2021/02/11 のログ
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」にライアさんが現れました。
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」にヴァルガンさんが現れました。
ライア > 僅かな理性が垣間見えた、動物のソレではなく人間らしい言葉が、少女の名を問うた。
同時に男の名を知ると、ヴァルガン、と反芻するように呟いた後、ふっと淡い笑みを浮かべ。


「………私の名前はライア・ヴィノクールだ。ヴァルガン。好きに呼ぶことを赦そう」


呼び捨てでも何でも構いやしないと事もなげに言った後、再び語彙の消失した必死な声が少女を急かすならば、
更に焦らさすよう指と舌の動きは緩慢とした儘だ。
男の血走った目が少女の臀部を捉え、尻朶に触れればもちもちと柔らかく、
挑発するように尻を右に左にと揺らしながら、にゅ、るんっ―――二尾に分れた蛇の舌が、極太のペニスへと巻き付かせ。

―――れぇるぅ…っ♡

媚薬纏う唾液を絡ませ、緩く扱きにかかる。
手は亀頭へ触れ、裏筋、雁首へ、指先で男の弱点を探り、ちゅくちゅくと手淫して。

ヴァルガン >  
男に、姓は無い。本当に、唯のヴァルガン。
こんな呪いが無ければ、極々普通の冒険者として一生を終えるだけだった男。
しかし、今の男に宿るのは人外の魔力と強靭な力。そして、底なしの性欲と精力。
英雄と謳われる精神を持っていれば。或いは、魔族の様に呪いに耐性を持っていれば。こうして、堕ちる事も無かったのかもしれないが…。身に余る力と、悦楽の呪いを受けた男は、その精神も魂も単なるヒトでしかない。
それでも、僅かな理性と尊厳の残照が…震える唇で、言葉を紡ぐ。

「……ら、ライ……ア…。らい、ア……ライア、きれ、い………ふ、ぐっう!!」

少女の容姿を、たどたどしい口調で賞賛しただけ。
しかしそれは、男が未だ『人間』である事を自覚させる為の…大切な、言葉だった。
しかしその言葉と意志は、肉棒に巻き付いた少女の舌先によって敢無く掻き消える事になるのだが。

「はっ、はっ、はあっ……も、もっとつよくっ!はやくっ!ざーめん、ざーめんださせてっ!イかせ、イくっ!
らいあっ、はやくっ!」

欲望の儘に、少女の臀部に指を沈める。
その柔らかさを少しでも堪能し…其処に肉棒を擦り付ける事をイメージしながら、ぐにぐに、と乱暴な手つきで、ささくれだった指先が、少女の桃尻を撫でまわす。

肉棒は、媚薬を含む唾液と、弱点を探る様な手淫によって跳ね回るばかり。常人の射精かと思えるような量のカウパーをこぷこぷと吐き出し、突き上がる腰によって少女の咥内に必死に押し入ろうとして……言葉にせずとも、射精に導くことなど容易い事が、少女には理解出来るだろう。

そして、射精へ至らせるかどうかの主導権を…既に少女に明け渡してしまっている事にも。

ライア > ―――悪魔を前にして「きれい」とは、皮肉なのか何なのか。
舌をペニスに巻き付かせている為返事は出来ないが、薄っすらとまた口許が笑んだのが相手の目にも映るだろうか。


「は……っ♡ 」


臀部を撫でまわす擽ったさと淡い快感に、少女の息が甘く毀れる。
男が自ら名を告げてから、不思議と相手の言う通りにしてあげたくなるような気持ちに不思議に思いつつも、
射精したがって必死に懇願する声をもっと聴きたい慾が勝り、緩慢な口淫と手淫は継続中。
そもそもそれ以上烈しくしなくとも、すでにペニスは爆発寸前の様を見せつけており、
このまま緩やかな愛撫を続けていても勝手に果てる事は目に見えていた。


「―――嗚呼。全く。堪え性の無い男よの。
 お陰で考えが変わったわ。お前に寸止めは必要そうだ。仕置きとしてな」


にゅるん、とペニスに巻き付いた舌の、二尾に別れた片側がペニスから離れる。
そうして鈴口の浅い部分を出し入れしていた尻尾の先端の代わり、尻尾より細い舌の先端が、更にと細くなり。
ず、ぷ、ぬぷ…っ♡ と尿道に、突っ込んだ。
舌に纏わり付く媚薬の唾液のお陰で痛くはないだろうが、せり上がってくる射精を堰き止める感覚くらいは感じられるだろうか。
その上で、少女からの愛撫は変わらず続けているのだから。

ヴァルガン > 少女の名前を告げれば、それに応えた……訳では無いのかもしれないが、薄っすらと浮かべた笑みに、素直に見惚れる。
元々、男は魔族に忌避感も嫌悪感も無い。金を稼ぐ為に、冒険者や傭兵として魔族も人間も狩っていただけ。
だから、素直に少女の美貌に感嘆の言葉を告げたかっただけ。まだ、『ヴァルガン』として振る舞える内に…。

「あふっ…おんな、おんなのからだ…からだ、やわらか、い……。たねづけ、たねづけせっくすっ!おかす、おかすっ!」

尤も、今は少女の口淫と手淫によってとうに性欲に悶える獣畜生でしかない。
臀部を撫でまわし、時折腰や太腿にまで手を伸ばして、届く範囲で触れられる少女の躰の感触を、必死に味わおうと。
また、緩慢な愛撫であっても昂った性欲と精液は既に爆発寸前。少女の思考通り、此の侭でも精を吐き出すに至るには十分だった。

「あっ、あぐっ、イく、だせるっ!ザーメン、ざーめんだして、もとに、もとにもどっ…!?」

……しかし、射精は叶わない。
睾丸から競り上がる絶頂の気配に腰を引こうとして…尿道に侵入した少女の細い舌先が、それを押しとどめた。
その舌先が無ければ、直ぐにでも射精に至れるにも拘らず、それが叶わない。獣欲で擦り切れ続ける理性と精神にとって、それは余りにも酷な仕打ちであった。

「……あ、あああああああ!しゃ、射精っ!ださせろぉっ!やめっ、どけろっ!ちんぽ、ちんぽからぬけっ!
あああ、あたまおかしくなるだろ!いかせ、イかせろっ!
あひ、あぎゃぅ!ざーめん、ざーめんでてこないいいいい!しゃせいいいいいいいいいい!」

少女の舌先に、今にも爆発しそうな精液の塊が感じられる程に、男の情欲は昂っていた。
発狂寸前と言わんばかりに喚き、悲鳴を上げ、腕を振り回す。激しく腰を突き出して、少しでも快楽を得ようと、少女の口へ肉棒を押し込もうとすらする。
……幾ら快楽を得ても、少女が解放しない限り射精には至れぬというのに。

ライア > 「……早く私のマンコにチンポを突っ込みたいか?
 それはもう少し待とうなぁ。オタノシミは後に取っておいた方が良かろうて」


相手が選ばなかったから自分が選んだだけのこと。
少女のカラダに男の手が触れる度、挑発するようにいやらしく腰をくねりながらも、
ちゅこちゅこにゅくにゅくと粘ついた音は一定で、尚も相手をペニスを苛んでいる。
頭上に室内に響き渡る男の絶叫が、少女の耳にはとても甘美で。


「―――ん………っぅ…♡」


少女自ら咥内にペニスを頬張り出したのは、そんな相手に対する褒美であったが、男にとっては全くの真逆だろうか。
口に含んだのは亀頭部分だけだが、それでも顎が外れそうな程の規格外。
相手が勝手に腰を振るのに合わせ、上下の柔な唇で雁首の鰓を扱くような、ぬぷぬぷとした音が新たに加わるだろう。
尻尾が、手が、舌が、そんな風にペニスから精液を絞り出さんと愛撫を続けているにも関わらず。
ペニスの半ばまで突っ込んだ細長い舌先が膨らんで、輪精管を圧迫して射精を堰き止める。
その舌先すら、鈴口近くまで引っ込んだり押し込んだりと翻弄して。


「んは…っ♡ ―――嗚呼、とても良い悲鳴だ。お前の叫びは胎に響くなぁ…♡
 ザーメン出したいか?イかせて欲しいならもっと言い方があるだろう?
 お前は赦しを請う側なのだよ。このライアに服従しろ…………ヴァルガン?」

ヴァルガン > 「つっこむ!さきゅばすまんこにっ!ちんぽ、ちんぽつっこんではらませるっ!
まつ、まてない、はやく、なんでも、しゃせいっ!!」

意味の有る単語を並べているだけ、まだマシというものだろうか。
少女の言葉を理解しているのかいないのか。男は、首を振りながら必死に射精を強請るばかり。
刺激を求め、快楽を求めて少女の躰に伸びる指先は、痕が残らんというばかりに強く、強く少女の肌に沈められていく。

「ひ、ぎっ!ぎ、ぎもぢいいっ!ぎぼぢいのにっ、でないっ!だぜないっ!なんでぇっ!
どけ!どけっ!やだ、やだっ!あたまおがじぐなるっ!
ざーめんだぜないど、ぐるうっ!!」

…いっそ、狂ってしまった方が男にとっては救いなのかも知れないが。
呪いは、そう易々と男の精神を壊さない。男は、ヒトとして最低限の理性だけ残された儘、射精に至れない極上の快楽に、悲鳴を上げ続ける。
腰を突きだせば、それに応える様に少女は肉棒を愛撫する。
傍から見れば、可憐な少女の口を犯している様にも見えるのだろう。
しかし、現実は真逆。膨大な力を宿した人間の男が、サキュバスの少女に…快楽によって、甚振られているだけ。

「ゆるし…っふぐじゅうっ!?わがんない、わがらねえよぉっ!たの、たのむっ!おねが、おべがいじまず!
らいあっ、らいあに、ふぐ、ぶぐじゅ、ぶぐじゅうーするっがらっ!
はやぐぅぅっ!もう、あが、むり、ぎぃっ!」

精液どころかカウパーすら流す事も出来ず。
少女によって、肉棒は限界を超えて…トロールもかくやと言わんばかりに肥大化しているのに。
射精出来ない。精液を吐き出せない。
その苦しみと快楽に涙を流しながら…男は、少女へ『懇願』した。みっともなく。浅ましく、豚の様な言語によって。

ライア > 「………っふ、く。…くふっ………」


―――嗚呼。なんとも無様で滑稽で、愉快で痛快で。
…愛しさすら湧き上がる。この瞬間の為に悠久の刻を生きているようなもの。
思わずくつくつと咽喉を震わせて笑い、そして同時に、少女から放つ淫気が増した。
分かりやすく興奮してしまったのだ。はぁぁ、と息吐く吐息が熱ぼったくねっとりと、淫魔の昂りをありありと示し。


「―――よう言うた。ヴァルガン、憐れなる人の子よ。
 お前は他の男どもと違ってとても良いな。とても、気に入ったよ」


少女はぴたりと全ての愛撫を止める。しゅるしゅるとペニスに絡みつく尻尾や舌を解いて、
にゅ…ぽんっ
尿道に出入りしていた蛇の舌も引っこ抜く。舌は咥内に戻るように縮み、双つに割れていたのが一つになり。
そうして屈んでいた身体をゆっくりと起こす。男を押し倒し馬乗りになる。


「欲望に素直で忠実な男が私は好きだ。
 お前は悪魔の私に傅いた。この私に服従すると確かに口にした。
 …なれば相応に応えるが礼儀と言うものよなぁ?」


少女は男の頬を片手で包み込むと、目許を親指の腹で擦るようにやんわりと撫でた。
そしてその唇に口づけを落とす。―――ヴァルガン。とまるで、恋人に囁くような甘さで相手を呼ぶ。
ちゅ、く―――膨らみきった亀頭に、濡れた膣口を押し付けて。

ヴァルガン > 嗤われても、嘲られても構わない。
何ならいっそ、殺してくれた方が良い。
其処まで追い詰められた男が目にしたのは、淫熱の籠った吐息を吐き出し…淫蕩な気配を増して笑う、少女の姿だった。

「ひぐっ、ひぐっ……う、がぁ…!だぢだい……だぢ……?」

過呼吸気味に吐息を漏らしながら、射精への欲求を譫言の様に吐き出す男。
そんな男が、尿道から舌先が抜かれた感覚だけで射精に至らなかったのは、奇跡じみた事であった。
愛撫が止まり、刺激が掻き消えて。気を抜きかけた瞬間に引き抜かれた舌先の快楽に耐え……馬乗りになった少女を、呆然と見上げて。

「……らい、あァ……がま、がまん、した、ぞ……。
ださなかった、からっ、だせなかった、からっ!
だから、らいあっ……!らいあ、の、なかに、だす…っ!
ライあ、のなかに、ざーめんっ、ざーめんっ!
きんたまのなか、からっぽになるまで、ぜんぶ、らいあのなか、にっ…!」

目許を撫でる感触と、甘い口付と、恋人の様に名を呼ぶ少女。
そんな少女に男は…射精を耐えた事を、少女の言う通りにした事を、必死に訴えて、訴えて。
幼子が乳をせがむ様に、少女の中に精を放つのだ、と、叫び過ぎてしゃがれた声で叫ぶのだ。

水風船の様に張り詰めた亀頭が、蜜の滴る膣口に触れれば…それだけで射精感が昂る。昂っても。
少女の最奥で吐き出す。唯それだけの為に…男は、歯を食いしばる様に、射精を自らの意志で堪えていた。

ライア > 「声が枯れかけているではないか。嗚呼、いい男が台無しだなぁ。
 とても人様に見せられる顔ではないぞ?」


そんな風に男をからかいながらも、耐えた事を褒めるようにもう幾度か頬を撫で、涎まみれの唇を吸う。
射精したがる男。己の胎内に出したがる男。その為だけに耐えている男。
媚薬塗れの膣内に。最奥に潜む矮孔にどんな淫乱な罠があるとも知らず。
喉奥までペニスを咥えなかったのは相手に気取られぬ為だった。
初めてを試すなら、『こちら』の方が相手の反応が楽しめそうだと思ったからだ。


「――――悦べ。ようやくだ。
 きっと極上で、そして地獄の様な快楽だろうよ」


にゅ、ぐ、ぐ……ゆっくりゆっくり、腰を落として挿入してゆく。
規格外のペニスを受け入れる淫魔の胎内は、熱く狭くどろどろとしていて、
処女の様な狭さと、熟女の様な絡みつき具合が男のペニスを歓待する。
人間の女と違うのは、そんな膣内の感触ばかりではなく。
ぬぷ、にゅぶぷっ…まるで底なしのように、人外もかくやの巨根を呑み込む膣道に終わりはなかった。
とうに子宮まで届いているはずの長大さであるのに、未だ子宮口に届く気配がなく、襞が伸び切るでもない。
少女の息遣いも苦しそうなものではなく、その荒々しさは淫魔自身の昂奮の表ればかり。


「ほぅら――――お前のペニスが私のマンコに食われているのが解かるか?ヴァルガン。
 お前好みのカタチにしてやろうなぁ。んっ……♡ ああ、熱い、太い、硬い…♡
 チンポも極上とは、ほんにお前は飽きさせぬ男よ。あ…っ♡ ほぉ、ら。もうすぐ根元まで届いてしまうぞ…♡ 」

ヴァルガン > 「ひっ、ふっ、ひっ……!」

揶揄う言葉も、届いているのかいないのか。
短く、荒い吐息で射精を堪え、少女の手と唇を受け入れる。
その瞳は、少女に固定されたまま……。

「あ、はや、ぐ…もう、もう、いや、だせないの、いや…」

叫び過ぎて、堪えすぎて。
言葉に力が籠められぬ儘、ただ、少女が腰を落とすのを待っているだけ。
唯、少女が極上の快楽を与えてくれるのを待つだけ…。

「……あ…?…あ、あッ………」

最初、男には理解出来なかった。知覚出来なかった、と言う方が正しいだろうか。
亀頭が、こじ開ける様に少女の膣内へと押し入っていく。
押し入った先では、生娘の様に狭い膣壁が、男に慣れた娼婦の様に肉棒を締め上げる。
そして、少女の躰には決して収まりきらない筈の肉棒は…何処までも、果てなく飲み込まれていく。
長らく男が飢えていた、根元まで肉棒を沈める快楽。
亀頭から、竿の根元まで全て包み込まれて、締め上げられる悦楽。
その、膨大過ぎる快感に、脳の反応が一瞬遅れた。
焼き切れる様な快楽に、一時的に思考がスパークした。
そして、そして…。

「あ、があああああああああああああっ!
めすっ!めすまんこっ!ぎも、ぎもぢいいっ!
しごくっ!ごしごしするっ!まんこで、ちんぽごしごしするっ!
らいあっ、らいあ、はらませるっ!おれ、おれのめすにしてやるっ!!」

腰を、突き上げた。
どちゅ、と重く肉がぶつかり合う様な音と共に。
押し倒した少女を、跳ねさせるかの様な勢いで、寝そべった儘、押し倒された儘、荒々しく腰を突き上げ始めた。
どちゅ、ずちゅ、ごちゅ、と。巨大な肉棒を、極上の雌に突き立てる快楽に、溺れようとしていた。

ライア > 「ふ…ッ♡ ここまで肥大化したペニスを頬張るのは、幾世紀ぶりか―――。
 チンポの大きさよりも精力がある方が好みだが、これも中々、良いな…♡」


ぞくぞく、と背筋を駆け巡る淫魔の快楽。
それは純粋な快楽よりも支配欲や征服欲と言ったほうが正しいが、何にせよ快楽であることに変わりはない。
少女は、男の方から腰を突き上げた事に驚いたように「んぉっ♡」と声をあげた。
だが、根元まで到達しても亀頭にはまだ、子宮口の感触はない。
まだもう少し、と届きそうで届かぬ位置で少女は我慢しているのだ。


「ん、ふッ♡ くく、面白い程のがっつき様だなぁ。私のマンコは気に入ったか、ヴァルガン?
 そんなに叫んだら、また声が擦り切れてしまうのではないか?
 ちゃぁんと水分は摂らねば、なぁ………?」


れ、ぇ…♡ 再び少女の舌が相手に向かって伸ばされる。
たっぷりと唾液を纏った少女の舌。蜜の様に甘い淫魔の毒舌。
これで喉を潤せと言わんばかりに少女は男にキスをし、咥内を舐り回す。
飲めと言わんばかりに唾液を溢れさせ、双つには割れないが伸びた舌を男の喉奥まで差し入れて。
じゅる、ぶちゅる…っ♡ 骨電動で聴覚を揺さぶるように水音をわざとらしく立て。

ヴァルガン > 「んっ、んむっ、ふ、ちゅっ……!」

少女の言葉に答える言葉は、口内を嬲る舌先によって遮られた。
それでも、懸命に少女の唾液を啜り、喉奥迄伸びる舌に、自らの舌を絡めようとして…。
甘い蜜を只管に飲み下しながら、理性の欠片を繋ぎとめて、睦言の真似事をするかの様に、口づけを交わそうとする姿は。
少女の言葉を受け入れている姿に、他ならないのだろう。

その間にも、男は我武者羅に腰を突き出す。
少しでも奥へ。もっと奥へ、と言わんばかりの抽送。
獣が、雌を求めて腰を振るかの様な、テクニックも情緒も何も無い、動物的な動き。
男にあるのは唯、眼前の少女を犯して、孕ませる。
それだけの為に、身も心も焼き尽くす様な射精欲に耐えながら、腰を振っているのだ。

「んぐっ…!ふ、ふむぅ……!ふ、ひっ…んんっ…!」

…しかし、それにも限度がある。
少女の舌と蜜を、味わい、絡め取りながら、切羽詰まった様な男のくぐもった悲鳴。
元より焦らされ、焦らされて、その末に極上の雌へ肉棒を突きさしているのなら。射精を堪えろ、という方が厳しい話なのだろう。

…寧ろ、常人であればとうの昔に射精している様な快楽に、常人以上の精力を持つ男が耐えているのは、獣の本能の中に燻る、ヒトの残骸故。
男の名を呼び、口づけを交わし、名前を知った少女に、ほんの僅かにでも。少しでも、自らの肉棒で気持ち良くなって欲しい。そして、一番奥に。子を宿す為の場所に精液を注ぎ込みたい。
たったそれだけ。雄では無く、男としての細やかな願いだけが射精を堪える原動力となっていた。

それすらも、既に限界。
少女の中で、更に膨れ上がった肉棒が…いつ射精してもおかしくない事を、少女に伝えるのだろうか。

ライア > とっくに我慢の方は限界を超えている筈だ。
寸止めはもうしていない。相手が射精しようと思えばいつでも吐き出せる。
それなのに未だ射精を堪えているのは何なのか、その意図を汲み取った少女は、にんまりと目許を笑ませた。
可愛いところがあるなぁと、相手に対して愛着すら湧いてくる。
であれば、その忍耐力がどこまで保つかまた試したい衝動に駆られないでもなかったが―――。


「んっ……、は♡ ちゃんと女として快楽は感じているさ、ヴァルガン。
 淫魔でもセックスで感じる快感はちゃあんとあるぞ。
 嗚呼、愛い男よ…♡ キモチイイ射精をさせてやろうなぁ……♡」


それはどんな女でも与える事は叶わない、自分が、このライアが与える事が出来る至高の快楽。
相手を少女が齎す姦淫に陥落せしめる為なら、人間の女の様に感じ入り喘ぐことも辞さぬだろう。
人間のように対象を愛する事だって叶うかもしれない。
全てはこの淫魔の気紛れ次第だが―――

ちゅ、ぷんっ♡

鈴口が子宮口に触れただろう感触がしたのはそんな時だ。
同時に絡み取った男の舌を自身の喉奥へ誘い出す。
その場所に、そして子宮口に生えるのは、びっしりと覆われた無数の触手。
膣襞とも舌肉とも違う得も言われぬ感触が、それぞれ相手の舌先と亀頭を囲い、舐め、そして蠢く。
媚薬というよりもタチの悪い麻薬めいた、感覚を鋭敏にさせる体液を塗布して。


「ん、ふ…っ♡ んじゅるっ、んむ、ン、んふううぅうぅぅぅ………っ♡♡♡」


イけ。射精して、射精して、射精してしまえ。―――少女の昂りが、最高潮に達した。

ヴァルガン > 「ふっ、ふはっ……!らい、アっ…!もうだめっ、だめっ!
もうがまんでいないっ!でぃないっ!
らいあ、らいああえがせるっ、もう、がまんっ、むりっ!」

文章、というより最早単語の羅列。
それでも、少女がきちんと感じているのだと告げた言葉が…男の箍を、一つ外した。
魔性の少女が、サキュバスが……美しい少女が。
義理立てか愛玩かはさておき、自らの肉棒で快楽を得ている。それは世の男にとって無上の悦びであり……破滅への快楽であった。
男もまた、そんな少女の淫蕩な気にあてられたかの様に。
急速に昂り始めた射精欲に抗えず、むんず、と少女の腰を掴んだ矢先。
男の舌と肉棒の先端が、飲み込まれた。

「ひっ、ひっ…!?ぎ、があああああああああああああっ!」

狂ってしまいたかった。廃人になってしまいたかった。
けれど、それが許されないが故に。男は『ヴァルガン』として、淫魔に呑み込まれた。
亀頭が、触手によって嬲られる。舌が、もみくちゃにされる。唯々快楽を注がれる。
…この世に、雄として生を受けたのなら此れ以上の無い快楽。そして、味わうべきではない悦楽。
魂を殴りつけ、砕く様な快楽に…男は、少女と舌を絡め合わせた儘、咆哮を上げた。
少女の腰を掴み、自らの肉棒を強く押し付ける様に。子宮の先まで、亀頭を捻じ込む様に。がちゅ、ごちゅ、と穿つ肉棒。

「ん、ふぐっ!ふーっ、ふーっ…!ぐ、ひふっ!ひふっ!ふっ………!」

そして。イく、と。少女と唇を交えた儘。
空気の抜ける様な音と、びきびきと膨らむ肉棒によって少女に絶頂を伝えようとして。


どぼ、どぼんっ!どびゅるっ!


睾丸から競り上がる精液の多さに、輸精管が膨らみ、肉棒が精液の形に膨らんだのが、少女にも伝わっただろうか。
液体、というよりも固形物に近い精液がカウパーを潤滑油にして先ず少女の最奥へ叩きつけられる。
ゼリーの様な精液がどぽどぽと注ぎ込まれた後、次に吹き上がるのは常人よりも遥かに濃い白濁。
それが、びゅーっ、びゅーっ、と噴水の様に、延々と少女に注ぎ込まれ続ける。

射精しながらも、少女の腰をがっしりと掴んだ儘、少しでも精液を多く注ぎ込もうと。極上の雌に、自らの遺伝子を注ぎ、孕ませようと。
男は、無上の快楽に狂う事も、気絶する事も許されず……唯々少女を求め、少女に自分の熱を伝えようと、射精しながら腰を振り続けた。

ヴァルガン > 【後日継続】
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からライアさんが去りました。
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からヴァルガンさんが去りました。