2021/11/07 のログ
テレジア > 魔族の国にある薄暗くも重厚な、石造りの巨大監獄。
その廊下には、小窓付きの鋼鉄の扉が並ぶ。
そこをコツコツと足音を響かせながら、通る魔族の集団。
巻き角と翼を生やした女魔族達を従え、テレジアは歩む。

「ふふ、今日はどれで楽しもうかしらね?」

まるでウインドウショッピングかのように、扉の前で時折足を止めては、小窓を覗き込んで中を確認する。
ここに閉じ込められているのは、殆どが彼女の軍勢が捕獲した者たちだ。
それをテレジアは、まるで美術品のコレクションかのように集めて収監していた。
牢の中にはある程度の生活空間は整えられているが、自由は無い。
そこには捕まえた王国の人間、あるいはミレー等の亜人、または、彼女に敵対した女魔族が閉じ込められている。

テレジア > 「今日はこの子にしようかしらね?」

女魔族は品定めを終えると、鋼鉄の扉を一つ開ける。
その後は心行くまでお楽しみとなるのだろう…。

ご案内:「魔族の国 監獄」からテレジアさんが去りました。