2018/07/07 のログ
■ゲイゼリク > 「…もーちょい気軽に来れたりすればいーんだけどねぇ」
魔王化の力を得ても、人間の…王国の師団の長の一人としての立場を考えると中々難しい。
今回だって、何とかかんとか周囲を誤魔化してからの息抜きなのだ。
「…さて、と。休憩は終わりにして…何とか帰らないとねぇ」
特に誰かと会う事も無かったのは幸いであり、青年からすれば残念でもある。
よっこらせ…と、身を起こしてから軽く伸びをしてボロの外套を羽織り直し。
「そんじゃまーー…ちゃんと帰れる事を願いつつ行きますかねぇ」
そしてまた歩き出す。数時間後、空間転移を試してみてあっさり無事に王国近辺に帰還出来たのは余談である。
ご案内:「魔族の国」からゲイゼリクさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「……はぁ~あ」
ここは魔族の国のとある平地。明らかに人の住まうエリアとは違う風景の中、一人の男がため息を吐いている。
最近お気に入りの着流し姿は周囲の風景から浮いていることこの上ない。
「ダメだ駄目だだめだぁ~……」
男は平地に寝転がり、空を見る。そのため息と弱気の理由。
昨今、激しくなる人と魔の争い。男はそれをなんとか止めようと。
魔族の国の有力な領主の元や、コミュニティに行ってはその代表に。
『人間と争うことなかれ。まずは臣民の安全を第一に考えて欲しい。
人と争うことに益などないのだ』と語ってきた。
だがその結果は芳しくない。つまみ出されるならまだマシだ。
酷い時はそこに住む魔物たちに攻撃され、命からがら逃げだすハメになった。
「……魔王の夫です、なんて名乗っても。
おれ自身に力と信頼があるわけじゃねぇもんなぁ」
共存を夢見ていようと。魔物たちに手を出さずとも。
信頼などそう簡単に勝ち得ることはできないのだ。
男はさすがにへこんでしまっていた。
■セイン=ディバン > 男はひとしきり落ち込むと、頬を張り、気合を入れなおし。
次の目的地へと移動を始めた……。
ご案内:「魔族の国」からセイン=ディバンさんが去りました。