2022/09/01 のログ
■テレジア > 王国にほど近いある魔王の所有する城。
そこには今、各地より有力な魔王や魔族が、
王国侵攻計画の協議及び親睦会の名目で集められていた。
「……で、協議はいつ始まるのやら…」
魔族らしいおどろおどろしい外観の城のバルコニーから、
日の射さぬどんよりとした曇り空を眺めながらテレジアはため息をつく。
何せ魔族とは我が強い存在である。一か所に集めるだけでも苦労する。
恐らく、今回の協議のメンバーもまだ集まっていないのだろう。
「そもそも、私以外にちゃんと来てる魔族はいるのかしらね?」
テレジア自身は割と協調性のある方の魔族であり、
このような集まりにはよく顔を出す。
しかしながら、生産的な結果が得られることはあまりない。
結局のところ、力を合わせることなく各々攻め込むことになるのが関の山であろう。
「はぁ…今回は何か収穫が得られるといいのだけれど」
それでも、こうして実力者同士が穏やかに顔を合わせる機会は滅多にない。
友好関係を結べればなおよいのだが。
■テレジア > そうしてしばらく城の内部を散策していると、城主の従者に呼び止められるテレジア。
そろそろ夕食の時間なのだと言う。
「あら、もうそんな時間…結局今日も協議は始まらず、か」
とはいえ、美味しい料理をご馳走になるならやぶさかでもない。
テレジアは軽く身だしなみを整えた後、広間へと向かう…。
ご案内:「魔族の国」からテレジアさんが去りました。