2016/02/23 のログ
ご案内:「古い館」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (金が入用である。森の奥深くに構えた自宅…というか、小屋をひっくり返しても即座に金に変えられそうなモノは少なく、稀覯本や魔術に関する本も「売ってはダメ」と釘を差されていたから困り果ててしまった。考える事を放棄し、無限に財宝の湧いてくる泉、という古い伝承の書かれた本を読んでいる時に、転機があった。森の奥の我が家を訪ねてきた知己の商人が、さる高貴なお方がこの度、亡くなり、遺品として嫁入りした際に持って行った手鏡と櫛を残された家族の手元に返したいのだが、それは古い洋館に置いてきてしまい、探しに行こうにも行けずじまい…というような話であった。館に行く程度、簡単ではないか?と尋ねた所、館はある事情で住むものがいなくなり、放置され崩れる心配があるというのが1つと、近頃の王国情勢に伴って不逞の輩…つまりは盗賊、脱走兵、犯罪者等などが潜伏している「かも」知れないというわけである)そして、これが噂の館というわけ…ここまでは良いか?(隣に経つ大型の角を持つ獣の首筋に触れながらここに至った経緯を話す。自分の呼び出した召喚獣にも一応は、呼びだされた理由を語っておくのが雇用主の責任であろう…というのは、持論であった)…で、君は俺がそうさな…太陽が傾くまでに戻らなかったら館の中に俺を探しに来るのが仕事…いいかい?(手に負えないようであれば、樵小屋に戻り、使い鴉を放すように…とまで命令をすれば、低い声で「御意」と返し、有角の獣は伸びた自分の影に沈むように消えていった)さて…それでは行くかな…(一も二もなくこの話に飛びついた自分は仲介を通して館の鍵を借受けてこの場に立ったのである。懐から鍵を出し、鉄製の門を開けば中へと入っていく…続けて、木製の開き戸をこれも鍵を使い開ければ屋敷の中へと入った。積み重なった埃が巻き上げられ中に舞う。く、と口元まで外套を引き上げれば奥へ進んでいく)