2018/06/26 のログ
ご案内:「魔族の国」からエウロペさんが去りました。
ご案内:「魔族の国 タナール近辺」にアルテリエさんが現れました。
アルテリエ > (低い丘陵から見渡せば…此処から既に人の世が。そしてあの砦が見える。
――煌々と日の灯る砦は。駐留する人間達の数が増した事、今尚増加し続けている事、を如実に示す。
……だから。もう間もなくなのだろう。
彼等が一気呵成に討って出て来る、あの境界線を越え、此方へ踏み込んでくるのは。)

…気に入らないな。あぁ 全く気に入らない。
超えてはならない境界を。領分を、土足で踏み越えてくるのなら。
連中、如何にしてやろうか――――

(唇を歪め、嗤う。
…正直、極少数でしかない手勢、下級に近い己の力量。
それで、あの一個師団をどうにか出来る筈はないのだが…
かといって。無為に踏み躙られる気になど、なれる筈もない。
さしあたって、自らの領域と、民とだけくらいは、どうにかせねばならなかった。
だから、前哨戦めいた小競り合いで済んでいる今の内に、様子見だけは済ませに来たのだが。)

アルテリエ > (この数日だけで、王と呼ばれる、或いはそれに相応しい力を持つ者達が複数、あの砦に手を下した。
人名に、資材糧食に、砦その物に。相当の被害が出ている筈だ。
それでも今回に限って、人間達は退こうとしない。
彼等を踏み留まらせているのは――彼等に有るのは、何だ。意地か。それとも何らかの勝算なのか。)

知れれば良いけど。……良いが。
早々教えてくれる筈もない――か。

(後方に傅かせた…見方を変えれば、距離を置かせた兵達には聞こえない筈。
それでも。些か気を抜いてしまった言葉を、きっちり訂正。
こんな時誰より、何より律するべきなのは、己自身なのだから。
咳払いを一つ挟み。遠眼鏡越し、明ける事のない夜闇越し。
再び砦の方へと目を向けた。)

アルテリエ > (――不意に。遠眼鏡から目を離した。…眉を寄せる。舌打ちしかけ…それを、品が無いかと押し留め。)

――見つかった。

(色めきだった砦の気配が、この場所に迄伝わってくる。
今直ぐ、魔族側の領域である此方側に迄、攻撃を仕掛けてくるかは解らないが…
此方に向けて砲撃が飛んでくる、魔術が使われる、等という可能性も有る。
今は未だ。素直に、退いておいた方が良いだろう。

後方へ向け手を上げた。従う者達が退き始める――己は、一番最後に退こう。
それが、兵達を従えるならば、当然の義務という物だ。

…激突に到る事なく。静かに、退く。
来るべきその時に備え、今宵は偵察だけに留め。)

ご案内:「魔族の国 タナール近辺」からアルテリエさんが去りました。