2015/10/22 のログ
■ゲーデゼック > 「その通り、左腕です。」
(ユージニアの回答に、満足げにうなずいて見せる。
左腕に巻き付けていた魔力に乗せていた呪いの効果を解き、可視化できる程度に魔力量を増やして見せた。)
「意識すれば魔力を感じ取ることができる。これは呪いに抗する力を操るための技法としては、初歩のものです。ですが、知ると知らぬでは大きく違うことは、理解いただけたと思います。」
(正解というのが、実感できるように可視化させて見せた魔力の糸。それも、すぐに霧散させてしまう。
そののち、触れたままであったオーブを、箱の中へと戻してしまい。)
「ただ、これだけで抗しえると考えるのは、呪術を知らぬゆえの戯言になりましょう。
とはいえ、性急に進めては理解も及びますまい。ゆえに、まずは意識せずとも、自らと、それとは違う魔力を感じ取るための課題を、出しましょう。」
(今日の授業の〆として、ローブの内側へと手を入れて、取り出したのは繊細な、触れれば折れてしまいそうな細やかな、ユリの花をモチーフにした装飾が施された護符(アミュレット)で。 それを、テーブルの上にそっと置いた。
そのアミュレット自体には、魔術を使うものなら一目見ればわかるほど魔力がこめられていたが……ゲーデゼックが手をかざし、聴き取れぬ音量で何事かをささやいたかと思えば、まるで魔力が消え去ったかのように薄れ、感じ取れなくなってしまう。)
「普段は私が持ち歩いている護符ですが、ちょうど良いので教材と致します。
このアミュレットは元は呪いに抗するための品ですが、その効果を極限まで薄くしました。
ユージニア様には、普段からこれを持ち歩いて頂き、貴方をお守りするアミュレットの魔力と、己自身の魔力が身を護る力、その違いを常に感じ取れるようになっていただきます。
…意識せずとも感じ取れるようにならねば、技術として使えませぬゆえ。」
(どうぞ、と告げてユージニア様の前へとアミュレットを置く。糸なり細鎖なりを通せば、ネックレスにも腕輪にもできるだろう。
しかし、普段使い、という言葉は嘘八百だ。
課題のための品、という建前と、普段から用いているという安全性の保障で受け取りやすくしつつ、実際はユージニアに渡すために調整した品だ。
オーブによる魔力診断、そして先ほどのオーブを介した呪いによる干渉により、彼女の魔力を感じ取り、それになじみやすく、そして心地よく感じ取れるような魔力をアミュレットに流すことで、"ゲーデゼックの魔力に触れること"に慣れさせ、守りに穴をあけやすくする。それが、裏側の目的。
…壊れやすい品を用いたのは、それだけ持ち歩くことを意識しやすくするためだ。)
■ユージニア > (正解と聞けば、一瞬目で見えるように操作された魔力の糸の存在に大きく頷き。
真面目に、一言一言真摯に耳を傾けていく…明らかに興味も好奇心も、向学心も魅かれた授業に。)
「はい。基本中の基本、ですね。」
(まず、知らなくてはいけない。知らないままでは、対処もできない。
課題としてとりだされた、繊細なユリの花の装飾の護符には。
その魔力と同時に、見事な装飾にも目がいき)
「よろしいのですか?教材といえ、ゲーデゼック様の普段使いの品を、お借りしてしまっても。
このまま飾りにできそうなほど、装飾としても見事な逸品と見ましたが…」
(おかれたアミュレットを手に取る前に、すこしためらい。
確かめるように問うが、言われたことに不信を覚えているわけではなく。
こわれでもしたら申し訳ない、そう気遣ってのことで。
大丈夫だと聞けたなら、わかりました、と…護符を受け取るだろう。
彼の細やかな気遣いの、その裏までは、何も知らずに。)
■ゲーデゼック > 「構いませぬとも。教材とはいえ、ユージニア様に持ち歩き、使っていただくとあれば、相応の格が必要でありましょうから。
修練のためのモノゆえ、お守りする力は強いとは言えませぬが…。」
(その点については、申し訳ないと、そっと頭を下げる。)
「しかし、課題はそれだけではありませぬぞ?
こちらの書物…今回はこちらですな。水の魔術について、様々な知識が書かれておりますゆえ、目を通しておいてください。
次にお会いする時には、こちらの書物に合わせたテストを用意しておきます。」
(そう、テーブルの上に置いていた書物の一冊を抜き出し、アミュレットの横に並べておき……そっとほくそ笑んだ。この分であれば、講義を重ねるうちに信を得ていくことは可能であろう。)
「それでは、本日の講義はここまでと致しましょう。次の講義の日程については、また後程書簡でよろしいですかな?」
■ユージニア > 「いえ。いろいろとお気遣いいただき、私の方こそ、感謝いたします――」
(申し訳ない、などと頭を下げられればかえってすまないと、自分も深く一礼して)
「それでは、ありがたく使わせていただきます。
水の魔術についても、しかりと読んでおきますゆえ」
(護符に並べられた書物の題名は、まだ読んだことのない魔術書だ。目を輝かせて、嬉しそうな笑顔で大きく頷いて見せる。
テストがあとに待っていようと、問題ない、と)
「ありがとうございました。
ゲーデゼック様は、博識でいらっしゃいますね…学院に講義に来られていたのも、御力からすれば当然のことかと。」
(世辞ではなく、感じたままを口にして。
次回の日程はまた書簡でと、同意したあと)
「よろしければ、お茶も用意しておりますが…いかがでしょうか?」
(もてなしを申し出て。受けてもらえるなら、会話をかわしながら、ひとときをすごしただろう)
■ゲーデゼック > 「気に入っていただけたようであれば、課題の終了後に、護符としての性能を高めてお渡しいたしましょう。」
(骨ばった顔立ちの口元をゆがめ、笑みを浮かべて見せた。)
「何、宮廷魔術団に所属する身としては、教養のうちです。
それよりも、私としてはユージニア様の理解の速さのほうが驚きですよ。
此度は実践に近い形でしたが、呑み込みが大変早かった。知識についても、それほどなのか。次の講義が楽しみです。」
(笑みを口元に浮かべたまま、ほめそやす言葉を重ねる。ヨイショではなく、事実ではあるが、評価をきちんとするのは、人間関係において大事なことだ。……とても、大事なことだ。)
「ええ、喜んで。東方のお茶でしょうか?」
(お茶の誘いについては、喜んで受け入れる。交流の機会は、逃すことはない。
王都のはやりから、周辺地帯の魔物の動き、最近はやりの学論について。知啓と洞察を見せる会話のタネには事欠かぬ…。
そうした茶飲み話の会話を終えれば、講義のために持ち込んだ物品を自らが連れてきた使用人にまとめて運ばせて、屋敷を辞するだろう………帰路の廊下という短い時と場所で、すれ違った屋敷の使用人に、呪いの楔を打ち込みながら…。)
ご案内:「リージェンス家の邸宅」からゲーデゼックさんが去りました。
ご案内:「リージェンス家の邸宅」からユージニアさんが去りました。
ご案内:「紅竜の舞踊亭」にルシエラさんが現れました。
■ルシエラ > 人の混み合う夕食時、結構ある席もほとんど埋まっている。
その中の席の一つにこれでもかという程の料理と酒が並べられていて…その席に座るのは小さな少女。
ついさっきやっと全ての料理が揃った、ではさっそくと手を伸ばし始めた。
ちなみにほとんどが肉料理である。
マナーとか何とかそんなものはどうでも良い、と言わんばかりに手掴みをしてはむっと豪快に一口。
もっちゃもっちゃと噛みしめ、ごくん、呑み込む。
空いた手に持ったジョッキを次に口付けごくごくと飲んだ。
「ぷあーっ…いやー、やっぱり運動の後の食事は最高ですな!ってやつかな。あっはっはっ」
なんか周りからちょっと視線がささってるような気がするが気にしない、それがマイライフ!といわんばかりである。
■ルシエラ > あれやこれやと料理に手を伸ばし、次々と料理は少女の胃袋の中へと消えていく。
飲んで食べてやっている内にまずは飲んでいた酒が無くなった、結構大き目のジョッキだった気がする。
だが少女の表情は赤くもなってやしない、どうやら上戸らしいか?
「おーい、おねーさーん?お酒が無くなったよお代わりちょーだーいっ!」
空になったジョッキを片手にぶんぶんっと振り回し、近くに通りかかった店員の女性に声をかけた。
その店員がジョッキを受け取り奥へと行き、再び注がれたジョッキを持って戻ってくるまでに今度は皿が一枚食べ尽くされた。
なかなかのペースである。
■ルシエラ > 相変わらずもっちゃもっちゃと食べながら、気紛れにぐるーっと適当に店内を見渡してみる。
確かこのお店は冒険者とかも居るはずだったような?誰でも良いや期待出来そうな相手とか居ないものかなー…とか、考えている。
ざっと見渡してみた少女が思った事は…
「あー………うん、期待はずればっかり、つまんないなー」
ぼそっと呟きながら、はふん、溜息一つ。そして二枚目のお皿が食べ尽くされた。
やっぱり当分の間は暇潰しはあの遊んできた街道の外れか、という結論に、そしてジョッキの中身がまた無くなった。
ご案内:「紅竜の舞踊亭」にクライブさんが現れました。
■クライブ > 夕食時の込み合う時間帯。そんな所に勢いよく扉を開け舞踊亭へと足を踏み入れる。
扉付近の客は何事かと視線を向ける姿もいるが直ぐに興味を無くしたか絡まれると面倒と視線を逸らす。
そんな様子も全くに気にせずに大きな足音を立て
「ったく、時間が悪かったか。一杯じゃねぇか」
店内を見回しほとんどが埋まっている席を見れば大きめの声で口にして店内を見回し。
「お、丁度いいな。おい、相席いいか?」
何度か見まわしその中で一つの席に小柄な姿を見つけほかの客にぶつかりながら突き進み、ジョッキの中身を飲み干したタイミングで声をかける。
■ルシエラ > 何か入り口辺りから音が聞こえたけど気にしない、今は美味しい料理とお酒をまた堪能しようと考える。
と、飲み終わりジョッキから唇を離したところで声がかかった。
少しの間、どうやら自分に声がかかったんだと気付いてなかったが…やっと気付いたらしい、かくん?とそちらに顔が向いて。
「うん?ここ?そうねー…別に誰か座ろうってんじゃないし良いんじゃない?」
ひらりひらりと手を振って言葉を返す。
じーっと男性を見詰める少女、ああ、うん、今ここにいる連中に比べたらなかなか面白そうな人間ねー…とか考えていた。
■クライブ > 「そうだ、ここだよ。デカいのとちっこいので丁度いいだろ?」
他にも相席が出来そうな場所はあるが自分のでかさ的に狭い事になると見ればそうならないと思える少女に声をかける。
断られなければ遠慮なく席にと座り
「エールを頼む。後ツマミになるもんも適当にな。野菜じゃねぇで肉持って来いよ」
酒場内に響くような声で注文を告げれば席の下に荷物を置く。
そして一息つけば視線に気が付き見返し
「なんだ?俺に何かついてるか?」
こちらを見つめる少女に問ながらも乱暴に袖で頬を拭う
仕事の返り血でもついているのかと考えて
■ルシエラ > 「あっはっはっ、そりゃそうだ。そんだけ図体がでかけりゃちょうど良い場所も見付け難い事だろうしねー」
けたけた笑いながら、その手はまた料理に伸びた。
ふと視線が今さっき空になったジョッキに向けられて…
「おねーさーんっ、私にももう一杯ぷりーずっ!」
さすがに都合よく近くに何度も店員は来ない、男性に次いで声を上げて注文しておいた。
そこでやっと男性と視線が合う。
「あー、いやいや、そんなんじゃないよー?君が面白そうだって思っただけだからさー?…今の注文とかねー」
とか言いながら、ちょいちょいっと自分の前を指差した。
その先には前に自分が注文した料理、残りはもう結構減っているが男性が注文した酒と肉、そのままである。
■クライブ > 「わかってくれるか。空いてるなら兎も角だ。こうやって混雑してるならそうなんだ。けどな、今日はお前がいてくれて助かったぜ」
少女の言葉にその通りだと大きな声で笑い声をあげ、周りからの迷惑という顔もまったく気にしない。
自身に続き注文をする声を聴き視線が合い。
「俺が面白いか?厳ついとはよく言われるぜ」
何かと考える前に刺された指の先を見れば少女が注文をした料理
量は減っているがまさに今注文したものと同じで。
「確かにこうも同じなら面白くも思えるな」
見てもいないのに注文が同じという偶然におもしろいと笑みを浮かべ
来たら返すと告げて肉を一つ失敬して口に運ぶ
■ルシエラ > 「そりゃもう、大きいから苦労するなんて結構聞く話だよ、うん。…小さいのもそれはそれで苦労するんだけどねー?ま、今回は小さかった事に感謝って事だーねー」
少女の笑い声も重なりいい迷惑だ、しかも二人とも気にしないときたもんだ。
少女だけならば苦情の一つもきたかもしれないが、隣の男性のせいでそれも出来ない状態だろう。
「そうそう、面白い。注文もそうだし…こういった事でも面白そうな感じだしー?」
にこーっと可愛らしい笑顔を浮かべるも、言葉の意味を伝えるようにぽんぽんっと叩くのはその手にはめられた手甲である。
武器、つまり、そういった事に対する強さという意味だ。
「でしょでしょー?まだ数回しかここに来てないけど、時間も場所も注文もこうもぴったり合ったのは始めてだよー」
男性の手が皿に伸びるも、返して貰うならー、とそれを許す。
そして自分も次の一杯が来るまでと肉に手を伸ばし、また食べ始めた。
■クライブ > 「まったくその通りだな」
酒を飲む前から酔っているような笑い声をあげ、隣の少女に感謝してると告げ馴れ馴れしく肩を叩く。
「注文がこうも同じってのも普通はねぇしな。……そっちも確かにな。面白そうだ」
かわいらしい笑みで手甲を叩く少女に野太い笑みを浮かべ足元に置いた商売通りの大剣を小さく鳴らし。
こんな場での出会いでなければ酒ではなくそちらで語らっていたかもと
そう考えればそっちも面白いかもなと血が騒ぎ
「俺はこの街にいるときは結構来てんだけど。今まで合わなかったのが不思議だよな」
わかってる、と返し美味そうに肉を喰い
そうする間に注文が、先ほど自分が頼んだものと少女の酒が届けば肉は少女の手の届く場所にと置きグラスを持つ
「折角だ、そうやって会えたことに乾杯しようぜ。俺はクライブだ、あんたは?」
少女が乗るかはさて置き乾杯を提案して名を聞く
■ルシエラ > お互いに笑い合い、馴れ合うように叩かれる肩もこれはこれで心地良い。
昔はもっとこう…自分は怖がられるだけの存在だったからこそ、余計にそう感じるかもしれない。
「うんうん、いいねいいねー…君は本当に話が分かる面白い人間だよー」
さすがに本気にはなれないだろうが、目覚めてからの遊びなんかよりも何倍もきっと楽しめる…ぞくんっと心が震えた。
「あー…それは仕方ないよ、私が来始めたのが最近だしねー…これからちょくちょく来てみれば結構会えるかもよー?」
もぐもぐ、ごくん、お肉を呑み込むが…やはり飲み物がないとちょっと物足りない。
そして酒が届けばさっそくとジョッキを手に取り、自分の皿の最後の肉をはむっと口に放り込む。
「んぐんぐっ…ぷあー…いいねー、それじゃ乾杯だーねー。っと、そっかそっか、おにーさんの名前はクライブね、覚えておくよー?私の名前はルシエラ、ま、適当に覚えておいてねー」
にへらと笑いながら、手にしたジョッキを乾杯しようと少し高めに掲げる。
…こういう場合は小さいとちょっと損だ、そんな気がする。
■クライブ > 「そりゃこっちのセリフだ。お前ほど話の分かる奴なんて早々いねぇんだよ」
仕事じゃ剣を振るうがそういう楽しみはごめんという奴が多くてなと口にし
その辺の野盗やゴブリンを相手にするよりもよほど楽しめそうだと心が躍る
「なるほどな。そりゃ会わねぇ訳だ。ならこっちで仕事を明けたらまた会うかもな」
こういう面白い奴がいるならこっちで傭兵以外も真面目にやるかと考えるの理由になり
「あぁ、乾杯だ。ルシエラだな、覚えとくぜ」
身長差からジョッキを高めに掲げる少女に合わせるように少しだけ低めに掲げ
ジョッキを打ち合わせてまずは一杯と一気に喉にと流し込む
■ルシエラ > 「あー…確かに、こんなに大きな場所でもこうなんだし、そうかもしれないねー?」
昔はまだもうちょっとは面白そうな人間が居たと思う。
そう考えれば今この場所の人間はつまらなくなっているのかもしれない。
少なくとも…この二人の会話にただ視線を向けているだけの、ここの周りの人間達は。
「そうそう、そういう事ー。うーん………まー、ここで会ったら飲み合えば良いし、外であったら…その時はその時に、だねー」
まだ冒険者家業も数日程度だが、ちょっと不満が溜まっているところだった。
こういった相手が少しは居てくれるなら、期待して外の遊びを続けていれば…もしかしたら会えるかもしれないな、そう思った。
そうなれば理由なんて要らない、楽しませてもらおうと。
「うんうん、クライブ、ちゃんと私も覚えたよー」
打ち合うジョッキ、三杯目と傾けていくが…一気に飲み切らさずに少しだけ残す。
あぶないあぶない、忘れるところだった…と、前に置かれた男性の皿から一つ肉を取り、ぱくんっと口に放り込んだ。
■クライブ > 「戦場でもいざってなると腰が引けるやつが多いんだ。ったく、本気で楽しめる機会ってのがな」
今や本気で楽しめる相手は雇い主になることが多いだけに不完全燃焼もよくあり
周りの迷惑そうにはしているが何も言えない客を見たりする
「ルシオラとならおまい酒が飲めるしな。そういうのは大歓迎だ。外は外でだな。ま、もう一つの楽しみはまだ早いか」
楽しみのために冒険者よりも傭兵がメインではあるがそれでも欲求が解消できるような場はあまりにも少なく不満もたまり
偶然だがこうやって似た様な相手に会えたことを感謝する。
ここでは酒を飲みかわす相手だが外ではどうなるか。もしと考えれば楽しめると
「こうやって名も覚えたし気も合ったんだ。案外長くい付き合いになるかもな?」
一杯目を飲み干せば二杯目を注文し。
肉を口にする姿を見ながら二杯目を受け取り口をつける
普段は中々に酔わないのだが久しぶりの楽しい酒に少し酔いが回り