2019/12/15 のログ
ご案内:「魔族の国」にアスベルさんが現れました。
アスベル > 魔族の国、タナール砦寄りにある森林の中。
一部丘のように高くなった場所に立つ男は、じっと先にある砦を眺めているように見える。
その視線が一度だけ、もう少し奥へと入った場所へと向けられ、すぐに砦へと戻された。

「あんな雑魚達如きに砦を奪われた上に、おめおめ逃げ帰ってくるたぁな。
それとも、俺様が居ねぇ時に限って当たりを引きやがったか?」

フン、と鼻で笑いながらの呟き。
忌々しげに、足元の岩にガツッと足を乗り上げる。
一寸向けた視線の先に居たのは、勿論敗戦し撤収している途中の魔族達。
向かっている時にも見掛けたが、興が乗らないと今日は付いていかなかったのだ。

アスベル > その視線は、更に魔族の国の奥へと向けられる。

「連中も舐められ過ぎてんのかねぇ。
砦を奪われたのを抜きにしても、中に入られて好き放題されてるってのも前にあったなぁ、確か」

ボリボリと頭を掻きながら、大欠伸を漏らす。
小耳に挟んだ程度だが、この国の中を土足で踏み歩いていた人間が居たらしい。
その以前にも、大々的にどこかが攻められたとか話も聞いている。

「うっぜぇ、雑魚は雑魚らしく怯えて自分の国に引っ込んでりゃ良いんだ。
あんま調子に乗ってんなら…」

ゆっくりと頭を掻いていた手が下がり。

「一度、軽くどっか潰してやるか?
そうすりゃ、ちったぁ大人しくなんだろ」

ゴガッと足を乗せていた岩が砕け、その足が僅かに地に埋まる。
砦辺りで遊んでくれるのは割りと如何でも良いと思っていた。
目に付かないから鬱陶しい思いもしない。

そうでないならば話は別だ。
この男をを知る者が見れば、稀に見る様子が見れる事だろう。

アスベル > 楽しめるいい女でも居れば見逃してやっても良いか。
そんな事を考えながら、地に僅かに埋まった足を上げる。
両手をポケットに突っ込めば、その足は砦へと向かい出して

飽き飽きした日々を送る男が動き始める。
それがどのような結果を生み出すのか、それは今分かる事ではなし。

ご案内:「魔族の国」からアスベルさんが去りました。