動きには影響が出ないように工夫はしているのだが、重さについては当然とそれなりにある。
腕を引き抜けば一息とついて、その辺の片隅に畳んでおく――ついでに、少々と細工。
備え付けた薬瓶の蓋を外しておく。中身は、揮発性のある媚薬の類である。
ほぼ無味無臭、時間と共に蒸発し、大気に混ざる。効果としては名前から大よそ想像できるように、興奮や思考の鈍化、性感の増大、などと言った感じ。
バレなければ、少しと経った辺りで効果も出るだろう。……それまでは、彼女のおねだりにちゃんと付き合ってあげるとしよう。
仕掛けを終えると両腰の鞘も固定のベルトごとはずし、コートの傍らにへと。
一通りと済ませた後に腰を降ろすと、再びにほんのページを捲り始めて)

絵? 絵と申したか……

(思わず時代がかった言い方になってしまう。
己の額を指で押した後、ポケットから羊皮紙と、野外筆記用のペンを取り出して)

あー……そんなに上手くないからな、期待するなよ。

(うめき声をもらしつつ、あーでもないこーでもないと筆を滑らせる。
何となく分かるような分からないような、別段上手くもないけど下手でもないような、言ってしまえばリアクションに困る部類の絵が出来上がってゆく)

ノエル・ベネトー > 彼が苦悩しながら絵を描く間、それを覗くエルフの顔は玩具を前にした子供のようだった。
―――が、文章を読み聞いて想像した光景とは似ているようで、…若干違うような仕上がりに。

「なるほどー。はいはい、なるほどですねー。
 やっぱり実物を見なくては判断できませんね!」

身も蓋もない感想だった。

それでも望みどおり描いてくれたことは嬉しい。
まだ物足りないけれど、ある程度満足した様子で部屋の隅に布団を敷き始める。
客人という存在はありえない集落なので、当然客用のものは存在しない。
普段自分が使用しているため、ほんのりとノエルの甘い匂いが染みついたそれを、今夜は客人に使ってもらおうと。

「お疲れでしたらここで休んでくださいね。うふふ。」

狭い部屋に充満しているのだろう媚薬は、当然無防備なエルフも侵していく。
が、なにせもともとのんびり屋でマイペースなので目に見えて変化はない。
ただ、無意識に発情を促されているのだろう。
雄である彼にやたら愛想よく、話し掛ける際に肩を撫でたりとボディタッチが増える。

アシュトン > (会心の出来、とまでは言わないものの。それなりに頑張ってひねり出して出来上がった絵。
我ながら、額を腕で拭って満足げな表情でも浮かべてやりたい所なのだが)

でーすよねー。
流石に即興で描き上げた絵で理解するってのは難しいよねー。

(身もふたもない返答に、ガクリと肩が落ちる。
まぁ、知っていたと言えばその通りである。もちょっと絵について勉強しようかな、などと心に決めたのであった。
そんなこんながありつつ本の内容を教えていたのだが、やがてと暫く時間が経った頃。
布団をひっぱりだす様子を眺めつつ、どうやら雰囲気的に来客用のモノではなく、普段は彼女が使っているモノのようだ。
出してくるときに他の生地が見えなかったというのもあるが、広げる瞬間に彼女からするのと同じような匂いがした、というのが大きい)

あぁ、すまないな。
準備までしてもらってありがたいが、ノエルはどうする心算なんだ?

(なんて問いかけつつ、なんだか不思議な感じもする。
そろそろと薬の効果が出ていても良い頃なのだが、余りと目に見えて変化がないような。
少しとばかり雰囲気がが変わったり、妙に触ってくる感じは、しているが。
――こう、媚薬効果で「体の調子が、なんだか……」とかそんな状態を看病するふりしつつ、なんてのを思い描いていたのだけど。
余り効かないタイプなのかなと、首を心の中で傾げ。
一先ずと、甘い香りのする場所へところりと横になってみれば、身体をぐーっとのばし
僅かに匂いを嗅ぐように、鼻をスンスンと鳴らした)

ノエル・ベネトー > 「え、わたしですか?
 そういえばそうですねえ…。」

聞かれて初めて気づいたらしい。自分の寝床がないことに。
そのくらいマイペース(というよりとろい)のだ。
数秒間考えつつ、休む彼を傍らで見下ろす形となる。
自分についている、胸元や腰回りの肉づきとは全く違う、男性らしい身体。

ああ、彼は自分とは違う。

と改めて思った。
それは禁忌とされる異なる種族であるというよりも、もっと根本的な。
彼は男であり、自分は女であるという自然的なこと。
そんなことを今更考えることこそ、媚薬の効果なのだろうが――。

「――――わたしもお隣で寝てもいいですか?」

首を傾げると、金糸の髪が肩を撫でて、相手の頬にも掛かってしまいそうなほどに近づく。
同時に指先が男の頬を、そ、とその輪郭を伝うように伸びる。
このエルフの場合、媚薬の効果はこのように穏やかに出るようで。

アシュトン > まったく、普通そう言うのは最初に考えておくもんじゃないか?
ま、俺は何処でも寝れるからな。部屋の隅っこで丸まってても十分なんだけど。

(微かに喉を鳴らして見上げれば、当然の様に視界に収まるのは胸元である。
なんというか、改めてみると実にそそられる所である。
自分には媚薬は殆ど効かないが、殆どであり多少は影響も出ているのだろう。
彼女に殆ど効果が出ていないのであれば、ここはさっさと寝てやり過ごすべきかな、なんて思っていたのだが)

あ~……

(彼女がすぐと傍らまでやってくれば、そんな声が出る。
多分、効果は出ているのだが。表に出にくいのと、効き方が緩い、加えて恐らくだが
――根は純真なのだが、こういう行為に忌避感がない、或いは非常に肯定的なタイプ、なのだろう。
なので今自身に起きている状態が、何か不思議な事ではなく、ごく自然な事である……と、成っているのではなかろうか。
もっとも、そんな考察は置いておくとしてだ)

別に構わないが。
ノエルみたいに可愛い子と一緒に寝たら、悪い気起こしちゃうかもしれないぜ?

(頬を滑る指に身を任せたままに、口の端が僅かにあがり。
肩を僅かに揺らせば、掌がそろりと動いて。
指先で彼女の首筋から肩に掛けてを撫でれば、そのまま胸元にへと。
大きく実った膨らみに手を添えると緩く力を込めて、柔らかな感触を味わうように、その形を歪めてゆく)

ノエル・ベネトー > 頬の感触1つにしたって女性とは違う。
それにきっと女性なら気にするだろう頬の傷も、男性ならまた違う魅力となってノエルの眸には映った。
指先を滑らせることでそんな感覚を確認しつつ――、男の指が乳房に食い込んで甘く奥歯を噛む。

「…っ、…ん。
 あの本には書いてあります?
 エルフと、そうでない方の子作りの仕方。」

冗談のようでいて、そうではないらしい。
男の掌をもってしても覆いきれないであろう豊満な胸はいつもより張って、その指に弾力を返す。
ただ少し揉まれただけだというのに、布の内にある乳首が硬くなり、布地に擦れるだけで熱く感じた。
繁殖期が来ているのだろうかという勘違いの思考は、媚薬などとは結びつくわけもなく。

動くには少々邪魔になる長い髪を耳に掛けて、彼に覆いかぶさるように―――唇を重ねてしまおう、と。
彼の手ごと乳房は重力に沿って垂れ、男の胸板の上に乗ることになるかもしれない。
布団に染みついたものと同じ、甘い匂いが首筋や胸の谷間から、ほんのりと。

アシュトン > (此方の肌の様子を確かめるような手つき。仕事柄だ、頬だけとは言わず、傷跡は色々な所にもある。
頬を指が這うたびに、撫でられている側の目が微かに閉じた)

流石に、あの本には載って無かったな。
それじゃぁどうやったら人間とエルフで子供が作れるか、実際にやって試してみないと、な。

(唇が楽しげに弧をえがいた。
見た目通りに、とでもいうべきか。大きな膨らみは手に余る程で、少しとばかり力を籠めればそのまま埋まってしまいそうになるものの。
瑞々しい弾力が、それを押し返そうとしてくる。
心地の良い手触りを楽しみながら胸元を覆う布地を指先で捲ると、その果実を外気へと晒し出し。
再びに直接触れれば全体を揉みほぐしながら、親指はその頂きを探り当て。
力を込めて押し込んでから円を描くように動かせば、固い先端を弄び刺激してやる)

ん……は…唇、少し開けて…

(彼女の方から重ねつけられる、口づけ。
甘い匂いを鼻孔に感じながら柔らかな感触を受け取れば、微かな言葉を発し。
するりと伸ばした舌先を、彼女の唇の間にへと忍び込ませていって。
覆いかぶさられる形となれば、乳房の重みは直接胸板や、掌にへと。
柔らかくも確かな質量のあるその感覚が、此方の興奮も高めていくようで。
もう一方の手を彼女の太ももに這わせれば遡り、秘所にへと沿えると上下に撫で上げていく)

ご案内:「ルミナスの森―エルフの集落」からノエル・ベネトーさんが去りました。
ご案内:「ルミナスの森―エルフの集落」からアシュトンさんが去りました。