2020/09/21 のログ
ご案内:「魔族の国-淫魔の森-」にサザンカさんが現れました。
サザンカ > 静まり返った森の中。
淫魔の暮らす森の最奥に建つ立派な館。その館の書斎にちょこんと腰掛けながら、一人の淫魔は魔導書を片手にハーブティーを楽しんでいた。

パチパチと聞こえてくるのは暖炉の中で燃える薪の音。
真っ赤な絨毯に古びた木製の本棚。そして、童話の中に出てくるような小さな小さな机。その上に置かれたアルコールランプから放たれる光が書斎をアンティークな雰囲気で包み込んでいる。

「……退屈だなぁ。森に誰か迷い込んでくれば楽しいのに」

そんなことを言いながら、また一口ハーブティーを口に含む。
楽しい玩具はまだかまだかとあどけなさの残る期待の表情を浮かべながら、淫魔の少女は客人がやってくるのを待ち続けていた。

ご案内:「魔族の国-淫魔の森-」にホロさんが現れました。
ホロ > ――カタリ。書斎の窓が鳴る。
もしサザンカがそちらを見るなら、窓の外にひとりの少年が佇み、書斎の中を覗き込んでいるのが見えるだろう。

「………………………………………………」

瞳はおひさまのような萌黄色。まんまるに見開いて、屋敷の中を観察している。
髪はボサボサの短髪で、レモン汁のような淡い黄色……かと思いきや、次の瞬間には冬空のような薄い水色に変わってたり。
顔立ちは幼く、短い髪とあいまって、幼い少年であることがわかるだろう。

見るからに魔族ではない。そんな奴が魔族の国の最奥にいること自体、不可思議と言えるだろう。

サザンカ > 「──っと、これはまた、随分と可愛らしいお客さんだね」

音に気づいてから窓へと顔を向けてみると、そこに立つ少年の姿が目に入る。

明らかに魔族ではない。
しかし、人間にしては異様な雰囲気と魔力を感じることが出来た。
さしづめ、森に迷い込んだ精霊といったところだろう。

まあ、この淫魔にとって相手が何者であるかは全く関係ないのだ。自分が心から楽しむことの出来る玩具が手に入ればそれだけで満足だ。

「ふふっ、ボク、一人でここに来たの?
お母さんやお父さんは一緒じゃないのー?」

装った齢十数年の少女のような振る舞いで、淫魔は書斎の窓を開いた。魔力感知の能力により、周りに少年以外の生命反応は感じられないため、不必要な質問なのだが。

怪しまれて逃げられては楽しみがなくなってしまうからな。
淫魔は妖しい笑みを懐に隠しながら少年へ手を差し出してみせる。

「もし、一人なら私とお茶をしない?
一人で退屈だったから、話し相手が欲しかったの」

少年が淫魔の手を握り返すようなことがあれば、彼女はそのまま館の中へ少年を招き入れることになるだろう。

ホロ > それは、魔族でも人間でもなく、精霊の一種とされる。厳密には精霊でもないのだけれど……。
ともかく超自然的な存在であり、それゆえに、父や母といった同伴者もいない。彼ひとりと、それを覆う布1枚のみである。

「……………………うん。ひとり。おかあさんやおとうさんは、いないよ」

覗き行為が館の主にバレても、覗き込んでいた窓が開けられて声をかけられても、物怖じする様子は見せず。
かといってほほえみ返したりもせず、ぼんやりとした表情のまま、機械めいて口だけを動かし少女の問に答える。
声色は変声期前の少年のもの。声量はか細く、少しでも離れれば聞き逃してしまいそう。

「……………おちゃ? おはなし? うん、いいよ。おいしいお茶だとうれしいな」

サザンカの誘いに快諾する少年。まったく怪しむ様子はない。
といっても、やはり口調には抑揚がほとんど乗らず、感情を察するのは難しいだろうけれど。
差し出される手を握り、窓から書斎へと入り込む。その手はやけに温かい……というか熱い。
淫魔であるなら、この精霊少年の体全体に純粋な精気が満ち満ちていることに気づけるかもしれない。

「…………………ホロ、この森、たまに来るんだけど。
 こんなでっかいお家があるなんて、気づかなかったな…………」

招かれたあとも、促されなければ椅子に腰掛けるなどはせず、まるでお人形のように呆然と立ち尽くしたままで。
首と目だけをキョロキョロと動かし、はじめて入る立派なお屋敷の書斎の隅々に視線を走らせている。

サザンカ > 家主に覗きがバレてしまったと言うのに、まったくの無表情を決め込むとは余程肝が座っているのか、それとも心といった感情を表す類のモノが欠落してるのか。

それならそれで、どれほどの責め苦を与えれば目の前の少年が取り乱すのか、見てみたい気持ちもある。薬を使って篭絡するか、チャームの魔力を使って魅了するか、それとも焦らされる性感を与えて屈服させるか。どの手を取っても、淫魔にとってはただの暇潰し。相手が人間であろうがなかろうが、壊れようが壊れなかろうが、今の退屈を凌げるならば何でも良かった。

「そっか、一人なんだね。じゃあ、私と一緒だね」

ボーッと何を考えているか分からないその表情が、とても愛らしく感じる。この表情が、性に乱れるその瞬間を、何としてでも見たい。

そうと決まればやることは簡単だった。ティーカップをもう一つ用意して、そこにハーブティーを注ぐ。ただのハーブティーではない。服用した者の性感をほんの少しだけ高める作用のある特別な茶葉を使った紅茶だ。

本来は数百倍に希釈して、精力剤として薬屋なんかで売られる代物なのだが、今回は特別に現役のまま紅茶を出している。

「あー……ここは、普通の人が簡単に入ってこれるような場所じゃないからね」

淫魔の隠れ家のような場所だ。
王都の衛兵連中に見つかったら厄介だし、一応人避けの結界も張ってある。ここに入ってこれるのは、淫魔の魔力に魅了された者だけ。もちろん、それを少年へ告げることはしなかったが。

「君の手、すごく暖かいんだね。
人間じゃないみたい。君ってもしかして、魔族だったりするのかなー?」

少女の手を引きながら、さっきまで自分が座っていた椅子へと案内する。指をパチリと鳴らせばもう1つ椅子が現れて、淫魔はそちらの新しい椅子の方へと腰掛けた。

「はい、これ。私特製のハーブティー。
お客さんなんて滅多に来ないからさ、味に自信はないのだけれど……」

少年を椅子に座らせた淫魔は先程入れたばかりのハーブティーを少女の目の前へ差し出した。
色も香りも普通の紅茶と変わりない。バレることは……まあ、ないだろう。

ホロ > 「………………………………おねえさんも、ひとりなの? こんなでっかいお家で…?
 それは………………なんだか、さびしいね」

さびしいね、という感想を漏らしつつも、その表情は仏頂面のまま。悲しんだり哀れんだりといった感情は伺えない。
それゆえにお世辞のように聞こえてしまうかもしれない。

少女から椅子を差し出されれば、さすがのホロも察したようで、しずしずとそこに腰掛ける。
書斎の雰囲気は十分に眺め尽くしたようで、座ってからはずっとサザンカの一挙手一投足をまんまるの瞳で追い続ける。
その間も、きゅっと脚は閉じたまま、手を太腿の上に置いて肩をすくめ、こわばった様子でその身を固めている。
緊張しているようにも見えるかも知れない。実際はホロの普段どおりの振る舞いなのだけれど。

「…………ホロは、普通のひとじゃない……のかもね。うん、人間ではないことは知ってる。魔族でもない。
 それ以上のことはホロにもわからないけれどね。
 ただ…………この辺り、《まぞくのくに》には、ホロを必要とするヒトが多くいることは知ってる……」

だから、この森にも稀に訪れる。人間でも魔族でもなければ、結界も有効ではない、ということもなくはないだろう。
まあ単純に迷い込んだ末の来訪なのかもしれないが。

「…………お茶。ハーブティー。うん、すごくいい匂いがする……。おねえさんの部屋もいい匂いだけど。
 ありがとう、おねえさん。いただきます……………」

淹れたてのハーブティーを差し出されれば、顔を近づけずにスンスンと鼻をひくつかせ、香りを堪能する。
そして少女にむけて軽く一礼をすると、機械的な腕の動きで音もなくカップを掴み、温かいお茶を口に運んだ。
色素沈着の薄い唇に鮮赤の液体が触れ、少しずつ少年の口腔へと流れ込んでいく。
こく、こく、と喉が蠕動し…………。

「…………………ん、ふっ。……………おいしい、です。喉やお腹のなかまで、いい香りがいっぱい……」

一息ついて、感想を述べ、またそっとカップを口に運ぶ。
……一口嚥下するごとに、ホロの体から放たれる熱が強くなる。精気の昂りが、テーブル越しにすら感じられるかも知れない。
白い肌にも徐々に紅が帯びつつある。しかし、それ以上の反応は見られない。

サザンカ > 「寂しくはないよー?
たまに君のようなお客さんが迷い込んできてくれるからね。
まあ、誰も来ない日は退屈なんだけれども」

無表情のまま、寂しいねと言われても反応に困る。笑えばいいのか、苦笑すればいいのか。寂しいって感情も、淫魔にはよく分からないので、お茶を濁すように眉根を下げた。

しかし、見れば見るほどに感情が読み取れない。何を考えているいるのか、全く分からない。
だからこそ、淫魔の興味を引くものがあったのかもしれない。

「ふーん?
難しい話はよく分からないけど、まあ……私も人間ではないし、種族とか気にする必要はないかもしれないねー」

淫魔には難しい話はわからない。彼女が興味あるのは、人間と魔族、誰もが等しく持っている性の欲望のみだ。それが満たされるならば、相手は誰でもいい。

彼女の言葉にはそんな冷たい意思が見え隠れしていた。

「ふふっ、良かった。
この森でしか取れない茶葉を使っててね、心の奥が少しずつキュンキュンしてくるんだよ〜♪
私はね、この紅茶が大好きなの」

にっこりと、少女の笑みを取り繕った淫魔は少年の方へと身を乗り出し、その頬に細い指先を這わせてみせた。
少年の心の中に燻る性の欲望を引きずり出すために、優しく、そして嫌らしくその頬を撫でるのだ。

「私はサザンカっていうの。
サザンカお姉さんって呼んでくれたら嬉しいな……」

少年と目を合わせる。
淫魔の瞳には何人をも魅了する、ハートの模様が浮かび上がっており、精神攻撃に対する心得がないものが彼女の瞳を見れば、途端に体が熱を帯び始めることだろう。

ホロ > 「ふーん……いろんなヒトがここに来てくれるんだね。
 そしたら、この屋敷って……もしかして、宿屋みたいなところ…なのかな?」

ひとくちハーブティーを飲むごとに、ホロの体内へと媚薬成分が浸透する。
人体への作用とは異なる機序だが、それは確実に精霊の体へも作用し、効果を現す。
……だが、精神構造もまた人間と異なるためか、口調まではなかなか変わらないようだけれど。

「はふ……。うん、お茶、美味しい。お腹の中が、ぽかぽかしてきて。熱と香りが全身に広がってくるみたいで。
 ………こころの奥がきゅんきゅん。……うん、言われてみればそんな気もする……かも」

人外であるホロは本来呼吸を必要としない。
だが、カップのお茶を半分も飲みこんだ頃には、その口や鼻からは深い吐息が絶えず溢れ出てくる。
まるで体内の熱を排熱しているかのよう。確実に、お茶の効果は現れつつある。

「おねえさんも、この国に家を持ってるってことは、魔族さんなんだよね。
 ……サザンカ。おねえさんの名前は、サザンカって言うんだね………サザンカおねえさん………」

人外であるホロには心臓とよべる臓器もない。
だが、ないはずの鼓動が『きゅん』とひとつ大きく収縮した瞬間と、頬を撫でられるタイミングが合わさって。
身を乗り出すサザンカ、その顔をまじまじと見つめるホロの橙の瞳。瞳孔がきゅっと収斂し、そして大きく散大する。
サザンカの瞳にきらめいた魅了の力に、ホロはガッチリと捉えられてしまい……。

「………サザンカおねえさん…………サザンカ……おねえさん…………。
 ……種族…………ホロ、きになる、かも………。サザンカおねえさんは…………もしかして、『いんま』のおねえさん……?」

相手が淫魔であることを疑いつつ、それで嫌悪感を示すことは一切なく。
身を乗り出して魅了をかけてきたサザンカに対し、ホロの側からも身を乗り出し、より間近で彼女を見ようとする。
立ち上がり、テーブルの上に登ろうとして……未だ紅茶の残るカップをガシャンと押しのけてしまう。
緋色の液体を盛大にこぼし、ティーカップはテーブルから転げ落ちて……割れてしまっただろうか?

「………………あ、ご、ごめんなさい………」

自分の犯した失態に謝罪の言葉を述べるも、視線はサザンカに釘付けにされたままで。
テーブルの上を這いずってまでサザンカに近づくホロ、ついには鼻が触れるほどの距離まで迫るだろう。

サザンカ > 「宿屋、とはちょっと違うかも。
まあ、お客さん用のお部屋はあるけどね」

予想外の返答に、微小を漏らしながら淫魔も茶を啜る。やはり人間ほど強い効果は発揮しないみたいだが、それでも確実に少年の心に性の欲望が生まれ始めていることに淫魔は気付く。

少しずつ、焦らずに絆していけばいい。緩く解れた結び目を指で弄ぶように、理性の糸を解いてやってしまえばいい。

「そっかそっか、喜んでくれてるみたいで嬉しいなぁ」

吐息混じりの熱が籠った言葉に淫魔は大層上機嫌な声色で微笑みを見せ、その熱が乗った頬を細めで見つめた。

淫魔は子供を産まないが、これが母性本能ってやつだろうか。今すぐにでも、その細い体を抱きしめてやりたい衝動に駆られる。
それくらい、目の前の人間ではない精霊のような少年が愛おしく思えてきて。

「そうだよー?
私は魔族。こんな也をしていてもちゃんと、人は殺すし同族だって食べちゃう、怖い魔物なんだよ〜?」

食べちゃうってのは意味深的な意味でだが、あながち間違ってはいない。少年を少し怖がらせてやろうかとも思ったのだが、少女の姿をしていてはイマイチ迫力に掛けるものがあった。

「あはっ、そんなに見つめたら照れちゃうかも……なーんて♪」

視線が重なり合った瞬間に、大きく見開かれた瞳孔。こんなにもあっさりと淫魔の魅了に掛かってしまうとは思っていなかったが、それはそれで手間が省けて大変良い。

ならば、どれほど目の前の少年が自分を求めてくれるのか試してみようか。

「ふふっ、せいかーい♪
私は淫魔。人や魔物の性を餌とするもの。貴方のことも、これから食べちゃうけど……いいよね?」

うっとりと、妖しい笑みを浮かべた淫魔は自分と同じように身を乗り出す少年の手を取る。

落としたティーカップが割れようとも気にすることなく、誘惑するような囁き声で告げる。

「サザンカお姉さんと、イイコトしよっか」

その言葉と共に、淫魔は指をパチリと鳴らす。
すると、二人を遮っていたテーブルは姿形もなくなってしまい、代わりに現れたのは大人が3人ほど寝転がっても余裕があるほどの大きなキングベッド。

二人の幼子はいつの間にかそのベッドの上に腰を掛けていた。

「ほら、寝転がって……?
何も怖がらなくていいから、お姉さんに全部任せてごらん……?」

少年の体を支えながら、その小さな身をゆっくりとベッドのクッションへと落としていく。
その手つきはとても優しく、壊れ物を触るみたいに柔らかいものだった。

ホロ > 「サザンカおねえさん………サザンカおねえさん…………っ……♥」

お茶を供されたあとも相変わらずの仏頂面、抑揚のない声のままだったホロ。
しかし、魅了が効き始めてからは、その声色には明らかに興奮の色がみてとれる。淫魔の少女に少年は少年らしく欲情しつつある。
チャームの力をもつ瞳にその視線は釘付けだったが、『食べちゃう』という言葉に呼応するように、ホロの瞳孔がわずか下を向く。
少女の唇、その奥に仕舞われた歯や舌にもぼんやりとした視線を向けて。怖がっている様子はまったくない。

「……はふっ。………うん……近くで見つめ合うと、ホロもすごく……へんなきもちになる。
 でも…………こういうきもち、すき。
 …………サザンカおねえさん。いいよ、たべて、ホロのこと………。ホロは、そのためのそんざいだから………」

トロンと目が潤む。自分を食べちゃうというサザンカの問いに、ホロはここに来て初めて、明確にほほえみを返した。
サザンカの合図とともにテーブルが消え失せ、大きな大きなベッドへと変じると、ホロは力なくその上に転がされてしまう。
仰向けになれば、貫頭衣の裾は明らかに持ち上がって見える。
すでに股間は準備万端のようだ……が、やはり年相応に小さい。

「…………はずかしい、けれど。サザンカおねえさんに、はずかしいところみられるの、すごく……心がきゅんきゅんするけど。
 でも………なぜかとっても楽しい……うれしい………へんなきもち…………」

ベッドに腰掛けるサザンカを見上げながら、ホロは全身から熱気と精気を迸らせ、荒い呼吸を続ける。

サザンカ > 「ふふっ、ホロ君……すっごく可愛いの」

自分の名を呼ぶ少年にうっとりと頬を赤らめながら、胸を抑えて熱の篭った声を吐き出す淫魔。

普段は押さえ込んでいる、淫の魔力が体から溢れ出し、書斎を妖しくも淫らな空間へと変えていく。
彼女の体内から溢れる魔力は強力な微役にも匹敵するほど、淫魔の周囲に存在する個体の性欲を莫大に引き出すことが出来る。

どんなに理性的な人間でも、彼女の魔力に触れるだけで獰猛な獣へと姿を変えるのだ。

「あはっ、ホロ君のおちんちん、カチカチになってるの、お洋服の上からでもまるわかりだよ♪
ほら、すっごく硬くなってるの♪」

貫頭衣を押し上げるように、盛り上がった男根へ手を伸ばす。
服の上から優しく、撫でるように触れていく。

「えへへ、サザンカお姉さんが気持ちよくしてあげる……♥
だからさ、自分で捲って見せて……?」

じっくりと、視姦するように、服の上から盛り上がった少年のイチモツを見つめながら、淫魔は言う。

ホロ > 「………サザンカおねえさんも、すっごく……きれい。
 お顔から、目を離せないの………なのに、見てるとどんどん、からだが熱くなって……弾けちゃうくらいに……。
 それに、匂いもすっごく……すき……。いっぱい嗅ぎたい……♥」

1日中はしゃいだ後のおねむの幼児のように、顔を蕩けさせてうっとりとした声を奏でるホロ。
口角をあげて薄い微笑みを貼り付けたまま、はふ、はふ、と荒く熱い呼吸を繰り返す。
書斎の雰囲気自体が大きく変わってきても、やはりその様を怖がる様子は一切ない。
淫魔の本性を如実に表しつつあるサザンカに対し、ホロは明らかに油断の色を強くしていく。

「……んぁ……やっ…♥」

淫魔の手指が布越しにおちんちんへと触れれば、まるで電流でも流されたかのようにびくんと腰が跳ねる。
薄い唇から鳴り響く嬌声は初々しい少女のよう。
だが掌に触れた硬い感触はまさしく男の子のそれであり、並々ならぬ濃度の精気がそこに蟠っていることがわかるだろう。

「……サザンカおねえさん……♥ おねがいしますっ………ホロ、サザンカおねえさんの言う通りにするから……」

サザンカの命令に、ホロはおずおずと両手を服の裾に伸ばし、そっとまくり上げた。
雪のように真っ白なお腹と太腿が顕になり、股間からは先端を薄桃色に色づかせた突起がぴょこんと屹立する。
完全に勃起しているようだがなおも皮被りで、シュシュのように窄まった包皮の口をサザンカの顔に向ける。
先端からは透明な先走りがにじみ始めているが、不思議と人間のような性臭はしない。
陰嚢はぷっくりと膨れて、触ればまるでマシュマロのような感触。だが、ホロの体の中で一番の熱気を保ってもいる。

「………ふうっ…………ふぅっ…………はず、かしい………」

サザンカ > 「あはっ、お姉さんに恋でもしちゃったのかな……?
いいよ、ホロ君の好きなこと、沢山してあげるから……♥」

瘴気に当てられた少年は母親に甘える子供のようで、その仕草や声は淫魔の母性本能を強く刺激する。

乱れる呼吸と熱の混じった声に、淫魔もまた興奮の色を隠せず、淫らな吐息を口から溢れさせていく。

「こんなに可愛いのに、おちんちんはちゃんと男の子なんだね……♥」

反り立つソレを見下ろしながら、淫魔は慣れた手つきで服越しに肉棒を擦っていく。痛くないように、優しく優しく。快感だけを感じることの出来る優しい愛撫を繰り返す。

「あははっ、ホロ君女の子みたい……♥
とても可愛くて、本当に食べちゃいたくなるくらい……えっちだね♪」

裾を捲りあげ、顕になった太腿と大きく育った肉棒に、思わず頬が緩んでしまう。
皮を被った頭に指を触れ、親指と人指し指で器用に皮を向いていく。薄桃色に染った亀頭を人指し指でくにくにと弄びながら、その下にぶらさがった袋に向かって顔を近づける。

臭いはしない。しかし、淫魔にはわかる。濃厚な性の香り。ソコには淫魔の求める魅惑の餌が詰まっている。

「ふふっ、じゃあ……舐めるね?♥」

今からイタズラでもするよと言わんばかりの宣言を。そして、淫魔の長い舌が少年の肉棒に絡み付く。ザラザラとした触感が、カリの裏や先端の尿道を容赦なく舐り、その先から零れた先走り汁を音を立てながら啜っていく。

「んんっ、んぶっ、じゅるッ……
ふぁ、んんっ、くっ、ふぅ……んぶぅ、んん……♥」

ホロ > 「わっ、わからない……。『こい』っての、ホロ……しらない……。
 だけど、サザンカおねえさんの近くにいるの、声をきくの、匂いをかぐの、すごく……それだけで、うれしいきもち……。
 はずかしいとこ、みられてるのに………はずかしいこと以上に、なんか、たのしい………♥」

魅了が強く効いたためか、それとも元からホロには『淫魔に惹かれる』性質があるためか。
ともかく、ホロはサザンカへの想いを拙い語彙で口にする。まるでうわ言のように、語気は蕩けきっている。

「………ふぁ♥ はぁ♥ っ……やぁ…♥ さ、サザンカおねえさんの、手、やさしいっ……♥
 ホロの、おちんちん……っ…♥ きゅんきゅんってして、とけそう……♥ …………っ!?
 ……あ、あ、あああああ………あーーっ♥ だ、だめっ、それぇ……♥」

ふわふわとおちんちんを愛撫され、そして指で摘まれて器用に包皮を弄られてしまえば、いとも容易く露茎してしまう。
亀頭はやはり子供にふさわしいサイズ。粘膜の色も薄く、先走りでツヤツヤときらめく様はまるで完熟した桃の果肉のよう。

「………はふっ、はふっ、はふっ。………ううん、ダメじゃない……サザンカおねえさんがすること、全部、いいこと……。
 食べちゃってもいいから……ホロ、だいじょうぶだから……おねえさんの、すきにして……っ……♥
 …………っ! あ、あ、あ………あ……」

人間のそれとは違う、純粋な精気の熱と匂いを帯びたホロの男性器。
そこに向けてサザンカの頭がにじり寄ると、淫魔の気配を鋭敏に感じて、ぴん、ぴん、と肉茎が跳ねる。
まるで食べられる瞬間を歓び待つように。
そして、長い舌によって捕らわれてしまえば、びくびくびくと小魚を思わせる脈動が絶えず海綿体の中を走り抜ける。

「あ♥あ♥あ♥あっ♥あっ♥あっ♥ああああ♥サザンカおねーさんのっ♥舌っ♥あーー♥ざらざら♥ぬちゅぬちゅ♥すごっ…♥い…♥」

壊れた楽器のようにとぎれとぎれの嬌声を喉奥から奏で、少年の肢体が乱雑に跳ねる。
その鼓動に合わせるように、霧吹きめいて先走りが尿道口から噴かれる。
敏感にすぎる性感帯を容赦なく舐め立てられ、へその奥には早くも特濃の精気が溜まりつつあるのを感じるだろう。

サザンカ > 「ふふっ、まあ、それが恋でも恋じゃなくてもいいよ……♥
お姉さんも、ホロ君のこと大好きだから♪」

魅了に当てられた少年の華奢な体を抱きしめながら、淫魔は囁き声で告げる。

「好き」、「大好き」と、少年を堕落させる魅惑の言葉を数多く紡ぎ合わせていく。

「これ、好きなんだぁ……♥
おちんちんの先っぽから、濃いのが沢山出てるよ……?」

グニグニと、ゴムのような感触のそれを、淫魔は指で弄り回していく。ツヤツヤと煌めく先走りを、指で搦めとっては睾丸へ塗りつけるように手を動かしていく。

シュッシュッとそんな音が響くくらい、激しく肉棒を虐め倒す。

「あむっ、んんっ、んぅ、ふぁ……じゅる、じゅるるっ……んんぶっ、ぅ……♥」

とめどなく溢れる少年の声に、淫魔もまた股から愛の蜜を溢れさせ、舌の動きも激しくなっていく。
肉棒を咥え込み、はしたない水音を響かせながら顔を上下に振るう。グポグポとそんな音が響く部屋の中は、既に甘ったるい香りと瘴気で満ちていた。

限界が近づく少年の体を、淫魔はラストスパートを掛けるように容赦なく、そして止めどなく快楽を刻み込んでいく。少年の下半身に満ちる性欲を、早く喉の奥にぶちまけて欲しくて。

ホロ > 「ひぁ……♥ う、うれしい、れす……っ♥ サザンカおねえさんに『好き』って言われるの……♥
 聞くだけで、あたまが、むねが、おなかが、おちんちんが、きゅっ♥ってなって……どんどん熱くなって……っ♥
 ホロも、すき、すきっ……♥ サザンカおねえさん、すきっ♥ っあああああ……♥」

言われるだけでなく、自分で『好き』と言っても昂ぶってしまうのか。
初めから高かった少年の体温は、愛撫と睦み合いがエスカレートするごとに際限なく高まっていく。
全身から少年の甘い香気が立ち上り、2人の周りに湯気すら浮かべてしまいそう。
そしてそれ以上に、陰茎の芯に通る熱、陰嚢内に貯まる熱、下腹部で渦巻く熱もまた濃縮されていく。

「………はすっ♥ はすっ♥ ふすっ♥ っああああ……サザンカおねえさん、すごく、いい匂い……っ♥
 服の中から感じるっ……♥ 『いんま』の匂い……っ♥ すきっ、すきぃ……♥
 ……ふゃっ♥ っ、う、うううううっ、で、でそう、なのっ♥ サザンカおねえさ、んっ♥ ホロ、もうっ……♥」

ぐぎゅる。貯まりに貯まり、煮詰めに煮詰められた『精気』が下腹部から体外へと移動する流動を感じるだろう。
それはホロの小さなノズルを膨れさせながら通り抜け、そして。

――ぼびゅっ!

ホロの細っこい体、骨格と肉体すべてを震わせながら、一発目の射精に至る。
1回の脈動で放たれたそれは、見た目の成熟度からは考えられないほどに大量の粘液塊で、精液と遜色ない白濁液である。
しかしながら若者特有の青臭い香りは全くなく、ただ塩辛い味わいだけが味蕾に触れる。
そして、その粘液が有する精気は常人の比ではなく濃密、濃厚。下級淫魔が摂取すればそれだけで酔いつぶれてしまうかも知れない。
そんなホロの特濃の栄養液を、サザンカはどこで受け止めただろうか?

「はーーーっ…♥ はぁーーーっ♥ はふぅ………♥」

ホロは下腹部から全身に駆け抜けた快楽をいなしきれず、しばらくは全身を震わせたまま荒い呼吸を続けてしまう。

サザンカ > 【継続予定】
ご案内:「魔族の国-淫魔の森-」からサザンカさんが去りました。
ご案内:「魔族の国-淫魔の森-」からホロさんが去りました。