2015/12/27 のログ
ご案内:「オリアーブ島のとある街」にコヨミさんが現れました。
コヨミ > ティルヒア動乱集結から少しの時間がたった。

多くの街は王国軍や有志達により平定が進められていったが、まだ手付かずの街も多くある。
この街もその中の一つで、多くの戦災孤児達が身を潜めるように生活をしていた。

多くの者は戦争で親をなくし、中には目の前で家族を殺されたものもいる
だからこそ、王国軍が来れば警戒をするし、ティルヒアの大人でさえ人攫いが化けている可能性もある。

だからこそ少年少女たちは見つからないようにしていたのだが、それも限度がある。

空腹である。

安定した食料の入手ができず、また病気になるものもいた。
弱い子どもたちは、何もできないまま一人、また一人と命を落としていく

コヨミ > そんな街の路地裏で、少女が一人他の子供達同様ひっそりと隠れていた。

炊き出しがあっても、怖くて近づけない。
中には人を薪にしてしまう恐ろしい炊き出しもあるという噂も聞いた。

だからこそ、美味しそうな匂いがしても、子どもたちは出て行くことができなかった。
集団で大人から食料を奪い、強引に食いつないでいるのが現状だ。

そういった、子どもたちのコミュニティも、やはり力の強いもの、弱いもので自然と格差が出てくる。

「頃合いかな?」

少女はそう小さくつぶやいた、ここで安心できる大人を見つけられなければ皆死んでしまうだろう。

一人でいたところを仲間に入れ、そして希少な食料を分けてくれた友人たちをこのまま見殺しにはできない。

コヨミ > 「さて、どうしたものかのう?」

とりあえず食べれるものの確保、サバイバル知識を伝授しようにも
皆がちゃんと理解できるかは怪しい、やはり子供は大人に保護されないと生きていくのは難しい。
子どもたちだけの国等、夢のまた夢、だが戦災孤児の中でそれを理解できているものは少ない、しかもリーダー格もそうなのだからたちが悪い。

「……うーん」

いっそ身体でも売って、食料を得るか、そうすれば、少しでも持つかもしれない。
運が良ければ、子どもたちを救う善良な大人も見つかるかもしれない。
低い確率ではあるが、兎に角先陣を切って話しかけてみよう。

とりあえず、何人かの子供達に話だけはしてみる。

大人に私から声をかけてみる、もし私がそのまま殺されたとしても皆はそのまま見捨ててくれていい。
運よく食べ物が得られたら、皆で美味しく食べようと。

ご案内:「オリアーブ島のとある街」にエデルガルトさんが現れました。
エデルガルト > 戦禍に襲われた街の空気は退廃し、まるで息を潜めるかのように。
復興の芽吹きはあるものの、その恩恵を得られる物は少なく、疲れたような空気の漂う街に、ふわりと一筋、甘い薫りがただよった。
その薫りの中心に居るのは一人の細い、すらりとした女。細い蔦のような髪をもった女は、少し眠そうに、ゆっくりと、瓦礫の間を、裸足の脚で歩んでいく。やがて、ふと、転じた視線の先に、子ども達の集団をみつければ、にこり、と戦下においては珍しいほどの無防備な笑みをむけて…

「こんにち、は?」

寒い、ね?とふわふわとした様子で、話しかける女は、瞳は赤く、髪は細い蔦が絡まりあい、衣服とも言えない貫頭衣を着て居るのみ。咲かせた赤い花から、甘い薫りを漂わせながら、寒い、ね?などと、訥々とした様子で話しかけて。

コヨミ > 不意に現れた一人の女性、話しかけられた子供達は、その様子から悲鳴を上げながら、皆散るように逃げていった。

ただその中で一人、たった一人だけ少女が残り現れた女性を上目遣いで見ている。

「こんにちは、うん寒い……薪でもあれば暖を取れるけど」

そう言って現れた女性を観察し、こっそりポケットの中の手帳に触れる

誰か人間の大人がくれば、子どもたちをと思ったのだが、目の前にいるのは西洋妖怪
一応の警戒はしておかなければいけない。

エデルガルト > 「ああ、逃げなくても、いいのに。」

あげられる悲鳴に、少し悲しそうに、甘い吐息をつく。ふわりふわりと漂う甘い薫りは、風に吹き散らされて消えていく。瓦礫の中を歩いてきたにもかかわらず、白く傷や汚れの一つも無い足先で、小石をつまらなそうに蹴飛ばして。
その小石がころころと転がった先にいた少女が返事をしてくれれば、嬉しそうにふんわりと笑って、その目をのぞき込むように、少ししゃがもうか。

「ほんと、寒い、よね。…薪…燃やし、ちゃう?」

少し、悲しそうに、瞳を陰らせ、細い蔦になった髪をくるくると指で弄んで。その指の動きをゆっくりと止めれば。そうだ、と言わんばかりに顔を上げて

「おちかづきの、しるし?食べて?」

そういって、頭に手をやれば、そこにぽん、と咲いた花が見る間に実を結び、赤い林檎のような果実を実らせる。甘く爽やかな芳香があたりに広がり、しゃくり、とそれを半分に割れば、豊かな果汁があふれて地面をぽたぽたと濡らして…

コヨミ > 「皆怖がってるから……ひどい目にあってるから簡単には信じられない」

目の前にいる西洋妖怪は、どうやら善良な部類には見える、今のところは
悲しい顔をされると流石に気が引けるので、何故彼らが逃げたのかを説明する。

「悪さをしなければ燃やさない、でも、悪さをしなくても薪のように燃やされた人もいる」

軽く目の前の女性に警告はする、一応敵意はないとは思うけど

「あ、ありがとう……」

そう言って果物を受け取れば、再び手帳に触れ、文車のフミちゃんの分析を待つ。

……依存性あり

これヤバイものなのかな、そう思いながらじっと少女は果実とにらめっこをしている。

同時にその依存性を抜くために、何か調理法は無いかをも確認している。

エデルガルト > 「ひどいめ?怖い、の?それは、よくない」

貴方は、違う、の?とこくん、と首をかしげて問いかけて

「悪さ、しない。だから、燃やさない、で?」

まるで、命乞いをするように、悲しそうに眉尻をさげて。

「おいしい、よ?栄養も、あるから、えっと…ごはんがわりにも、なる?」

その様子を、警戒している、と判断した女は、毒じゃないという説明するように、その実の、もう片方をしゃくりとかじって見せて。
視線で、食べて?と促しながら…視線を逃げた子ども達にも向けて、ちょいちょい、と手招いてみたりして

コヨミ > 「うん、だから皆警戒してる……お姉さんも普通の人じゃないでしょ?」

そう訪ねて小首をかしげる

「うん、燃やさないよ……だから安心して」

そう言って、少女は笑顔をうかべる、笑顔は他人を安心させる
表情を作ることが出来る相手だから、それもまた友好だろうとは考え

「うん、とても美味しそう……でも怖いの、美味しいものに食べ慣れたら
他のものが食べられなくなるかもしれないって心配だから」

とりあえずいを決してひとかじり、毒性があればあとでなんとかしよう。
口の中に広がる甘み、そして果汁。
そして、疲れている身体が癒やされる感覚。

恐らく、この果実を活用すれば、あの子どもたちは生きていくこともできるだろう。
飢えることはない、だがこの果実がなければ死んでしまうかもしれない。

「ねえお姉さん、一つ質問しても良い?」

そう言って真剣な表情で彼女の目を見る

「お姉さん、ここにいる子供皆養うことが出来る?」

もしこの果実でここにいる子どもたちが養えるなら
このまま飢えて死ぬより、何者かに無残に殺されるよりマシかもしれない。

「そして、ここにいる皆に危害をくわえない? 約束できるなら燃やさないし、お友達がたくさん増えるよ」

これは一種の賭けだ、少女のエゴで子どもたち全員を、ある意味危険に晒してしまうかもしれない
だが、何もしなければ滅ぶことは目に見えて判っていた。

エデルガルト > 「…うん?普通の人、じゃない、っていうか…私、人じゃない、よ?」

樹だよ?と不思議そうに首をかしげる。
安心して、という返事に、素直に、良かった、と言わんばかりの笑顔を浮かべてふわりと微笑み

「他の物…、大丈夫、だよ?他のもの、食べなくても、大丈夫、だもの。」

栄養たっぷり、だよ?と安心させるようににこにこと微笑みかけて。
食べる様子を、少し心配そうに見守って…かけられる質問に、その意図を汲もうとするかのように、首をかしげて数秒、動きを止めて…

「うん?ここにいる子ども、って…全部で何人?それに、危害って…なぁに?」

実のところ、直接的な危害は加えようとしても加えられないほど「弱い」のだけれど。
とりあえずはその意志のないことを説明しながら、少女がなにをしようとしているのか、訝しがるように…。

コヨミ > 「うん、樹? ああそれだから果物があるんだね」

相手も優しく微笑む、母性のあるその姿から、親をなくした子供たちの母代わりにもなってくれるかもしれない。

「うん、そうか、そうだよね」

やはり危険な果実だと判れば、とりあえず思案を巡らせる。

「えっと、20人位かな、男の子も入れば女の子もいる」

そう言いながら、この街に残った子供たちと、目の前の彼女との共存を考える

「うーん、ああ、そう? そうか」

そこで丁度、友人のフミから連絡を受ける。
突然始まるひとりごと、そして何度か頷いたりしている光景はちょっと異様かもしれない。

エデルガルト > 「だから、燃やす、とか、やだ、よ?」

もう一度、その眉間に皺をよせながら、悲しそうに言って。
なにやら考える少女の返事を待つように、小さく首をかしげて。

「20人…子ども、でも、私、一人、だと、ちょっと、多い、かも?」

子どもであれば、頑張ればなんとかなるかもしれないが、「頑張る」という意識のない女は、少し困ったように、首をかしげて…

「あ、でも…栄養、もらったら、大丈夫、かも。」

しゅるしゅる、と少女の目の前で、貫頭衣の裾をまくり上げれば、後ろの子ども達には見えないだろうが、少女の前に、でろん、と晒される男性器。それを持ち上げれば、その下に息づく女性器がちらり、覗いて…。

「せーえき、もらえたら、きっと、大丈夫。」

出来る子たち、いる?と後ろの子ども達にちら、と視線を向けて…。
そして始まるひとりごとに、まるで、お預けを命令された犬のように、素直に大人しく、下半身晒したまま待機していて。

コヨミ > 「あ、うん、それで無効化できるか……そこを押さえれば無害な子なのね、判った」

そう独り言を終えれば、女性に視線を戻し

「うん、判った燃やさないから皆に果物上げてね」

そう言っている間に、少しずつだが子供たちが集まってきている。
この果物の栽培、それができたらとりあえずの課題はなんとかなるだろう。

「ん……無理? えっと栄養と言われても」

そう言って彼女の女性器を見て栄養の補給方法を察する。

「できる子はいる……気に入ったら、しばらくここの街にいてくれる?
分身体の貴方だけ、ここに留まってても大丈夫でしょう?」

そう一応分析結果を元に、彼女の本質を元にした部分を指摘する。
そして一旦リーダー格をはじめとする3人の男の子を連れてくる

彼らには背中に護符の痣をヤヨイの力で刻みこむ、これで彼女の魔力にあてられることはないだろう。

「お姉さん、一応この子達はもうできるよ……でも、したことはないみたいだけど大丈夫?」

エデルガルト > 「何を、いっているの?」

独り言に、こくん、と首をかしげて問いかけるも、それを邪魔するようなことはなく。

「あげる、の?」

もう、あげてもいいのかな?と一応、この場の責任者である彼女に問いかけながら、頭に両手をやれば、ぽん、ぽん、と生った実を両手にもいで。

「うん、暫く、じゃなくても、大丈夫、だよ?」

分身体、という説明はしたっけ?と疑問を表情に浮かべながら、近づいてくる子ども達に、それを手渡そう。子どもであれば、半個もあれば十分一日分の栄養は足りるだろう。

「えっと、ちゃんと、出せる、なら、大丈夫、だよ?」

あとで、私を、きもちよく、して、くれる?なんて、子ども達に無邪気に、あまぁく囁きかけながら、男の子達の身体を抱き留めるように両手を広げて、おいで、なんて誘って。

「あ、名前…、私、エデルガルト。エデル、でいいよ?」

君たちも、エデル、って呼んで?と男の子達にもいいながら、男の子たちのその頬に、まるで子猫がするように頬を擦りつけて

コヨミ > 「気にしないで、おかげで貴方が手順を踏めば無害なのが判ったから」

そして少女は笑みを浮かべる、今度は安心した笑顔を

「ええ、とりあえず出せるだけだしてね、みんなーご飯だよ! 甘いよ!」

そう言ってまだ警戒している子供達を呼ぶ、久しぶりに口にする甘い果実に、美味しいねと言いながら、食事をはじめる子供たちが一人、また一人と増えていくだろう。

「えっと、よろしくねエデル、まあ、しばらくの間、この三人で気持ちよくなって」

リーダー格の少年たちは、驚いた顔をしながら、美人のエデルに抱きしめられれば顔を赤くしながら照れる様子を見せる。
嫌がる雰囲気はないので、このまま彼女に栄養を与えることに協力的にはなりそうである。

「エデル、果物を出し終わったら、この子たちと隠れ家にいって栄養補給して。 あ、大丈夫大丈夫、命を奪われるわけじゃないから、ちょっと気持ちよくなって、皆が飢えなくて済むんだからがんばって」

少年三人の栄養補給は心配することでないと告げ、少女は何人かの女の子たちを呼ぶ。

そしてはじめるのは、糸を編んで作るお守り作り。
エデルは悪い魔物ではなく、良い精霊さん、でもお守りを作らないとエデルに頼りきってダメになっちゃう。
エデルに迷惑をかけちゃだめだから、お守りを作ろうと、編糸アミュレット、ミサンガの作り方を教えていく。

エデルガルト > 「私、むがい?むがいだと、うれしい?」

なら、いい、とこちらも満足そうな緩い笑みを浮かべて。

「うん、よろしく、ね?えっと…お名前、おしえて?おともだちは、名前で呼ぶ、んだよ?」

頬を赤くする少年の頬を、ぁむぁむ、と嬉しげに啄めば、これからのことを期待してか、ぐぐ、っと貫頭衣を傍聴したペニスが押し上げて膨らみをつくる。

「えっと、じゃあ…ここでいいかな」

道の脇に両手をつけば、そこから、見る間に苗が生え、若木になり、幹と為す。
たわわに実をつけた樹が数秒後にはそこに生えていて…。

「んと、乱暴に実をとったりしたら、やだよ?」

ひっぱられたら痛い、から、ちゃんとくるって回して、採って、ね?と皆にお願いしてから、少年達の背に手をあてながら、立ち上がって…うきうきるんるん、指定された隠れ家に向かおう。
そして聞こえてきたのは甘い淫靡な蕩けた声。少女達が作業をするところまでは聞こえてこないだろうけど、それは魔物が満足するまで、甘く長く、とろとろと続いていって…

コヨミ > 「ええ、無害だとお友達になれるし、皆の家族にもなれるね
 私はコヨミだよ、でも私は皆が無事にここで生きていけると確信したら
旅に出ちゃうの、でもそれまでの間はよろしくね」

エデルに優しく己の名を教え、笑みを浮かべる

「うん、エデルの身体だから優しく収穫するね」

一瞬で実る果実の樹に、子供たち一同は目をきらきらさせて見つめていた。
食事を終えた子が、彼女との約束を守るように果実の収穫に当たる。

そして、他の女の子たちとミサンガづくりをしていると、遠くに甘い声が、
少女の耳にはちゃんと届いてた。
ちょっと羨ましいと思いつつも、作業は続く。

今日ヂュうには子供たちにミサンガが行き渡るだろう。

この街の子供たちは、こうして無事に生きていくための糧を手に入れることができたのであった。

ご案内:「オリアーブ島のとある街」からコヨミさんが去りました。
ご案内:「オリアーブ島のとある街」からエデルガルトさんが去りました。