2018/07/13 のログ
ご案内:「魔族の国 国境近辺」にアルテリエさんが現れました。
■アルテリエ > (先の勝利に勢い付いた魔族の軍勢が。
繰り返し砦を攻めて――敗走した。
あの戦から既に、幾度と無く、彼の前線たる砦は、人と魔の間で所有権が行き来して。
今は、人の物。
其処を攻めて敗れた者達が帰ってくる、国の境目にて。)
…受け容れる事は吝かじゃない、が。
くれぐれも暴れてくれるなよ――唯でさえ。
金も糧食も出しているんだ。これ以上は、民が耐えられない。
(下がる兵達に念を押す事は忘れない。
砦攻めの為、己の街からも、随分と巻き上げられた。
その上、一時的に受け容れた負傷兵に、狼藉でも働かれるのは遠慮したい。
――――どうした、ものか。
敗軍が下がっていく間、何も無い荒れ野に立っていた。
人間側が深追いしてくるとは思えないが…単純に。
余所の軍勢、彼等と共に戻るのは、遠慮したかった為に。)
■アルテリエ > (まして此処は魔族の国。
……そして魔族とは必ずしも。人間達のように、似た様な形をしているとは限らない。
その癖人間達同様に――姿形が似通っていようと、心迄同じにはなり得ない。
血に塗れ屍臭を纏い、憔悴した者達に。容赦無く襲い掛かる、捕食せんとする獣めいた存在や。
負傷して一時的に弱者となった者達を、日頃の怨みを籠めて責め立てる者達が。
決していないとは言い切れない。
余計な損害を食い止める…否寧ろ、己の手の届く場所、目の届く範囲で。
無関係な諍いは御免被りたい。必要の無い軋轢を生んで欲しくない。
だから、有る意味殿のようにして。傷病兵が収容されるのを見届けたい。
…あくまでも。街の為、領の為、民の為。
それが領主の、貴族の、権利に比例した義務という物だから。)
■アルテリエ > (故に、己が砦を攻める事となった際は。
現状維持に勉め、第七師団の去就を待ち続け。
結果人も魔も出来るだけ、数を減らさぬ選択肢を選ぶ事が出来た。
無論それは。人側からの攻撃が無い事前提…お互いが、同意を出来たからこその物。
今回は、攻める側としても、当事者ではないのだから。
己の力も言い分も通らない。…せめて。何とか生き延びた者達を。
無事に、元居た所へ帰らせてやる位だろうか。)
…大変だ。あぁ、大変だ。
……彼方も、苦労している…のだろうな?
(ふと。唇を綻ばせた。
盟約を果たした、相手。彼方は引き続き、軍を率い続けているのだろうから。
あの苦労を、今も続けているのだろうと。
少なくとも己からすれば。領主足る事を優先して、今現在の物以上には、背負い込みたくない、そんな苦労だと思う。)
■アルテリエ > (それに比べればまだましだろう…などと思えば。
今現在の苦心も、懊悩も。幾分気を楽にして受け止められる。
――どうやら。撤退してきた者達は、無事、緩衝地帯を抜けて。
安全域へと到着しつつあるらしい。
そんな報告を受ければ、戻る事にした。
傷付いた者達を護る為。同時に、傷付いた者達からも護る為。
血に飲まれ、溶け、その場から失せ。
次に実体化するのは…己にとっての、本来の戦場。
民の待つ、己が都市の中だろう。)
ご案内:「魔族の国 国境近辺」からアルテリエさんが去りました。