2015/12/06 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」にレティシアさんが現れました。
■レティシア > (九頭竜山脈の山奥にある、とある秘湯――月明りに照らされて辺りは明るく、白い湯気が立っている温泉の水辺に女がひとり、腰を下ろし。少し離れた所に脱いだマントと銀の靴が置かれ。女はドレスを太腿までたくし上げ、両の脚を湯に浸けている。時折、少女がするように、戯れに片足を動かし、水面を掻き回したりしてみたりして…。ふと顎を上げ、夜空へと視線を向けて…月を菫色の瞳に映し、唄をその赤い唇へと乗せてゆく――。シンっと静まる森の中に、女の歌声が響いてゆく)
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」にリーゼロッテさんが現れました。
■リーゼロッテ > 今日はとっても迂闊だった。
湯に浸かって、思い出を振り返って一人遊びに没頭した挙句に寝てしまうなんて。
はっとした時には夜中、さぁっと青ざめて慌てて飛び出して今に至る。
ここまで遅くまで過ごすとは想像もしていなかったので、恐る恐る走り、周りに浮かべた魔法の礫の光が、唯一の明かり。
そんな中、ふと聞こえた歌声に足を止めて。
「……女の人の、声?」
こんな夜中に何故…。
気になれば、どちらにしろ戻ったら参謀にこっぴどく叱られるのだからと開き直り、音の元を確かめに走る。
動物を寄せ付けないために、敢えて物音を立て、気配も消さずに走るので近づいてくるのは容易にわかるはず。
もっとも、月夜に照らされる白い湯気が見えたところで、少し気を散らされ、水辺の傍へつんのめるように飛び出してきてしまうけれど。
「あわわ…っ ――こ、こんばんわ」
両手をバタバタさせて倒れるのを回避すると、誤魔化すように笑みを浮かべてご挨拶を。
自分とは対極的な妖艶な姿に、思わずじっと見てしまう。
■レティシア > (両手を後ろ手につく姿勢で、相変わらず歌声を響かせつつも、何者かがこちらへと近づいてくる事には、魔族の女は気づいていて。
まるで逆に、獲物を惹きつけるかのように更に唄を紡ぐ。
とうとう、近づいてきた者が姿を現し――つんのめるようにして、茂みから現れた少女の姿が視界に入れば、女は唄を止め…)
こんばんは、元気なお嬢さん…こんな夜中にお散歩かしら?
(こちらを見詰める少女に、クスクスと笑いながら、挨拶を返す。
更に問いを向けながら、おいでおいでと手招きもしてみたりして)
■リーゼロッテ > まさか誘われれていたなんて気付きもせす、声を辿っていた。
歌が止まると、邪魔しちゃったかなと罪悪感がほんのりとこみ上げて、表情が曇ってしまう。
「お、おじゃましてごめんなさい…お散歩といいますか、気づいたらこんな時間で」
苦笑いを浮かべて謝罪を紡ぐと、続いた言葉には緩やかに頭を振った。
薄茶の髪が揺れて、甘ったるい香りがほんのりと広がる。
手招きに なんだろう? とは思うものの、女性相手だと乱暴されるという考えが浮かばないのもあり、子供っぽくきょとんとしながらその手に導かれ、傍ままでやってくるだろう。
■レティシア > あら、邪魔なんて事ないわよ…。こんな時間て…こんな山の中を可愛らしいお嬢さんが1人で歩いていたら、ダメじゃない…。
…怖い魔族や獣が出てきても知らなくってよ?
(深夜の山奥の温泉で、呑気に足湯をしている自分を棚に上げて、女は少女を業とらしく、心配そうに見やる。
しかし、直ぐに可笑しそうにクスクスと笑い…。
手招きすれば、素直に傍までやってくる少女に、内心、苦笑を漏らしつつ、己の隣をポンっと叩いて)
貴女も入れば?気持ちいいわよ…
(湯に入れた片足を動かしながら、相手にも足湯を薦める女。
「ね?」と同意を求めるように、首を傾げれば、再び、止めてしまった歌の続きを口ずさみ始め…。
唄の歌詞は、愛する者へと手向ける鎮魂歌。ゆったりとしたリズムで女の高い歌声が相変わらず夜空へと響き)
■リーゼロッテ > 「そ、そんな可愛いとか…」
お褒めの言葉に恥じらいながら謙遜して、開いた両手を揺らした。
「ぅ……こ、ここら辺も危ないからって早く帰るようにこの間叱られたばかりです」
彼女の言う通りで、しゅんとしょげたように呟き、視線を落とす。
微笑む姿に釣られて、それも落ち着けば子供っぽく微笑んでいた。
「えっと…じゃあ遠慮無く…」
勧められるがまま、足湯をすることに。
ブーツを脱ぎ、長いソックスを脱いでとモゾモゾしている間に流れる歌声。
鎮魂歌と呼ばれる類のそれに、大人しく耳を傾けていた。
ちゃぷんと両足をつけると、瞳を閉ざして聞き入るのだが…一人で居た時と違い、つい最近までの恐怖が蘇った。
誰かの魂を鎮めるというのは、失ったものもあるからで。
自分が殺してしまった人、一緒にいて死んでしまった人。
そんな記憶が一気によみがえると、肩が震え始めて…気づくと頬を涙が伝う。
慌てて目元を拭って、気づかれないようにとそっぽをむいてごまかそうとした。
■レティシア > ――――――――――。
(凍った夜空に、風に乗り、女の歌声が響き渡る。
一瞬、ちらりと己の隣で、ブーツを脱いでいる少女の姿を見やれば、女は満足げに笑みを浮かべる。
視線を夜空へと、再び戻すと、更に赤い唇に儚げな歌声を乗せ――。
もう一度、己の隣に座った少女へと菫色の瞳を向けると、肩を震わせている姿が目に入る。
女は瞳を瞬かせながらも、唄は止めようとはせず……とうとう、一曲、歌い終わると、隣の少女へと首を傾げて)
ごめんなさいね…何か、辛い事を思い出させてしまったかしら?
(そっぽを向いてしまった少女へと、心配そうな声音で言葉をかける。片腕を伸ばせば、その頭へと触れようとして)
■リーゼロッテ > 歌声の美しさが、一層記憶を喚起させてしまったのだろう。
時折剥けられる視線から逃れるように、気づかれないようにとしていたのだけれど…気づかれてしまう。
頭に触れられると、猫毛気味の細くやわらかな薄茶を揺らし、びくりと背筋が跳ねる。
「ごめん…なさい…っ…お姉さんは、悪くない…です、から…っ」
人の手の感触、それがとても心地よく感じる。
触れられると、そのまま青の瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちていく。
どうにか誤魔化そうと笑おうとするも、ぎこちないものになり、その間も頬を涙が伝う。
■レティシア > (少女の頭へと触れ、その背筋が揺れても、女は構う事なく、その指先で柔らかな少女の髪を撫でる。
更に大きな青い瞳から、雫が零れるのを見れば、相手へと身体ごと向き直るように座り直し、
そのまま少女の頭を抱き寄せようとしながら)
…では、貴女も謝らないで頂戴…。今は、あたしとお月さましか見ていないわ?
……泣いてしまっても大丈夫よ?
(何だか、少女が泣くのを堪えようとしている雰囲気を感じとり、女は柔らかな声音で、相手へと泣いてしまえば良いと促して。
相手の背をまるで、幼子を宥めるように時折、ポンポンと叩きつつ、優しい手つきで撫でてもいて)
■リーゼロッテ > 撫でられ、絹糸の様に指先を滑る薄茶の髪。
心地よい感覚が、いっそう心に掛けていた緊張という鍵を開けてしまう。
不意に頭を抱き寄せられると、腕の中で少し驚いてもぞっと動く。
「でも……」
急に現れて、歌声を聞いただけで泣いてしまった。
自分の泣き虫具合はよく知っていて、気分を害していないかと不安になる。
じぃっと見つめる視線で彼女を見上げると、あやすように背中を撫でられ、ぎゅっと胸が切なくなった。
踏みとどまろうとしたものも全て落ちてしまうと、再び涙が溢れていく。
「…私…っ、最近まで…戦場に、いて…、そこで…人を…っ。しなきゃ死んじゃうわかってても、でも……嫌で…っ。それに、一緒に居た兵士さんも、皆…皆……っ」
懺悔でもするかのように、途切れ途切れながらに過去を告白する。
涙でぐしゃぐしゃに濡れた瞳が、ずっと彼女を見つめていた。
■レティシア > (指先で触れる少女の髪の柔らかな感触に女は菫色の瞳を細める。
少女を胸元へと抱き寄せて、細いその体躯を抱き締める。
腕の中で、こちらを見上げてくる青い瞳に、「ん?」と首を傾げて、笑みを向ける。
再び、その瞳から雫が零れだせば、指の背で拭ってやりつつ)
ん……それは辛い思いをしたのね……。
(少女が口にする過去を、女は相槌を打つように頷きながら耳を傾ける。
その間も、ずっと少女の背をあやす様に擦ってやる。
こちらを見つめている少女の涙で濡れた瞳を、ドレスの袖で優しく拭いつつ)
……これは…友人の受け売りなのだけど……
貴女が手をかけてしまった人も、亡くなってしまった仲間の事も忘れずに…
貴女の心の中に繋ぎ止めてあげなさい……と言っていたわ…。
(言ってから、この幼げな少女にそれが出来るだろうかとも思いつつ、
「でも、難しいわよねぇ…」とも、ひとりごちる。
少女の身体を、きゅっと抱き締めれば、慰めるように、その背をポンポンと叩いてやり)
■リーゼロッテ > 抱き寄せられる体は細く、それでいて子供っぽい柔らかさのある体つき。
腕の中で彼女の微笑みを見つめると、安堵と共に、いっそう感情が溢れ出しやすくなる。
涙を拭われながら、掛けられる言葉にコクコクと頷いた。
「心の中で…つなぎとめる……?」
どういうことだろうかと思うも、彼女が呟いた通り、少女には難しい言葉だった。
忘れない、ということなのだろうか。
少女にはその言葉の理解も難しかった。
優しくあやされる中、無意識に自分も彼女へとくっつくように体を預けて行く。
「――急に泣いたり、甘えてしまって…」
ごめんなさいと、謝罪を紡ぎそうになれば、はっとして言葉を閉ざす。
先ほど謝らないでといわれたばかり。
何と言えばいいだろうかと思えば、腕の中であわあわしている落ち着きのない子供が見える筈。
■レティシア > (まだ子供らしさを残す少女の身体は、女の己の腕の中にも、すっぽりと収まって。
まるでお互いの体温を分けるようにくっついていれば、その人肌も心地よい。
己が口にした言葉を、やはり理解できないらしい少女に、視線を夜空へと向け、考え込むような表情を浮かべながら)
そうねぇ…苦しいかもしれなけど、その人達の事を覚えておいてあげなさい…という事なのかもしれないわね…。
その人達の分も生きていく…とでも言うのかしらね…。
(少女へと自分なりの解釈を口にして。
こちらへと自然を身を任せてくる少女に瞳を細める。
少女が再び、謝罪の言葉を口にしようとした事に気が付けば、女はクスクスと笑いだし。
落ち着きのないその身体を、更に抱き締めて)
…そういう時は、ありがとうと言うのが、良いかもしれないわ。
お礼を言われて、嫌な気分になる人はいないものね。
…そういえば…お嬢さんの名は何と、仰って?
(少女の青い瞳を、じぃっと覗き込みながら、相手の名を問う女。
女の方も、「レティと言うわ」と、己の名を告げて)
■リーゼロッテ > 少々寒くなってきた季節、走ってきたとはいえ少女の肌はかなり暖かくなっている。
ここに来る前までずっと湯に浸かったまま眠ってしまっていたのもあり、のぼせなかったのと ずり落ちて湯に頭まで沈まなかったのは幸い。
「覚えて…その人の分も生きる、ですか…」
犠牲になってしまった人の分だけ、生きる。
難しいけれど、自分が出来ることをいっぱい頑張れないいのだろうか?
出来るだろうかと不安も胸の中に溜まっていく中、更に密着していく体、ぬくもりに大人しくなっていく。
「…ありがとうございます。凄く…落ち着いて、安心します」
姉がいたらこんな気分になれるのかな、なんて思いつつ問いかける言葉に顔を上げ。
「レティさん…私はリーゼロッテです。皆からはリゼとか、リーゼとか…呼ばれてました」
視線に見つめ返し、柔らかに微笑む。
こうして彼女を見つめると、自分とは違って大人っぽくて素敵なお姉さんだなと、改めて感じて…ここへたどり着いた時に向けていた、見惚れるような視線に変わっていく。
■レティシア > …そう……難しいわよね…。
……あたしはお断りして差し上げたけどねぇ…。
(きっと、真面目に答えを出そうとしている少女は、前向きに生きていけるのだろうと女は思う。
しかし、空気をブチ壊すように、自分にはできないと、にっこりと笑った。
「とりあえず、貴女は生きなさい」と更に笑いながら、女は抱き締めた少女の感触を楽しんでいる様子。
礼を言われれば、「どういたしまして」と頷きながら)
リーゼロッテ…可愛らしい名前ね…。
……ん?……リゼ、あたしの顔に何か付いていて?
(こちらを見つめる少女に、首を傾げながら、見つめ返す。
不意に相手の耳元へ、唇と寄せれば、「そんなに見つめられたら、食べてしまいたくなるわ…」と囁きを落とす。
しかし、直ぐに顔を上げると、冗談っぽく笑いかけて)
■リーゼロッテ > 「そんなに、死んじゃった人の為になるように…生きれ――えぇっ!?」
難しいと頷いていると、あっさりと言葉を切り捨てるような彼女の答えが届く。
思わず驚きの声が上がってしまうほどに、予想外だったのだろう。
続く言葉に、なんだか玩具にされてないかな?と、少しだけ疑ってしまい、それを確かめるように見つめるのだけれど…少女にそんな見通す力はない。
「そ、そうですか…? ぁ、いえ…私、子供っぽいっていつもいわれちゃうので、レティさんみたいに大人な人が羨ましくて…」
つい、見てしまっていたと答えるのだが…。
近付く顔、耳元を擽る誘惑の言葉に、びくんと体がはねた。
何時もなら恥じらってアワアワするだけなのだが、湯に浸かりながら一人遊びに没頭してしまった体は、その熱を内側に残していた。
ぞくぞくっと甘い痺れが走ってしまい、緩やかな吐息をこぼす。
冗談っぽく微笑む姿に、紅潮した頬と潤んだ瞳でどうにか微笑んだが、甘みに震える体も鼓動の高鳴りも全て筒抜けだろう。
■レティシア > (己が今までのいい話をぶち壊すように否定すれば、少女の驚いた様子に女は可笑し気に、クククと咽喉を鳴らす。
何やら、疑うような視線を向けてくる相手に、女は片目を閉じて、ウィンクをして、悪戯っぽく笑いかけ)
あら、リゼは年はお幾つ?…大丈夫よ、リゼだって、あと2、3年もしたら、素敵な女性になると思うわ…。
(目の前の少女が成長する姿を想像して、笑みを深める女。自分の方は今と変わらない姿でいるのだろうけれど。
相手の耳元で囁けば、少女の身体が跳ねる。予想以上の反応に女は瞳を瞬かせ。
こちらに向けられる潤んだ瞳と、腕の中で震えるその身体に、「あぁ、もぉ…」と何やら声を上げると、
女はスっと顔を寄せ、赤い唇で少女のそれへと触れる。ちゅっと音を立て、甘く少女の唇を食み…)
■リーゼロッテ > 楽しげに微笑む彼女の様子に、やっぱり悪戯されている様な気持ちになるも…こうして安心させられて、何時もみたいに驚けるようになったのだからと思えば、わざとそうしてくれたのかなと思うようになり…。
「えっと、16です…そう、でしょうか? あと2,3年で…」
そういいつつ視線を向けるのは自身の胸元。
目の前の彼女と比べると、悲しさすら覚えそうな小ぶり具合。
胸が女の全てなんて思いはしないけれど、要素の一つと思うわけで、なれるのだろうかと不安そうに見上げる。
「ぇ…?」
聞こえた声が何に対してのものだったのか。
そんなのも分かること無く、視野に飛び込んだ彼女の影。
予想もしていなかった口吻に、ぴくんと跳ねて硬直してしまう。
驚きに目を見開き、重なるだけであればまだしも、唇を甘噛みされれば、再び痺れが体を駆け巡る。
肩が震え、自身の胸元に添えた両手の指を絡めて瞳を閉じる。
何故か嫌とも怖いとも思わず、蘇った熱もあり、されるがままと無防備な姿を晒していく。
■レティシア > …そう…16…そうね、今より、もう少し年を重ねれば、子供っぽいなんて言われなくなるわ?
(こちらへと向けられた視線に気が付けば、女も自分の胸元と少女の胸元を交互に見つめてから、可笑しそうにクスクスと笑った。
少女の唇へと触れてみれば、意外と素直に瞳を閉じてしまった相手に、女は瞳を瞬かせる。
指先の背で少女の頬を撫でながら、幾度も顔の角度を変えて、啄むように口付けて。
暫くしてから、唇を離すと、ポンポンっとその背を叩いて)
…リゼ…冷えてきたし、今日はここまでにしておくわ?貴女が望むなら…今度、逢えた時にでも、これ以上の事をして差し上げる…。
(再び、少女の耳元へと囁くと、その身体を解放するように、名残惜し気な様子で両腕を解いて)
■リーゼロッテ > 「そうかな…。ぅ、わ、笑わないでくださいっ」
胸元への視線と笑い声、それに何を感じたかは簡単にわかること。
恥じらい混じりに、少し拗ねたように声を上げたのも直ぐに消える。
「ん…っ…ぅ…っ…」
何度も重なり、甘噛みされるようなキス。
その度に小さく震えては、体がしびれていく。
今まで女性に欲を煽られたことなんて一度もなかったけれど、安らぎ、優しさを感じる甘いキスはこの上ない愛撫となっていた。
「……は、はぃ。その…」
望むならというように腕を説かれると、ふらっとして両手を岩の上についた。
肘が震えて、溢れる吐息は甘ったるい。
赤みを帯びた頬、その表情は彼女のキスの結果、少し呆けたものだった。
望むどころか、体が飢えていく。
名残惜しいと見つめる視線で訴えていた。
■レティシア > (己の腕から少女を解放すれば、その身体がふらついていて。肘さえも震えてしまっている様子に女の唇に笑みが浮かぶ。
女は湯から足を引き、岩場へと立ち上がると、少女の傍にしゃがみ込む。
その表情を覗き込めば、上気した頬、名残惜しそうに見つめる少女の身体を両腕で抱え込み)
…仕方ないわね…リゼが今晩、帰らなくても…何も言われないかしらねぇ…。
(意味深な言葉を口にすれば、女は少女の頬へと唇を寄せ。そのまま、自分の棲家へと攫ってしまおうというらしい。
少女が抵抗すれば、直ぐに開放するつもりでもあり…再び誘惑するような囁きを少女の耳元へと落として)
■リーゼロッテ > 少女の中にある、小さな官能のスイッチが綺麗に撃ちぬかれる。
それは一度押されるとなかなか元に戻らない、甘ったるいもの。
心配かけちゃダメ、動かないと…と考えているうちに、その体は抱え込まれてしまう。
「ぁ……ぇ、えっと…もう、叱られちゃいますから…」
早く戻っても、遅くなっても変わらない。
頬の口吻に小さく震えながら、誘惑する囁きに抗いもせず頷いてしまった。
これで悪い人だったらどうするんだろう?とか、ほんの少しだけ浮かぶも、すぐに消えてしまう。
今は、この甘い雰囲気に呑まれて溶けていたいから。
■レティシア > (少女の言葉を了承との意味と取れば、女は「良い子…」と嬉しそうに笑みを深める。
ふと少女の目の前で片手をひらりと翳し、相手へと眠気を誘う魔法をかける。
そのまま少女が意識を手放してしまえば、片手にその華奢な身体を抱え…それぞれが脱いだ靴も忘れずに持つと、
直ぐ傍に現れる空間の裂け目へと、その姿を消して――。
次に少女が目を覚ますのは、女の棲家の寝台の上。そうして少女が望むままに、甘い時を過ごすはずで――)
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」からレティシアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山中にある秘湯」からリーゼロッテさんが去りました。