2015/12/05 のログ
ご案内:「リ・ルーラ最深部」にリラさんが現れました。
ご案内:「リ・ルーラ最深部」にチェルトトさんが現れました。
リラ > (過日、渡したアイテムには二つの機能を与えていた。一つは単純明快、説明した通り『メッセージを送りあう』と言うモノ……リングの持ち主はリングを用いて己に、己はその行為によって与えられるリングの位置に向かって意思伝達の魔術を放つ、と言った方法である。そして、もう一つ……こちらは一回使い切りではあるが『己が用意した座標に転移する』と言うモノ。常の用途としては己が従者を行き来させるのに使うソレの応用なのだが、此度は『デート』の一助として使う事にしていた)
ふふ、さーて……ちゃんと来れるかなぁ……?
(己が佇むは、一応受け付けカウンターも存在する宿屋を模した建物……無論、冒険者の宿、なんて代物では無く普段は別の用途になっているのだが『宿』と言う意味では普段の運用と違いは無かった。
今、1階ホールに居るのはカウンター内に居る女性の従者……血色の悪さは化粧品で誤魔化しているが下級吸血種である……と、首魁である己のみ。
己は外出の時よりもさらに薄手の装いであり、胸元や腰元等は織り合わせの妙で隠れてはいるものの、鎖骨やヘソといった辺りはうっすらと透けており、ボディラインを推察しようと思えば少し眺め愛でればそれで十分。足元に至っては毛足豊かな絨毯の上、と言う事もあって裸足である。)
ま……窓の外は流石にどーしよーも無いんだけどねぇ……
(一応、転移ポイントはこのホールに設定しては居るわけだが所詮は洞窟内、外からの光を招き入れる水晶がいくつも配置されているお陰で明度はそう変わらないが、相応に高い位置とはいえ天に蓋をするのは本物の空ではなく磨かれた岩盤なのだ)

チェルトト >  傭兵団の引きあげと、どこかのキャラバンの通過。それに大規模なギルドの遠征が重なったらしい、と、聞いたのは、他の傭兵達より少し遅れて街に帰ってきたあとだった。
 あちらの宿も、こちらの店も。冒険者向け、一般向けどころか娼館までもがぎっしり満室、満室、満室御礼。
 戦場から帰ってきたばかりの体は、自慢の銀髪すらほこりっぽい鉄と血の匂いが沁み込んでいるようで。それ自体は嫌いではなかったが、さすがにこのまま酒場で夜明かしはしたくない状態だった。
 夏なら水浴びもできようが、身を切るような寒さの冬の夜にそんなことをするのも遠慮したくて。かんしゃくを起こしかけていたときにふと思い出したのが、ひとつの指輪のことだった。

「……こんなに早く使うことになるとは思わなかったわ」

 高く透き通った冬の星空にかざすと、その小さな指輪はきらきらと輝いている。
 これを自分に与えた彼女のことを思い返しながら、微妙な表情で考えることしばし。やがて、意を決したようにそれを中指に通すと、すっかり人影のないくらい街の路地で片手を天にかざす。

「詳しい使い方聞いてなかったけど、これでいいのかしら。んー……」

 眉を寄せて難しい顔で念じてみる。彼女は、この指輪があれば連絡できると言っていたけれど――。

(えーっと……。リラ! 連絡ってこれでいいの? 招待してくれるって言ってたけど、どうやってするつもりなの?)

 特に呪文やらも使わず、指輪にイメージを送り込むつもりで単純に頭の中でそう唱える。

リラ > (街中での事情など露知らず……結果的には己にとって良い方向に働いている様子でもあるし、誘いを出しての事なのだ、と、迷宮深部外輪に幾つかある『宿』の一つを持て成し用に整えるのも、どうやら間に合ったようだ。なれば、と、ついつい口元が緩もうと言うもので)
『―――ふふ、だーいじょぶ、届いてるよ、チェルトト、って……そっか、きちんとした使い方、教えて無かったっけ……?』
(あの晩はついぞ誘惑する方に意識が向き過ぎたな、と、魅惑的な脚線美もまだ記憶に新しい頃合、連絡のあった嬉しさとは別の意味で口元を緩ませ、くるりとホールで身を翻す。用途が酷く限定的な分、起動操作もまた簡単……彼女が取った行動である『指輪に言葉を送り込む』と言う行程で十分、機能する代物である。―――それに、一度繋がってしまえば後は己が魔術を行使する事になる為、より簡単な操作となってくれるだろう)
『で、っと、んーと、そだなぁ……通りでいきなりやると流石にまわりがビックリしちゃうだろうから、なるべく人目のナイ所に移動して貰える?でぇ……』
(と……此処で己の眷属を移動させるだけ、ならば指を一つ鳴らすだけで事足りるが、彼女に施すのはリング経由での『移動』である。故に、ちょっとした工夫が必要なのだと軽く思案して)
『―――チェルトトをこっちに呼ぶ、のは、チェルトトが“良いよ”ってなったら、そのリングにキスしてくれれば、後はこっちで招くだけ、だけど、そだなぁ……“落としちゃ不味い荷物”があるなら、それもしっかりイメージしておいて貰える?その辺の準備が出来たら、私が今いる所にチェルトトのコト、呼ぶから、ね?』
(この言葉もある意味では単純明快である。リングは触れて居れば何の問題も無く動作するのだが、その範囲を“手荷物”まで及ばせようと思うと移動する側に認識して貰う必要があるのだ。例えば……服、が意識から外れてしまうと、本人は無事に此方へ、となるが転移元に服だけが置き去りにされる、といった形である)

チェルトト >  聞こえた。そのことに驚いて、閉じていた目をぱっと開く。思わず周囲の気配を探っても、周りにはやはり誰もいなかった。

「適当でも使えるもんね……。ん、よしっ」

 へぇ、と、感心したように一声呟くと、もう一度目を閉じ、チェルトトは夜空に向かって手を伸ばした。なんとなく高いところのほうが届くような気がして、少しかかとを浮かせる。

(聞いたかもしれないけど、覚えてないわ。あの時はあんまり余裕――なんでもない。なんでもないわ)

 余裕がなかったと言う――言ってはいないが――と、あの時気圧されていたことを白状するような気がして、その思いを慌てて打ち消す。言葉にしていないし、会話もしていないが、ごまかすように唇をぎゅっと結んで。

(まわりに人なんてもう誰もいないわよ。キスすればいいのね? こう?)

 言われたとおり中指を通したリングに唇を落としてから、続きの説明が頭に届いた。
 驚いたように目を見開いて、慌ててイメージを作る。とりあえず受け取ったばかりの報酬は持っておかないといけない。ポーチも落とすと問題がある。あとは――防具。防具は商売道具だ。それから何があるだろう?
 慌てているせいか、考えはまとまらないままぐるぐると頭の中を回転するばかりだった。

リラ > 『ま、私との相互通信オンリーだから使い勝手はそう良く無いけどねぇ……あの時にぱっと出せたのってコレだったし……ふふっ、こうして通信出来てるんだから問題なし、ってコトで?』
(遺跡の主らしく相応にマジックアイテムの貯蔵はあるが常日頃から持ち歩いている訳でも無し、あの時とてこっそり遺跡から“取り出す”と言う行程を踏んでいるのだし……リング越しのマーキング、と言う方が余程現実に即しているのかもしれない、と言うのは流石に心の奥底に引っ込め、くすくすと愉しげな思念だけが彼女に届く事となるだろう)
『……ふぅん、じゃ、こっちに招くよ?あ、視界がいきなり、ぶつっ、って切れるけど直ぐに元通りになるから慌てないでダイジョブ。それより……ちゃーんと“持ち物”のイメージを落っことさないようにね?』
(あえて、服、だの、下着、だのと名称指定を行わず“持ち物”としたのはちょっとした悪戯心含み、である。もっとも、彼女が気づきさえすれば問題なく纏った侭で転送されてくる術式である。―――が、仮に下着の存在だけを忘れた場合、物理的に脱げないだろう着込み方でも『彼女が元々立っていた位置』に下着だけが取り残され、直後、重力に従って落ちる、と言う現象が発生してしまう。“門を開く”のではなく“個人を遠隔から招待する”と言う術式が故の欠点と言えば欠点で……彼女が口付けた直後、それをトリガーとするようにリングが淡く熱を持ち、続いてぼんやりと発光―――予告の通り、彼女の視野が一時、黒く染め上げられ―――)
……いらっしゃい、ようこそ、私の、別荘へ
(ほんの、数秒。己は薄絹を纏った姿を惜しげも無く晒し、己から数歩程度離れた位置に転移されてくる筈の彼女へと直接、言葉を向ける。
内装としては中の上程度の宿屋の受付ロビーが印象としては近しいだろうその空間……出所不明の薔薇の香気に包まれる頃には、視野も回復し『転移』も完了しているだろう)

チェルトト > 「ちょっ、待……っ」

 言い終わらないうちに、一瞬視界が黒くなった。
 そして、視界が回復するより早く鼻をくすぐる甘い香り。
 やがて目の前に、先日酒場で会った、だがより扇情的ないでたちの彼女が見えてくる。
 ゆったりとした口調で挨拶する招待主に詰め寄るより先に、持ち物をちゃんと持っているかどうか確認しようと目を落とすと、そこには丸い乳房が裸のままふたつあった。

「……!」

 かっ、と、顔を赤くして、面食らったような表情で自分の体を抱くように両手を胸の前で交差させると、鋼甲入りのアームカバーが硬い音を立てた。
 それがあったことに少し安心はしたものの、なんだか背中がくすぐったいことに気づいて頭を振ると、少し癖のついたままの髪のふたつの房が解けて背中に乗っている。
 ちらと視線を投げると、ポーチと腰布は無事だったが、ブーツを履いていたはずの足は素足。
 ふぅううううっ、と、かんしゃくを起こした猫のような唸り声を漏らしながら力を溜めるように背中を丸めたあと、音が聞こえそうな勢いで顔を上げるチェルトト。

「あんたねえっ! 注意事項は――」

 怒鳴るように言いながら一歩を踏み出したところでまた違和感があった。
 涼しくてはいけないところが、妙に涼しい。
 一瞬青ざめ、そしてまた逆流するようにかあっと顔を紅潮させると、立ったまま内股に足を閉じ、背中を丸めてチェルトトは叫んだ。

「もおおおっ! ああああんたねえっ! 注意事項は使いかたより先に説明しなさいよっ! 何かあったらどうすんの!?」

 最後まで聞かなかった己のことは棚に挙げ、かんしゃく混じりにいい放つ。

リラ > ありゃ?―――っ、ふふ、らっきぃ、かなー、だから言ったのに“持ち物”は確認してね、って
(己は次第に形を帯びてくる彼女の姿を眺めて待っていた身の上、となれば……隠されるまでの間、丸見えとなった乳房を拝む事も出来たであろうし、となれば登頂すらも愉しげに視野にばっちりおさめてしまう。対する己の衣の薄さはちょっと手を動かすだけで、肘丈程度の袖が揺れ、細腕がうっすらと透ける様は勿論の事、そうして布が移動すれば小ぶりながらも隆起の見える胸元がちらりちらりと透けてくれる。……その危うさを楽しんで貰える余裕が彼女にあるか、の方が問題かもしれないが)
っ、あはっ、その感じだと、腰布の下も良い眺めになっちゃってたりするのかなー?……ってコトは、やっぱり“服”とか“普通の装飾品”って、意識し辛いんだねぇ……
(全く悪びれた様子も見せずにけらけらと笑い、とん、と、自然な挙動で彼女の方へと踏み出すなり胸元を隠す手へと振れ、促すような挙動で退かそうとの魂胆。―――叱られている真っ最中だと言うのに、さもそうする事が当然、と言わんばかりの動きであった)
だーいじょぶだーいじょぶ、少なくとも『チェルトトの体』には影響出ないような仕組みになってるし……何か体から離しちゃ不味いタイプの魔道具なんかは、もう自分とセットでアタリマエ、みたいに思えるでしょ?つまりぃ……ふふっ、あーやって半端に教えると、今のチェルトトみたいに、おっぱい隠す筈の細布、とか、ちっちゃいトコを見落として、でぇ……良い眺めになるーってコト。
(そんな騒動を繰り広げていると言うのに『受付』の位置に佇む己の従者は顔色一つ変えた様子も無い。感情の起伏が無い、というわけではなく、こうした悪戯そのものが主にとっての日常茶飯事である事を示して居た)
ま……どっかに置きっぱなしで服を盗まれてーで、盗んだヒトがお得、って展開も微妙にむかっと来るから、今回分はそっちのケアもしてあるけど……“後で”ね?
―――おっぱい丸見えで、腰布だけ、でも、寒く無い、でしょ
(ソレもその筈、此処は外気から隔絶された洞窟の深奥と言う事もあるし、最深部の建物に関しては適温を保つ魔術が施されている。仮に防寒具を纏った侭で唐突に此処に移動してしまえば、むしろ暑いぐらいの気温設定……それこそ全裸で歩いて居ても寒さにやられる事は無いだろう、と言うのは主の趣味の所為である)

チェルトト > 「さ、先に言われてれば完璧に持ってこれたわよっ!」

 片腕で胸元を隠しながら、もう片方の手で腰布を下に引きつつ前かがみになると、あまり面積がないせいで腰の側面から太腿ぎりぎりが露わになった。
 そんなへっぴり腰の自分の前にやってきた彼女が腕を引っ張ると、それに抵抗しつつさらに腰を引く。

「ちょっ、こらっ。ひっぱるんじゃないわよ変態っ! そんなだましうちみたいなことして楽しいのあんたはっ!? さ、寒くはないけど……っ!」

 むしろ、先ほどまで寒空の下にいた身には、ここの空気は適温よりも高く感じるほどだった。腰が引けたまま彼女とひっぱりあいをしながら、チェルトトは彼女を睨む。

「もうっ、いいから先にお風呂貸してっ! しばらく戦場にいたせいで、ほこり……あれ?」

 言ったところで、チェルトトは、先ほどまで感じていたはずの不快感がなくなっていたことに気づいた。
 じゃりじゃりしていた髪が背中に触れているのに、砂が落ちてくる気配もない。頭を振っても、ぱらぱらという音はしないし、匂いと言えばこの部屋のものか、彼女のものか、甘い香りばかりで、鉄と血の匂いはまるで感じなかった。

「ほこり……とか、砂とか、なくなってる。……ええっと。って、言うか。うん。あ、やっぱりでもお風呂……冷えちゃってるし。いい? リラ」

 汚れを転送の拍子に落としたのか、若干拍子抜けの顔をしながらチェルトトはまだ腕の引っ張り合いをしたまま彼女に問いかける。

リラ > だまし討ちって、ひっどいなぁ……それにぃ……ふふ、チェルトト?
(彼女からの罵倒も先日からの逢瀬で慣れたモノなのか、必死に隠す腕の合間から華奢な右手を伸ばすなり下乳辺りを無遠慮に撫で……そんな間合いなモノだから、己の纏う服の薄さもより際立ってしまうだろう事もお構いなし、むしろ、と、目をつけたのは腰布脇のリング。先日の逢瀬でも気になっていた部位でもある其処へと、そろり、そろり、と、左手が伸びて居た。―――飾りか、留め具かを探る魂胆で)
お風呂?へぇ、チェルトトはお風呂でする方が好みかなー?だったら折角だし、内湯じゃなくて、外の“泉”の方に案内、したげよっか?あ、冷水のトコじゃなくて、えーと……温泉、だったかな?アレを参考にあったかいのも用意してみたんだよねぇ
(これも先日、噂話に乗っかって訪れてみれば案外楽しかった、なんて理由で改造してみた区画の一つである。無論、この建物にも湯殿は存在する、と前置きはしてのもの、どちらを選ぶかは彼女に任せる事とした)
……埃はともかくだけど“砂”の方は、今の移動方法だと無くなるよ?チェルトトが『汚れっぱなしなのが自分だ』って思ってるとくっついてきちゃう事もあるけど、基本的に付着してる邪魔なモノとかは取っ払われるコトになる、かなぁ……便利でしょ
(えっへん、とばかりに得意げに口元を吊り上げるものの、目線は半裸となった彼女に、それこそ劣情を隠す事無く向いているのだから格好が付く以前の問題である。それでも、湯浴み、の言葉に反応してか不動の侭で居た受付の従者はゆったりとした動作で此方へと向かってきていた)
ま、どっちにせよ―――脱衣所、とかナイし、ふふ……此処は私と、私の従者と、チェルトトの貸切にしてあるしぃ……脱いで?荷物とかは、そこの子に預けておけばきちんと保管して貰えるからさ。
(と、引っ張り合いの最中で向けるは危うい言葉。―――無論、屋内ではあるが街中基準で言えばロビーのような場所、世辞にも更衣室とは言えず、造りもしっかりしている為、天井も高く設計された開放的な空間―――それこそ市中でやれば良い見世物となってしまうだろう行為を求め、己の瞳も、すぅ、と、期待を隠す事なく細められた)

チェルトト > 「ちゃんと説明しないで脱がすのがだまし討ちでなくてなんだっていう……ひゃっ。じ、自分が薄着だからって……ちょっ、どこ触ってるのよっ!」

 形状は裾が斜めのミニスカートのような腰布は、だが構造はどちらかというとベルトに近い。半分留め金のような金のリングにも彼女の手が伸びているのに気づくと、そこにも自分の手を伸ばす。

「するって何する気よ! こないだ嫌いじゃないとは言ったけど、好きなわけでもないんだからあんたとは何するつもりもないんだからね! なによそのやらしい視線……っくう、このぉ……」

 脱衣所は、ない。
 その言葉を彼女が口にすると、困ったような、怒っているような視線を彼女に向ける。
 くぅう、と、小さく唸った後、小さくため息をつくと、き、と、金色の視線を強めて。

「わかったわよ! 脱げばいいんでしょ、脱げば! いいから手ぇ放しなさいよっ!」

 言って、彼女の手を振りほどくと、腰布と留めを外してポーチごとそれを体から取り去る。その下につけているべき下布はすでになく、年のころの人間であればそろっているであろう茂みもそこにはなかった。
 ぱちぱちと留めを外してアームカバーも外すと、やってきた彼女の従者にそれをまとめて渡し、褐色の滑らかな素肌をすべてさらすと、先ほどとは逆に胸を張るチェルトト。

(恥ずかしがったら調子に乗られそうだし、こうなったら堂々としてやるわ。これ以上からかって楽しませてなんかやんないんだから!)

 身に着けているものといったら、外し忘れている指輪のみ。
 ふふん、と、不敵に笑うと、彼女に視線を向けて。

「さ。それじゃせっかく用意してくれたって言うんだったら、外のあったかい泉とやらを使わせてもらおうかしら。……あ、その前に。あんたも脱ぐのよ。ここで。脱衣所なんてないんでしょ?」

 やり返すつもりなのか、裸のままで――だが、開き直りきれていないせいで若干顔を赤くしつつ、彼女に得意げにそう宣言する。

リラ > 説明したじゃない、ちゃーんと『所持品は確認してね』って……ま、置き去りにされちゃうーとは言わなかったけどーって、ふふっ、何処って、触られてるのに判らないのかなぁ……胸を隠す布を忘れんぼさんしてきちゃった、チェルトトのおっぱい、だよ?
(此処まで招けば何を繕う事があるかとでも言うかの如く堂々とした有様で、彼女の腕がずれようモノならば柔らかな感触を求めて指を這わせ、ふに、ふに、と、くすぐるような刺激を浴びせてしまう心算である。が……左手の悪戯は気づかれたか、なんて軽く舌を出して)
―――やらしい、もなにも“そういう心算”で呼んだんだから当然だってば。暖かな空間にハダカで寝ても心地よいベット……でぇ、そこでハダカになったチェルトトに、えっちぃ事しないーなんて……おとなしい子だと思ってたなら、ちょーっと無防備だよぅ?
(と、彼女の脱衣を気取れば、とん、と、自ら一歩下がって眺め愛でられるポジションをキープ。脱衣、と言っても種々を外すだけに等しい行為ではあろうが、それでも役得とばっちり眺めてしまう魂胆であり……隠されないのであれば幸いとばかり、張られた胸の頂から、そのまま目線が下方へと下がり、そちらも隠さないのであれば恥毛の具合すら確認してしまおうと露骨な視線を浴びせてしまう。尚、指輪については気づいて居たが外させようとはしないまま―――従者も、己の目配せに気づいたのか、彼女の持ち物を丁重に預かって)
……チェルトトってば、私のハダカが見たいなら、みたいーって言えば良いのにぃ……ふふっ
(そんな風に揶揄るのも己の持つ異能の一つを発揮する下準備。―――己へ劣情を抱いてくれれば、その対象の性的欲求を煽る、と言う代物。言ってしまえば欲求不満度を高めると言う性質の悪い代物を発揮させようとのものであり……惜しげもなく裸身を晒してくれる彼女の真正面に陣取ると手を貸そうとする従者を片手で押し留め、自ら背に手を回すとあっさり留め具を外す。……元々緩く薄い素材は、その状態で両手を下ろすと、するり、と、肌を滑る様に床へと落ちてしまう程度のもの。こちらも裸身を隠す様子もなし、外見の幼さに見合って色づきの薄い胸の頂も、無毛の恥丘も丸見えのままで)
さ、それじゃあ……いこっか
(と、無防備に左手を伸ばし、取ってくれれば手つなぎのまま……構造としては、宿屋の扉、と言える場所に手をかけて押し開き、さも当然とばかりに全裸のままで外へと歩みださせようとしていた。
―――問題点、外へ出てしまえば上空に位置するのは水晶の嵌った岸壁である事が露見する事が一つ、もう一つは……漂う薔薇の香気が、屋外に出ただけ強くなる、と言う事だろう。それでも外は晴天の日中程度には明るく、気温も屋内とそう変わらない。……薔薇の植え込みがあるとはいえども外は外、常ならば素裸で歩くような場所では無い、と言う事だけは確かだろう)

チェルトト > 「だから、そういうことは使い方より先に……んっ、ちょ、くすぐったいじゃない!」

 胸元で微妙に蠢く指の紡ぎだす感覚から逃れるように、胸元を覆っていたほうの手で彼女の手を軽くはたく。
 彼女の指摘することは確かに当たっていて、どれも自分がうかつだったと言わざるを得ないことではあった。彼女に言われてイメージした「暖かな空間にハダカで寝ても心地よいベッド」の中は自分だけで、すぐそばに彼女がいることなど考えなかったのだ。

「べ、別にあんた脱がしても楽しくなんかないわ。ただ、あたしを脱がせたのにあんたが何か着たままなのは不公平だって思っただけよ」

 遠慮のない視線が体を撫でていくのを感じ、思わず身をすくませたくなるのを我慢しながら不遜な言葉を唇に載せる。さきほどからずっとそのままのせいで、ほほに朱が登ってしまっていることには気づかないままで。
 だが、すとんと彼女の薄絹が床に落ちると、先ほどの自らの言葉に反して視線はその肌の白さに吸い寄せられた。髪や瞳の紅に生える、透けるような美しい白。
 こく、と、少し喉を鳴らすうちに差し出された手に一瞬遅れて気づくと、少し迷ってからそれをそっと取り、手を引かれるまま外へ。
 戸が開く瞬間、一瞬寒さを警戒して身をすくめるも、冷気は襲い掛かってこない。安心したようにこわばった体を緩め、歩きながらあたりを見回して。

「……ふうん。変態のくせに、調度とか庭の趣味は悪くないのね」

 花の姿が見えると、香りが強まる。

(香水とか、この子の匂いとかじゃないのね)

 短く胸中で呟きながら。

リラ > ふふ……くすぐったいだ……けって、んもぅ、叩かなくても良いじゃないー……
(むぅ、と、軽く膨れるものの、その後の目前脱衣に加えて、己が視姦を始めても隠す様子が無い事であっさり機嫌を持ち直す始末……頬の朱すらも愛おしく、うず、と、背筋に這い登る感覚を我慢する方にこそ苦戦する有様である。そんなものだから己の脱衣も、いっそ薄絹であるにせよ邪魔に思い始めてきた頃合……丁度良い、と、一糸纏わぬ姿を晒すと成熟手前の瑞々しさを残したままの裸身で、どう?とばかり、一度両手を背面にやることでボディラインを強調してみせた)
……変態って、んもう、まぁ良いけどさー……“お外”で全裸デートしてくれるチェルトトと一緒だから、機嫌も良いのだよ、でぇ……ふふっ、庭園をサボると、それこそ格が下がって見えちゃってどうにも情けないからねぇ……
(そんな風に紡ぎつつ、生垣と薔薇で構成された通路を歩み、丁度、先程の建物の背面にあたる位置まで来ると薔薇の香気と共に少しの甘さを伴った湯気が漂ってくる)
はい、とーちゃくっ。……体を洗いたかったら、私が洗ってあげるけど……まずは暖まるだけで良い?
(そんな事を紡ぎつつ、えいや、とばかりに裸身で彼女の腕へと抱きつくと、ふにゅ、と、柔らかく胸が潰れる形で押し付けられる。どころか、ころり、と、小さな豆粒のように登頂の感触すらも浴びせてしまい……そうする事で、薔薇の香りがほんの僅か、強く感じられるだろう。
―――種は簡単。この迷宮を覆う“薔薇の香気”の根幹は各所に植えられた薔薇だが、この娘の体臭も健康的な汗の香りではなく、薔薇の香りの方がより近しいのである)
そんなに目隠しっぽいモノはナイけど、まぁ、覗き見するとしたらさっきの子ぐらいだし、さっきの子は荷物の片付けとお部屋の準備してるからそれどころじゃナイだろうし、安心して良いよ?
(己が“泉”と称した通り、招いたのは柔らかな下草が周囲を覆い、その外輪を薔薇の生垣が囲うだけのもの、生垣も胸元程度の高さしか無い為、開放的にも程がある造りである。―――試験的な設置である分、その“泉”の広さもそう広いものでは無かった)

チェルトト > 「だって、そうじゃない。宿でも、こっちでも、何かなくても脱がせてくるし、触ってくるし……。節度って大事なことよ、リラ」

 この路線なら優位に立てそうだと思ったのか、どこか得意げに語りながら、彼女について庭を横切り歩む。煽る言葉には、ふん、と、小さく笑ってみせた。

「街中の往来とかならともかく、あんたんちの庭だし、天井だってあるし。あたしを動揺させようなんて思っても、そうはいかないんだからね。……でも、こんなに花を飾って手入れできるのはたいしたものだし、それは褒めといてあげる」

 やがて、視界が開けると、わぁ、と、小さくチェルトトは歓声をこぼした。
 湯気を立てる温かそうな泉にを囲む緑の草と薔薇の生垣。温かいせいか香りも強いが、それは不快なほどではなくて。

「いいじゃない。他のところでも温泉は見たことあるけど、もっとなんていうか岩だらけでごつごつしてる感じだったけど、ここは綺麗で素敵ひゃっ!?
 ちょ、ちょっと、抱きつくんじゃないわよっ! 褒めてるからって別にあんたのこと好きになったわけじゃないんだから調子乗らないでよねっ!」

 腕に感じたのは、小さな尖りの感触と、何より滑らかな肌触り。
 他の人目がなくなると自分を演じる必要性が薄れてくるせいか、とくんと鼓動が跳ねる。
 腕を引き抜こうとしたとき触れた彼女の腹はしっとりと吸い付くようで。奇妙なぐらいにくらくらしてくるのを感じながら、腕に抱きついた彼女を見下ろす。

(いいな、白い肌……。きれいだし、可愛いし、うらやましい……)

リラ > んふ、だーって、チェルトトのハダカ、見たいんだもーん……暖炉の前でも、おっぱいぐらいぽろりさせたかったけど、まぁそれは今度のお愉しみ、かなぁ
(此方は此方で性的な意味では価値観がそもそもズレた身の上、あっけらかんとそんな言葉を紡ぎつつ、裸身散歩を良い事に横目で彼女の肌を眺め愛でながらの代物なのだから何処吹く風、だった)
ま、私の庭だし、むー……もーちょっと恥ずかしがると思ってたんだけどなぁ……けど、変に恥ずかしがっておっぱい隠されても寂しいし、んー……
(なんて論旨のずれた思考に飛びかけた小娘は、それこそ意外な所を褒められたものだ、と、ぱち、ぱち、と、数度瞬きしてしまっていた。
―――花を飾り、庭を整え、居城を彩る。己が今の地位についてからの年数とて数えるのが面倒になる実年齢、故に呼吸するかのような習慣だったその部分が故、奇しくも意表を突かれた格好だった)
ふふっ、ありがとっ。チェルトトなら、遊びに来たくなったら歓迎したげる、けどぉ……―――この辺歩くなら“今の格好”じゃないとダメだよ。
……岩のお風呂も、そういう風情なんだとは思うけれど、私が保有するなら草花で彩らないと“らしく”無いからねぇ……だからちょっと工夫してみた、ってトコ……チェルトトが気に入ってくれるなら、此処はこのまま維持拡張していっても良いかなぁ―――っ、ふふ、だーって、折角、ハダカ、なんだもん?……甘えたって、良いじゃない
(無論……それだけでは無い。己は“泉”の畔へと彼女を誘うまで抱きついた侭……つまり、かなり歩き辛いがこちらの方は慣れた仕草なのだから所業が知れたもの、だろう。そうして、そろそろ頃合か、と……彼女の腕を取り、くっ、と、軽く下へ、つまり―――柔らかな下草へと押し倒してしまおうとの魂胆。体を打たないように背の方にも手を添える辺りも慣れたものだが、膂力はそう強い方では無い為、抗われる可能性もあった)

チェルトト > 「あ……っ」

 彼女の肌に見とれていたせいで反応し切れなかったのか、不意をうたれていとも簡単に背中から草の中に倒れ込む。尖った部分のない草は素肌の背で触れても別に不快感はなかった。
 だが、虚を突かれたとは言え簡単に地面に押し倒されてしまったことに気がつくと、一瞬チェルトトの頭にかっと血が登る。

「い、いきなり何すんのよっ! だから、あたしはあんたとそういうことするつもりはないって……!」

 彼女のほうを振り向き、言いながら体を起こそうとしたところで、急に毒気が抜けた。
 少し浮かせた背中をぱたんと草の上にもう一度落とすと、自分の腕に抱きついたままだった彼女のほうを振り向いて、少しあきれたような顔で問いかける。

「……ほんとに変な子。なんでそんなにあたしのこと気にいったの? 肌だって、髪だって、ずうっとあんたのほうが綺麗なのに」

リラ > (この“泉”も用途が用途だけに素裸、ないしそれに程近い格好での利用を前提としている為、周囲を囲む下草も総じて柔らかな代物である。……現に、こうして裸身で横たわらせて居る訳だが不自然な程、草特有のちくちくとした感触はせず、むしろ身を捩れば柔らかな感触に裸身がくすぐられる程、とすら言える。―――それも当然、人界の植物ではなく、これすら己が本来有るべき場所から運び入れた環境設備の一つなのだから)
っ、ふふ、ほーんとおかしな事聞くよねぇチェルトトって……
(言うなり己はするりと腕を解き、両足を無防備に開くと、右膝を彼女の足の合間へと潜らせ、左手を地面に突くと共に右手指は彼女の胸を、その頂から淵にかけて、つぅ、と撫でて)
―――そりゃ、私だって自分の容姿に自信ぐらいあるよ?そうじゃないと格好付かないーって思うし……それで誘惑されてくれるヒトが居てくれないと色々困っちゃうもん
(と、其処まで言うと撫でた掌、中指を彼女の胸の頂に固定し、残る指で、ふに、ふに、と、戯れるような刺激を送る。そんな合間も覆いかぶさる姿勢が故に此方の胸を隠すものは一切無く……よく観察すれば、次第に登頂の桜色がぷく、と、微かに勃ち始めているのが見て取れるだろう)
それと、チェルトトとシたい、って思うのは別……自分とえっちできる訳じゃないし、自分とえっちしても、多分物足りないし……
―――シたい、って思って、手の込んだ事してハダカにしておいて、オアズケ、って我慢できるぐらいなら……最初っから、あんなリング、渡さないんじゃないかなぁ……だって、売り払ってお小遣いにされて、はいおしまい、って可能性だって、あったわけでしょ?
少なくとも……そうしないで、私の屋敷に服から何からぜーんぶ預けてハダカでお散歩して此処まで来てくれた程度には、私のコト、興味持ってくれてる、とは、思ってるんだけど……なぁ……?
(と、言葉を紡ぐと共に、徐々にその顔が彼女の方へと近づいて行く。問題は―――……劣情に、すっかり油断していた、と言う事。にんまりと唇を緩ませてしまったお陰で、この至近距離。―――誤魔化しようの無い尖った犬歯が覗いてしまった、と言う事だろうか)

チェルトト > 「ん、う……っ」

 彼女の細く白い指が、己の褐色の肌を撫でていく。
 ぞくぞくっ、と、甘い震えの走る感覚にくすぐったげな表情を浮かべ、鼻へ吐息を抜けさせながら、脚が自分の脚の間に割り込んでくるのも止めないまま、チェルトトは下から彼女を見上げた。
 緑の草の上に若干の癖のついた銀の髪を広げ、その上に横たわって彼女の指が蠢くと小さく身じろぎ。
 とくん、とくん、と、鼓動が走り始めるのを感じながら、まだ呼吸は落ち着いていた。

「べ、別にあんたのこと好きじゃないけど、嫌いじゃなかったもの。
 何かあっても、なんとかできる自信あったし……。
 たぶんあんたほどじゃないけど、あたしも可愛い子は好きだから」

 そこで、いままでは投げ出していた手をすいと伸ばすと、そのまま彼女の首を抱く。
 ぐいと抱き寄せて額をあわせると、金の瞳で赤い瞳をじっと覗き込んでチェルトトは言った。

「だけど、僕にはなってやんないわよ。その牙であたしの血を吸ったって、あたしは吸血鬼にはならないから。
 ……でも、友達だったら考えてあげるわ」

 言ってから目を閉じると、もう少し強く抱き寄せて唇を重ねようと試みる。

リラ > ……可愛い声……ん、ふふー……足、もちょっと開いて、よっく見えるように、ねー……
(低く抑えた、それでも甘さの残る声音でそう囁きつつ、じわじわと押し進めた膝頭は押し留められなければそのまま秘裂へと触れ、軽く振動させる事で微細な悦楽を伝え始めようとしてしまう心算。挙句、無事に捉えた乳房は、と言えば高鳴る鼓動を指に感じたのを幸いにと五指全体で撫で揉むようにとし、頂を折りにつけてころりと転がす事で其処すら昂ぶらせようと―――悪戯、の域をあっさり超えた愛撫を開始してしまっていた)
ふふっ、じゃあ、チェルトトの目には、私、ちゃーんと『可愛い子』扱いして貰えるんだ?って事はぁ……ね、こうして、おっぱいも乳首も、もーっと恥ずかしいトコもチェルトトの前にサービスしちゃってるけど……そゆのって、興奮、する?
(何を今更というべくか、彼女の性的嗜好を探ろうとの言葉を兼ね……自ら、見られている、と言う事を自覚する事で昂ぶってしまう悪癖持ちは、しかして―――直後、しまった、と口を閉じるも……)
んっ……は、ふ……んぅ……ぁ……
(返ってきたのは魔族に対する嫌悪でも畏怖でも無く、甘い、口付け。つい、喘ぎめいた声音を零してしまい、一度は閉じた唇を淡く開くと舌先で彼女の唇を舐め、ぴちゃ、ぴちゃ、と、淫らな水音を響かせ……伴い、ついぞ焦らす事すらもどかしくなったのか、大きさとしてはそう変わらぬが故に掌で愛でやすい彼女の胸を弄り、ぴん、と、蕾を爪の先で弾いた)
―――下僕にするんじゃ勿体無い、って思ってたから丁度良いかも?ふふ、ねー……その“友達”ってさ……えっち込みの“友達”で、良い、よねぇ……そりゃまぁ、チェルトトの血は美味しそうだなーって思うし、吸わせてくれるなら凄く嬉しいけど無理強いはしないけど―――えっちの方は我慢、もう……できないから、ね?

チェルトト >  言われても、さすがに素直に開くのは抵抗があるのか、脚はゆるく閉じたまま、だが彼女の膝を押し留めるほど強くはなくゆるゆると押し広げられ、彼女と同じく無毛の秘所に、その膝で触れられる。

「ふ、ぅ……ん、いやよ、そんなの恥ずかしいじゃない……っ、ふ……!」

 彼女の指の下で、褐色の丸みの先端、濃い桃色のそこが硬くなっていく。そこを転がされると、ふるっ、と、喉が震え、押さえ込んだ、だが濡れたため息のような小さな喘ぎが漏れた。
 そして、じんわりと金の瞳を潤ませて彼女を見上げ、問いに小さく笑ってからキスをかわし、大胆になった愛撫に身を震わせる。
 やがて、唇が離れると、もう一度ふふんと笑ってからもう一方の手を彼女の腰に回し、ぎゅっ、と、強く自分のほうに抱き寄せて、チェルトトは彼女の耳にざらりとした舌を這わせながら囁いた。

「ほーんと、おかしなこと聞くのね、リラって。
 いまさらえっちなしで、なんて言ったって、あんた聞かないじゃない。
 いまだって我慢できないでいるくせに。
 ……でも、あんまり凝ったのはダメよ、リラ。あたし、あんたとたぶん同じだから。
 可愛い子は、どきどきしたり恥ずかしがったりしてるのが一番燃えちゃうたちだから。
 だから……ね」

 意趣返しのように、先ほどの彼女の言葉に寄せた最初の一言を呟いた後は笑い混じりに。
 そして言い終えるともう一度彼女と唇を重ねて、今度は自分が彼女の唇を舐る。
 しゃり、しょり、と、ざらつきの強い舌で、受け入れてくれるなら舌を絡め合わせ、その牙もくすぐろうとしながら。

「んっ、ふ、んん、くふぅうん、んゃあ……ん」

リラ > だぁって……つるつるのココ、もっと良くみたいもん?それともぉ……―――処女?
(何を唐突に、といった問いなのは承知の上、しかして膝頭が秘裂へと触れれば痛みを与えぬ程度に圧迫し、ぐり、ぐり、と、擦り上げるような刺激を執拗に落とす。挙句に右手は尖りを感じたのを幸いと其処を軸にして乳房をやわやわと揉みくすぐり、紅の瞳で彼女の瞳を覗き込むと、きゅっ、と、その登頂を二本の指で少し強く摘み、強めの刺激を落としてやって)
んぁっ……!
(頓狂な喘ぎを漏らすのは、今度はこっちの版であった。これら行為を前にして昂ぶるなと言う方が無理な身の上は耳朶へ、可愛い、と思いこうして招くに至った彼女の舌を浴びて甲高い嬌声を素直に零し……ツンと尖った蕾は、もはや見て判るほど、桜色の色付きも先程より増したように感じられるだろうか)
あはっ、判ってるなら……っ、ふ、ふふ……チェルトトには、どんどんえっちなコト、しちゃお……ん、ぁ、っふ……んっぅ……
(羞恥露出を好む癖に、生来宿した牙の所為もあってか―――その実、キスは好む癖にそう幾度も交わす行為ではなかったりする。故に弱さを露呈し、己の口腔へと彼女の舌を招き入れると、ふるり、と身を震わせ……うっとりと目を細めるなり、ちく、と、軽く牙で舌先を引っかいてしまう。吸血未満のその行為の目的は―――己が吸血を行った時の、その副作用、欲求不満にする、と言うなんとも危うい効果をほんの少しだけ味わって貰おうとの狙い。……言外に“自分が血を吸えばこうなる”と伝えようとの目論見でもあった)
凝った、コト、かぁ……こーやって、ハダカでお散歩デートを整えたりーとかも好きーって言ったら、また『ばか』って言われちゃうかな

チェルトト > 「ば……っ、ばっかじゃないのっ!? あたしのどこがぁ……っ、くっ、ふぅ、ん、んん……っ!」

 彼女の首と腰を抱いた腕から、快楽に負けてふわりと力が抜けた。やんわりとその細い体を抱いたまま、胸のふくらみの頂を指先で噛まれると、きゅんと突き立つような快楽に濡れた悲鳴がこぼれ、背中が甘く反る。

「このぉ……んっ」

 唇を重ねながら、両手の指を彼女の髪に差し入れてその頭を抱き寄せ、受け入れられた舌を絡めとる、ん、ふ、と、鼻息を漏らしながらざらざらと頬を、上顎を、そして彼女の特徴である牙をなぞっていると、不意に彼女が少し身じろぎして、舌先にちくりとむず痒いような痛みが走った。

「んん……っ!?」

 途端、きゅうん、と、胎の奥が切なく疼き、腕の中の体温がことさらに愛おしくなる。
 抜けかけていた腕の力を入れなおして胸の尖りを擦り合わせるように抱き寄せると、ぷぁ、と、唇を離して、熱っぽく潤んだ金の瞳でチェルトトは彼女を睨みつけた。

「もお……っ、またなんか変なことしたでしょ、あんた……。なんでそんなやらしい能力ばっかり持ってるの……よっ!」

 言うと、ごろりと横に転がって体の上下を入れ替えようと試みる。上手くいけば、彼女の片方の脚にまたがったまま、もう片方の脚を開くように自分の胸に抱き寄せようと。

リラ > ……経験アリ、ってコトでいいのかなぁ……?
(そんな言葉と共に膝頭をごりゅ、と少し強めに秘裂へと触れさせ、そのまま、ぐにぐにと恥丘を圧迫刺激し始め……己の与える悦楽を徐々に受け入れてくれる様をと心地よく思い、執拗に片方だけ責めていた胸から指を、つぅ、と這わせるとその下腹部へと触れようとし始めて)
ん、っ、ふ……ぁ、は……ひゃ、っく……ほ、ら……な、っちゃ……い、今のは、ワザとじゃない、んだよぅ……
(己の髪は丁寧に手入れされた代物であり、指通りも滑らかなモノ……種としての保持能力に加え、日々己の従者が整えてくれる賜物である。しかして牙は別……吸血動物の多くが、吸血器官を突き刺すにあたって麻酔成分なりを媒介とするのと同じモノ、己の唾液……特に、犬歯に程近い場所から滲み出るモノには自然とそういった作用が含まれてしまうのだ)
……ダイナシなコトを言うと、私が『ご飯』ぐらいの量、チェルトトから血を貰うと……チェルトトがすごぅく欲求不満になるんだけど、今、ちょっと引っかいちゃったから、軽く回っちゃったの、かも?
(加えて言えば己の『性的欲求を向けられた場合、それを増進させる』と言う誘惑能力……双方の連鎖で絡め落とすのが常の手法だとはいえ、この睦事に関しては己の側も彼女の手管に幾分か翻弄されている側面があった。故に事故だ、と言うもかなり苦しい弁解だろう)
ま、だからこういうふう……にっ!?
(そんな油断が己の矮躯をころりと転がされる結果となり、しっとりと濡れた片膝は彼女の胸へと抱きかかえられ、もう片方は無防備に投げ出された形となる)
……んふ……お好みなら、スライムとか触手ぐらいだったら、玩具代わりに召還するー、なんてコトも、出来るよ?
(暴露はすれども実行の気配は無し。仰向けになったことでかえって自由度が増したとばかりに右手指を彼女のスリットに触れさせて自慰めいた指使いで擦り始め、左手は、といえば足を抱えられた胸元へと伸び、先程とは逆側の胸に手を這わせると五指を躍らせるようにと揉み始めてしまって)

チェルトト >  はふ、はあっ、と、弾む吐息が、彼女の責め手から一旦逃れたことで若干落ち着いてくる。
 裸の胸に彼女の細く滑らかな脚を抱き、そのくるぶしの辺りに頬ずりすると、長い髪がそのふくらはぎやすねをふわふわとくすぐった。
 んふぅ、と、猫のような笑みを浮かべ、猫属の血のおかげでざらつきの強い下で彼女の足の甲をざらりとひと舐めすると、チェルトトは彼女を見下ろして問う。

「こーんな上手でえっちな乙女がいると思う? リラ……。今、吸われなくってももう十分発情しちゃってるわよ……」

 言いながら、すっかり彼女に興奮させられた乳房をむにむにこりこりと彼女の滑らかな脚にこすり付けつつ、口を開けてその足指を一本口に含む。舌を這わせ、吸い、くすぐり、ゆっくりと唇を引くと、玩具代わりの召喚を口にする彼女を見ながら、上気した頬をゆるめて笑う。

「玩具も別に嫌いじゃないけど……。リラ、あんた、初めて出された料理がとっても美味しそうなのに、それにいきなりタバスコとかマスタードとかかける?
 そんなもったいない……んぁっ、くふぅ……っ、ん、ちょおっ、やっ、あ、ん。くぅ……っ、ん……!」

 話の途中で、もうぬるぬるの秘所に彼女の指が這う。巧みにそこを擦って快楽の旋律を奏でる指の動きに、少し得意げに語っていた言葉はたちまち甘く蕩けた。
 腰をくねらせて甘く鳴きながら、もぅ、と、呟くと、チェルトトはぬらりと腰を進める。
 太腿の上を滑り、内股を舐って、彼女の秘所に自分の秘所を吸い付かせようと。

「んふぁああん……っ!」

リラ > んぁ、や、っ、ふ、くすぐっ……ひぅっ……!?
(獣人の血が混ざるモノと行為に及ぶのが何も初めて、なんて事は無い。しかして悦楽を求め、火照った肌に彼女の刺激は淡くも心地良く……逢ってからと言うもの、靴らしい靴を履いていた形跡が無いと言うのに土埃を含む種々の汚れは、その足先に見られない事だろう。変わりに、膝裏辺りに鼻を寄せれば甘い薔薇の香りが少し強く感じられる程度だろう)
……女の子専で、処女調教された子、とか、たまーに居る、よぅ……んっ、ふふー……じゃぁ……もっと、もーっと……私で、興奮、シて……?
(寄せてくっきりと、とは行かずとも程ほどの隆起を肘で挟み込んで強調して見せつつ、無防備に開いた足は、といえば付け根……秘裂から蜜が滲むのも隠せる筈もなし、指が食まれると、ひくっ、と全身を震わせて、うっすらと目端に涙が浮かぶは、それだけ気持ちいい証拠であろうか)
……っぷ、あはっ、じゃあ、私のコト、ちゃぁんと“美味しい料理”扱いしてくれるんだぁ……嬉しいなぁ、だったら、その辺の“玩具”も、また今度、とゆーコトでぇ……ふふ、今日は―――
(と、指が捉えた彼女の蜜壷、すっかり濡れてくれているのを喜ばしく思い、くちゃ、くちゃ、と、姿勢的にやや遠い所為で弄ろうとすれば意図せずとも音を響かせるような形になってしまうのを良い事に周囲に水音を遠慮なく響かせ―――最中、意図を悟ると唇を、それこそ犬歯が覗く程に釣り上げるとその指すら離し、てらてらと蜜で濡れ光るそれを美味しそうに舐めてしまった)
……ひゃっ、んっ……んっぅ、も、ぅ……これ、下からだと結構、動くの、むつかしいんだから、ね……?
(軽く拗ねた風に言うも不満と言う様子は微塵もなし、むしろ己の方からも淫唇を彼女の秘裂へと触れさせ、腰をゆるゆると揺らめかせ、零れ出る蜜が互いの合間で混ざり合う感触にうっとりと目を細めて)

チェルトト > 「他の女の子の話とか、今はどうでもいいもん……」

 秘所同士が触れ合うと、この上ないぐらい柔らかい感触が吸い付いてくるのを感じて、チェルトトはぞくぞくと背筋と吐息を奮わせた。
 快楽に緩んでいた金色の瞳がじわりと蕩け、頬がまた興奮に上気する。

「大丈夫……。あたしが上から動いてあげるから……。いっぱい美味しい気分にさせてよね、リラ……」

 下から腰を動かしてくる彼女。それにあわせるように、チェルトトは腰をくねらせる。
 蛇がのたうつような、大きく、だが連続的で粘っこい腰使いで秘所同士をこすり合わせると、指でも舌でも紡ぎ出せない快楽がうねって、疼く胎の奥へと流し込まれた。

「ふぁあああ……っ。あぁ、素敵ぃ……っ」

 閉じそうになる目を少しだけ開くと、自分の下で恍惚とする美しい少女の姿があった。
 もっと見たい。
 きゅんとまた腰の奥が甘く疼いて、こすり付ける動きが深くなる。
 不意に、淫芽同士がこりゅっとくじりあうと、甘く滑らかだった快楽のうねりのなかに、きゅんと鋭いアクセントが生まれて、喘ぎが跳ねた。

「くひん……っ! はぁ、あぁあ、リラ、リラぁ……っ」

 美味しそうに蜜をしゃぶっていた姿も思い返しながら、夢中で腰をこすりつける。
 ぬめりのなかに沈んだ淫芽を探り当て、擦り合わせて、急激に高みを目指して。

リラ > ま、それもそっか……今、は……ひゃぅっ!
(秘裂同士の口付けは女同士でしか出来ぬ触れあいと言えるだろうし、これら行為の経験も無論、ある。あるのだが……下に回る経験はその実、かなり少ない方であり、見上げる形で彼女の動きに合わせてふるふると揺れる乳房がなんとも魅惑的な風景―――これはこれで良いかも、なんて今後の覚書とするも、即座に快楽の海にそのメモすら沈んでしまって)
んっ、ひゃ、あっは……だーいじょぶだよぅ?そう簡単にチェルトトの服、返してあげなーい……ハダカで居て貰うのも、すごぅく好きだし、ね……んぁっ……!
(戯れた口調も途切れ途切れの喘ぎが混ざってしまっては今まで通りの調子よさ、とは行かないものである。くち、くち、と、音立つように腰を揺らめかせるものの、彼女の腰使いは意外な程に巧みであり、そのリズムに合わせようと動けば動く程にかえって己の悦楽も強めてしまう有様、胸へと伸ばしていた指も思い切り動かす、と言うよりは更なる熱と柔らかさを求めて伸ばされていると言う方が相応しく、五指がやわやわと揉みこそすれど、登頂を掠るのは狙って、と言うよりも偶然、といった不定期さになって)
んっぁ、っつ……んっ、ひぁ、クリちゃんが、あたっ……んっぅ……だ、め、そ、の位置、まず……いっ……ちゃ……!
(組み伏せられるのが不慣れ、と言うのは嘘でも何でもない―――元々、快楽に弱い性質が、巧みな快楽を与えられて、どれだけ我慢出来るか―――攻め手であればいくらかコントロールできようものの、浮け手となれば貪欲に快楽に沈んでしまえるのだ。目こそ閉じず、甘美にくねる肢体を眼福とするも、快楽反応として滲んでしまう涙までは抑える事が出来ず、喘ぐ端から伸ばした舌先より滴る唾液が、つぅ、と唇の端を濡らすも拭うことすら忘れて彼女から与えられる淫欲を味わってしまっていた)

チェルトト >  脚を挟みこんでしまえるほどのボリュームはないが、彼女の脚にこすり付けている乳房に彼女の指先がゆるゆると触れる。
 時折その指先が不意打ちのように先端へ触れると、淫芽がこすれあうほどではないが、きゅんと快楽の針が乳房に突き立って、びくんと体と喘ぎが跳ねた。
 それでも腰をこすりつけるのはやめずに、チェルトトは彼女の言葉にとろんと笑って答える。

「ほんっと、変態なんだからぁ……っ! あんたもずうっと裸でいなきゃ、つきあってなんかやんないからね……っ」

 甘い喘ぎと、絶頂に向かって跳ね回る吐息の間から切れ切れに言いながら、彼女の上で踊る、踊る。
 淫唇同士がねろねろとしゃぶりあい、蕩けた肉の中で淫芽が互いをくすぐりあう。
 最初は鋭い針のようだった淫芽同士の触れ合う快楽は、連続的になると嵐のようで。
 その間で吹き散らされる木の葉のように、彼女の脚を抱いたままで。

「まずいことなんか、ないわよぉ……っ! だって、いいっ、いいのっ、いいからっ、くぅ、んにゃああっ、いっ、く、ふ、んふぅうううううっ!!」

 ぐりゅっ、と、一際深い秘所同士の口付けが、官能を頂に跳ね上げた。頼りはこれだけとばかりに彼女の細い脚を抱きしめ、蕩けた顔で高く甘く濡れた悲鳴をあげる。
 やがて、絶頂の嵐が過ぎ去ると、ゆっくりと彼女の上に身を寄せてそっと目を閉じ、チェルトトはもう一度彼女に唇を寄せた。

「ん……」

リラ > (谷間に挟み込まれる、とまで行かぬのがかえってこの組み伏せられた姿勢からの眺めを絶景と思うは危うい思考、それでも乳房の柔らかさは欲しかった所為でと伸びた指は下方からの反撃めいた挙動となってしまうだろう、ふにゅりと指の腹を胸に埋め、その心地良さについぞ溺れそうになった所で秘芽からの刺激が来る、と言う―――ある種の贅沢な悦楽を享受していた)
ふふっ、じゃあ、ココからチェルトトが外に戻るまでは……ずぅっとハダカ、だねぇ……ちゃーんと人間用の食事もあるケド、食事の時もハダカで食べて貰おっか、な……ひっぁっん!
(戯れた挑発を向けるも余裕がないのは一目瞭然、犬歯を含めた種々の異常にさえ目を瞑れば年端も行かぬ小娘が悦楽に飲まれ、良い様に喘いでいる有様を惜しげもなく捧げ、代わりに、と、与えて貰える快楽と絶景を求める、そんな睦事も、快楽の強さが故にいつまでも保てるものではなくて)
っ、や、だ、だって、イッちゃ、うじゃ、ない……そ、れ……ひ、ひゃっ―――!!?
(ぐちゅ、と、もはやどちらのモノとも判別のつかない蜜の交わる音と共に深く、最も淫らな場所が深く口付けあったのが引き金、ぷしっ、と、小さく汐を零す程に絶頂を感じてしまえば、はふ、と、荒い吐息に小ぶりな胸が忙しなく上下して)
っ、ぁぅ、ぅー……ま、まさか……ほんとにイかされちゃう、なん、てぇ……ぅー……チェルトトのえっちぃ……
(どの口が言うか、との負け惜しみを零すも不満げな色は微塵もなく、むしろ喜色に彩られた音色で言葉を紡ぎ、重ねられる唇をより確かに感じようと彼女の髪をくしゃりと撫で、ぎゅぅ、と、胸と胸を重ね合わせるような抱擁を交わす魂胆で)

チェルトト > 「なぁによぉ……。あたしのこと酒場で裸にして楽しもうなんて言うくせに、あたしひとりの前でイっちゃうのが恥ずかしいの? ほんと、変態なんだから……」

 汗ばんだ乳房同士が重なり合うと、跳ね上がった絶頂からの効果がゆるく甘く鈍った。
 両手で彼女の頭と頬を抱き、深く口付けると、先ほどまでに劣らぬほどの粘っこい水音が、薔薇に囲まれた温泉のそばで奏でられた。
 やがて、ゆっくりと唇を離すと、にこーっ、と、笑って少し身を引き、口を少しだけ開けてれろん、と、彼女の胸に這わす。

「でも、さっきの台詞、きゅーんって来ちゃった……。
 ね、覚えてる? リラ。あたしの好み。
 さっきのはうれしそうだったけど、ちょっとだけ恥ずかしそうで燃えちゃったわ……
 だから、もう一回、あたしに見せて? あたしも一緒にイったげるから……」

 ざらり、たっぷりとぬめりを含んだ舌で、彼女の乳首を嘗め回す。
 そこからさらに責め手が続いたのか、逆転したのか、どれだけ楽しんだのかはまた別の話……。

リラ > うっ、ぁぅ……そ、そんな事言うと、今度こそ……酒場で脱がしちゃうから、ね……っ
(はぁ、はぁ、と、未だ呼気も定まらぬまま……となれば挑発めいた台詞にもついつい幼さが混ざってしまうは時の止まった身なればこそ、すっかり火照りきった頬は元の血色の所為もあって桃色を明確に浮かび上がらせ、絶頂を迎えた直後だと言うのに胸と胸を擦り合わせた所為、尖りが触れ合ったのを切欠としてか、ぷく、と、まだまだ欲求の残ってしまった肌の熱と、うるさい程に早鐘を打つ心音を彼女の胸へと伝えてしまって)
ん、ぁ、は、っふ……チェルトトのキス、癖に、なり、そ……う……?
(離れ行くにしても動きに違和感が、と、回らぬ頭と鈍った体の動きで彼女の行動を追うと……何か、と問う前、ざらりとした感触で尖りに尖った頂を舐められると)
ひゃふっん!!?
(先程の嬌声もかくや、と、甲高い喘ぎと共に背を跳ねさせてしまい、その気恥ずかしさからか、うぅ、と、小さく唸る有様。悦楽をこそ好む身の上であるから、と言うだけではなく、与えて貰った悦楽にすっかり浸った体は全身性感帯のような有様で……元々弱い胸への刺激がどれほどになるか、と言う見本のような醜態を晒して居た)
あ、あは……チェルトトって、本当……っ、ふふ……―――かーわいい……うん、一緒に、もーっと、もーっと気持ちよく、なろ……?まだ、私、シたりない、もん……
(言うなり己は手を伸ばそうとするも、その腕すら彼女が与えてくれる舌技の前に宙をかく始末。かくして、己の居城最深部に作った一角の“宿”にて、彼女が拒みさえしなければ見送るその直前まで互いに素裸で過ごす事を強請る心算の小娘の事、その後幾度、交わりを求めたとも知れぬ侭、二人の時間は甘く、淫らにまだ暫し続く事となるであろうか―――)

ご案内:「リ・ルーラ最深部」からチェルトトさんが去りました。
ご案内:「リ・ルーラ最深部」からリラさんが去りました。