2017/03/15 のログ
ご案内:「ルミナスの森―エルフの集落」にノエル・ベネトーさんが現れました。
■ノエル・ベネトー > 娯楽の少ないこの集落の就寝は早い。
しかし皆が寝静まった頃、ノエルと呼ばれるエルフは1人で住む小屋を出て、集落の中心にある泉を訪れるのが好きだった。
泉といっても温泉の恩恵を受けているのか、ほのかに温かく、こんな季節にこそ訪れたくなる場所なのだ。
現にノエルは泉に着くなり靴を脱ぎ、岩縁に腰掛けて足湯のように浸かる。
揃えて座る両足の腿にこっそり長老の家から持ち出した本を開いて、読み耽る、この時間が至福で。
肝心の内容はといえば馴染みのない文字なのでさっぱりではあるけれど…。
どこなのかはわからないが、この森でないことは確かな場所が描かれた絵を見るだけで心が浮いた。
「素敵……。」
呟いて、微笑む。
こんなことをもう何日も続けている。
長老から留守番を頼まれるたびに本を入れ替えるので、本自体は不定期に変わるのだがやることは同じだ。
ご案内:「ルミナスの森―エルフの集落」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > (とある家の影にある茂みがコソリと音を立てると、その隙間から微かに覗く何か。
暫くと周囲の様子を伺うような間の後に、ゆらりと姿を現すのは人影と)
……集落? こんな場所に誰か住んでいたのか。
(片目を閉じると、思案気に顎を撫でた。
仕事でこの森の方面までやってきたのだが、夜も訪れ始め休む場所を探していたところ。
不意と開けた場所が見えて、ここまでやってきたと言う次第。
興味深げに見回して、ふと思うのは、いわゆるところの『人間』とは少々建築様式が違うらしき事だ)
まぁ、独自発達した技術であればそう珍しくはないのだろうけど……
(家々の中はどうも寝静まった様子。
さて、どうしたモノか。こういうい場所は大概に於いて外部の到来を嫌うモノだ。
余りと長居せずに、離れた方が問題は起きにくいとは、考えるのだが)
……ヒトか?
(視線を巡らしていた辺り、恐らくは生活にも使われているのだろう、集落の中心にある泉らしき場所に見える姿。
どうしたモノかと思ったが、少々と興味はある。
余り刺激しない程度の足取りで、其方の方向にへと近づいていった)
■ノエル・ベネトー > 読めもしない本に熱中するエルフの尖った耳が、ウサギか何かのようにピクと揺れる。
気配を察知したのではない。地に落ちる葉を誰かが踏んだ音を拾っただけ。
だから、どこに『誰か』がいるのかはわからなかったようだ。
本から上げた視線を四方八方に向ける。
「…長老?」
自分以外にこんな時間に外を出歩くのは長老だけ。
今までだって何度か見つかっては叱られる、を繰り返してきた。
そのため語尾にはすでに「ごめんなさい」とでも続きそうな申し訳なさそうな問い掛けを。
■アシュトン > (近づいていってるものの、さてどうしたモノかとも思う。
状況が状況だけに、あまり大きく問題を起こすのも避けたい。
半ば好奇心で様子を伺いにいってる為、場合によってはさっさとさるべきかと、考えを巡らせつつ。
どうもアチラもコチラへと気づいたようだ。発した声は「長老」だろうか。
夜目を利かせた視界に相手の姿が映ると、歩みを緩くとして)
ふむ、エルフ族……だよ、なぁ?
(微妙に自信なさげに首をかしげ。視界を一巡させたのち、顔と胸とお尻のあたりをもう一度と見る。
耳やら特徴的な分部は、おおよそその通りなのだが。
何というか、エルフにしては妙に肉付きが良いと言うか、主に胸とお尻が。
どちらかと言えばスレンダーなイメージが強い種族、だろうか。
もっとも、街で暮らすモノは食生活の変化で体格に違いが、なんて話も聞いた事はあるのだが)
いや、すまない。長老って人じゃぁないんだ。
野宿する場所を探して森をうろついていたら、どうもうっかりここに迷い込んでしまったみたいでね。
掟やら何やらで快くないなら、さっさとどこかに行くさ。
(そのうちと、お互いの姿も視認しやすい距離だろう。
被るフードを後ろに外すと、ちょいとばかりに肩を竦めて。
まー場合によってはいきなり攻撃される可能性もあるので、逃げる算段は用意しているのだが)
■ノエル・ベネトー > 現れたのは長身の男性のようだ。
エルフでないのならば男だろうと女だろうと口は利くな、逃げよ。
もう何千回と繰り返された長老の声が頭に響くけれど、当のエルフは青い目をぱちくりとさせているだけ。
成熟した身体のわりにその精神は少女っぽいところがある。
こんな狭い世界で生きているからとも言えようが、おそらく本人の特性でもあろうかと。
異種族の男性だとわかると、人差し指を唇の前に添えて、辺りを見回す。
「しぃ……。見つかるとみんなが怒ります。
もう少しこちらへ。」
エルフたちの小屋が集まった場所から少しでも視線を遠ざけようと、もう片手で手招き。
■アシュトン > (未だ幾分と距離の離れた、泉のほとりで様子を伺う。
周囲に他の気配は無し、特に監視されている様子はない。
恐らく目の前のエルフは家を抜け出して――本が見え、恐らくそれを読んでいたのだろう。
内容までは流石に、ここからでは把握できないが。
相手が口を開くまで、様子やら集落の作りやらを確認していた、訳であるが)
………その言い様だと、やはり歓迎されない部類か。
(まぁ、大体は予想出来ていた事だ。
長居はしない方がいいかなと思いつつ、相手が手招きをすればやはり少しとばかり考えて)
余り、こういう所は他人に見られない方がいんじゃないか?
(落とした声で告げながら、近づいてゆく歩みに音は無い。
彼女からはしっかり見えるのだが、周囲から物陰や建物が邪魔になって見えにくいような、そんな不思議な移動で傍らにまで近づいてゆく)
■ノエル・ベネトー > 「エルフでない方は野蛮ですから。」
エルフの唇から告げられる言葉は本人の意思を表すようでいてそうではない。
そう教え込まれているのでそう答えるだけの、言葉の羅列。
現実に野蛮と評した相手を見るノエルの顔はあっけらかんと、能天気そのもの。
濡れては一大事な本を一旦閉じて、暖まっていた素足を泉から抜いた。
雫を飛ばすようにちょんちょんと足先揺らしつつ、乾くまで待つようで岩縁で座ったまま動かない。
異種族の彼がどこまで近づこうと、どこで止まろうと。
「そうですねえ…見つかったら1日はごはんをもらえないかもしれません。
ところであなた、この本読めますか?」
先ほど読んでいた本。
王都の暮らしを描いた本のようだが。
■アシュトン > なるほどね、まぁこういうい隠れ里みたいな所だと、そう珍しくはないが。
もし見つかっても、『野蛮』じゃない方法で追い出してくれるのを祈るとするよ。
(くくっと、喉元が皮肉も含めて小さな笑い声を奏でた。
彼女の様子からして、この集落としての意思であって、彼女自身の意思からの言葉という訳ではなさそうだ。
距離的には、腕を伸ばせば届く位の位置だろうか。
泉から引き上げられてゆく白い脚を暫くと眺めた後、視線を再びと相手の顔の辺りにへと戻して)
そいつは大変だな。君がお腹を空かせて泣いちゃわないように、気を付けておかないと。
ん、本?
(先ほど読んでいたモノだろうか。視線を本に移動させると、その場にしゃがみ込み。
身をのり出し腕を伸ばせば手に取って。ページをペラペラと捲っていく。
大陸で使われている言語系統であれば、一通りは問題ない。種族特有のモノであれば、ある程度は位は分かる。
内容からして恐らく、文字は共通言語の類なのだろうが)
少し内容は古い感じがするけど、ふむ、マグ・メールについて書かれてるな、これは。
これなら問題なく読めるが、それがどうかしたか?
(ちょいとばかり不思議そうに首をかしげた。
まさか文字が読めないのに読んでいた、とは思っていない様だ)
■ノエル・ベネトー > 「だめです、見つかっては。
今日は木の実しか食べていませんし、わたし倒れてしまいます。」
相手が追い出される=自分のごはん抜きなので。
ドまじめに眉根寄せて答えつつ、読めると聞いて表情は一転する。
もともと潤みがちの瞳がさらにキラキラと輝いた。
「本当ですか!
読んで聞かせてください。
…この、食べ物や飲み物は美味しそうですし、大きな小屋も気になります。
でもこの文字は難しくて…わたしたちの文字とは違います。」
彼の手元に移った本の、特に気になっているページを興奮気味に探し訴える。
濡れた素足のまま岩縁から降りかかったので土が足の裏についたが、気にならないほど期待している。
■アシュトン > 木の実でそんな風に育……いや、これは置いておこう。
ま、俺も面倒事は勘弁してほしいんでな。見つからずに逃げる位なら問題はないさ、得意分野だからな。
(特に周囲から気づかれる前なら、ベリーイージーである。本気で探されてる状態だと少々厳しいかも知れない。
何の気と無しに本の内容を確かめていたのだが、向けられる視線に妙と熱が込められている気がする。
ちょいとばかし不思議に思ってはいたのが、相手の言葉にあぁと納得して)
なるほど、「外の世界」にあこがれているタイプか。若いエルフなんかには、割と居るって話だが。
ま、嫌ってる種族の文字なんて、普通教えないよな。
こいつはケーキの一種……まぁ甘いお菓子だな。大きな小屋って表現も不思議な感じだが、食料庫の類かな?
(押絵なんかもある分、それを見ながらあーだこーだと想像をめぐらしていたのだろう。
ペラペラとページを捲りつつ、彼女が示す場所を簡単に読んで伝えていたの、だけれども)
……一つ聞きたいが、一人暮らしか?
本の内容について教えてやってもいいんだが、こんな集落のど真ん中じゃぁ何があって不意にバレるか分からん。
他の奴らが起きる前に出ていくから、一晩使わせてもらえるとありがたいんだが。
(ちょいちょいと視線を周囲に巡らす。
未だ人が来る様子はないが、この状態で来られると問答無用でその場を去るしか選択は無さそうな状況だ)