2017/02/11 のログ
ご案内:「海上の甲板」にノーガルトさんが現れました。
ノーガルト > (航海は順調に進んだ。
そのおかげで、明日の夜にもダイラス港に到着することはほぼ確実となった。

甲板の上で、ノーガルトは剣を構えている。
別に、喧嘩をしているわけでも誰かに攻め込まれたわけでもない。
いつものように、鍛錬の一部というだけである。

しかも、誰かが見ているわけでもない、
この時間では、見張り台に一人いるだけで甲板の上に来るものはほとんどいない。
ゆっくりと深呼吸しながら、ノーガルトは意識を集中させていた。)

「…………。」

(揺れる足場というのは、いつも以上にバランスを重視する必要がある。
波に打たれる船は、ほんの少しでもバランスを崩せば、構が崩れてしまう。
陸の上とはまた違った感覚に、ノーガルトは非常に満足していた。)

ノーガルト > 「………ふう。」

(ノーガルトはゆっくりと構えを説いた。
長時間集中していたせいで、どうにも肩が凝って仕方がない。

だが、毎日の鍛錬を欠かしてしまっては…。
ダイン、そしてディン。
おそらく、残りの魔剣も己の体を強化して戦うタイプの魔剣だと踏んでいる。
それを思うと、今でもまだまだ足りないほどだ。

とくに、ダインの能力を使う時の体力の消耗が激しい。
年齢というのもあるのかもしれないが、むやみに使うとすぐに息切れしてしまう。
もっと、体力をつけておかないと。)

「…よし、陸に帰ったらまた走りこむか。」
『最近はずいぶんと鍛錬にご執心じゃねぇか、ノル。』

(背中の鞘に戻っていく、両手剣のディン。
そんな明るい声に、ノーガルトは笑みを浮かべていた。)

「ああ……目指すはドラゴン討伐だ。」

(そんな、冗談を言いながら。)