2015/11/16 のログ
■リン > 小人だとか妖精だとかいうのは物珍しいから人目を引く。
しかしそれだけで、飽きやすい人々はすぐに別のものに目移りする。
自分という特異な存在を、やがて誰も気にしなくなるのだ。
それが寂しいような、安堵できるような。
通りすがった子供が、それほしいー、とか言っていた。
「ぼくはものじゃあない……」
誰にも聴こえないようにつぶやく。
大切にして欲しい、とは思わない。
ただ自分を傷つけないなら、それでいい……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からリンさんが去りました。
ご案内:「山中」にオーベさんが現れました。
■オーベ > (南方との戦争が始まりしばらく。街は右から左の大騒ぎ、若い男たちは召集され、兵士たちは手柄の1つも、と海をわたっていったらしい…と、聞いたのは知己のある樵からであった。王都からは兵が消え、治安もままならぬ状態となれば、街道沿いも山賊、魔物の気配が強くなる…事実、樵が珍しく、己の山小屋を訪ねてきたのは、若い衆も兵隊さんもいなくなった途端、仕事場にしている山中に翼獣の類が現れ仕事にならぬのでなんとかしてもらえないか、という話であった―――)………山に住む者の誼とはいえ、奇人変人の類に頼むとはなあ(と。王国にはもっとまともな人間がおるだろうに…と思いつつも、無碍には出来ず山に踏み入ること数時間…現れた翼獣、グリフォンとあれやこれやと山野を駆けまわり、泥だらけになった所で、それを殺すことなく調伏せしめたのは幸運であったかもしれない。互いに疲れ果て、伏せたグリフォンに寄りかかるようにしつつ、毛並みを撫でれば、擽ったそうにして、此方のフードをぐいぐいと嘴で引っ張るようにする…死闘(?)を繰り広げた1人と1匹の間には妙な友情が生まれつつあった………無論、魔術を行使して、支配下においてはいたのだが)
■オーベ > …と言っても、家では飼えないな、コイツ…(フードを唾液まみれにされつつ、面白がってそれを引っ張られる都度、頭をグラグラと揺らされる。既に家には老犬と使い魔の鷹がいる上、食費も馬鹿にならない…と、思う。で、あれば、人気の少ない己の山小屋の裏手の山…九頭龍山脈の高地あたりに離してやり、トラブルが起きぬよう時折、様子を見に行くと言ったあたりが妥当であろうか?しかし、それも、腕試ししたい冒険者辺りにあっさり殺されてしまいそうな気がしないでもない)………首輪でも掛けておくか、お前さん(返事には期待していない。フード遊びにも飽きたのかきょとん、と此方を見て首を傾げるばかりのグリフォンは、どうも人に害意があったというよりも、「樵」を珍しがって近づいてきた風で、あまり歳も食ってはいないようであった………専門家ではないから何とも言えぬが)