2015/10/25 のログ
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にオーギュストさんが現れました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にロザリーさんが現れました。
オーギュスト > ようやく応急治療も終わり。
地下牢にロザリアの様子を見に行く。

服を全て剥ぎ、手足と首にドラゴン用の魔力封印の首輪。口には吸血を封じる為のギャグポール。それで鎖で吊っておくよう命じたが、さてどうなっている事やら。

「よう、気分はどうだ」

当然、王城にはロザリアを捕らえた報告などあげない。
「街がアンデッドに感染したので処分した」とだけ報告してある。

――こいつは、俺のモノだ。

ロザリー > 「………」

オーギュストが牢に現れるとロザリアはギロリとその蒼碧の瞳で睨めつける
吸血を警戒されてのギャグボールにより言葉を発することはできない

見るものが見れば息を呑むような白い肢体を晒し、鎖に吊られている

オーギュスト > 「くく――思った通りだな」

その息を呑むような肌の白さ。
極上の肢体。
あそこまで無理をして、手に入れた甲斐があった。

そして、この誇りを漲らせた瞳。
これを今から手折る事を考えれば――
興奮で、頭がくらくらするほどだ。

「本来なら、尋問とか処刑とか色々あるんだがなぁ――お前に関しては、全部無しだ。直接、俺のモノにしてやる」

そう語りかけながら、オーギュストはその大きすぎる乳房を鷲掴みにする。

ロザリー > オーギュストが近づけば、その苛烈な目つきは更に憎悪を増してゆく

……間近で見ると、僅かにその体が汚れているのが目につくかもしれない
おそらく、拘束を命じた者の中に僅かながら我慢のできなかったものがいたのだろう

「───ッ…!!」

無骨な手に握りしめられれば柔肉が歪み、その指間からはみ出すように揺れる───

オーギュスト > 「ちっ――あいつらめ」

やれやれと肩を竦める。
だがまぁ、この肢体を見て興奮するなという方が無理か。童貞なら、見ただけで射精してもおかしくはない。
……あとでぶん殴るくらいで許してやろう。

「というわけだ。お前はこれから、俺のモノ……奴隷になる」

合図をすると、第七師団の女性神官二人が、赤く焼け爛れた物……焼印を持って現れる。

抵抗しなければ、ロザリアの胸元と尻に無残にも「666」と書かれた小さな焼印を容赦なく押すだろう。

ロザリー > 「───」

ギリ、とギャグボールを牙が軋ませる
プライドの高い吸血姫は奴隷という言葉に見るからに反応して見せる

…が、そんな様子も、神官が持ってきたモノを見て変わる

「っ…!!ふぐッッ!!!」

首を振りしきり、焼き印から逃げようと体を攀じる


……が、抵抗むなしく

「ッグ─── う゛ゥゥ───────ッ!!!!」

ジュウウウウという嫌な音と共に、ロザリアの悲鳴が地下牢に響き渡る

オーギュスト > 666という番号。
これが、ロザリアに与えられた、新たな名前だった。

「――これで、お前は今から奴隷番号666番だ。
ロザリアなんて吸血姫はどこにも居ない。分かったな」

無慈悲にオーギュストが宣告すると、神官たちがロザリアの足を開かせようとし、その足を開いたままにするよう、棒にくくりつける。
奴隷を検分しようとでもいうのか、何か仕込んでいないかを調べる為、神官たちは遠慮なくロザリアの下半身を弄りまわす。

「吸血の牙のせいで、口を使ってやれないのが惜しいなぁ」

益体も無い事を嘆きながら、オーギュストはその大きな乳房を遠慮なく揉みしだき、こね回す。無骨なその手は、痛みを与えようともおかまいなしで。

ロザリー > 「ッふ、ぅ……っ……」

冷や汗を流し、青ざめたその顔
しかし、奴隷の名を言われれば、その瞳をオーギュストへと向けて、
睨みつけることはできなかった
激痛による消耗が大きいのか、肩で息をするように

神官達にされることは全て目線を外した
本来なら耐え難い羞恥、秘裂を弄くり回されれば。幼いそこからは本人の意思と関係なくしっとりと湿る

「ッ、グ…ん…ふぅっ……」

乱暴に揉みしだかれる白い乳房はやがてオーギュストの手指の形に朱みを見せる

「(いた、いたい、いたい…)」

その眼の端から大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちる

オーギュスト > 神官たちが侮蔑の視線を投げかける。
やはり下等なアンデッドだとばかりに、秘裂を指で遠慮なくかき回す。

そしてオーギュストは嗤いながら、鎖を下ろし、ロザリアに壁に手をつけさせる。
準備ができれば、四つん這いのような格好のまま、後ろからロザリアを犯しはじめるだろう。
奴隷には獣のような格好がお似合いだ、とばかりに。

「おら、666番、もっとケツをあげろ」

殊更奴隷番号を呼びながらいたぶるのは、己の立場を理解させる為。
プライドを折らせる為で。

ロザリー > 「グゥッ!ふぐっ…ふぅぅぅッ…!!」

乱暴に掻き回され、次第に蜜が溢れはじめる
ガシャガシャと鎖を鳴らし、その白い肢体を跳ねさせる

「ふゥ…ッ…く、んゥ…!!」

「(誰が、貴様の言うことなどに従うものか…ッ)」

やがて神官達に押さえつけられるように、四つん這いにされる
少女のような秘裂は相応に狭く、濡れていても満足にオーギュストのモノを咥え込むには足りないだろうか

オーギュスト > 「ん、きついな……くくっ」

嗜虐的な笑みを浮かべたまま、とても剛直を咥えこめそうもない秘裂をみちみちと割り開き、無理矢理中をこじ開けていく。
ロザリアの身体など、まったく気にしない動き。
その肢体を道具のように扱い、ただ自分が気持ちよくなる為だけの穴として扱う。

「――ほら、次だ」

神官たちもまた、サディスティックな笑みを浮かべると、次の道具を取り出す。
それは、小さな鈴のついたピアスで。

ロザリー > 「ふゥぐ…ッッ…!!ゥぎううッッ!!!?」

悲痛な少女の悲鳴
ぶちぶち、と肉の裂ける音がする
股間からは紅い鮮血が流れ床を汚した

「ふっ…ひぅっ……」

乱暴な律動、がくがくとその細い肩を震わせて、神官達が取り出すものをその眼にする

「(な、なんだ…これ以上…何をする気なのだ…?)」

涙と涎で汚れた顔が、言い知れぬ恐怖に引きつる

オーギュスト > オーギュストが押さえつけながらロザリアの背を反らせる。
神官たちは、僅かに勃起したロザリアの乳首を指で擦り、しこりあげ、無理矢理勃たせようとする。
勃たせれば、そこに針を刺し、ピアスを取り付けようとするだろう。
その大きすぎる胸が揺れるたびに、音を鳴らすように。

「お前のその牛みたいな胸にゃお似合いだろうよ、666番」

オーギュストは嘲るように言いながら、ピストンをやめない。
腰を打ちつけながら、鮮血を見ればまるで処女のようだと。

ロザリー > 「ッ!?───ッギ…ぃッッ!!!?」
無理矢理に引き伸ばされた乳首に針が突き刺されれば面白いようにその体を跳ねさせる
敏感な部分への激痛が、突かれ遠くなりかけていた意識を覚醒させる

「(こんな…こん、な…辱め、を……)」

小さな体と、不釣り合いな乳房を揺らし鈴の音を奏でながら、オーギュストに好き放題にその秘裂を抉られる
それでも反応を返す自身の肉体が恨めしい、
不死者となってもなお、女であることを自覚させられながら、強制的に一度目の絶頂を迎えてしまう

オーギュスト > 「なんだ、もうイったのか――奴隷の素質十分じゃねぇか」

喉奥で笑いながら、最奥を小突き上げ。
絶頂を迎えたからだを休ませないように、その身体をピストンし。

「ほら、ご褒美をやるよ」

四つん這いのまま、胸の鈴に卑猥な音色を奏でさせ。
最奥、子宮口に大量の精液を浴びせかける。
お前は俺のモノだと、マーキングするかのように。

ロザリー > 「ふぐッ…ふっ…ぅ、ッん……!!」
耳に入ってくる、侮蔑の言葉
腹立たしい、目の前のこの男を嬲り殺しにしてやりたい

だがアイオーンの加護の下、首輪と手枷足枷によって魔力を封じられたこの状態では
その抵抗は見た目通りの少女程度のものでしかない

「ッ、─────!!」

人間らしい体温の感じられない不死者の体の奥底に、熱を吐き出される
ずるり、と体を横たえるようにして気をやる

腹の奥底で脈打つものを感じながら、ただ吸血姫は涙を流した

オーギュスト > 引き抜かれた剛直は鮮血と精液、そして愛液に塗れており。
神官はロザリアの下腹部に、魔法の墨で線を引き、カウントの数字とする。

「ここを使ってやった回数を記録してやるからな――おっと、こっちもだな」

ロザリアの白く丸い尻に手をかける。
そのまま両手で、尻肉をこじ開けると。
中心に位置する窄まりに、無造作に、未だ衰えぬ剛直を宛がい。

ロザリー > 「ふーっ…フー…ッ……」
ギャグボールからとろとろと溢れる涎と共に、胸を上下させて荒く息づく
人間などに、ただの人間などに
自身の中のプライドと、人間への憎悪が入り交じる

「ふぐ…ッ…!?」

尻を持ち上げられる感覚に目を見開く
小さく窄まった菊座に熱が触れる

「(まさ、か───)」

眉を下げ、まるでイヤイヤをするようにその首を振る

オーギュスト > 「おら、ケツ穴を緩めろ、666番。もうこっちも、奉仕用の穴なんだからな」

抵抗すればするほど、彼の欲情を煽るだけで。
白い尻を掴んだまま、無理矢理、前の比ではない狭い穴を、文字通りこじ開けていく。
みちみちとその最奥まで、宣言通り、奉仕の為の穴に作り変える為に。

神官たちがくすくすと笑いながら、ロザリアの胸を弄り、ちりんちりんと音を出させる。
どうも司令官の気質が移ったのか、サディスティックな視線を向けており。

ロザリー > 「ふひゥッ…んう゛っ…う゛ゥゥゥッ!!!」

ガチガチと牙がボールギャグを鳴らす
暴れる度に乳房が揺れ、充血した乳首の先のピアスが音を鳴らす

めりめりと無理矢理に尻を押し広げられ、呼吸もうまくできなくなる

抵抗しても、この男を悦ばせるだけではないのか───
諦めの考えが脳裏に過る

……否、それは屈服だ
いくら肉体を貶められようと、心が折れなければ屈服ではない

涙をいっぱいに溜めた眼で、キッと男達を睨みつけるのだ

オーギュスト > あぁ、その視線だ。
強大な存在が、無残にも堕とされながらも、その威厳を保とうと、必死の抵抗をする姿。

美しい。どんな魔族よりも、彼女は今、美しい。
その生命と誇りをかけ、必死に生きる姿。それこそが、オーギュストの望む生きる者の姿だ。

だからこそ――この手で、手折りたい。
絶望に、己の色に染め上げたい。

「――いいぞ、もっと憎め、俺を愉しませろ」

ロザリアの身体のことなどまったく考えないピストン運動。
尻穴を蹂躙し、己の剛直の形に作り変えるかのように動き。

――そして再び容赦なく、直腸に大量の精液を流し込む

ロザリー > 「ぅグッッ!」

ロザリアの小さな体に無理矢理押し込められるような、雄の力強い律動
背骨を引き抜かれたような、感じたことのない感覚が体を駆け上る

「ふぐっ、ふぇうッ、んぅ、おぐっ…!!」

苦しげとも悩ましげとも取れる嗚咽を口元から零し、ロザリアはその身に凌辱を受ける
結合部の感覚などもはや擦り切れて感じないのではないかと思う、そんな中

「んぉ゛ッ……────!!」

再び、その内へと熱を吐き出されその身を反らせる
たった今まで犯されていた秘裂からはその圧力で精液が噴き出した

オーギュスト > 「くく――あぁ、出したきゃ監視員呼んで、お前用の便器を貰えよ――こんな風にな」

神官が持ってきたのは、どう見てもバケツ。
オーギュストが剛直を引き抜き、そのまま腸内に出した精液を受け止める為、ロザリアの腰を落とさせバケツに跨らせようと。

――そしてこれは、これから排泄までも衆人環視の中で行わせる、との宣言でもあり。

「お前の排泄までこっちで管理してやろうってんだ、ありがたく思えよ、666番」

そして、羞恥に塗れた精液排泄を行わせようと。

ロザリー > 「ふ…ぅ……ぅぅ……」
地下牢に響く少女の嗚咽、そんな様子など構うこともなく、オーギュストは更なる羞恥を振りかけてくる

「……!!」

神官達も手伝って、バケツに跨るような格好に抑えこまれる

「(ふざけるな…ふざけるな、ふざけるな!誰が、誰がッ───!!)」

湧き上がる羞恥と怒りにその細い肩を震わせる

こんな男に
平穏に暮らしていた魔族の村を蹂躙したこのような男に

絶対に屈してやるものかと睨めつける

オーギュスト > 「本当にいい女だよお前は。なぁ、666番」

そんな抑え込まれたロザリアを愛おしそうに見る。
もっとも、それは男女の情愛ではなく。
己のコレクションを愛でる、身勝手な男の想いでしかなかったが。

「だからよぉ――簡単に壊れないでくれよ?」

もっとも、彼女はアンデットだ。
そうそう壊れないだろう。
そう、信じ――

オーギュストは拳を握り。
ロザリアの腹にめり込ませる。

ロザリー > 「……!」
かけられる言葉すら、その奴隷としての名も何もかも
この男の口から出るもの全てが侮蔑に足るものであった

眉間に皺を寄せ、更に睨みつける

「(覚えていろ…必ず、最も惨たらしい方法で、お前を地獄に落として───)」

オーギュストが拳を握りしめた意図に、ロザリアはまるで気づけなかった
その行為はロザリアの、齢13にてヴァンパイアとなった少女の知識の中にはなかったからだ

「ごぇぶッッ──!!?」

ごぷっ、とギャグボールから涎を滴らせ、ロザリアの華奢な肢体が綺麗にくの字に折れ曲がる

同時、ぶぢゅびゅぶりゅうぅぅっ!!と卑猥な音を奏でながらその窄みが盛り上がり、内部に吐き出された白濁を噴き出してしまう

オーギュスト > 「――アンデッドだし、食事はいらんだろう。当分口のギャグは外すな。お前らがアンデッドになっては叶わん」

細かな指示を出すと、オーギュストはゆっくりとロザリアの顔を上げさせる。
そして、おそらくは彼女が最も嫌がるであろう、屈辱的な行為をする。

「じゃあな、666番。また可愛がりに来てやるよ」

男はその頬に軽く口付けし、部屋を去った。
――言葉通り、オーギュストはこれから、二日とあけずに地下牢に来ては、あらゆる方法でロザリアを陵辱するだろう。

ロザリー > 「────ッ……」

消耗しきったような顔でされるがままに顔をあげさせられるロザリア

その頬にキスをされ、わずかにぴくりとその肩を震わせる

口の枷さえなければ、この男の喉笛に噛みつきその血が亡くなるまで吸いきってやることができるものを───

その後数日、オーギュストにあらゆる尊厳を奪われながらも、その心は折れることはなく───

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からオーギュストさんが去りました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からロザリーさんが去りました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にロザリーさんが現れました。
ロザリー > 「ふぅッ…!!んっ、くふっぐッ……!!」

薄暗い地下で白い肢体が揺れる
ロザリアを犯しているのはオーギュスト・ゴタン……ではない

『おい、ケツ向けさせろよ、そっちも使わせろ』
『無茶するなよ、将軍にバレたらコトだぞ』
『ちゃんと後始末さえしときゃバレねえよ、あの方も忙しい人だしな』

ゴロつき同然の第七師団
このような行動に出るもの達がいたことはなんらおかしくはない

『口枷は外せねぇのか?』
『莫迦かお前、噛まれたら運が悪けりゃグールだぜ』
『牙を折っちまえばいいのによ』
『んなことしたら将軍閣下にバレちまうだろうが』

男たちは口々に好き放題な言葉を並べつつロザリアを代わる代わるに犯していく

ロザリー > 『おっと…そろそろ戻らねぇと怪しまれるぞ』
『っと、ヤベヤベ。つい夢中になっちまった』
『じゃあな吸血姫サマ、また遊んでやるからよ』

薄汚れた布で乱雑に体を拭われ、そのまま打ち捨てられるように牢獄に体を横たえる

数日間続いた凌辱に精根尽き果てた……と、見るものがいれば思うだろう
……しかしその眼はまだ生きている

「(かならず……くる…たすけに……ともだち、だから)」

熱に犯されてぼんやりとした頭でそんなことを考えていた

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にエドガーさんが現れました。
エドガー > 男達が立ち去ってから数分後のこと、地下牢獄に黒いローブに身を包んだ男がやってきた。男は、横たわったロザリアを見ると面白そうに笑みを浮かべて

「やぁ、ロザリア君。
 人間の慰み者になった気分はどうかね?」

ロザリアの視界に入る位置でしゃがみ込み、顔を覗いた。
まるで、都会に送りだした友人の顔を拝みに来たような態度だった。

「あぁ、その口では話せないね。
 ほら、これでいいだろう?」

その口の拘束具を外してやるが、手枷と足枷は外さなかった。

ロザリー > なんとか体を起こし、ひんやりとする石壁へともたれる
下半身全てが気だるげで、脚を投げ出したような姿勢のまま天井を仰いだ

人間憎し、根底にあるのはそれだ
魔女の娘だと迫害され続けた少女

初めて召喚に成功した魔神の少年に願ったのは
「友だちになってほしい」ということだった

……時が過ぎて、人と魔神は同じ時を生きられないと知った少女は、
自らの時を凍りつかせる禁呪により不死者となり…
自身を迫害し続けた人間たちが恐れる存在へと───

「(……なのに、また…こうやって、薄汚い、下賤な人間どもに……)」

ロザリー > 「……!」

現れた男を見上げる
その顔は、よく知ったもので……

「………何を、しにきた…」

口枷が外されれば、小さく、か細く、そう答える

エドガー > 「はっはっは、何しに来たかって?
 顔を見に来たのさ。君がどうなったか気になってね。
 まぁ、野次馬精神だね。」

口元に笑みを浮かべたまま、悪気の欠片も無い様子で答える。
気になったから見に来た。ただそれだけのことだと。

「助けにでも来た…と期待したかな?
 悪いね、私は老いぼれで王子様じゃあないんだよ。
 さて…それで、気分はどうかね?水の一杯でも出そうか。」

しゃがみ込んだまま、笑みを崩さずに居る男はもう一度訪ねた

ロザリー > 「…良い趣味とは言えんな」

ロザリアに肢体には焼き印が押され、ところどころに打ち身の傷、
乳首にはピアスが貫通する痛ましい姿を晒している
しかし、気丈に、その眼だけは変わらず

「…不要だ。
 人間どもが再び降りて来る前に出て行け…」

その笑みから顔を背ける

エドガー > 「ふふ、耳が痛いね。
 それにしても、良い格好だねぇ…拘束具に焼印、おまけにピアスと来たものだ。
 城主から一転して、性奴隷になり果てたわけだ。 …滑稽極まる、かな?」

身体に無数の傷痕が残っていれども、眼は死んでいない。
その精神力は、男は評価していた。

「…そう言うのは、君を助けに来てくれる誰かが居るから、かね?
 泣かせる話じゃあないか。 …だが、本当に来るのかなぁ?」

顔を背けたロザリアに肩を竦める。
そして、面白可笑しそうに口にした

ロザリー > 「…貴様、吾を嘲笑いにきたのか」
ギリ、と牙を鳴らしてエドガーを睨めつける
その精神も、プライドもまだ折れきってはいないらしい

「………必ず来る。必ずだ。
 お前などに借りを作るまでもない」

エドガー > 「…ははははは。
 笑われても仕方ない格好になったのは、君の方じゃあないか。
 私に怒りを向けるのは筋違いだよ?それに、一応は手を貸したじゃないか」

愉快そうに笑いながら膝を叩く男。
睨みつけられていても、その笑みは剥がれてはいかない。
そして、尚もプライドが折られていない様子に笑みを深める。

「…感情に身を任せて、自分の力量を誤った挙句に、無様な姿を晒す城主様をかね?
 それに、来たくても来られないという可能性を考慮したまえよ、ロザリア君」

その笑みが、嫌なものへと変わる。

ロザリー > 「………」

歯噛みしながら、愉快そうに笑う男を睨みつける
享楽的な魔族だと思っていたが、自身に向けられることの腹立たしさは余りある

「……貴様、何を知っている…!?」

エドガーの浮かべる嫌な笑みに、心を揺さぶられるロザリア
気丈に振舞っていても、残っているのは最後の一線だけだったのだろう
思わせぶりなその言葉に過剰に反応をしてしまうのだ

エドガー > 嫌な笑みを浮かべての言葉。
それは無論、ブラフのようなものだ。
ロザリアの事情など何も知らない。知らないが故の、出任せと嘘っぱち。
だが、それが効果アリと見るや、男は言葉を続ける

「考えてみたまえ?
 城主様が居ない城というのは、言わば格好の的だ。
 普通ならば、城の守りを固めるというものだ。
 わざわざ、侵略されるリスクを冒してまで、敵陣深くに囚われた君一人を助けに来るかね?
 リスクとリターンの割合の話さ」

男はロザリアへと講義をするかのように、なめらかな口調で話していく

「残念だが、ロザリア様は諦めて、次の城主様を決めようじゃあないか。
 そう言う輩が出てきてもおかしくはないと、思わないかな?」

ロザリー > 「そのようなことはない!」

ガシャンとロザリアを石壁に繋ぐ鎖が揺れる
それは怒号というよりも、悲痛な叫び
上に聞こえてしまうかもしれないだとか、そんなことを気にする余裕すらもなかった

「あるはずがない…」

そう、あるはずがない
望みを繋いだのは単なる従者ではなく、
最初で最後にして、唯一の『友人』なのだ

エドガー > あぁ、愉快だ。
先ほどまで気丈に、プライドを保とうとしているロザリアの叫びを聞いた男は、
愉悦というものを味わっていた。

「…何て馬鹿なのだろう。」

男は言葉を口にした。
それはロザリアの臣下達を代弁するように。

「止めておけばよかったのに。」
「私は止めたのに。」
「挙句、人間につかまって。」
「今では、性奴隷。」
「ロザリア様は城主には相応しくない。」
「助ける必要はない。」
「見捨てよう。そうだ、見捨てよう。」

首を傾げるように男は最後に口にする。

【代わりは幾らでもいるのだから。】

ロザリー > 「その薄汚い口を閉じろッッ!!!」

ガシャガシャと鎖がけたたましい音を立てる
枷さえなければ今にも強大な力が振るわれるところであろう

が、実際には魔力は枯渇し、血も満足に口に出来ず
アイオーンの加護の下、封印の枷によってその力は見た目通りの少女のものでしかない

当然鎖を切ることすら叶わず、音を立てるだけにとどまってしまうのだった

エドガー > 「おやおや…どうしたのかね?
 私のような老いぼれの戯言など、聞き流せばいいじゃないか。」

力一杯に鎖を鳴らして、自分を叩きつぶそうとするロザリアへと言葉を続ける。
今は、少女のものでしかない抵抗を示すロザリアへと

「あぁ、そういうことを言うということは、だ…
 君も、もしかしたら助けが来ないと思い始めているのではないかな?」

ロザリアの顎を掴み、視線を逸らせないようにする。
男の顔には、先ほどと同じ嫌な笑み。

「…来ないさ。現実は非情なものだ。
 君は此処で、永遠に性奴隷のままだよ。」

ロザリー > 「そのような、ことは…っ」

助けが来ない?
そんなことはない、必ず来る
かならず、くるのだ
かならず……

「っ………」

そんなことがあってたまるものか
不死者に身を落として尚、下賤な人間に蔑まれ生きていくというのか
あれほど憎悪し、忌み嫌った人間に飼われて───

蒼碧の瞳が揺れる
ほどなくして、その双眼からぽろぽろと涙が溢れはじめる

「そのようなことはない………」

消え入るような、どこか懇願するような言葉でそう小さく零した

エドガー > 「く、くくくく…
 ははははは、あはははは!」

気丈に振る舞っていたロザリアの瞳から涙が零れ落ちる。
消え入りそうで、まるで助けてくださいと言いたげな言葉を聞いた男は
これ以上ないくらいに楽しいと笑った。

「…来るといいね?それこそ、素敵な王子様が。
 あぁ…それとも、無様に人間に捉えられて、処刑される様でも見たいかな?」

男は満足したかのようにロザリアから手を離して立ち上がる。
そして、ゆっくりとした足取りで出口へと歩いていく

ロザリー > 「っ……出てゆけっ…!!」

涙をいっぱいに溜めた眼で、再び睨めつけた
最後にかけられた言葉はそれほどにロザリアの心をかき乱した

既にその言葉はエドガーの背中を叩くだけだったが…

エドガー > 「あぁ、言われなくとも。
 とても面白いものが見てたからねぇ…
 それでは、ロザリア君…いや、今は666号と呼んだ方が良いかな?
 奇跡が起きて、また城主に戻れた時に会おうじゃないか。
 ………まぁ、性奴隷のままでも、それはそれで面白いがね。
 ははは、はははははははははははは!」

男はそのまま牢獄から立ち去る。
上に居た人間達に気付かれないように転移魔法で、来たときと同様に消えるのだった

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からエドガーさんが去りました。
ロザリー > カシャン、静かに鎖が鳴る

大声をあげたことで不審に思ったのだろう、地下室への階段を降りてくる音が聞こえる

そして、その足音に対して、恐怖を覚えている自分に気づく

「(………崩折れてたまるものか、吾は、ロザリアだ…)」

自身を奮い立たせる
諦めの良い言葉など、魔術の研鑽に年月を費やしていればいくらでも出てきた
この程度のことで、折れてなるものか

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からロザリーさんが去りました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にロザリーさんが現れました。
ロザリー > 数日が経った
オーギュストは最初に散々凌辱を尽くした限り、あまり姿を見せなくなった
その間に彼の部下が代わる代わるに現れてはロザリアを犯した
おそらく、それなりの立場上多忙なのだろう

………

魔力を封じる手枷と、足枷、そして首輪
アイオーンの加護の下、もう何日も血を飲んでいない

オーギュストがなかなか戻らないからか、
最初の内はロザリアを犯した痕跡を残さないようにしていた兵士達もずぼらになっていく
帰って来る前に後始末をすれば良いのだ

「………」

両腕を鎖に縛り吊るされ、その白い両脚を投げ出したまま精魂尽き果てている
つい先程までも兵士に囲われていたのだろう

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にクラウンさんが現れました。
クラウン > 『済ませた』あとの兵士が、階段を登り地下牢から出ようとする。
その足取りは軽く、よほど気分を良くしていたのだろう。
そして、その男が扉を開けると、


男はぐらりと後ろに体勢が揺らぎ、頭から真っ逆さまに階段を転げ落ちた。
その開け放たれた扉の隙間からは、白い煙が地下牢へ流れ込んでくる。
そして、その煙のまっただ中には白黒の服を着た道化が立っていた。

ロザリー > 「………」

兵士が階段を落下する音に、その虚ろな目線を向ける
先程まで自分を散々犯していた兵士だ

「(………遅かったではないか…)」

口枷を噛まされている故に声を出すことは叶わない
ただ、流れこむ白い煙を眺めてそう心のなかでつぶやいた

クラウン > 「………。」
殺しては居ない。ただ単純に、相手の意識のみを一瞬で刈り取るガスだ。
とはいえ、人間の脆い体で、しかも石造りの階段を頭から転げ落ちれば即死は免れないだろう。
だが、そんな関心はクラウンの心の何処にもなかった。

「……申し訳ございません。少々遅ればせながら、助けに参りました。」
恭しく頭を下げる。よく見れば、その服にはぽつぽつと返り血のような赤い斑点が付いている。

ロザリー > 言葉を発せないなりに、目を伏せその首を左右に振る

服など着せられておらず体は汚され、
プラチナの糸もかくやといった髪も乱雑に乱され、
いたるところに凌辱の跡が残る

その姿はクラウンから見れば目を背けたくなるようなものだっただろう

……クラウンの様子を見れば、既にその怒りからか、上の者の命を奪ってきているのだろう
で、あれば…長居は無用かもしれない

クラウン > 「………。」
その惨状からは目を背けることなく、ただ黙々と救出を始める。
時折手が震えているため、完全に心を御しているわけではないようだが……。

まずはその口に噛ませられた口枷を外す。
何はなくとも、まず魔力を補給しなくてはならない。
安否や精神状態を確認する意味でも、声を聞かなければ安心できない……という理由もあるが。

まずは口枷を外す。
恐らくロザリアに今必要なのは血液と、それを媒介にした魔力。
とはいえ、上質な魔力を保つ女性から血を絞り出しているほど悠長な時間はなかった。と、なれば。

「ロザリア様、……聞くまでもありませんが、ボクの事が分かりますか?」
そっと、そう問いかける。
一応、確認のためだ。

ロザリー > 「……わからぬわけが、なかろう」

自由になった口から出た言葉は、震え、嗚咽の交じる泣き声のような
それを皮切り、ぽろぽろと双眼から涙が溢れだす

その姿は囚われの吸血姫というよりも、
ただただ見た目通りの少女のものに見える

クラウン > その言葉を聞き、安心したように溜息をつく。
仮面の向こうの暗闇には、優しい瞳が薄っすらと浮かんでいる。

「……今現在、城は蛻の殻です。今すぐにでも、ロザリア様に戻って頂かなくては。
 ……従者としてあるまじき事ですが……
 城を放り出してでも、友として貴女を助けに来た。」

そう言って、枷を確認する。
見たところ恐らく、ドラゴンかそれに準ずるような強大な生物を御するために作られたものだろう。
クラウンの『煙』の力では、破壊することは難しい。ならば。

「ロザリア様。恐らく口には合わないと思われますが、非常事態ゆえ致し方有りません。
 私の血をお飲みください。吸収効率はともかく、一時的な魔力補給程度なら十二分に出来るはずです。」

そう言うと、自らの肩口の服を引き裂き、首筋を露わにする。

ロザリー > 「…あぁ、お前なら……必ず来ると信じていた」

まるで己の弱さを振り払うように再び首を振って、クラウンの首筋に眼を奪われる

魔力は枯渇し、数日血を飲んでいないヴァンパイアには、それは

「……すまんな、頂く」

はぁっ…とその口が開き、鋭い牙が覗く
冷静を保たねばならない

血を、早く血を、と吸血鬼の肉体が求めるそのままは、できない
自制を課しつつ、少年の首筋へと牙を立てた

喉を鳴らし、夢中で吸い上げるその様子は吸血行為という悍ましい状況にもかかわらず、不思議と可愛らしい

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にクラウンさんが現れました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からクラウンさんが去りました。
ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」にクラウンさんが現れました。
クラウン > 「呼ばれずとも来ます。」

それだけボソリと呟いて、少し気恥ずかしそうに顔を逸らした。
その表情こそ仮面に隠れて読めないが、動きだけを見れば見た目相応にも見える。

「ええ、死ぬことは恐らく有りませんので、満足するまでどうぞ。」

そう言って、首筋に突き立てられる牙を受け入れる。
牙から流れ込む死という寒気を受け入れ、これが吸われる感触かと少し呑気な事を考えて。
優しく頭を、乱れた髪を梳いていく。

血は少し、煙臭かった。

ロザリー > 共に在れと誓った相手の血は、やはり特別で
結局その腹を満たすまで飲んでしまう

枯れた肉体に魔神の血が巡り、魔力が満たされていく
失われていた艶が戻ったような感じすら与えるだろう

ゆっくりと、その肩口から口を離す

「………」

虚空に現れた黄金のナイフが、自身の腕を吊っている鎖に突き立てられる
金属質な音を立てて鎖が断ち切れる

魔力で強化された金属を具現化するロザリアの魔法は並の金属ならば断ち切ってしまう

「…美味であったぞ、クラウン……」

そのまま少年の背に腕をまわし、きゅっと抱きつく

クラウン > やがてその牙が肉から抜き取られれば、傷跡からは煙が漏れ出して穴を塞ぐ。

「……如何でしょうか。
 ………聞くまでも有りませんね。」
甲高い音を立てて黄金の閃光に断ち切られる鎖を見て、そう一言漏らした。
唾液と血が伝う肩口を拭うことはせず、そのまま。

「お褒めに預かりこうえ  ……光栄、でございます。
 ……ロザリア様、まずはお召し物を。」
抱き付かれた瞬間、一瞬だけ体が硬直するもののその懐から簡素な服を取り出して胸元に押し付ける。
華美でも優雅でもない、動きやすさを求めた質素な服である。

ロザリー > 「……もう少しだけ良いであろう」

ぎゅう、と再び少しだけ強めに抱きつくその体は僅かに震える
何かを実感するかのようにクラウンを抱きしめる

やがて満足したように離れると用意された衣服に袖を通してゆく
髪も解かれていることもあって普段とは違った雰囲気になるロザリア

「…首輪と手枷足枷は此処では破壊できぬな。
 刻印で使用できる魔術ではタカが知れている」

指でカツンカツンと手枷を叩いてみる、どうにも特殊なものであるようだ

「これでは城への門を開くことができんな…。
 クラウン、今は夜か?夜ならば、鍵をもて扉を開くのだ」

知己となった者には渡してある黄金の鍵
僅かな魔力を込めることでキルフリート城の門扉へのゲートを開くことができる一種のマジックアイテムだ
当然唯一の腹心であるクラウンにも持たせてある

クラウン > 「…………。」
その心の中を感じ取れば抵抗をゆるめ、抱擁を受け入れる。
不謹慎なことだが……クラウンはすこしだけ、ロザリアに残った人間の心を感じ、安心していた。
自分勝手ながら、自らの咎の一つが消えたような、そんな心地になったからだ。

「えぇ、そのことも加味して夜に救出に参りました。
 問題有りません、すぐに開きます故。」

そう言うと懐から黄金に輝く鍵を取り出し、空中へと突き刺すように腕を伸ばす。
するとその空間に鍵穴のような穴が開き、そこを中心に組み上がるようにして扉が現れる。

そしてその腕を捻ると、その扉が軋むような音を立てて口を開け、
その向こうに広がるのは漆黒の城の中。

ロザリー > 「……うむ、一先ず身を清めたい。付き合え、クラウン」
魔力が戻り、しっかりとした足取りで先にその扉の向こうへと踏み込んでゆく

こうして第七師団の地下室からは、ロザリアは忽然とその姿を消すのだった

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からロザリーさんが去りました。
クラウン > 「了解致しました。」
そう言って、ロザリアが門の向こうへ消えるのを確認した後。

「置き土産だ。」
その地下牢の扉の上に、『煙玉』を置く。
その中に封じられているのは『硫化水素』。毒性の強いガスである。
それを置いた後、クラウンの姿も門の向こうに消え、最後には門そのものも虚空へ溶けるように消えていった。

ご案内:「第七師団兵舎 / 地下牢獄」からクラウンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈の東の峠付近の崖」にアノーさんが現れました。
アノー > ( 近場の樹に縄を結びつけ、それを2本。自分の腰にその縄を回し、崖の上からゆっくりと降りていく。 降りるときはやや強めに崖をキックすることで身体を浮かせ、文字通り飛ぶように降りていく。 ) ・・・・っ ( そして、葡萄の自生場所にたどり着けば革と藁などで保温性を強めた皮袋の中に入れた瓶に収穫する。一度に多くは収穫できないため、せいぜいが10房と少しぐらいだろう。 ) 辺鄙な場所に自生するものだ ( この時ばかりは煙草は吸えない。背嚢に数本の瓶をしまいこむとそのまま縄をひいて崖上へと戻っていく。地形、自生場所、最短距離などを考慮し調査した結果長い滞在となってしまっているが依頼主に申し訳ないと思うが、命あってのモノ種である。 ) 納期には十分に間に合うはずだ。 ( 崖上に戻り背嚢から瓶を取り出しながら呟いた。 )
アノー > ( 行きの旅路としては『まれびと道』を歩き『ゾス村』に入り一泊。その後『無名遺跡』周辺を経由して『山賊街道』を通りセレネル海水を求め『湾岸都市ダイラス』へ入った。そこから『九頭龍山脈』へと入り探索を行ったわけだが、正直この道程はかなり体力を消耗するし時間も掛かる。 ) 帰りはダイラスから船に乗って直接王都へ帰るか ( これが一番早くたどり着き、かつ金のかかる道程である。 ) ま、仕方が無いな ( 思ったよりも長く時間が掛かってしまったのは自分のミスだ。 サバイバル訓練を受けている自分はいくらでもこの地に留まっていても平気だし、近場には温泉もあるのだから身体も清潔だ。だが、これから本格的な冬を目前としている以上長居はしたくないのも事実。 ) さっさと王都なりに戻って暖かい暖炉の前で蜂蜜酒を一杯やりたいものだ ( さて、これで最後のクライミングだ、と背嚢に瓶を詰め込み崖上から葡萄の自生場所へとめがけており始めた。 )
アノー > ( 崖は降りるのは楽だが登るのはつらい。調子こいて背嚢に瓶を詰めすぎると上がるときに肩や腕が悲鳴をあげる。武器防具類を装備したままクライミングするぐらいの体力はあるのだが、こんな山脈地帯で装備を外すわけにはいかない。盗賊だ山賊に崖上の装備を奪われる可能性もあるしハーピーや悪魔やらが襲ってきては対応できないからだ。そこで防具は脱ぎ剣一本でクライミングしている。楯も外してしまっている。という■編集忘れた為の説明終了。 ) ――これで、最後だな ( 瓶に葡萄を放り込みきつく蓋をする。瓶の数10本、葡萄10房。これ以上の数を稼ごうと思うとダイラスで荷物を預けていくしかない。人間一人で運べる量など高が知れている。 ) さて ( 収穫できなかった分の葡萄を一粒口に放り込み、崖を上り始める。とっかかりや割れ目を慎重に選び、ゆっくりとゆっくりと、それこそ亀の歩みのごとき速度で上がり始めた。 )
アノー > ( 崖上に戻り、縄はそのままにしておく。次に来たときに収穫に使えるし他の者が使うかもしれない。予備のロープは持っている。 ) 帰るか ( 背嚢をよっこらせ、と背負う。 ずっしりとした重みが肩に圧し掛かり、眉間に皺が寄ったがバランスを崩すほどじゃない。 装備類の点検を行い、歩き出した。 ) さて、湾岸都市から船に乗って王都に期間だな。 報酬でしばらくゆっくりできるといいが・・・ ( ぼりぼりと頭を掻いて溜息を吐いた。 まあ、金が無くなれば仕事を探せばいいだけの話。 あまり深く考えても仕方が無いだろう。 ) オリジナルの葉巻か、楽しみだな ( そう呟いて男はゆっくりと一歩ずつ下山に向けて歩き出した。 )
ご案内:「九頭龍山脈の東の峠付近の崖」からアノーさんが去りました。