2019/12/16 のログ
ご案内:「魔族の国」にヴァレリアさんが現れました。
ヴァレリア >  
「あーあ…また落とされちゃったんだ…」

砦から敗走する魔物達を木の枝に掛け、眺める
見えるのは…まぁ人間でも相手に出来るような魔物ばかり
此処に魔族の司令塔でもいれば多少は結果は違ったのだろうが

「もうちょっとコッチ側も頑張ってくれないと、儲けになんないんだけどナー…」

膝を肘置きに頬杖をついて、不満を漏らしていた

ヴァレリア >  
「…かといって直接手を出すのは趣味じゃないし……」

なんか、適当に焚き付けられそうな魔王でも転がっていればいいのだが
まぁ、そんな逸材が適当に頃がてるわけもない

お腹が減ってもいないのに人を襲うテンションにはなれないし、
そもそも直接的な戦闘はそんなに得意ではないというか、不得手である

「あーあ、グチグチ言っててもしょうがないわね…。
 魔族の側に肩入れして良質の武器とか売ってあげようかしら。
 …そんな頭の回るのがいればだけど、…魔族の軍とかってなかったっけ…?」

向こうで商売をしているときにたまに聞いたような気はしたが、その程度だった

ご案内:「魔族の国」にヴェンディさんが現れました。
ヴェンディ > かつては魔王と呼ばれた青年。
けれど、下等なモノを愛したが故に、争いには参加しなくなった。
ただ…嘆かわしい争いを続ける砦の近くに赴き。
目についたモノを人間、魔族問わず自分より弱い者は助けようとも、することがある。

今回の戦は、魔物側が劣勢のようだ。
逃げようとする魔族を人間が追い、残虐に殺されている情景を想像し。
憤りが彼の中に生まれるが…人間もまた彼にとっては殺したくない存在。

だからこそ、魔族の国側に入り…こんなところまで追って魔物を殺戮しようとする人間が居れば、敵対するつもりだった。

そういった輩がいないか、歩き回っていたところ、ふと。
樹上に気配を感じれば、そちらに白瞳を向け。

「……魔族か。…戦いは好まないのか?いいことだ」

美麗、退廃的…そんな言葉が似合う姿を白瞳で捉え。
砦奪還に動いていないことから、日和見の…男好みの性質の魔族だろうかと。

伝聞などで男の容姿を知っていれば。
かつて暴れまわった存在であることは相手にもわかるだろうが。
それでなくても、男は浮遊の魔法を発生させ、樹上の魔族に視線を合わせに行こう。

ヴァレリア >  
「…?」

木下からかかる声
気づかなかったのは、考え事をしていたからか

「此方側にいるんだもの。魔族であることが自然でしょう?」

クス、と小さな笑みを唇に湛えそう声を投げかける
やがてふわりと声の対象者…青年は浮かび上がり、枝に腰掛ける自らと同じ目線へと…

「あなたも魔族でしょう?
 私は争いは好まない、というよりは…ふふ、人間がいなくなっちゃうと困っちゃう立場だから。
 今はただ見物していただけー」

口元に白い指をあて、妖艶な笑みを浮かべる

あくまでもそういった争い自体に興味がないのであろう少女は、青年が何者であるかはわからないようだった

ヴェンディ > 白瞳は、光を感じさせない瞳で少女を見つめ。
男はふう、と息を吐く。

「いや。ここで待ち伏せをしているのかと思ってな。逃げてきた魔族を狩りつくすために隠密して先回りする…
そういった人間が居ないとも限らん」

相手の言葉に緩く首を振って。
そんな存在が居るかはわからないが…そういったモノを警戒していた、と。

「…人間がいないと困る。…その深紅の目…吸血鬼か?」

その言葉と経験から少女の種族を推察して。
ただ、それもそこそこに。

「なら…見物ついでに、手伝え。…警戒だ。戦いたくないのなら人間を見つけた時点で俺に知らせるだけでいい。
…しばらく手伝えば、礼はしてやろう」

身勝手に、そこに居ただけの相手を警戒に付き合わせようと。
働かせる以上対価は必要だと思っているため、浮遊したまま商談になっていない一方的な商談を持ち掛ける。

ヴァレリア >  
「人間達は砦を取るのに必死、魔物が逃げ出したら、あとは守ることのほうが多いみたいよ?
 …まぁ、享楽的に魔物を殺して回る人間がいないとも限らないけれど…」

木の枝の上で足を組み替え、青年を見据える
紅いあかい、血の色の瞳は見つめるだけで魔力を感じさせる
少女が人外の化性なのは、男が魔族でなくとも瞭然だったかもしれない

そして男の言葉を受ければ、明らかにめんどくさそうだという表情を隠さずに見せて

「えー……なぁに貴方、魔族領の防衛でもしてるの…?
 心配しなくても、人間達が侵略してきたらその辺りの暇した魔王達が蹴散らしてくれるんじゃない?」

ヴェンディ > 「…人間も魔族も愛いが、度し難いこともある。
お前のような人間の事も知る種族ばかりならいいのだがな」

吸血鬼と言うことは、余程特殊で無い限り血液が必要だろうと。
そうであれば、人間の事をある程度知っているかもしれない。
だからこそ、いなくなると困る、と発言したと思っていて。

「怠惰な奴め。それもまた愛しいが。
それは例えばお前か。良い魔力を感じるぞ。猶更手伝わせたくなる」

言いつつも、だが今は特に人間の気配はない。
『創造』の魔法を白瞳を通して発現させ、王都で良く飲まれている果実酒とグラスを虚空から生み出す。

「俺がやりたいこととはいえ、一人で行うにはつまらん。美姫でも隣に居れば捗る」

恥ずかしげもなく愛いだのと言いながらグラスに手酌でワインを注ぎ、口に含む。

ヴァレリア >  
「人間というだけで嫌う魔族も、その逆もいるんだもの。
 どちらも愛でる、なんていうのも変わり者だと思うけれど、ね…」

青年の言う通り、少女は怠惰なヴァンパイアであった
よほど腹が減らなければ人血を喰らおうと動くこともない
あくまでも、ヴァンパイアとしては、だったが

「それに今は人間なんて此方側にはいないみたい。
 此方側に来るのに砦以外の経路なんて現実的じゃないのだし、近くにいれば匂いですぐにわかるもの」

人間を捕食対象とするヴァンパイア、その鼻は鋭敏に人の気配を嗅ぎつけるのだろう
果実酒とグラスをどこからともなく取り出した青年に視線を送りながら、そう言葉を返して…

「獲物もいない見張りなんて退屈そー…
 …あら、そのお酒…あなた魔族だけど王国領に出入りしているのね?」

ヴェンディ > 「ふん。俺より弱いモノは愛でたくなる性質でな。
強いモノを見た事が無いからこそ、全てを愛でる」

当然、お前もなと言いつつ。
以前は魔王として力を発揮していたが。
彼もまた、魔族側からすれば怠惰になったのだろう。

「……ほう。面倒と言う割には協力しているではないか
助かる上に、愛しさが募るぞ、ヴァンパイア」

く、く、と浮遊魔法の力場の上に座りつつ笑い。
迫られるのが面倒だったのか、人間の気配が無いと教えてくれる吸血鬼。
声音は真剣だが軽く話し続け。

「ああ。そうだな。…知っているということはお前もか。
人間は愚かだが、発想と発展性には目を見張るものがある。飲むか?」

そういったバランスが愛おしい、と。
創り出したのは、銘柄で言えば高級酒。
もう一つグラスを創造し、少女に渡そう。

ヴァレリア >  
「あらー…すごい自身家?もしかして此方側で結構スゴい人?」

ありがと、と
クスリと笑ってグラスを受け取る
人間の血でなくとも、娯楽として愉しむことくらいはできるようだ

「別に協力したつもりじゃないんだけど…」

ちょっとポジティブ思考なタイプなのだろうか
調子狂うなー、などと内心思いながら

「此方側が退屈すぎるんだもの。
 向こうで人間のフリをしながら生きてるほうが、ずっと刺激的」

ヴェンディ > 「は。俺の事を聞きたければ、お前のことも教えろ、ヴァンパイア。
…愛い奴が相手とはいえ、俺の口は軽くないのでな」

会話も楽しんでいるような雰囲気。
最初から好感度という意味では自分より下等なものに対して最高を保っているため…少女に向けられる視線は優し気だ

「お前が呟いたことが、俺の助けになった。ならばそれは協力だろう」

少女の予想通り、全てが自分のために動いていると考えているような男らしい。
ワインを相手のグラスに注いでから、相手の意見にほう、と声を漏らして。

「上手くやっているようだな。俺も人間の街を歩いているぞ。どこかですれ違ったかもしれんな
…お前が人間を無暗に喰らっていなければ、何も言うことは無いが」

愛いとは思っているが…それは、先ほどの行動からもわかる通り、無暗な虐殺などを行っていないからだ。
じ、と…白瞳で見つめながら、乾杯、と杯を差し出そう。

ヴァレリア >  
「あら失礼。私はヴァレリア、貴方の言うとおりヴァンパイア。
 気位が高くて、ある意味傲慢で、まるで魔王のよう」

小気味良い音を立てて、グラスが触れる
波と揺れたグラスの中身を口元へと運んで

「さぁ…どうかしら?上手くやってはいるつもりだけれど…、
 私は人の血を飲み喰らう怪物、戯れに食欲以外を満たすことも当然あるかもしれないけれど?」

グラスをゆらゆらと揺らしながら、その瞳を三日月に歪める
少女は気紛れ、ただ食事として吸血するだけのこともあれば、
ただただ嗜虐心を満たすためだけに一つの集落を遊び場にすることもある──

ヴェンディ > 「そう呼ばれたこともあったがな。…ヴェンディだ。ヴァレリア
お前のように種族などは無く、ただ魔族の国で生まれ、力を持って魔王と呼ばれた男と思え」

名を告げられれば、うむ、と頷いて男も名を告げる。
白い瞳は乾杯の拍子に揺れる紅いワインを見つめながら。

「…食欲は構わん。人間の食い物を喰えんモノも居るだろう。それも自然で、愛いと俺は思うが…
だが、何の意味もなく殺したいから殺すなら、話は別だ。…ヴァレリア」

歪められた三日月に応えるように、白い瞳を細める。
紅い液体越しに、少女の姿を透かして。

「…、…食事以外で、何人殺した」

声は落ち着き払い、何でもない様子でワインを再び飲み下し、息を吐いてから質問を少女に投げかける。
どうか、愛いモノが…他の愛いモノを意味もなく虐殺することはないと思いたいがために。
だが、この男も、他のモノの内に秘める悪辣さもわかっている。だからこそ、確かめなければならない、と。

ヴァレリア >  
「ふふ、強いのね。ヴェンディ♪」

くるくると、グラスに残った酒をまわしながら

「さぁ…私は殺したいから殺すなんて、無粋なことしていないわ。
 虐めたりしているうちに、死んじゃうのは、しょうがないし…
 人間はすぐに死んじゃうから加減できないこともあるけど、
 魔族はなかなか死なないから、あんまり殺していないと思うけどナー」

くすくす
笑みを零しながら言葉を続ける
その残酷な言葉は、人間だけでなく魔族もその嗜虐の対象なのだということを語るに等しいだろう

「でも満足したらそれ以上はしないのよ?そういう意味では食事と同じね♡」

ヴェンディ > 「つまらんだけだ、強さなど」

この眼も人間には怖がられるからな、と。
口調は変わらず、静かに。

「……そうか。」

食べるのではなく、虐める。
魔族は中々死なない。あんまり殺してない

そんな少女の言葉を反芻し。
確かに、この少女は無意味な殺戮者ではなく。
ただ自分の欲望を果たす結果、殺戮してしまうモノなのだと。

「…その愉しみを止めるつもりはないか。殺さない程度の食事だけなら、俺も協力するが?」

食事と同じと、少女は笑うが。
彼にはそうとは思えず。なまじ、人とも、魔族とも交わりすぎたためか。
何とか、少女の性質を変えられないかと、条件を出すものの。希望は薄い。
これで、頷かないなら、胸に溜まった憤りを発露させるしかあるまい―――

ヴァレリア >  
「持たざる者には大した皮肉だと思うけれどー」

強さをつまらないと唾棄する青年の言葉
それでも、何かを持ちすぎてしまったものが退屈を得ることは理解できた

「普通の刺激じゃ、ツマラナイの、
 貴方が強さをツマラナイと思うように、私も不死なんてツマラナイって思っちゃう。
 だ・か・ら、たくさんの刺激や快感を得ると、生きてる~って感じになるのよね…♪」

くるんくるん、手元で遊ばせていたグラスを再び口元へと運んで…

「貴方も好敵手といえるような強さの相手がいたら、強さをつまらないなんて思わないでしょうね♡」

ヴェンディ > すぐに、憤りをぶつけなかったのは。
似ているとわかったからかもしれない。
強さと不死にそれぞれ飽きた故に。

少女は人間や魔族を甚振り
彼は、人間や魔族を愛でることにしたのだろう。

「…だろうな。そんな強いモノとは会ったことが無いが。
…ならば、俺がお前に刺激と快感を与えてやろう。それで完全に止められるとは思っていないが…
多少は、その欲も収まるだろう」

生きてる実感を与えてやると確信があるように。
さらに踏み込んだ提案を少女に持ち掛ける。
前振りをしている分、驚きという意味では刺激は少ないだろうが。
自分であれば、あらゆることができるという自負もあり。

ヴァレリア >  
「♡」

空になったグラスを手元で遊ばせて、口元に妖艶な笑みを浮かべて

「本当に?そういう提案なら大歓迎なんだから、最初から言ってくれればよかったのにー。
 ふふ、欲が収まるかどうかは、わからないケド…♪」

組み替えていた脚を戻し、空のグラスを差し向ける
ゴチソウサマ、と一言を添えて

ヴェンディ > 「……」

白瞳で相手を見つめるも、少女が怯む様子はない。
飲み終わったグラスとワインを、『消去』の魔法で虚空に溶け消えさせて
少しのため息。

「美女が隣に居たから美味いワインではあったが…。
…ヴァレリアが大人しくすると約束するなら、提案はしなかったし、これほど憤ることもなかっただろう。
…不死がつまらないと言ったな。ならば、痛みと共に快楽を感じれば、生を強く感じられるか、ヴァンパイア」

優しげな声だった彼の声質が底冷えするほどに低くなり…白瞳が完全に開かれ。
一つの魔法が発動する。
その内に、無数の刃を秘めた風の球体。

それを躊躇うことなく樹上の少女に向けて放ち
防御されなければ、樹上から荒っぽく叩き落とすと共に、その体と衣服を切り刻み。
彼が本気で、傷つけながら少女にまず、刺激を与えようとしていることも、その魔法に込められた魔力量でわかるだろう。

ヴァレリア >  
「私も、良いワインだったと思うわよ。
 ふふふ、勿論人間の血には劣るけど…あれは悲鳴とか恐怖なんかもスパイスになるし、
 比較するのも──」

饒舌に、つらつらと言葉を並べる少女に魔法の球体が襲いかかる

「──っ、え…」

突然魔法を放たれるとは予想もしていなかったのか、その球体を無防備にその身に受け…
紅いドレスが切り裂かれ、剥き出しになった白肌にもいくつもの朱を走らせながら、樹の下へと墜落する

「っあぐ…ひぁ…っ……」

ズタズタに裂かれた紅い布切れが僅かに身体に張り付いただけの状態で、身を起こそうとする
僅かにその身体は震えているが、なにか、ゾクゾクとしたものに身を震わせているようにも見え…
悲鳴のように漏れた声にも、僅かに色めいた、そんな声色を感じさせる

ヴェンディ > 「―――……」

自身も、浮遊の魔法を調節し、魔法が直撃した少女の近くへ降り立つ。
その表情には既に、先ほどまで持っていた優しげな雰囲気は無く。

「刺激を与えると言っても、殺すのは趣味ではない。だから…と、何を起きようとしている」

言葉の途中。傲慢に…起きようとしている少女に対して魔法を即座に発動。
ワームを土中から召喚し、少女の首と腕に纏わりつかせ。
命令を出し、地面にうつぶせに引き倒そうと。

「…その反応。やはり嬲るだけでなく、嬲られるのも好きか。気高いモノが多いヴァンパイアの恥さらしだな」

そんなモノにはこれがお似合いだろうと。
手元に呼び出したのは、新たに召喚したワーム。
びちびちと跳ねるその魔物を、少女の身体…うつぶせになったことで天を向いている尻に近づけていく

ご案内:「魔族の国」からヴェンディさんが去りました。
ヴァレリア > -移動-
ご案内:「魔族の国」からヴァレリアさんが去りました。