2016/06/19 のログ
ハナビ > 「よし………ぐっ!」

会心の手応え。オーガやトロールですら片膝つかせていた自慢の蹴り。
筋力自体は女性の身であるため男性には及ばないが、全体重+相手の蹴りの勢いを乗せたカウンターで放つ蹴りは相当の自信があった。
そのため反撃など受けたことはない。悪上がきで振るったコブシは脇腹に突き刺さり、背を床に叩きつけられる。

「げほっ、げほっ…よ、よく反撃できたなぁ…」

完全に無防備でもらってしまったため、起き上がるのに時間がかかる。脇腹がミシミシと嫌な音を立てているのを感じ、防御体制を取って一度仕切り直し。

アルバトロス > 振るった拳は女の脇腹へと突き刺さり、その身体を床に叩きつけた。
起き上がるのに時間のかかりそうな女を見据える男は、顎に受けた衝撃の影響で足元がふらついていた。
脳が大きく揺れたことで、思うように身体を動かせない状態にあった。

「……はぁー………」

顎が砕けているせいでまともに言葉を発することもできない男は、女へと一歩一歩近づいていく。
至近距離まで距離を詰めれば、そのまま女の首に手を伸ばして持ち上げようとする。

ハナビ > 「ぐっ…ぅ…」
ギリギリと持ち上げられる体。気道が狭り、息が漏れる。
両手で持ち上げられた手を掴み、握力で引き離そうと力を込める。
足を相手の胸に押し当て、全身のバネを使って一気に離すか、それとも相手の力で押さえ込まれるか、瀬戸際であった。

「ね、ぇ、アルバ……お酒より、美味しかった?」
酸欠で青ざめる表情のまま、微笑を浮かべて問いかけつつ、最後の力を込める。

アルバトロス > 女の首を手で掴み、そのまま強引に持ち上げる男。
観客席からは盛大な歓声や野次が飛んでくるが、男の耳には届いていない。
その前髪に隠れた目は、目の前の女にのみ向けられている。

「………。」

まだ本調子にまで回復していないのか、視界がぼやける感覚に陥る。
平衡感覚を失った身体だが、女の抵抗をまだ腕の力が抑え込んでいる状態だった。

「………あ、ぁ…。」

女の問いに男は声を発する。そして、その直後に男は膝をついた。
女の首からも手が離れてしまって。

ハナビ > 「っ……!! ぜっ、はぁ…はぁ…」

男を蹴り飛ばし、どうにか脱出に成功した。向こうはほとんど戦闘不能だろう。少し距離をおいたところで呼吸を整えている。
アルバトロスが気絶していれば、試合終了の鐘が鳴り響くだろうか。
しかしそうでなければ…まだ戦いは続くのだろう。

「いくらボクでも知り合いの骨を折るのは罪悪感感じるなぁ…手加減できるような相手でもなかったけどさ」
脱出するのにかなりの体力を使ってしまった。長引けば…総体力で劣るこちらの不利は否めない。

アルバトロス > 膝をついた男の身体は、女の蹴りで容易く床に崩れ落ちる。
女からの蹴りを顎に受けた時点で肉体的には限界間近にまで追い詰められていた男。
殴り飛ばし、首を掴み上げたのは精神力で無理矢理に動かしていただけに過ぎない。

「………。」

男は意識を失い、その両手両足はぴくりとも動かない。
やがて、試合終了の鐘が鳴り響けば、一際大きな歓声が沸き上がる。

ハナビ > 「ふぅ……勝て、た」

ぺたん、と座り込んでから小さくグッ、とガッツポーズ。
そして歓声に答えてから控え室に戻っていくとしよう。
こちらも決して軽傷ではない。手当を受けに、二人まとめて医務室へと送り込まれる。
勝者の権利、賞金と敗者の自由を受けってから、医務室のベッド脇に腰掛けながら、脇腹に包帯を当てて、アルバトロスが目覚めるのを待つ事にする。
手当が終われば医師はさっさと部屋を去り、残されたのは二人のみ

アルバトロス > 「………ぅ。」

意識を失っていた男の瞼が緩やかに開かれる。
視界に映るのは闘技場でもなければ、お伽噺に出てくるような花畑でもない。
至って普通の室内の天井だった。

「……………負けたか。」

顎元に巻かれた包帯に手を振れる。骨は既に修復を始めているようで言葉を発することはできる。
脳も落ち着いたらしく、身体を動かす程度ならば問題は無いようだった。

ハナビ > 「勝った」
目を覚ましたアルバトロスを覗き込み、ムッフーと勝ち誇った笑みを浮かべて。

「…まぁ首の骨とか折れちゃったんじゃないかと思ったけど、大丈夫そうでよかったよ。この闘技場だと人が死ぬことも多いしね」
ジャケットは脱いでいてアンダースーツ一枚の姿。尻尾をパタパタと揺らしながら見下ろすように椅子に腰掛けていて。

「しかし、アルバを一日貰っても使い道に困るなぁ…怪我してるし」
うーん、どうしたものかなとツンツンくすぐったりしながらどうしてくれようか考えている狐娘。

アルバトロス > 「………そうだな、お前の勝ちだ。」
横たわったままで起きようとしないままでいるところに覗きこんできては勝ち誇る女。
だが、事実女の勝ちで仕合は終わったのだから、何も否定することはできない。
その事実を肯定するように男は言葉を返した。

「………顎は砕けたようだったがな。初めてだ。」
痛みはまだ残っているが、再生能力のおかげで修復は続いている。
軽く顎を開いては閉じてを繰り返しながら、女へ視線を向ける。

「………好きにすれば良い。殺すのもお前の自由だ。」
そういえば、勝者は敗者を一日自由にできるのだったかと女の言葉で思い出した男は、
どうするのも女の自由だと答えて身体を起こした。

ハナビ > 「あれがモロに入って反撃できた人はボク初めて見たよ…こっちも脇腹折れたんだから」

さすさすと自身の包帯に巻かれた脇腹を撫でつつ、好きにしろと言われたらムムーっと難しい顔をして。

「アルバ殺したってボクになんのメリットもないし、というか罪に問われるし話し相手はいなくなるし、いいこと全然ないじゃんかー。」

ぶーぶーと頬を膨らませつつ、どうしようかな、と考える。
いっそ女装させて襲ってやろうか、とか考えもしたが…。

「女装して女の子に一日なってみる?」
冗談交じりに口にしてみることにした 嫌そうな顔を覗いたれ。

アルバトロス > 「………そうか。だが、負けた。それだけの話だな。」

あの時の悪あがきの一撃は女の脇腹の骨を折っていたらしい。
しかし、どれだけの傷を負わせたとしても結果として敗北であることには変わりないと男は答える。
そして、頬を膨らませて不満を口にしていく女を見遣る。

「………………この身体で、か。」

そして、女装してみるかという言葉に男は真顔で聞き返すように言葉を口にした。
傷だらけの逞しく大柄な肉体に、女物の服を着せようとする女を男は何を言っているのか
と言いたげな真顔で見据えていた。

ハナビ > 「まぁね 紙一重でも結果が全てだし。とはいえボクもあまり勝った気はしないんだけどね。ギリギリすぎて」

でも、相手は寝ていて自分は起きてる、というこの状況が勝てた、という認識を現実感を持たせて感じさせてくれていた。
そして真顔で反論する顔を見て…思わずクスクスと笑い出し。

「あははっ 何で真顔で答えるのさ♪ アルバってほんと真面目なんだから…でも恥ずかしがってもくれないし、罰ゲームっぽいことしても盛り上がらないなぁ…嫌がらない相手に何か悪戯してもしょーがないし」

アルバトロス > 「………それでもお前の勝ちは変わらない。」

そして、その結果があるからこそ今のこの状況なのだからと男は言外に女へと告げる。
起こした身体は少し重たく感じたが、もう問題無い程度には快復しているようだった。

「………お前が俺で何をしたいか、それで良いだろう。」

小さく笑った後で、悩み始める女の方を見遣り、男は口を開く。
一日自由にできるのだから、欲望に従えばいいのではないかと答えた。

ハナビ > 「恥ずかしがらせて忘れられない一日にしたい」

真顔で真剣にどんな悪戯をしたらそうなるだろうか、と考えている少女。
うーむむ、と唸り声をあげて。

「普通にエッチしたところで、前と同じだしさぁ ボクとしてはもっと、こう、わーっってのが欲しいんだよ うん」

雰囲気が変わっても、力が強くなっても、根本的にはあまり変わってない少女。快楽主義で、何が一番楽しいかだけを考えている。

「…女の子になる薬でも飲んでみる?」
もうこういう系統しか思いつかない頭の弱さであった

アルバトロス > 「………………。」

真剣に考えている女を、真顔でやはり何を言っているのだろうと男は見ている。
羞恥という感情を今まで感じたこともない男にとっては、そう思わざるを得ないものだった。

「…お前が飲めというのならな。」

そうしろと言うのなら、断れる理由が今は無いから従うだけと男は言葉を返して、
またベッドに横になる。

ハナビ > 「……よし、やろう」

キリッ、と何かを決意した様子。そしてゴソゴソとカバンを漁り。

「えーっと……こないだ淫魔の体液から作った薬が…あったあった」

じゃじゃん、と取り出すのは小さな瓶。中には透明な液体がチャプチャプと波打っている。

「これは飲むよりこっちのが効くから…それじゃ、一日覚悟してね♪」

承諾はしたからね?と含み笑いを浮かべると、試合の時は意識的に封じていた淫魔さながらの魔力がにじみ出て、服の中から寄生させている触手が一匹、顔を出す。
小瓶を開けてその中に触手の先端をいれると、一気に薬液を吸い上げて、触手の先端が針状に変化する。

「それじゃ、動かないでね…♡」
身動きの取れないアルバの腕を捕まえると、動脈に針をプスリ、と差込み、女体化と媚薬を交えた混合液を流し込んでいこうと。

アルバトロス > 「………わかった。」

決意したらしい女が何か小瓶のようなものを取り出した。
中には透明な液体が入っているそれを眺めていると、女の服の中から触手が出てきた。
それが小瓶の中の液体を吸い上げて、先端を針状に変化させるのを眺めていて

「………あぁ。」

そして、動脈に差し込まれる針。流し込まれてくる液体は直ぐに全身に周り、その肉体が変化していく。
その後、一日だけ女となった男は勝者である女に自由に扱われていくのだった。

ハナビ > 「ふっふっふー、楽しみだね…アルバちゃん♪」

くすくすと笑う少女は、こうして一日中遊べる玩具を手に入れ、満足げに帰路につくのであった…。

ご案内:「裏闘技場」からアルバトロスさんが去りました。
ご案内:「裏闘技場」からハナビさんが去りました。