2016/03/11 のログ
ご案内:「地下奴隷市場」にドルクスさんが現れました。
■ドルクス > 「………」
身分を隠すための仮面、店柄のせいか全員に渡されているそれを着けながら商品を眺める
普段の調子で話しかけても帰ってくる言葉は少ない…だから特に話そうともせず格子の向こうの商品達を眺める
■ドルクス > 「レアなのも多いけど…0.5割って所か」
商品の極一部は滅多にお目にかかれない種族の子供や大人、それ以外はいたって普通な人やミレー族
少し変わったもので魔族まで揃っている
噂に偽りは無し、だが根無し草な自分がここまで来るのにはえらく手間取った
折角なのだから一人ぐらい持ち帰りたいが…さっきから全員目が死んでいる
「もう少し生気や覇気を維持させようとしないものかな…」
ここでの扱いもそうだが皆ここで買われた後の扱いに希望を見いだせないのだろう
人も魔族も揃って目が死んでいて買いたいとも思えない
そんな彼等、彼女等を見てにやにやと笑う客もちらほら
仮面をつけてそれでなおそこまで気色悪い笑みを浮かべられるのは素直に尊敬する
ご案内:「地下奴隷市場」にハーディさんが現れました。
■ハーディ > ゆったりとした長い衣を羽織る、浅黒い男が近づいてくる。
「おや、珍しいことを言うもんだね、革服の兄さん」
こんなところで気さくに声をかけるなど、妙な人物である。
砂漠で着るようなその恰好は、仮面をつけているとはいえ王国内でも珍しいだろう。
「だが俺も同意見だ。
単に此処の質がよくないのか、それとも奴隷の所有を長期的な目で見れないのか。
なんにせよ、使いつぶす気が大半のようにも見えるな」
肉盾にするなら文句は言わないがね、と皮肉っぽい口調で嗤う。
正直なところ、質についてはあまり期待はしていない。
懇意になった奴隷商の紹介で顔を出してはみたものの、半分以上付き合いみたいなものだ。
■ドルクス > 奥へ奥へと歩を進める
あまり空気がよくないが、奥へ進むほど人の数も少なくなってくる
ここの最奥へ近づけば近づくほど商品の希少価値も上がり価格もそれに比例する
今居る辺りでは一人買うだけで軽く家が買えるぐらいか…
「ん…そうかい?」
声の下方へ振り返る
頭の上のあれはターバンだったか?長衣も含めてこの国であまり見かけない風貌の男
周りを見ても彼だけがかなり浮いているように見える
「はは、まぁ使い潰すっていうのは的を射てると思うよ。
一部の子達以外はそれ目的で買われるんだろうし…態々壊される物を丁寧に扱うのも変な話だしね?」
軽い口調で返す
商品達の前で態々そんなことを言うのは残酷にも聞こえるがすでにその程度で何か反応するほどの余力も残ってはいない
奴隷商としてもここの質はかなり悪い方だろう
■ハーディ > ワニ仮面の男は懐から葉巻のようなものを取り出し、火をつけて咥えた。
しばらくすると、妙に甘ったるいにおいが周囲に漂う。
「くくく、違いない。
だが同時に惜しいとも思うのよ、商品の扱いを少し変えて、丁寧に取り扱ってやれば、それに見合った買い手もつこうものを、とな。
武具だって錆びていればろくな値で売れぬし、果実だって蟲が巣食っていれば価値も下がる。その辺りをここの売主は頭に入れているのか、と」
腕を後ろで組み、しばらく生気のない商品の数々を眺めていたが、
やがて、くすくす噴きだし、照れくさそうに頭をかいた。
「おっといかん、見ず知らずの相手に愚痴ってしまったな。
すまんすまん」
■ドルクス > 「そう言うのがきちんと頭に入った人だったら、もう少し元気な子も居たかもね。」
甘い香りは周囲に漂ったまま二人を包む
淀んだ空気よりはまだましになっただろう
「愚痴ぐらい構わないさ。商人なら腹の中に色々ため込むものでしょ?」
いきなり笑い始めた男に向けて口元で笑みを浮かべる
「僕はドルクス、しがない冒険者だよ。」
身分を隠すのが普通の場所で名乗る
名前も職業も出鱈目と普通は考えるだろうか