2018/07/04 のログ
ご案内:「アルテリシア大聖堂」にクラリッサさんが現れました。
クラリッサ > 戦争は終わった。
とりあえずは終わったはずだ。
だがいつもの庭で紅茶を飲んでいるが顔は険しく、眉間にしわを寄せている。

「むむむ…」

紅茶を一口飲んで。

「どうしてこうなったのでしょう」

クラリッサ > 「ロザリアさんと第7ナントカが戦ってロザリアさんが勝てばよし、負けたら後始末と何かやらかさないか監視しつつ帰ってもらう、それで終わるはずだったのに…」

頭を抱える。

「なんでアンデットがいきなり軍団作って報復始めてるんです?どうせ攻め込めないんだから報復とか割に合わんことしなくてもいいじゃないですか」

紅茶を一気に飲み干す。

「私はこれまで通りに可愛い子を触手の苗床にして一杯触手を産んでくれる毎日を送りたいのに…また面倒なことになるじゃないですか」

ご案内:「アルテリシア大聖堂」にアザリーさんが現れました。
アザリー > 「あら~。なんだか懐かしい場所に出てしまいましたね~。」

魔族の国という世界でも異質な、特殊な。おだやかでのどかな風景の残されている場所。
其処に迷い込んだのか、それとも狙って足を踏み入れたのか。決して丹念に手入れされた花々を傷つけることの無い様、隅っこの空間が僅かに歪み――魔族が一人、足を踏み入れていた。

伏せた瞳に、掌を横頬にあてがい。困ったかのような微笑みと、間延びした声。それらを聖女に向けている。
転移する前から、彼女がどこにいるのかを把握していたかのように。

「リーちゃん、やっほ~?」

クラリッサ > 頭を抱えているとずいぶんと懐かしい声。
この間延びしたやる気のあるのか無いのかわから無い声の方に顔を向けて。

「あーアザリーさんじゃないですかお久しぶり、今日は一体どのような御用件で?」

久しぶりの来客にもちゃんと対応。
いつの間にか椅子をもう一つ用意されている。

「今戦争が終わって疲れているからあまりおもてなしはできませんけど、どうぞお座りください」

アザリー > 「や~ん、リーちゃんいっつも丁寧に応対してくれるから好き~。」

とんっ、と。踵の部分の空気を結合させて圧縮させる。
硬い膜を生み出し、反発力を強め。それを重ねるとまるでトランポリンのような反動力を生み出させるようにして――花を踏みつけたりしないように、宙に。
彼女がこの花々を育てているなら、それを傷つけることも彼女の領域を穢すことに繋がってしまうのだから。
着地するのは、用意された椅子のすぐ隣だった。
音を立てぬようにゆっくりと引きながら――会釈。うん、かわいいかわいい。

「えっと~。キルフリート城の方に用件があったんですけど~。きがついたらこっちに次元繋いじゃって~。
ほんとは~リーちゃんの良い匂いに惹かれたのもあるんですけどね~。」

要は迷子になっちゃいましたCO。
用意された椅子に腰を下ろすと、手土産の心算なのか魔界でも西部の名産とされる紅茶の葉を恭しく差し出しながら。

「なんだか~面白そうなお話が聞こえたのも理由かもしれませんね~?アンデッドさんの~軍団ですか~」

クラリッサ > 「これはどうもご丁寧に、早速ご用意しますね」

分身を一体出してもらった紅茶の葉で紅茶を入れてお菓子も用意する。
そしてアンデットの話を出されるとため息をついて。

「私、今回の戦後処理の一環としてタナール砦の周辺に分身を出してしばらく監視を置いてたんですが、見たこと無い仮面の将軍さん?とアンデットの軍団がタナールを制圧したんです、ここまでは別にいつもの光景なんですけど…そのまま進軍しようとしてアンデットの兵隊さんたちすぐに消えちゃったんですよね」

頬に手を当てて、膝をテーブルについて。

「結界のことを知らないような動きをしてたのを見ると新顔かと、私は関わってませんよ、アンデット作成は専門外です、むしろ今それを一番やりそうなのって…ロザリアさんじゃないですか?」

アザリー > 「大変ね~……お姉さんはお手伝いしないけど~応援はしてますよ~。……ふむふむ~。結界を知らない~。新顔さんにしては~。アンデッドを生み出し操れるんなら~そこそこ強い感じですか~。」

お互いに、頬に手を当てて。はふぅ、と紅茶の香りなのか溜息なのかよくわからない息を吐き合う事に。
溜息をしながらも、重く揺れる二つの乳房。彼女も含めれば4つの果実が揺れていた。

「んー。ロザちゃん『が』主犯なら~。随分雑なやり方なんですよね~。報復するにしても~。確かあのお城って人間側の土地にも出入り口出せますし~?
あ~うん、そっか~。でも、それなら~ロザちゃんかな~。」

相変わらず話をしながら一人合点が進む様子。こくこくと頷きながら紅茶を――淹れ方の上手い紅茶だけあって香りを最大限閉じ込めたそれに、ぱっと花が咲いたような笑顔になるのは仕方が無い事。

「リーちゃん真面目さんですよね~。ん~。多分ですけど~。この件はそこまで大事にはならないかな~?お姉さんの~予想ですけど~。」

クラリッサ > 「問題はそこじゃないんですよねーこっちから散々『略奪とかさせるなよ、大事にするなよ』って人間側を散々脅しておいて舌の根も乾かないうちに報復始めました、じゃ私の面目丸潰れですわ」

魔族の国は地方領主の集合体のようなものだから完全に個人でコントロールなんかできっこないのはわかっている。
そういった意味では少しアザリーが羨ましいと思いつつ。

「まあ状況的に考えて糸引いてるのはロザリアさん一択なんですよね、今回被害を受けたのは実質あの人だけですし」

だとしたら彼女の性格を考えても片手間程度何だろうか。
そう考えながらクッキーを一口。

「真面目ですよ~自称魔王一の平和主義者ですから~まあ大事にならなきゃいいんです、人間側に片付けてもらうのが一番ですね」

自称魔王一の平和主義者って言うのは自分でもつまんないジョークだ、と苦笑いしてしまう。

アザリー > 「うふふ~。リーちゃんの脅しは~。彼らの遠征が~終わった時点で盟約は果たされているような物ですよ~。
その後の報復まで~ちゃんと頭を悩ませるのは~。自称じゃなくても~魔王の中で随一の平和主義者さんですね~。」

彼女が拒まないなら、茶会の最中には相応しくなかろうが手を伸ばす。頑張って頭をなでようというのだろう。
ジョークとは思わない。彼女は実際に憂い、行動を起こしているではないか。
王を名乗る以上、様々な物事、約定に縛られるのは仕方が無いだろう。
それをしっかりと考え、コントロールしようとしているのだ。――立派な魔王という言い方は妙だが、立派な王の一柱といえるだろう。

「んふふ~。そっか~ロザちゃんも~成長してますね~。お姉さん嬉しいな~。
予想としては~砦から打って出るにしても~。そのアンデッド軍団の討伐まででしょうね~。
それ以上の戦線を伸ばすのは~。リーちゃんの牽制もありますし~。何より人間さんの側が持たないでしょ~?」

美味しい紅茶とクッキーのお礼だ。もし人間側が軽率な行動に出るならさっさとお帰り願おう。
それを気軽に約束できる。くらいには自分も、相手も力は持っている。

クラリッサ > 頭を撫でようとするアザリーの手を受け入れて頭を撫でられれば嬉しそうに。

「いやいや、そんなに褒められても紅茶とお菓子以外は出ませんよ~」

まあ確かにアザリーの言う通りだろう。
タナール砦の補給は自分たちで散々ボロボロにした。
勝っても負けてもしばらくは攻めてこれないように経済的なダメージは相当与えたはず。
恐らくそのダメージが回復するまでは積極的な攻性は無いだろう。

「アザリーさんの言う通りになればそれが一番なんですけどね、まあ何が起きるかわかんないし、しばらくは様子見、ですね」

アザリー > 「リーちゃんのお菓子と~紅茶と~そんな嬉しそうな表情で~お姉さんはとっても満たされますから~」

白い白磁の皮膚に覆われた掌。
ゆっくりと金色のロングヘアに覆われた頭部を撫でながら、可愛いと口に出しかけてしまったので自戒自戒。

「それでも戦線伸ばしたり~私の可愛い妹を戦線投入してくるなら~。ちょーっとお仕置きを人間さんにしなくっちゃならないですしね~。」

彼女のやり方は実に上手かった。城壁という守りの要に損傷を与え、大量の油然り兵糧しかり。様々な物資への攻撃は、人命以上に人の力を削ぐ。
満足に働けない、戦意が折れた騎士にも支給品や食料は回さなくてはいけない。
殺害は下策。負傷は中策。心を折るのは上策と言う物だ、

「お姉さん戦闘とか怖くて苦手ですし~。のんびり羽を伸ばしてくつろぎたいですよね~。腹の探りあいは~可愛い女の子とやりたいものです~。」

クラリッサ > 「…アザリーさん妹いましたっけ?」

彼女に妹があるとは初耳だ。
思わずきょとんとしてしまう。
そうしているうちに紅茶もお菓子もなくなって。

「では、私そろそろ寝ますわ…今日はお付き合いいただきありがとうございます」

立ち上がってぺこりとお辞儀をすると聖堂の方へと帰っていくのだった。

ご案内:「アルテリシア大聖堂」からクラリッサさんが去りました。
アザリー > 「えぇ人間の国に。もうカワイイの何の~。」

外見以上に心が。余りにも自分の好みすぎて、うっかり魔王相手でも呼び出されたら戦わざるを得ない符を与えた事は伏せておこう。

「では私もこの辺で~。リーちゃんもお元気で~。」

そして音も無く自分の姿が消えていく。
本当に最初から其処にいたのか妖しくなるほど朧気に。文字通り掻き消えるようにしてその場から消え去っていく。

ご案内:「アルテリシア大聖堂」からアザリーさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 魔族の国の中、その兵士はひとり歩いていた。
 建築様式は違えども、確かに人が住まうための家などが並び立っているのが分かる。
 確かに、国というべき場所なんだな、と仮面をかぶった銀色の鎧の少年は思う。
 偵察任務を受けて、少年は将軍と別れ、一人で活動していた。
 目的は、翼のある獣という名の軍団と、将軍と出会った時にいた一団……自分が行く前に姿を消したが……それを追っていた。

「………。」

 魔族の国に入ってからは、一人只管聞き込みや、調査などを行っていた。
 時には家を襲撃して食料を強奪もした。野生の動植物を倒して食べたりもした。
 探しまわり、歩き回り、軍の噂話を聴いたりもした。
 デマが多くやはり信用ならないことばかりだが、敵国であればそんなものなのだろう。
 ただ……図書館が魔族の国にもあり、そこに力のある一団がいるらしい。
 それが目的の一団なのかどうかは知らないが、調べてみる価値がありそうだ。

 問題は、その図書館とやらがどこにあるかが、まだ掴めていない。
 だから、図書館を探し、少年は魔族の国の中を歩く。

ゼロ > 偵察だから、と隠密はしていない、理由としてはそのスキルがない上に全身の目立つ鎧を脱ぐことができないから。
 それならいっそ目立った方が相手の方が見つけてくるだろうという考えである。
 それに、拠点を持つ相手を追うのならば、拠点は逃げないし、魔族は基本血の気が多いし、向こうから突っかかってくる。
 殴り倒して情報を得るのもあるし、軍事施設とかを聞いておくのもありであろう。
 その考えで、今の今まで掛かってるのだから、やり方を変えたほうがいいのだろうかと、考えなくもないが。

 軽く息を吐き出し、さらに進む。
 とりあえず、今現在地を簡単ではあるがメモを取り簡素な地図は作っておくことにする。
 正確性は少なくとも、あるのとないのとは段違いだし、これもまた十分な情報になろう。
 持ち帰れば、有益なものになるのは間違いはないだろうし。
 周囲を見回す、そして……通路を、家を、書き込んでいく。
 地道だが、目的の情報のためには必要なはずである。

 拠点さえ、見つければ。

 それは暗闇の中を明かりもなく歩くにも等しい歩みだ。

ゼロ > 「拠点、か……」

 拠点さえ、と考えて気が付くことがある。
 拠点として把握できるのは、先程も言ったが図書館という場所。
 図書館というものは、魔族の国にそんなに沢山あるのだろうか、それともひとつだけなのか。
 それが、本当に自分の追っている一段の拠点なのだろうか。
 翼のある獣の拠点ではないことは確かである、こっちに関しては、拠点どころか、名前しかわからない。
 有用な情報が何もないとも言えるのだから。
 広い魔族の国を一人で歩き回り、探すのだからまあ……仕方のないことだろうが。

 とはいえ、将軍も同じ部隊の兵士も。
 いま、戦っているのだからと気を取り直す。

 何か、情報源になり得るものも、見つけないと。

ゼロ > 魔族の国の裏路地を進み、周囲を眺める。
 魔族は基本的に魔力が高いので仮面で見ると壁越しでもくっきりと見える。
 壁の外から動きを見て、進み、耳を澄ませてみる。
 とは言っても、聴こえてくるのは日常的な雑談、雑談だからこそわかるものもあるが。
 欲しい情報を話しているとは限らない。人間が食いたいとか、そういった、必要のない情報などばかりである。
 仮面の下で落胆のため息を吐き出しながらも、雑談を盗み聴くものの、あまりいい情報は得られなくて。

「もっと別の場所にしようか。」

 そういえば、あの時は反対に走ったけれど、将軍の向かった先が気になる。
 あちらには何があったのだろうか、襲うということは重要な拠点があるのかもしれない。

「行ってみるべきか。」

 偵察が後から行ってどうするんだろうと思えば、やはりやめたほうがいいかと思考。