2021/02/01 のログ
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」にライアさんが現れました。
■ライア > ふん♪ ふん♪ ふん―――♪
ご機嫌そうな適当な鼻歌。
こつこつとヒール音を響かせ乍ら、館の主である少女は地下への階段を下りていた。
その先には頑丈に閉ざされた鉄製の扉があり鍵がかかっている上、
更に魔力が練り込まれて誰の侵入も赦されない状態となっている。
解呪出来る方法はただ一つ、魔力の持ち主であるライア自身の意思でしか其れは解かれない。
ギ、ィ、イ――――魔呪と錠を解いた途端、重々しい音を立てて扉が、ひとりでに開かれて。
「―――さぁ、来てやったぞ。私の玩具、私の餌。喜べ、これからお前が受けるのは、拷問の様な快楽だ」
かつ、と室内へ一歩を踏み出した少女姿の女主人は、
この地下室にて囚われの身とさせた一人の男に向かってにやにやと見下ろす。
奴隷市場で買ったか或いは、王国軍の騎士でも捕らえたか、果ては適当に見繕ってきたか―――
少女が好む男は屈強そうで肉付きが良く、そして何より精力が強そうな成人男性。
そんな男を甚振り善がらせ、官能の泥濘へ引き摺り落す事を愉悦とする、性悪の淫魔である。
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」にヴァルガンさんが現れました。
■ヴァルガン > はて、俺は何でこんなところに居るんだったか。
あやふやな記憶を、ぼんやりと呼び起こす。
…たしか、久し振りに真っ当な仕事だった。
王国軍への補給物資を届ける馬車隊の護衛。給金も良いし、日程も短い。意気揚々と依頼を受けて、王都を出立して…。
……ああ、確か。魔族の襲撃を受けたんだった。幸い、俺は呪いの力で一騎当千、獅子奮迅の大活躍……だったのだが。
他の連中はそうはいかない。気が付いたら、たった一人でおんぼろの剣を振り回していた。
「………そんで、気が付いたら捕まっちまったってわけか…。あーあ…しょうもねぇ…」
しょんぼりとしながら室内を見渡す。
頑丈そうな扉。拘束された四肢。控え目に言っても詰んでいる。というか何でまだ俺は生きて……。
其処まで考えた時、重々しく開く扉。
姿を現したのは…場違いな程、可憐な少女だった。
「………あー…その、何だ。身代金?とか、そういうの俺には誰も出さねえぞ。俺、唯の傭兵だし、冒険者だし。
肉も不味いぞ。雄の人間なんて、上手くないぞ、多分。
その、拷問の様な快楽?とか、そういうの、控えてほしいなー…とか。痛いのヤだし」
意外と、生に執着はない。というか、自分の身を蝕む性欲の呪いから解放されるなら一息に殺して貰った方がマシだ。
それでも積極的に死にたい、という訳でもない。
取り敢えず、自分を捕らえたであろう少女に、ゆっくりと視線を向けるだろうか。
■ライア > 薄暗い地下室は埃っぽく湿気臭く、そして精臭に満ちた据えた匂いを放ち。
女主人が室内に足を踏み入れた事で扉は勝手に閉ざされた。
蝋燭で仄暗く照らされた密室空間に男と女が、一人ずつ。
「ほう。矢張りこの程度で恐怖に怯えたりなどはしないか。良い良い、それでこそ甚振り甲斐があると言うものよ」
成人年齢に満ちるか否かの少女からは不釣り合いな、高圧的な態度と口調、そして嗜虐的な笑み。
己を前にして冷静な態度をとる男に好感を持った少女は、四肢を拘束している枷を指鳴らし一つで外す。
がちゃんがちゃんがちゃんがちゃんっ――――これで相手は自由の身。
されど、この地下室から自力で出られる術はない。
「さ、て――――そんな冷静沈着なお前に問うぞ、人間。
此処は何処で、私は誰で、お前はこれからどうなるのか、きちんと理解出来ているか?ん??」
少女は扉に背を凭れて腕を組む。にやにやと、意地悪気な視線といやらしい笑みを携えて。
「ヒントを一つ与えてやろう。いや、これはもう答えだな―――――私はサキュバスだ」
■ヴァルガン > …敢えて気付かない様にしていた。此の部屋の精の香り。
自分を捕らえたのが、可憐な少女である事実。
気付いてはいけない。期待してはいけない。
敵の手中で一度性欲に飲まれたら…本当に、廃人になってしまう。
「…いや、まあ。冒険者とか傭兵っつーのは、何時かは死ぬ様な仕事なもんでね。怯えてはいるけどなんつーか…楽に死ねたらいいなー…みたいな」
拘束が外されれば、拳をぐーぱー。そして腕と足を伸ばしてみる。今のところ異常はない。
……どうやら、唯の人間と侮ってくれている様子。であれば、少女を倒すのは無理でも、脱出するくらいは出来るかもしれない。
何と言っても、此方は呪いと引き換えに膨大な力を手に入れた身。忌々しい悪魔ではあったが、授けてくれた力は間違いなく本物だった。だからこうして、自分だけが生き残っているのかもしれない。
……その代償が、精神を焼き切る様な性欲と精力でなければ、もっと良かったのだが。
「あん?ここは…その、あれだろ。お前の城か屋敷か…そんなとこ?これからどうなるか?そりゃあ、アレじゃねーの、生贄とか、魔物の餌とか……」
……だから、頭の中で考えない様にしていたのだ。
なるべく、性欲に至る様な思考を抱かない様にしていたのだ。
なのに、なのに……。
「……は?さきゅばす…って、あの、サキュバス?
それじゃあ、つまり俺は……」
ドクン、と鼓動が高鳴る。
押し殺していた性欲が、じわじわと熱を帯び始める。
少女にも、伝わるだろうか。少女に似た魔の力が男に纏わりついている事。そして……革鎧の前掛けの下で、無意識の内に男の肉棒が膨らみ始めた事も。
■ライア > 「何だ、自殺志願者か?それは勿体無い、お前のような男が私は大の好みでな。お前も、死なすには惜しい男だよ」
筋肉質な身体つき。さぞやアソコの方も期待出来よう。溢れる生唾をじゅるりと啜って飲む。
それにしてもこの男は如何してここまで冷静なのだろう。
魔族の襲撃から生き残った程の猛者、にしては何やら―――己と同じ悪魔の匂いがこの男から薄っすらと漂うような。
「―――――んん?…何だお前。やけに臭うぞ。私ではない別の悪魔の臭いがする」
すん、と鼻を鳴らながら男を見下ろした少女の眸がぱちりと瞬き、彼の股間が膨らみ始めたのを一瞥すると、
かつ、と亦ヒールの音を立てて男の傍へと近づいていく。
拘束を外されたばかりでまだ地べたに座っているだろう男の傍で身を屈ませ少女は、
すんすん、と更に顔を近づけて彼の匂いを嗅いでみた。
先ずは首筋、胸元、腹筋、そして下腹部――――ココが一番臭いが強い。
「ふん――――なるほど」
納得した少女は立ち上がり、ヒールで男の胸元を蹴りつけると強引にでも冷たい床へ倒して。
「嬉々として持ち帰った獲物がまさか、既に他の悪魔のお手付きとはな。
―――――まあいい。つまみ喰いくらいは赦されるだろうよ」
少女の眉宇が俄かに顰められたが、それで解放する気は毛頭ないようだ。
にぃ、と再び少女の表情が笑みに歪められ、靴底が徐々に股間へと移っていく。
■ヴァルガン > 「死にたい訳じゃないけどな。何て言うの、覚悟?決めてる?みたいな。しっかし、サキュバスに好み、とか言われてもなぁ…。嬉しい様な、恐ろしい様な…」
数え切れぬ程の男を貪ってきたであろうサキュバスの好み。
それは雄として誇るべきか否か。
うーん、と悩んでいる間に…ヒールの音が、近付いて来る。
「…んあ?あ、待て。それ気のせい。気のせいだから。
だから待て、近付くな……!」
少女に近付かれるのは、非常に不味い。
先ず第一に、悪魔との契約によって力を得ている事がバレる。バレていなければ、脱出の可能性も高まっただろうに。
そして第二に…少女に、欲情してしまう。
ヒトならざる美貌に。仄かに香る少女の甘い香りに。高飛車なその態度に。
急速に、自分の熱が昂り始めているのが…分かって、しまう。
「…っ、つぁ!待て、やめろ、やめてくれ。もう、俺は腰を振るだけの獣になりたくねえ…!どうせなら、一息に殺して………!あ、やめろ、やめ…!」
ひとたび性欲に呑まれてしまえば、自分が自分で無くなってしまう様な呪い。それを何度も味わっているからこそ…男は少女に押し倒されながら、必死に懇願した。
しかし、その言葉が少女に伝わる訳も無く…靴底が股間に近付くにつれ、鎧を押し上げる様に隆起していく肉棒。
控え目にいっても巨根の部類に入るであろうことが、鎧越しですら分かる様な肉棒が…ゆっくりと、その鎌首を擡げ始めていた。
■ライア > 靴底が革鎧越しに男の股間へと触れる。靴越しに、鎧越しに伝わるペニスの形。
むくむくと更に膨らんでゆく様子を恍惚と見下ろした少女は、男の狼狽えように更に笑みを深めた。
「んん?如何した、逃げぬのか?普通の人間でないのならば、最悪、此処から自力で出る事も出来るだろう。
私は今無防備だぞ?お前の拘束も解いている。如何した、そらそら。
触れる前から既に膨らみかけているではないか、なぁ?お前の―――チンポは」
今まで冷静であったのも只の虚勢であり、化けの皮が剥がれていく様を見るのは非常に愉快で滑稽だった。
ゆらりと少女を纏う淫気が揺らぐ。
密閉空間であれば猶更、空気の様に漂って男の鼻孔から匂い立つ。
「お前の代わりに答えてやろうか。お前は期待しているんだ。この私に犯される事を。
普通の人間の女では味わえない快楽を、お前は欲しがっているんだ。
その術を―――――この私は持っている」
素直に吐いた方が色々と楽になるぞ―――少女の笑みが一時、優しいものへと変わる。
まるで彼の虚勢も本音も哀願も、お前の全てを赦そうとでも言うかのように。
慈悲深く、けれども悪辣に。
■ヴァルガン > 「はっ…はっ…ハッ……」
少女の言う通り、既に拘束は解かれており、その気になれば少女の背後にある扉から脱出する事も叶ったかもしれない。
それでも、自分の身体が忌々しい程に動かないのは…既に、少女に敗北した証。
浅く、短く息を吐き出しながら、それでも懸命に堪えていたのだが…。
「はっ、ぐ……匂い…雌の匂い……。
雌の匂いがする……いらいらする…!」
鼻孔から、少女の淫蕩な香りが、気が、侵入してくる。思考を、情欲で染め上げていく。
呆然とした…そして、知性を失い始めた瞳が、少女を見上げていた。
「……快楽、欲しいっ。雌、女、サキュバス…犯すっ!
ザーメン、ザーメンださせろっ!」
つい先程迄の余裕も冷静さも、もう男には無かった。
男の下腹部に刻まれた淫紋が熱を帯びる。そもそも、容易く男を篭絡させるサキュバスの誘惑に耐えられる雄が、果たしてどれ程居ただろうか。
ただ快楽を求めるだけの存在に一歩足を踏み入れつつ、舌ったらずな口調で快楽を求める。
「何でもいいっ…なんでもいいっ…これ、この、いらいら、無理っ!射精…早く、射精…っ!」
僅かに腰を上げて、己の肉棒に触れる少女の革靴で肉棒を擦ろうとするくらいには…もう、男の理性は残っていなかった。
■ヴァルガン > 後日継続
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からヴァルガンさんが去りました。
ご案内:「魔族の国―淫魔の領地―」からライアさんが去りました。