2019/01/18 のログ
ご案内:「魔族の国」にサロメさんが現れました。
サロメ >  
タナールから飛び立ち、地上の第七師団と連携し周辺を哨戒
ある程度の地理の確認、地図との一致を確認すれば地上へ降り立ち翼竜を砦へと放ち戻した

「ゼロの入手した地図に照らし合わせて広域を索敵する。
 私の隊は散開、強力な魔族や魔王との遭遇、ラボラスの足取り、砦を発見したら魔法石ですぐに連絡を取れ。
 残りの者はタナールへ帰還後、駐屯基地へと部隊へ戻せ。防衛は他の師団に命令が下っている筈だからな。どのみち、いずれかの魔王か魔族がすぐに取り返しに来るだろう」

これまで通り、取ったり取り返したりを繰り返すことになる
盤石の保全などは魔王の力の前では無理に等しい、ならば速攻で奪い返せるように配備する

馬を連れてきた部隊を砦へと返し、翼竜から馬に乗り換え、散り散りに魔族の国、その地上を走りはじめる

サロメ >  
"死に急ぐ戦をして、無駄死にの末に第三師団に笑われたいのでしたらば、どうぞご勝手になさってください──"

あの少女の言葉が頭の中に残る
第七師団は常に死に急ぐ戦をしてきた
それは魔族との戦いだけではなく、王都、王城に置いての立ち回りもそうだった

今の、王族貴族の言いなりでしかない新生第七師団をかつての姿に戻すには、大きな勲功が必要だ

「(焦っている…のだろうか、自分は)」

馬で駆けながら、そんなことを自問自答していた

サロメ >  
しかし、あの少女達は存外事情を把握していないようにも思えた
第三師団は、例え第七師団が壊滅したところであざ笑うことはしないだろう
むしろ現第七師団が魔族の国で行方知らずなどということになれば、歯噛みする筈だ
あの女、カテリーナの目的はあくまでもこの私、サロメ=D=アクアリアなのだから

手負いとなったラボラスの足跡を追う
魔族の国への侵入経路を新たに地図に起こす
タナールを中継地点として連絡と補給を行いながら…
目立たない小さな駐屯拠点の一つでも作ることができれば、魔族の国側で潜伏することもできる
王国貴族の要求に第七師団が応えつう、あの女の射程距離から離れるには十分だ

「(そう成ったとして、あの女がどんな手に出るかはわからないが…)」

色んな意味で、背筋に寒気を覚える

サロメ >  
一時的にあれと距離を置いたところで本質的な解決にはならない
魔族の軍団の首級を抑えるほどの勲功をあげて凱旋する
王国貴族にもわかりやすい活躍がまず必要だ
以前と同じ立ち位置を確立した後、それから対処しなければ……

「──…!」

道の先、森の奥に灯りが見える
薄暗い中に見える灯りは一つではない
馬の歩を遅め、望遠魔術を組み上げ、発すれば……

「……村、か…?」

建築様式やそれらに僅かな差異はあれど、小さな集落として機能するような建物郡が森の奥に存在していた

「………」

恐らく、直衛の騎士達と総出でかかれば制圧するのは問題ないだろう

サロメ >  
村を制圧し、魔族を捕虜として連れ帰る
これも立派な勲功と言えるだろう
魔族の女は王国貴族達の慰み品としても人気が高い…──が

馬の足を、森を迂回するように向け直す
……そこに堕ちれば、騎士の誇りなんて言葉は口にすることもできなくなる
前師団長ならば躊躇なく襲い、奪い、焼いてしまうところだっただろうが

「(やはり私はお前と同じにはなれそうにないな…)」

再び馬に檄を与え、駆けはじめる

しばらく続いた街道も徐々に路面が悪くなり、やがて獣道じみた森へと入っていった──

ご案内:「魔族の国」からサロメさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 魔族の国の一地方を、一人歩く兵士がいる。道なき道を、ざくり、ざくり、とミスリルで作られた鎧のグリーブで踏みしめながら。
 その兵士は、仮面で顔を隠し、全身鎧で身を纏っている、正体不明とも言える格好の兵士。
 だが、調べれば第七師団に登録のある兵士で、名をゼロという。
 第七師団が、タナールで大きな戦果をあげている時も少年は一人魔族の国にいた。
 理由は単純で、彼は偵察兵という役割を前師団長に頂き、さらに任務を貰った。

 現師団長に引き継ぎをされたが、任務の撤回や更新などはなく。
 さらに、第七の兵科には偵察兵というものはない。

 指揮系統的に上司となるものもいない故に、現状、将軍直接の指示以外での命令の変更は出来るものではない。
 そして、将軍からの命令、命令書がないので、前師団長に指示された任務を黙々とこなす存在なのである。
 
 任務のうち一つ。翼ある獣に関してはある程度の情報を集めた。
 もうひとつの謎の集団に関してはまだ何も。

 故に少年は、翼ある獣の更なる情報収集と。
 謎の集団を追い、魔族の国を独り歩くのだ。

ゼロ > 魔族の国はたくさん歩いたが、しかしそれが全てではないことは知っている。
 まだまだ道の地方もある、行ったことある地方でも知らない場所もあるだろう。
 一人というものは効率が悪いものであるからして、少年はまずは既知の土地の詳細の確認を先にする。
 見落としがないのか、隠された場所はないのか、仮面は便利だが万能ではない。
 目と、耳と、仮面と、五感をフルに使う必要がある。

 翼ある獣情報を手に入れたが拠点はまだ見つけていないのだ。
 そう、拠点を見つければ、攻勢に出ることもできる。
 あれの能力もあるし、防衛しているだけではジリ貧でもあろうから。
 だから、少年はまだ一つ目の任務を終了させるつもりはなかった。

 大きな情報を手にれたから。一段落はした。
 一段落、しただけである。
 さくり、さくり、と少年は先を見据えて、周囲の地形を見回し、魔族の国を歩いていくのだ。

ゼロ > 「――――。」

 夜の闇の中の独りの行軍、少年はふと足を止める。
 何かがあるというわけではない、しかし、何もないというわけでもない。
 闇の中でも少年の仮面は周囲を昼間のように明るく見せてくれる。
 なにかの違和感を感じたのだ、それが気のせいなのか、それとも違和感の基となるものがあるのか。
 少年は、進む足を止めて、思い出す、さんざん歩き回り、地図として作り上げた羊皮紙、それを思い出す。
 周囲の地形は把握しているが、大雑把なところもある、しばしの間、記憶の地図と周囲の地形を思い出し比べ。
 くるり、と90度動くことにする。

 違和感を違和感のままにしてはいけない、そう考えたから、少年は違和感を覚えた方へと足を向けたのだ。

ゼロ > 少年は、その手をゆっくりと腰のナイフへと伸ばしていく。
 少年用に作り上げられたナイフは、ククリナイフでありながらも、重さは大剣と同じそれ。
 重量で殴り、切り裂くためのナイフを持って少年は進んでいく。
 違和感が単なる気のせい、であればいいのだが、そうでない場合。何らかの要因で作り上げられたものであれば。
 幻術―――仮面のチカラで見破れるはずではあるが、幻術の場合。

 そこには敵がいるという事に鳴るはずだ。
 ここは魔族の国であり、魔族の国の住民というのは押し並べて敵と評価していい。
 だから、此処に自分以外の誰かがいるということは、敵と判断していいのであろう。
 違和感の正体が、少年の気のせいであることを祈りつつ、少年は視界に入るぐらいに、違和感のある場所へと近づいた。

ゼロ > 「――――――――――。」

 油断なく、少年は周囲を確認しながらその場所へと移動する。
 自分の地図では、記憶では、ここには木々があったはずである、しかし、今、そこに木々はなかった。
 木々が折れているのが見えた、戦闘があり、その衝撃で木々が折れた、そんな風に見える。
 森というほど大きくはない程度の大きさの場所であったが……。

「ああ。」

 小さく呟く。
 思い出した、ここで夜を過ごしたこともある、と。だから印象に強くあったのだろう。
 それが違和感となり、戦闘の後らしきこの場所を見つけることができたというところ。
 なるほど、なるほど、と少年はその場所を歩く。
 木はどれもこれも、強力な力で、物理的な攻撃でなぎ倒されたように見える。
 魔族であれば容易いであろう。
 魔法使いが強化の魔法を使っても容易くできるとおもう。
 さて、この戦闘の跡らしき場所を、どう見るか。
 仮面の下で、目を細めて見つめる少年

ゼロ > 闇夜の静寂のみが、いま現状を支配している。
 少年の吐息が、鎧の軋みが、心音が、周囲に響く音となる。
 木々の折れ方が一定ではないことを鑑みれば、個体ではない模様、読み取れるのは此処迄ぐらいであろう。
 ぱっと見てあれやこれや、と判るようなものではない、流石にそこまで修練しているわけではないのだ。

 少年は傭兵だった、戦争屋だった。 そして、兵士になり、訓練を受けて勉強をした。
 勉強したとは言っても、それで全てがわかるようになるわけでもない。
 時間をかけて分析をしていけばわかるかもしれないが、いま現状はそれをする必要性は薄いと思う。
 なぜなら、探している部隊の仕業なのかもわからないから、である。

 今は時間をかけず、別のところへ行こう、少年は総判断し、その場を離れる。

ゼロ > 少年はそのまま進んでいく、己の職務を果たすために。
 あれから見ていない、大人しい集団は後回しにしておこう。
 早急に見つけないといけないのは翼のある獣の拠点である。

 少年は軽く息を吐き出して、魔族の国の中を歩き続ける。
 かの魔物達の拠点を早く見つけて報告しなければなるまい。
 そして、以前魔族の将軍と出会ったところ、あそこの近くから探してみるか、そう思って。
 少年は去っていくのだった。

ご案内:「魔族の国」からゼロさんが去りました。