2015/12/03 のログ
ご案内:「紅竜の舞踊亭」にチェルトトさんが現れました。
チェルトト >  酒場全体を温める大きな暖炉の中では、ぱちぱちと小さな手拍子を奏でながら橙色の火精が踊っていた。
 いつもなら暖を取ろうと集まる入店したばかりの客たちが、今日はその暖炉の前に近寄れない。
 代わりにその暖炉の前にあるのは、美しい模様をあしらわれた柔らかな丸いラグ。
 その上に陣取った小柄な少女――チェルトトは、細い腰に巻いた短い白布から伸びた褐色の細い脚を胸元に引き寄せ、ラグの形に添うように身を丸めて、幸せそうに横たわっていた。
 燃える炎の橙を銀の髪に照り返させながら、胸元にクッションを抱いた彼女は、酒場がどんなにうるさくなっても文句ひとつ言わないが、誰かがラグのそばに近づくと、先の尖った耳をピクリと震わせて上半身を起こし、金の瞳でその相手を睨みつけて、ふぅううう、と、威嚇するように唸る。
 その時だけ腕の間から覗く、同じく幅のない白布に包まれた褐色の胸元は、豊満ではなかったが可愛らしく丸く育っていた。

チェルトト >  幾人目かの暖を取りにきた客を威嚇して追い払い、ふと後ろを振り返ったとき、火の高さは自分がここに自分が陣取ったときよりずいぶん低くなっていた。
 それを見てから、しどけなく脚を丸めたまま上半身を起こすと、不思議な文様の刺青された細い腕を掲げてひらひらと小さな手を振り、カウンターの向こうの店員を呼ぶ。

「ちょっとー! 暖炉の火、弱くなってるじゃない!
 あと、あったかいはちみつ酒とスイートチーズのお代わり!」

 高く甘い声でそう呼びかけると、チェルトトは再びクッションを抱いてころんとラグの上に横たわった。
 しばらくの後、給仕の娘が注文した品を持ってくると、彼女は体を起こしてトレイごとそれを受け取り、ラグの上でぺたんと座ったままスライスされたチーズの一枚を口に咥える。

「んふー……。このまろやかな甘み、素敵ぃ……」

 上機嫌に目を細めて言うと、彼女はいま一度クッションを抱いてラグの上に腹ばいになり、ほんのりと頬を上気させながら、ちびちびとはちみつ酒を舐めるように楽しむ。

ご案内:「紅竜の舞踊亭」にリラさんが現れました。
リラ > (評判、と言うものは聞きつけてこそである。―――ソレが、立場的な面を鑑みれば対立組織となり得る存在であっても、だ。
攻め込まれすぎても困るが生贄不足でもまた困ると言うのが悲しい現実の我が身は今宵、とある宿を訪れて居た)
おじゃましまーすーって……ありゃ、わりとアットホームな感じ……と、言うだけでもナイか。
(暖を取る少女の姿は否応無く目立ち、それが慣習となる場かと一時思うものの威嚇風景をも傍目にすれば、どうやらあそこは彼女が目下占有中、らしい。それを強引に退かす様子がない辺り、果たして彼女の功績なのかこの酒場の方針なのかは判らぬ所、なれば、と、己もその『幾人か』の一人として、向かう姿が丁度途切れたのを切欠に暖炉前へとゆったりとした足取りで歩み寄る)
あ、そだ、赤ワインとクラッカーと……あるならチーズも、おねがーい
(気安く店員にそう注文するも、この店に訪れるのは初めてである。それでも暢気な注文方法なのは、この娘の生来の気性からなるものであった)

チェルトト >  誰かの気配が近づいてくると、先の尖った褐色の耳がぴくりとまた反応した。
 幸せそうに細めていた目をぱちりと開いて上体を起こすと、やってきた少女の真紅の瞳を金色の瞳で見つめ、仏頂面で睨みつけながら、ふぅううう、と、先ほどまでやってきたのと同じように唸る。
 だが、少し酔っているのか、先ほどまでの今にも飛びかからんばかりの勢いはなく、背中を丸めて力を溜めてはいるものの、鋭い殺気までは放てていない。
 と、彼女の注文の言葉を聞くと、鋭く尖っていた視線が不意にゆるんだ。
 ちらりとあたりのテーブルを見回すと、再び手を上げて声を通す。

「クラッカー……。あたしもクラッカー!」

 言ってから手を下ろすと、もう一度彼女を見上げて短く唸る。

「……今日はここ、あたしの場所だからだめよ。
 暖炉にあたりたかったら、それなりの対価を払いなさい」

 威嚇し損ねたと思ったのか、若干の仏頂面を残したままラグの上にぺたんと座って言うと、ぱふん、と、音をさせてまたクッションの上に上半身を落とす。

リラ > んー、対価、対価ねぇ……綺麗な脚を無防備に魅せてくれる女の子の傍で『お話』したいなーって思っただけなんだけどなぁ……?
(ちろり、と、不自然な程に紅い舌で己の唇を軽く舐め、その言葉通りに視線は彼女の投げ出された脚線美へと露骨に注ぐ。そんな合間も近寄るのを止める心算は無いものらしく、とん、と、結局は直ぐ目の前で脚を止める事となり、そのまま無遠慮にもラグの淵辺りに膝頭が付く間合いに屈み込んだ)
じゃ、さっき頼んだクラッカーと、そうだなぁ……はちみつ酒、だっけ?もちょっと前に頼んでたヤツ、奢ってあげよっか?
(提示したのはある種、簡潔にも程がある内容である。しかしてもう一つ、んー、と、少し考えるような間をわざと置いて)
―――それか、キミが遺跡探索の冒険者、とかなら……面白い遺跡がある、って言う噂話でも披露しようか?
(と、彼女の瞳を己の方からも覗き込むようにと、その言葉を言ってからようやく脚線美より視線が相手の瞳に戻り、どう?とばかりに小首を傾げて居た)

チェルトト > 「……ほ、褒めてもおまけしないわよ」

 言葉とは裏腹に、酔いとは別の朱に目元が少し染まった。
 もじもじと生地の上で指先を踊らせるうち、彼女は先ほどまで聖域のごときだったラグの上にすとんと膝をつく。
 うるるぅ、と、喉を小さく鳴らして彼女と視線を合わせ、眉を少し寄せる。
 が、彼女の提案を聞くと少し思案顔を見せてチェルトトは視線を彷徨わせた。
 ふたりのやりとりが興味深いのか静まり返った酒場に、ぱちぱちとたきぎの爆ぜる音だけが響く。
 それを破ったのは、近づいてきた女給の足音だった。ふたつのトレイを持ってやってきた彼女を見上げ、うー、と、もう一声唸ると、もぞもぞとラグの上を動いて半分のスペースを空ける。

「……はい。半分だけだからね。
 あと、遺跡の話はいいわ。あたし、冒険者じゃなくて傭兵だから。
 ……あんたは冒険者なの?」

 そう訊ねる背後では、やっと近づけた従業員が暖炉にたきぎを足し、炎の勢いをよみがえらせようと奮闘していた。

リラ > んー?本心で言ってるだけなんだけどなー?ふふっ、なんだったら、もーちょっとこー捲れてくれると眼福なんだけどなぁ
(くすくすと至極愉しげにそんな言葉を紡ぐのは未だ素面の、それも傍目だけではただの小娘である。身に付けているモノもぱっと見た所では質はそれなりに良いモノではあるにしても特殊性の薄いワンピース、強いて言えば、外からこの格好で着た―――上着らしいモノが一切無い、と言うのが変わっていると言えば変わっているかもしれない)
んふ、ありがとっ、じゃあ遠慮なくーって、へー……傭兵かぁ、ってコトは……冒険者に雇われる、って方がお仕事……今なら、戦争もかな?
(彼女一人で占有していたラグにちゃっかりお邪魔すると、その狭さを良い事に不躾な程に寄り添い、店員からトレイを受け取ると丁度膝の前にあたる位置に置き、ワインの注がれたグラスを手にとると、くるり、と、慣れた手つきで弄んで)
んー……残念ながらハズレ。“偶々”そういう話に詳しいだけ、だよ?―――んふふー、私がどーゆー子なのかーって知りたかったら、そだなぁ……一緒にベットに入るとすーぐ判るかも。
あ、そうそう、名前も聞いておこっかな、いつまでも、綺麗な脚のあなたーとか、胸元の可愛い子ーじゃ、色々と恥ずかしいかもだし?
あ、私は“リラ”って言うの、宜しくね。

チェルトト > 「ば、ばっかじゃないの? そんなのただで見せてやるわけないじゃない!」

 言いながら、短い腰布の端を片手で引っ張りつつ、ぺたりと座っていた膝頭を合わせるように脚を閉じる。
 背後では、がらがらと店員がたきぎをかき混ぜ、炎に空気を含ませて膨らませていた。オレンジ色の光が強まり、つやのある褐色の肌がそれを照り返す。
 温かさを背中に受けながら、ことによると自分より薄着の彼女を少し不思議そうに見つつ、チェルトトはクラッカーにスイートチーズを乗せてそれをかじった。

「今は戦争。毎日あるし、そっちのほうが稼ぎがいいもん。
 あと、ダンジョンとか好きじゃないから冒険者にはあんまりつきあわないわ。
 護衛とかそういうののほうが面倒くさくないし」

 背中に感じる暖炉の熱とは違う、すぐそばの彼女の熱に少し落ち着かない様子で身じろぎしながらそう答えたあと、彼女の言葉にまた顔が赤くなった。
 チーズを乗せたクラッカーのかけらを放り込むと、ざくざくと音をさせながら。

「今会ったばっかりなのに、さっきからやらし……ど、どこ見てんのよっ!」

 空いた両手を胸の前で交差させながら吼えた後、テーブルのほうから覗き込んでいた冒険者たちにも威嚇の視線と唸り声を投げつける。
 そして、視線を彼女に戻すと、うー、と、唸ってからチェルトトは名前を名乗る。

「……あたしはチェルトトよ。
 で、あんた。リラ。傭兵には見えないけど、冒険者でもないのよね。
 だったら、なんでこの店に来たの?」

リラ > あはっ、タダじゃなかったら良い、みたいな言い方になっちゃってるけど……其処のところはどうかなぁ?
(ちろりとワインを一舐めし、目端は引っ張られた事でかえって一部が露出しやすくなっている腰布へと視線が及ぶ。健康的な肌色もまた好みであり、座り直したお陰で愛でやすくなった胸元を覆う布地の淡さもまた同様……視線に敏感であれば、そんな風に太ももやら胸元やらに隠しきれぬ下心の宿ったモノが飛ぶのも判ってしまうかもしれず)
―――ま、傭兵ってなるとそっちの方が稼ぎになる、かぁ……今の戦争はまさしく稼ぎ時だろうし……ん?どこーって、チェルトトの、おっぱい。
(こく、と、またもワインを一口煽ると何ら隠す様子も無しにけろりと己の目線の矛先を暴露。周囲からの視線も、こんな風に寄り添う少女二人ともなれば見世物としては上出来なのか、一部は酒の肴にでもしている様子であった)
ん?傭兵でも無いし、冒険者でも、勿論ナイよ?戦えないーって訳でも無いけど、私を雇うならお金以外の代金じゃないと嫌ーってなっちゃうし……此処に来たのは偶然―――じゃ、説明不足だよねぇ
(と、己は半分ほど干したグラスをトレーの上へと戻し、左手を彼女の背面方向から、右手を正面方向から伸ばす。避けねば左手は背筋をつぅ、と撫でようとし、右手は、と言えばあろう事か腰布を幾分か乱させようとの魂胆、だった)
―――こういう宿で可愛い子に逢えればラッキー、が第一目標。第二目標は、さっきの通り。“偶々”知ってる遺跡の方に出入りしようーって冒険者が居るかどうか、興味があった、って所かな?
(前者に関しては本音であり、その矛先は目下、目の前の少女へと及んでいる。そして後者は……本音のようでありながら、その実、迷宮維持への労力をどの程度配分するかの実地調査、この戦争で『儲け先』を移した冒険者の所為で日々拿捕できる人数が減っている分、噂に紛れ込ませる事が出来れば御の字、程度の軽い目算だった)

チェルトト > 「あ……っ、ち、違うわよっ! そういうんじゃなくて……。
 あ、あんたねえ。男でもそんなあからさまに見てくるやついないわよ!
 まだ初対面なんだから、もうちょっと遠慮とかしなさいよっ!」

 言ってから胸元を腕でガードしたまま、はちみつ酒のカップを口元で傾けると、両腕に寄せられた褐色の丸みは、かえってその存在を主張した。
 熱く、甘く、少しほろ苦いその一口を流し込み、ふは、と、息をつくチェルトト。
 にらみ合いがなくなったせいか、店には喧騒が戻ってきていたが、寄り添うふたりにはちらちらと視線が向けられている。
 時々それをけん制するように金の瞳をきらめかせながらカップを置き、クラッカーにもう一枚チーズを乗せて彼女に視線を向けると、銀の髪がふわりと揺れた。

「あんた、さっきから、たまたまとか偶然とかそんなのばっかり。
 素直に信じられるわけ……ひゃうっ、ん」

 十分に暖まっていた背筋を不意に柔らかい指でなぞられ、高い声を上げてそれから逃れるように背筋を弓なりに反らす。
 次の瞬間、背筋を撫でられるのと同時に引っ張られた腰布が乱れるのも気にせず――あるいは気づかず、ばね仕掛けのように両手をラグの上につきながらチェルトトは彼女に詰め寄った。

「なにすんのよ変態っ! 褒めたってごまかされないんだからね! あんたの褒め言葉ってなんか軽口みたいで嘘っぽくて信じらんないのよ!」

 噛み付きそうな勢いで言った後、少しとろけたチーズの乗ったクラッカーをもう一度仏頂面で口に運ぶ。
 その腰布はずいぶん乱れ、濃い褐色の脚はもはや根元から露わになって、下帯すら少し覗いていた。

リラ > だーって、折角逢えたのに、はじめてだから、って遠慮してたら勿体無いじゃない?―――チェルトトが『傭兵』って事なら、金払いの良い戦争に行って、で、向こうでつかまってーとかなったら暫くあえませーん、なんてコトにもなりかねないんだし
(くすくすと此方は此方で暢気なもの、剣幕を前にしても気安さも好色さも崩れる事は無く……その指先が無事に彼女の肌を捉えれば金リングを軽く弾き、流石に両手を突いての抗議の前に左手だけは一度、引っ込められた)
だって本当なんだもん?ま、情報が集まるのは酒場って言うのは定石だし、そこで可愛いチェルトトに逢えた方は偶然……でぇ、美味しそうなモノ食べてて、良い場所を確保しててー、なら……お近づきになりたい、って思うのも、乙女心だと思うんだけどなぁ……
(心外、とばかりに言うも冷えた手指で撫でたのは此方の咎である。ちろりと小さく舌を出すものの、幸いにして彼女の防備が及びきっていなかった腰布をそろり、そろりと捲り下帯をすっかり露出させてしまう魂胆。尚、詰め寄られる姿勢なのを良いコトに周囲の酔客へのおすそ分けは控え、己だけが堪能できるようにと工夫する辺り、冒険者と言うよりは年若い情婦という方が説得力がありそうなモノである)
―――嘘っぽい、って言うなら……本気でチェルトトのコト、抱きたい、って誘惑しちゃうかもよ?ふふ、変態サンなのも事実だしぃ……そんな変態さんが、この距離で、はいオアズケ、ってできるイイコ、とまでは……流石に思ってない、でしょ?
(と、己はそこで彼女の頬に右手を這わせ、つぅ、と、愛撫のような手つきで撫でてしまう心算。挙句……細めた紅い瞳には、ほんの僅かだけ、種として持つ誘惑の力を灯してしまうのは、つい出てしまった反射のようなモノ、だった)
千の言葉を尽くすより、快楽を分かち合う方が―――私は、好き。だから言葉だけだと、上っ面みたいになっちゃうのかも、ねぇ……

チェルトト > 「……そのへんのどこが乙女なのかは、あたしは全然わかんないけど」

 彼女に顔を寄せると、どこか不満そうな響きを含んだ声でそう告げる。
 白く美しい肌も、清らかさを感じさせる長いまつげも、自分よりも豊かな曲線を描く肢体も、確かに乙女っぽいが、真紅の瞳とその言動や動きが、その乙女らしさを凌駕した妖しさをにじませている、と、チェルトトは思った。
 暖炉のそばで温かいせいか、視線が彼女に向きすぎているせいか、腰布がじりじりとずらされているのには気づかぬまま、ぐるる、と、小さく短くまた唸って。

「な、何言ってんのよ、ほんとに変た……うぅう、ひゃっ、ちょっと、もうぅ……っ!」

 変態ともう一度罵ろうとした矢先にそれを肯定され、口ごもったところを、自分よりもまだ冷えているが、だが柔らかい彼女の手で頬を撫でられる。
 ぞく、と、冷たさを感じたこと以外の震えが頬からうなじを抜けて背筋へ走って、チェルトトはまた高いが若干の甘みを含んだ悲鳴を上げた。
 彼女の瞳の中で光ったその光にか、その震えにか、跳ねる鼓動を抑えるように、あるいは胸元を隠すように片方の手を自分の胸に沿え、少し体を離すように後ろへ傾ける。

「べ、別にその……あたしも、嫌いじゃないけど。で、でもだめよ。
 イイコじゃなくったっておあずけ、おあずけなんだから。
 こんなに人のいるところで、こんな薄いラグの上でなんてだめなんだからね」

リラ > うん?さむーい夜に、柔らかな人肌を求めるのって、そんなに不思議なコトでも無いと思うけど……そうでも、ない、かなぁ……?
(むぅ、と、僅か考え込むは良くも悪くも“人”としての常識の外に生きるシロモノの価値判断が故、である。何も戦争を口実にせずとも“人”との別離などいずれ待ち受けるのが己達の宿命でもある―――即ち、寿命、と言う枷。体躯としては同種に比べればまだ発育していない方ではあっても女性的なラインは形作られており、薄手のワンピースと言う事もあって間近になれば、ほんのりと薔薇の香気を嗅ぎ取るのも難しくは無いだろう)
あはっ、だーって……チェルトトが、もーちょっと隙だらけだったら……酒場のヒト達の“目の保養”が増えてたかも、しれないもんねー、ふぅん、じゃあ、さ、こうしようよ
(良い事を思いついた、とでも言うかのごとく、彼女が退いた分だけ己は前傾し、乱した下布から覗く薄布へと視線を向けるや、ぺろりと唇を舐め……その左手を、さも当然、とでも言うかの如く彼女の隠す胸元へと伸ばし、細いその布地の下淵をつぅ、と指先でなぞる始末。……抵抗が緩めば、その内側に手が侵入するだろう事は、もはや想像に難くないだろう)
―――チェルトトに、私に連絡できるイイモノをプレゼントしたげる。“おあずけ”しないで、チェルトトの肌に、もーっと触れて良いよ、ってなったら、柔らかなベットを用意してあげる。其処で……チェルトトも、私も、一糸纏わずに一日過ごすの。どう?あ、勿論“その場所の宿代”も私が持ってあげる
(と、声を潜めて囁きつつ、そっと撫でた右手指は彼女の頬へと触れさせたまま……囁きとも堕落への誘いともつかぬ言葉を紡ぎ、どころか……妖しげな光の残る瞳で彼女の瞳を覗き込み、慣れた動作で顔を寄せる魂胆。こちらも、遮らねば、ちょん、と、軽く唇が重なり合う事となるだろう)