2015/12/22 のログ
ご案内:「とある遺跡 淫獄の祭壇」からリーシャさんが去りました。
■ロト > 【続きは また後日と相成りました】
ご案内:「とある遺跡 淫獄の祭壇」からロトさんが去りました。
ご案内:「小屋」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (森の中、深くにある山小屋は朝夕とめっきり冷え込む時節であった。目を覚ましても中々、ベッドから出られぬ日が続き、ようやくベッドから離れて暖炉に薪を焚べているとかつては、自分が起きれば暖炉の火どころか朝の食事まで用意されていた事をひどく懐かしく思うものであった)時間はどんなにしても巻き戻らぬものだ…(毛布に包まりながら、少々かじかむ指先を次第に大きくなる暖炉の火にかざしながら、1人零せば、そのままの格好で身体が温まるのを待つ。火が大きくなり、暖炉の前に暖かな空気が漂いだすと、それを見計らったかのように、自分よりも遅く目覚めた老犬が我が物顔で暖炉の前に陣取り、再び寝息を立て始める)…そんなに立派な毛皮を着ていても寒いのか、お前さん…(暖炉前の一番暖かな場所を愛犬に追い出されるように立ち上がれば、一念発起、といったふうにベッドまで戻り、包まっていた毛布を脱ぎ去り、ベッドの上に置けば服に袖を通して、盛大に出来上がった寝癖を直しながらケトルを火にかけ、身体を内から温めるべく一杯のお茶と、保存の効くよう焼きしめたパンで簡単に朝食をとるのが1日の始まりである)
■オーベ > (食事を終える頃には、部屋の中は温まり、二杯目のお茶にたっぷりとヤギのミルクを入れ、ふうふう、と息をはきかけるようにしながら飲みつつ、ぼんやりと1日の予定を立てるのだ。風の強く吹く窓の外を頬杖などを付きながら眺めつつ、凡その予定を立てれば、老犬の食事を支度してやり、外套を羽織れば外へと向かう。井戸の前にたてば、肌を刺すように冷たい水を水瓶にたっぷり注ぎ、それを大鍋へと注げば湯を沸かす。その間に、前もって用意した薬草数種を糸で束ねるようにしてブーケを拵え、物置から底の深い木桶を部屋の中へと運べば、大鍋に沸かした湯を木桶に移し数種の薬草で作ったブーケを浮かせる)虫除けに肌病防止…(桶に移した湯が手を入れても平気な程度まで冷めれば、ちょっとした風呂の出来上がりである………と言っても、自分のためのものではないが)
■オーベ > (頃合いを見て、自分が用意した食事を食べ終えた老犬を呼べば薬湯の中へと促してやる。水を怖がるタイプではないのはありがたい、老犬は呼べばすんなりと湯の中で伏せ、じ、と此方を見あげて次の指示を待っているかのようであった)…偶には風呂もいいだろ?ん?(白く長い体毛へそっと指を差し入れて老犬の身体を洗ってやる。女を扱う時よりも慎重かつ丁寧な指の動きにどこか満足気そうな老犬は、とても狼の血を引いているようには見えず、心地よさげに目元が緩んでいるかのようであった)…昔は、一緒に抱えて入ってやったけれど…今はもう、流石に無理だ…(この老犬との付き合いも長い。故国を発つ際、雇っていた家人に引き取ってもらおうと考えもしたが、旅立つ当日、なぜだかこの老犬は決して主人のもとを離れようとせず、出発を1日ズラしたという経緯があった)苦労を掛けるなあ…(ほろり。としたわけではないけれど。ほんの少し昔を思い出しつつ、立ち上がった犬を丁寧に洗ってやり、それが済めば大きな布で身体を拭こうとした時だった、くわ、と老犬は欠伸を零せば、次の瞬間、全身を震わせ―――水気を払った)………風呂に入れてやるといつもこうだったな(飛んできた水滴を至近距離で全身に浴びせられ、しっとりと全身を濡らしながら呟く。嘆息しつつ、残った水気を拭きとってやり、木桶の中から出るよう促せば、暖炉の前に誘導してやり)…どこで待っとけ。拭いてくるから…(湯を張った木桶を片付け、寝室まで着替えに戻り、ブラシを手に戻ってくれば、次は老犬の体毛にブラシを入れてやる)―――うり、気持ちいいだろ?
■オーベ > (犬の手入れの仕方などは故国を離れて放浪していた際に出会った猟師に聞いたやり方である。薬湯に入れてやると虫などが付かず、肌にもよく病気になり難い、とひどく人の良い男に教わったものである。その男は猟に使うものとは別にも数匹の犬を飼っており、猟師になる前は軍で伝令などに犬を扱っていたらしい。ハッキリとは判らぬが、猟師の男は軍役に絶えられなくなった犬や能力不足の犬を引き取っていたのではないかと、推測するがこれは推測の域をでない。そんな男とかつて出会ったことを思い出しながら、ブラシを入れていれば見違えるように綺麗になった老犬に満足気に鼻を鳴らす)…こんなものか、おつかれさん(最後にくわっ、と老犬の口を開き、歯列を見てやれば頭を少々、乱暴に撫でてやる。手が離れればブラッシングが気に入らなかったのかくすぐったかったのか、ぶるぶる、と水気を払ったのと同じように全身を震わせる老犬を見て微苦笑を浮かべつつ、後片付けをはじめ)
■オーベ > (後片付けを終えれば、次の仕事にとりかかるべく、その場で軽く伸びをするようにして小屋の裏手の方へと歩いて行くのであった)
ご案内:「小屋」からオーベさんが去りました。