2015/12/31 のログ
ご案内:「オリアーブ島・ヤス湖畔」にナルラさんが現れました。
■ナルラ > あの戦いから、数週間がたった。
王都やオリアーブ島での終戦処理を様々な立場でその後始末を行っていた
時には王族、時には兵士、またある時には敵対していた兵士。
その様々な立場の人間と会い、意見を交わし、時には怒号が飛び交うことも多かった。
ナルラはまさに三面六臂の活躍で激務をこなし、今日はこうしてオリアーブ島まで出向いている。
完成した慰霊碑は立派なもので、今回の戦いを後世の記憶に残そうという意気込みも感じられた。
■ナルラ > 「結局、私は振り回されただけだったか……」
そう言って慰霊碑に触れ、その上部に刻まれたティルヒアの名を見る。
ヤルダバオートの化身に踊らされ、その生命を助けることもできなかった
被害者たる龍の名を
「だが、あの戦いを見ていたものが、あの場にいた者もいる……神をその身に感じ、その存在感を実体験したものが多くいる」
あの戦いでの最終決戦が頭のなかに過る、結局道化でしか過ぎなかった自分、だが託された。
未来を……民を。
■ナルラ > 「……だが」
ヤルダバオートに踊らされていたとはいえ、ナルラは多くの罪を負っていた
罪のないアイオーンの信徒を手に掛けたこともあった
また、何人ものミレー族の奴隷を生み出していった。
「私はこれから何をすればいい……アイオーンよ、ティルヒアよ
貴方達の代わりに、私は何ができると言うのだ」
■ナルラ > そう問いかけても何も答えは帰ってこない
目の前にあるのは慰霊碑であり、ティルヒアの遺体がそこに埋まっていたとしても
この地にアイオーンが降臨していたとしても、何も答えは帰ってこない。
■ナルラ > 「……」
軽く目を閉じ、この戦いのことを思い返す。
この戦いで戦った者たちを、この戦いで出会った人々を
いや、人でないものも多くはいたが
■ナルラ > 「救われたんだな、私は……」
果たして、あのままティルヒアが惨たらしい死を迎えていたら
ナルラ自身はどうなっていたのだろうか?
あのままヤルダバオートの人形として呪縛に囚われていたままだったのだろう。
だが、あの光で戻ってこれた、アイオーンの子人間として。