2021/02/24 のログ
ライア > 「はぁっ………、っふ、ぅ。
 …ん?正気に戻ったかえ?ヴァルガン」


情熱的なキスを何度か啄んだあと、男の理性が取り戻されていることに気付いた少女は、唇を離して男を見下ろす。
この地下室に顔を出した時に見た男の理性的な様子に、くふ、と鼻息がかった息を零し、
愛い愛い、と少女は男のこめかみを撫で。


「残念ながら私は悪魔ゆえな、お前をいじめてしまうのは仕方がないものと諦めよ。
 お前は私のモノだが―――…他の女と交わる事に制限はせぬ。
 寧ろもっと、積極的に交わって是非とも、快楽を貪ってくるが良い」


その姿を遠目に眺めて酒の肴にでもしてやろう、と少女は笑む。
最終的に己の許に戻ってくれば良いのだと、突き放している様でそうでもない台詞を投げ。
あれだけ吐き出して尚も萎えぬペニスの膨れ具合に少女は、んん♡ と直ぐに甘い声をあげると。


「っは…♡ これだけシてもまだシ足りないか♡
 ほんに極上なチンポとザーメンよ………安心せい。忘れたくとも忘れられぬわ。
 次は―――…お前の理性を取り戻した儘致すのも悪くないなぁ♡」


理性的な会話を交わしながらの性交も良さそうだと―――少女の方もまだ、男を解放する気はないようだ。

ヴァルガン > 「……どう、だろうな。まだ、こう…気をぬくと、チンポにいしきもっていかれそうになる、けど。
とりあえず…ライアの顔をちゃんと見られるくらいには、うん、だいじょうぶ…かな」

顔にかかる少女の息すら甘く感じる。
それは、呪いによるものなのか。それとも……。
そこまで考えようとして、こめかみをそっと撫でられる感触に、瞳を細めて。

「……まったく、あくまってのは、ろくなれんちゅうがいないなぁ…。…へえ、いいのか。俺の精力は、いまお前が味わったとおり、だけど………?
…ああ、なるほど。なるほどな。全く、わがままなお嬢さんだ。結局、手綱付き、じゃねーか」

浮気…というわけではないだろうが。
他の異性との交わりを許され、怪訝そうな表情を浮かべようとして…その真意に、浮かべるのは降参だと言う様な笑み。
やれやれ、と吐き出しかけた溜息は…少女の甘い声に、飲み込まれる事になる。

「……へ、え?おれはべつに構わないけど。呪いの所有権…?とやらがお前にあるなら、そういうの、自由にできるんだろう?
ただ……俺はけっこう、ねちっこいし、熱が冷めにくいほうだ。ライアをひいひい言わせるまで…止めてやんねえぞ?」

理性を失い、獣の様に激しく交わるのとは違い。
理性を保った儘少女と交わるというのは…酷く、甘美な誘惑だった。
自分の思う儘に、感じる儘に。ヴァルガンという男として、少女と交わる事が出来る。
ソレを想像しただけで……少女の中で、びくりと大きく肉棒が震えた。

ライア > 「そうかそうか。チンポに意識をもっていかれている時のお前も愛いものだぞ?ヴァルガン
 今度その様を記録して、正気の時のお前に見せてやろうなぁ」


あの滑稽なくらい必死で、貪欲である様子が自分はとても気に入ってしまった。
あんな風に他の女にも種付けしていたのだろうと思うと、ペニスを咥え込んだままの胎が疼く。
どうにも嫉妬より欲が湧いてしまうようだ。


「何を言う……元より悪魔とはそういうモノだと教わらなんだか?
 そして私は誰よりも強欲で我儘だ。お前のように葛藤する事も無い。
 人間の方が余程、複雑怪奇なイキモノよ」


何を今更、と言わんばかりに男の額をつんつんと小突く。
今までが散々性欲に理性を奪われた男との性交ばかりだったので、
こんな風にまともに会話している事に妙な感覚を覚えつつも、
挑発的な男の科白に、淫魔はにぃと笑んで。


「……言うたな?では早速、試させてもらうとするかの。
 お前の言う通り、お前を再び射精欲に我を失わせるのも理性を取り戻させるのも、この私次第よ。
 さて―――…となると、場所を変えてやらんとなぁ。生憎とここにはベッドもない」


此処は少女が好みの男を閉じ込める地下室であり、男を姦淫に堕としこむ為の凌辱部屋でもある。
特に自分の気に入った男と致すには、少々不釣り合いな場所と――…思ったらしい。
―――移動するぞ。と。
少女は背中から蝙蝠の羽根を生やし、二人を包み込める程にその羽を大きくさせて、互いの視界を蝙蝠羽が覆い。
ざわ、と空気が揺らぐような音を立てて、一瞬で場所を移動した。
そこは少女が普段眠る寝室であり、天蓋付きの大きいベッドの上に男の背が沈みこんでいるだろう。
柔らかなシーツも、カーペットも、カーテンも、調度品は全て黒で統一され。
窓からは、漆を塗った様な魔界の宵闇が空を彩っていた。

ヴァルガン > 「……やめてくれ。あれは何と言うかその…人としての尊厳とか、その他諸々無くなっちまうし…」

呪いによって性欲に支配されている自分、というのは記憶が混濁していたり意識がはっきりしていなかったり。
射精出来なくて苦しい。性欲が昂り過ぎて辛い…と、それだけがぼんやりと記憶に残る程度。
だから、記録して見せられるなど恥辱以外の何物でもない、と…恥ずかしそうに、顔を背けてしまう。
そんな会話の中でも、小刻みに腰を揺すり、肉棒に刺激を与えようとするのだから…我ながら救えない。

「……んー、まあ、噂や物語で聞いた程度でしかねえけどよ。俺に呪いをかけた悪魔とも、あんまり喋った訳じゃねーし。
だからまあ、ライアが我儘ってのは分かるんだけどよ。俺から見たら、可愛い女の子でしかねえんだよなあ。これも、呪いのせいなのか?」

元々の性格と、授けられた力によって元々魔族や悪魔への忌避感が薄いということもあったのだが。
悪魔である少女相手にも、出会いがしらの様に暢気な態度を崩さない。そんな少女に好意めいたものを抱いているのは…呪いのせいなのか、それとも。
それはまだ、男にはわからないのだろうが。取り敢えず、御返しとばかりに少女の頬をむにむにと抓む。

「……試すって、待て。今からか?先ずはほら、互いのしんこーとやらをふかめる為にだな。お茶とか食事とか……って、うおっ!?」

確かに、此の侭性欲に溺れてしまいたい…とは思うが、理性を取り戻したばかりでは、まぐわいの誘いに直ぐに頷く程でもなかった。脱出する気は無いが、取り敢えず肉棒は抜いた方が良いのかな…なんて思っていた矢先。

大きな羽に包まれて、何がなんだか分からない内に…気付けば、視界に映る風景がガラリと変わっていた。
ついでに、背中の感触も全然違う。先程までの硬質な床ではなく、体全体が沈み込む様な柔らかなベッド。
そして、部屋全体が漆黒に包まれたかのような配色の家具と、窓に映る魔界の黒空。
そして、その視界の中央に映るのは…。

「…………ライア、ほんとーに綺麗だよなぁ…」

漆黒の中に浮かぶ、白銀の髪と金色の眸。真っ白な肢体。
そのコントラストに思わず零した言葉は…呪いも何も関係無い、本心から告げたものなのだろう。

ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からヴァルガンさんが去りました。
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からライアさんが去りました。