2015/10/13 のログ
ご案内:「ルクロ教会」にイルヴさんが現れました。
ご案内:「ルクロ教会」にカレンさんが現れました。
■イルヴ > ……おや?
(王都の人心を草の根から掌握し、しかる後に腐敗させていく……なんとも迂遠な試みであることだが、小さなことからコツコツと、ということで特段彼はその迂遠な試みを苦にしていない。)
(とはいえ、人心を掌握するにはまず周囲からの信頼を勝ち取らねば話にならないので、表向きの仕事に手を抜くわけにはいかない。)
(深夜、イルヴが書き物をしていると……外に誰かの気配を感じて、入口に顔を向けたのだった)
■カレン > あのう…水を一杯いただけますか…
(先程まで酒場で酒を呷っていた女。
目当ての男も見つからず、丁度喉が渇いていたところに教会を見つけたというわけだ。
この教会には初めて訪れる。
カレン・クラフトは敬虔な信徒ではないが、邪神を崇めているわけでもない。
教会に寄付もしている。
だから、水をもらうくらいはいいだろうという考えである。
少し頭痛がした)
■イルヴ > おや、水を……ええ、もちろんよろしいですよ。立ち話もなんですし、どうか上がっていってください。(笑顔で女性を招き入れて、礼拝堂の横に隠れるようにして立っている市生活スペースに招き入れる。)
(一見してカレンの身体から少なくない量の酒気を感じたが、神父にありがちな酒関連の説教などはしない。そんなことをして煙たがられては人心掌握どころではないからだ。)
さ、どうぞ、遠慮なく。悪酔いに効くハーブを混ぜておりますので、気分がすっきりすると思いますよ。
(ちなみに、ここで入れているのは本物のハーブだ。いきなり妙なものを入れては相手がどんな人物であるか、分かったものではないので。)
■カレン > すみません神父様…
(頭を下げつつ、案内されるままに足をすすめる。
足取りはしっかりしており、見た目では酔っているとは判断できないだろう。
もちろん匂いを消すことはできないが)
これは…お気を使わせてしまい申し訳ありません。
では失礼して…
(渡された器を手に取り、一度感謝を示すように頭上に掲げる。
そして、少しずつ飲み始める)
おいしいです…
■イルヴ > 良いのですよ。酒もまた、主神ヤルダバオートの遣わした大いなる恵みのひとつ。
日頃の労苦を忘れることのできる大切な癒しなのですから。
(それこそ酒でも進めるように……カレンのグラスがカラになると、摘み取って縛った青い葉を浮かべた水差しから水を注ぐ。その間の話はといえば他愛無くも堅苦しくない、神父らしからぬ軽妙なもので)
(さらには二日酔いの予防に、と甘く煮た豆まで供すれば……存在そのものが瘴気の塊であるイルヴから放散される低濃度の瘴気は、自覚のないままにカレンの身体に蓄積していって精神と肉体に堕落を――発情を促していく。)
■カレン > あ、わかっちゃってますか…
今日はたまたまなんです、たまたま。
(酒について触れられれば誤魔化すように笑う。
ヤルダバオート神のお墨付きを貰えばホッとした様子で。
二杯目の水を飲む)
いえいえ!立ち寄っただけの教会でそんな手厚く饗されては、他の信徒に申し訳が立ちません!
(などと最初は拒否するが、ちょっとだけ、と豆を掬って口に運ぶ。
余計に酔いが回ってきた気がする。
早くどこか宿を探すべきだろうか…?)
あれ、気づきませんでしたが神父様、随分と…
(整ったお顔立ちで。などとは口にしなかったが。
うっとりとした表情でイルヴを眺め始める)
■イルヴ > それで良いのですよ。恵みの雨も度が過ぎれば洪水となり人に害となる。何事もほどほどが良いのです。
(誤魔化し笑いを浮かべるカレンを許すように笑みを崩さぬままで頷いて見せ、時間が過ぎるごとに瘴気はカレンの身体に染み込んでいく。)
……おや、私の顔に何か?
(内心効いてきたかと唇の端を吊り上げながら、あくまで素知らぬ風を装う。)
それにしても、少し顔が赤いようですが……夜風で身体を冷やされたのでは?
(さらにあくまで素知らぬ風か、あるいは心配げを装ってカレンに近づく。当然それだけ瘴気を浴びる量は増える。もしや熱でも、などと言いながら手が額を覆えば、そこから皮膚と頭蓋骨を通してダイレクトに瘴気を浴びせて。)
■カレン > はい…深酒には気をつけます。
(貴族であり騎士でもあるカレンであっても、ノーシスの神父の前ではただの信徒である。
子供のような口ぶりであった)
いっいえ、お名前を伺っても宜しいでしょうか?
わたくしはカレン。クラフト男爵家の娘であり、騎士団の一員であります。
(瘴気で当てられたとは言っても、それなりに場数を踏んできた身である。
姿勢を正して名乗る)
大丈夫です、だいじょ…う、ぶ…
(頭に直接瘴気が送り込まれれば、警戒していなかったこともあり、前後不覚になる。
ただ、情欲が燃え上がるのを感じ、押さえつけようとする)
くっ…
■イルヴ > これはこれはご丁寧に……カレン様ですね。
私はイルヴ・リード。畏れ多くも主教より司祭の位を賜り、微力ながらルクロ教会にて人々に尽くしている身です。
改めまして、お見知りおきを……。
(カレンは姿勢を正したが……どうやらそろそろ限界が近づいているらしい。呻き声を立てなければ情欲を抑えきれないのはその証拠である。現況である自分がこうしてそばにいる以上、決壊は時間の問題であろうけども。)
あまり大丈夫には見えませんよカレン様、やはり夜風でお身体を冷やされたのですね……。
この教会は簡単ですが診療所としても機能する作りになっております、ささ、どうぞこちらへ……。
(頭に続いて、今度はカレンの腰を支えて立たせようとするフリをする。)
(いや、実際に建たせようと力を込めているのは事実だが、それよりも問題なのはその手から子宮・膣にかけて瘴気を浴びせているほうだろう。)
■カレン > イルヴ様…素敵、いや、素敵なお名前、ですね…
(瞳は潤んでおり、何をされているか全くわかっていない。
強いて言えばその優しさと容姿に誘惑されているという程度だろう)
だっ、大丈夫、です…そんな軟弱な鍛え方は…しておりません。
ですが…ちょっとだけ…休ませていただけると…
(まさか神父に夜の相手を頼む訳にはいかない。
それが最後の理性であった。
言われるがままに立ち上がり、横になろうとするが。
しかし下半身まで瘴気に当てられては、理性はともかく体が言うことを聞かず――――)
ご案内:「ルクロ教会」からカレンさんが去りました。
ご案内:「ルクロ教会」からイルヴさんが去りました。