2017/09/21 のログ
ご案内:「魔族の国」に天姫さんが現れました。
天姫 >  
「成程ふむふむ、砦を通り抜けてみれば此方側は確かに随分と雰囲気が違うのう」

タナールを抜けた先に広がる光景
同じ大陸の中だというのにやはり雰囲気はまるっと違うものに思える

特に整備もされていない獣道、
適当に歩きまわり、何人かの魔族とすれ違ったが別段警戒されることもなく

やはりこの国では魔族という種族が自分自身の外見的には近いものなのだと解る

天姫 >  
「どれ、あちこち歩きまわってみるか。
 くふふ。腕っぷしの強い連中も沢山いそうで何よりじゃ」

どこか重苦しい雰囲気のある道のり
そんなものを気にした様子もなく、のんびりとした歩調で鬼は歩きはじめた

ご案内:「魔族の国」にエリミアさんが現れました。
エリミア > 「う~ん、ここもひっさしぶりだな~…とりあえず撒けたかな?」

今までいた自然豊かな森とは雰囲気の異なる魔族の跋扈する国の懐かしい空気に、顔を厳めしい仮面のような甲羅で覆った少女は大きく伸びをする。
住処を脱出してから長らく戻らなかった少女は、顔を覆っていた甲羅を解いて、長く伸びていた髪を縮ませていく。
「食事」の最中に、運悪く道に迷っていた騎士たちに見つかってしまい、咄嗟に正体を偽って逃げるうちに、ここまでやってきたのだった。

「顔はばれてないと思うけど、ほとぼり冷めるまでこっちで過ごそうか…わ、ごめんなさいっ」

つい先ほどまで追われていた少女は、背後が気になって後ろを盗み見ながら歩いていると、前への注意が散漫になる。
向かいから歩いてくる小柄な影に気づかず、真っすぐ進みかけて、気配に気づいて慌てて少女は振り返り、立ち止まろうとした。

天姫 >  
「む?」

こちらに向けて歩いてきていた少女…
鬼は鬼で、まるでそちらに気を配っておらずどんっとぶつかってしまう

──が、鬼の少女は小柄に見えてその目方は巨漢の男性並…だったのが問題だったのか
それとも胸部装甲が想像以上に弾力性を持っていたのが問題だったのか、向かい方歩いてきた少女を跳ね飛ばしてしまう

「おお!すまんな!ちょいと他所見をしておった!」

自分の不注意なぞどこ吹く風、からからと笑いながら一応の謝罪の言葉を口にするのだった

エリミア > 「へ?わぁぁぁ!?」

互いに注意を払わない足取りのまま、済んでのところで止まろうとする程度では衝突は避けられず。
人並みの重さしかない少女はお腹当たりにぶつかった柔らかくも重量感のある弾力によって尻もちをついてしまった。
なんとも不思議な感触に、尻もちをついたまま目を白黒とする少女は、目の前に立つ相手を見上げ。

「さっきまで追われてて…こっちこそごめんなさい…って、ちっさいのにすっごいおっきい…」

笑い声をあげる相手が怒気を見せないのをいいことに、少女も目の前で揺れている特大の胸を見上げながらぽつりと呟く。
そして何物も邪魔をしない自分の臍が見える敗北感に打ちひしがれながら立ち上がってお尻の埃を叩いた。
上から見下ろす視線も、少女には何の慰めにもならず。

天姫 >  
「くふふ、お互い様というやつじゃな。
 特に怪我なんぞしておらぬなら重畳、すまなんだな」

再度言葉ばかりの謝罪をしつつ、見上げて

「ははは。
 乳房の話か?こう見えて小さいのは背丈だけで……追われておるとな?」

見上げつつ、首をこてんと傾げてみせる
少女は尖った耳に赤黒い瞳…一見魔族のように見える
人間ならば、此処で追われるというのは自然な話に聞こえるのだが

エリミア > 「流石に戦闘用に作られたから、転んだぐらいじゃ怪我してられないよね。
そっちもおっきいクッションが、あって…ヨカッタネ…」

相手の謝罪にへらへらと笑いながら、見下ろすことで深く谷間を作る胸が視界に入り、じぃと視線が向いて。
沸き上がる情念に、少女はだんだんぎこちない口ぶりに変じてしまう。

「うぅん私もこの半分ぐらいあればなー…あ、ちょっと王国の騎士から逃げてきたの。山賊退治ついでに食事もしようとしたとこ見られちゃって」

小首をかしげる相手の頭についている角を見るに、魔族のように見えるが、別の種のようにも少女は感じた。
追われている理由については、へらっと余裕そうに笑いながら答えて、髪の一房をやや細い触手に変えてみせる。
魔族の国ということもあってか、普段抑圧している正体をばらしてはいけない制約をすっかり忘れた油断ぶりであった。

天姫 >  
「大きいクッション?面白いこと言うのう。
 見ればお主も未成熟。まだまだ育ち熟れるであろ」

愉しげな表情を見せて鬼は三度笑う

「なんと王国の!?」


目を丸くする
こんなところにまで王国の騎士が?
ソレは相当の猛者がいるのでは!?と思わず身を乗り出して聞こうとする

エリミア > 「…これで完成なんですぅ。むむむ、これで身長まで伸びたら勝てるとこがない…!」

愉しそうな相手と対照的に、少女はばつの悪そうな表情で唇を尖らせてぼやく。
小柄な体格から、成長する未来が見て取れる相手には羨ましそうな視線が注がれていく。

「えぇ!?う、うん、結構しつこく追いかけられたからまだ国境近くにいるかもしれないけど、そんなに王国に興味ある?
貴方みたいな魔族魔族してるタイプだと、住むのも大変かも…」

王国、という言葉に目を丸くした相手が身を乗り出してくれば、少女は反射的に近づく角を避けるように軽く後ずさる。
見た目からして、戦い慣れているように見える相手が、王国に対して反応することを、王国に行ってみたい魔族なのかと勝手に解釈する。
そして、老婆心からやや的外れな助言をしつつ、改めて相手を観察するようにしげしげと角や無い腕を見ていった。

天姫 >  
「呵々。茶化したわけではない故むくれるな。
 妾はこのナリで成熟してからもう何百年も経っておる故な、お主を見下ろすこと叶わぬ」

気にするな~というようにひらひらと片手を振って

「いやいやそうではない、そうではないのじゃ。
 魔族の国まで踏み入るような精鋭!王国の騎士!
 腕っ節が強い猛者が大勢おるじゃろう~?是非大立ち回りと行きたいではないかぁ」

浮足立ったように、愉しげに、少女の言う国境あたりを見据える

「王国には妾も行ってみたのじゃがなぁ、
 魔族に間違われるわなんやらでロクに宿も取れぬでな。
 ……む?腕が気になるか?」

言いながら、二の腕の先からが綺麗になくなっている右腕をあげて

エリミア > 「そうなんだ…うう、持つ者の余裕を見せられてるみたい。身長の分だけ、全部ソッチに回ったのかな」

ひらひらと片手を振る相手にはうなだれつつも少女も調子を取り戻して、またもじっと視線をその谷間に注ぎ込んでいく。

「うぅん?確かに精鋭かもね、何をやってたかわからないけど魔族でも関係なしに追っかけてきたし。
ふぅ~ん、戦いたい人なんだね…えっと、私エリミア。さっきも少し行ったけど作られた魔族、戦闘用の使い魔みたいなものかな?」

何やら楽しそうに自分が逃げてきた先を見つめる相手の名前がわからず、少女は自ら名乗っていく。
それが人の里に出向いて知った礼儀の一つで、それは魔族の領地に戻っても抜けきれないものだった。

「あ、もう行ったことあったんだ。確かにその角とか目立ちそうだよね。大きい帽子とか買ってみたらいいんじゃない?…間違われる?
うん、もしかして戦いの傷なのかなって。他の傷も完全には治ってないみたいだし、私たちとはちょっと違うみたいだね」

早速不都合を被ったらしい相手に頭に被る手ぶりをしていた少女は、相手の言にひっかかりを覚えて首をかしげる。
すっぱりと切り落とされたような腕をしげしげと見つめながら、視線は露出の多い胸元や腕などの傷も見咎める。
その口ぶりや、浮かぶ傷で、なんとなくだが相手が魔族のそれと違うように思えてきたのだった。

天姫 >  
「ほほう?確かにそういった考え方も出来るのう…里に帰ったらそう嘯いてみるか」

左手でぽよぽよと茶色いにくまんを持ち上げてみつつ

「魔族が人間を襲うのと同様に人間も魔族を襲うということか。
 成程精鋭ということならば…」

見ての通りの戦闘狂いの鬼
早速…と思ったところ、戦闘用という言葉に耳が反応する

「戦闘用!使い魔とはいえ戦うために生まれた魔族ということか…強そうだの?
 その上、その口ぶりということは傷が完全に癒えるのか。
 妾は見ての通り、失った部分は戻ってこぬ」

身体の至る所に浮かぶ傷
肉体が抉られるほど深い傷は完全には癒えておらず傷痕として残っている
無論腕も、戦いによって失われたものなのだろう

「帽子…角を隠すだけでも案外いけるのかのう。
 …む、申し遅れたのじゃ、妾は天鐘争城雨月之刀鬼。長ったらしいからの、天姫と里の者は呼ぶぞ。
 名の通り、北方の鬼である」

エリミア > 「むー、私もそういうこと言ってみたいな~」

そう少女は反対側の褐色餅を便乗してツンツンと指で突いていこうとする。
さらっと自分を突き飛ばしたその威容が地味に少女は気になっていた。

「魔族って言っても街中だと力が出にくくなるし、人間も色々できるからね、どうにかできる手段を持ってたのかも」

かくいう少女も人間に敗北を喫したことがあり、力押しだけで通らない戦いを知っていた。

「人に化けられて、戦える駒が欲しかったんだって。でもセイノウがフアンテイ?とかで封印するって言われたからパンチして逃げてきちゃったっ。
詳しくは忘れたけど再生能力の高い魔物も混ざってるらしいよ。流石に腕が飛ばされた経験はないけど…」

出奔した出自にはあっけからんと告げて少女は舌を出して笑む。
痛々しい傷痕と、自分の見た目だけならば傷一つない肌を見比べる少女は、きゅっと自分の右腕を左手で握りしめる。

「テンシ?アマツ?…天姫ちゃんだね!鬼って魔族じゃないんだね、角あるのに。
流石に初対面で帽子取ってくる人は…いっぱいいるかもね、特に天姫ちゃん、色々こう…えっちだし」

相手の名前を聞いて、みるみるうちに混乱した素振りを見せる少女は、渡りに船と通り名を採用した。
そして帽子を提案はしてみたが、割と露見しそうなことに気が付いて少女は苦笑いを浮かべる。

天姫 >  
つんつんと突かれればつきたての餅のような感触を返すおっぱい
なかなかにぷりんとして大きいながらも上向きの針のある乳房である

「ははは。慎ましやかな肢体も好いではないか」

お返しにつんつんしてやろう

「ほほー。
 つまりエリミアは相当に強いのじゃな?」

身体が再生する、ということはそれこそ耐久性能は自分と比較しても圧倒的なのだろう
鬼の血も騒ぐというものである
その滾る気持ちを隠す様子もなく、真紅の瞳を爛々としながら言葉を続ける

「どうなのじゃろうな?妾のいた北の血では妖かしであるとか妖鬼だとか呼ばれておったが、似て非なるものなのかもしらん。
 えっち?ふむ、えっちか…この国に来てからも何人が男がそう言いよったな。
 大の男がまるで童のように、乳房を好きだと抜かす。面白きことよな」

エリミア > 「そうですー、動き易いんですー」

指先にハリの強い餅のような感触を味わい、沈む指先が中々離れない。
突っつきながら敗北感をも味わう少女は、相手と互いに突き合いながら身を捩らせつつ負け惜しみを。

「う、うん、そうなるのかな…?力は自信あるよ!」

何やら先ほどとは違う光が瞳に宿っている相手に、少女は気圧されつつも頷いていく。
その確認の言葉に、少女は背負っていた相手の背丈よりもあるグレイブをかつんと軽く叩きながらそれを自慢していって。

「まぁ、私も魔族の何に当たるかって不正確だから何とも言えないなぁ。
ふぅ~ん、やっぱりおっぱいか…ま、まぁ王都には人がいっぱいいるし、姿を偽る道具とか術を持っている人もいるかもしれないよ」

やはり、というように自分の爪先を眺めながらため息を佩く少女は、そう気を取り直して助言する。
突っついた柔らかな餅肌を味わいたがるのは性か、と何やら悟った心地となっている。

天姫 >  
「くふふ、動きやすい。戦いの為の存在にとっては実に好きことではないか」

少女が自慢するグレイブを感嘆するように見つめる
力自慢というのも頷ける得物
この少女と本気で渡り合えたらさぞや滾ることだろう

「姿を偽る道具!なるほど術の類も含めて考えれば確かに在りそうじゃな…。
 この魔族の住処を堪能したらそのあたりを探ってみるとしようか、ところで……」

じぃっと見上げる瞳を笑みに歪める

「そんなに心地よいか?妾の乳は。
 力比べで妾に勝ったら好きにしてもよいぞ~逆の結果の時は妾がお主を好きにさせてもらうが♡」

エリミア > 「でもこのおっぱいの防御力も侮れないよね、吹っ飛ばされちゃったし」

一度は壊れ、奪ってきた大斧を素材に作り直した得物は、刃も鈍り、相当に使い古された代物。
だが重量という武器だけは使っている頃から一点の曇りもない。
その胸部装甲に吹き飛ばされたのも油断あってのことだと確信している少女は、からかうように触れていた乳房からようやく指を離していく。

「私は自前でできちゃうから用意してないけど、必須な魔族も多いんじゃないかな。あと…ほら、なんだっけ、美味しいけもみみ族も耳隠したりしてるし」

当然必需品たるそれをどうやって得るかは、至極単純にもらっちゃえばいいじゃんという気概で。

「え、ホント!?実は騎士に邪魔されてお腹減ってたんだ、私が勝ったら……いっぱい吸わせてね!」

少女は見上げる瞳と共に告げられた言葉に、喜色を浮かべて目を輝かせていく。
たびたび口にしていた食事とは、淫魔めいた手段であり、負けてもちゃっかり食事になるため、少女から断る理由もなかった。

天姫 >  
「吸う?唖々、そういえば食事を邪魔されたと言っておったのう。
 そーゆーことじゃったか。くふふ、良かろう。妾が負けたら鬼の気をたっぷりと喰らわせてやろうぞ」

言うが速いか、得物を構える
こちらも得物も身の丈を軽く超える大鉈、対峙する姿は実に豪気な絵面となる

「多少の怪我は、と言いたいがお主は治るんじゃったな…。
 うむっ、遠慮せず征くぞっ!」

大好きな喧嘩に赴くやんちゃな子供の様
そう形容できる笑みを浮かべ飛びかかるとそのまま真っ直ぐにエリミア目掛けて大鉈を振り降ろす

エリミア > 「淫魔も混ざってるのかもね。そうそう、せっかくおいしそうな魔力だったのに…!
うんうん、オニ?とかヨーカイ?とかは初めてだから絶対いただくからね!」

鼻息荒く気合を入れる少女も、すっかり乗り気で背負うグレイブを取り出していく。
大鉈を構える相手に、肉切り包丁が穂先についたようなグレイブを地面に寝かせて斜めに構え対峙する。
互いに巨大な武器を構えて、道の真ん中で向かい合う様は傍から見れば喧嘩の範疇には収まっていないものだろう。

「流石に落とされたらくっつくかわかんないからね!?
わっ、お手柔らかに…えぇぇいッ!」

怪我は承知とはいえ、中々に覇気のある相手には少女も気圧されたように付け加える。
笑みを浮かべたまま突っ込んでくる相手の振り下ろしに、少女の取る手段はただ一つ。
下に向けていた刃を装甲化させた足の甲で思い切り蹴上げて勢いをつけ、振り上げる峰で鉈を真向から迎撃するように打ち合わせようとした。

天姫 >  
「おおッ?!」

甲高い音と共に火花が散る
人外の筋密度を持ち目方は100kgを超え、身長の成長すら阻む
そんな化物の筋量を持った自分の一撃を真正面から返されるのは随分と久しく…

「驚きを隠せぬわ。
 同時に、胸がはちきれんばかりに高鳴るのう!」

返され跳ね跳んだ小さな体躯は得物を地面へと突き立て支点とし、くるりと降り立つ
大上段からの切り落としを返したとあらば、相手の力も相当のもの
昂る感情に生唾を飲み込み、再び相対する

エリミア > 「う、ぅ~~~っ!?」

金属同士がぶつかり合う、というのも生易しいような音が火花と共に響く。
その余りの一撃の重さに腕の筋肉まで音が響いたような感覚と共に強い痺れを感じるほどだった。
薄く涙目になりながら、飛び戻る姿をしっかり見つめる少女は、直ぐには追撃には映れずに唸った。

「うぅぅぅっ、女の子に言うのもなんだけど、天姫ちゃん重たい…!も一回返せる気しないからこっちから行くよ!」

耳鳴りのする頭をぶんぶんと振りはらい、少女はグレイブを振り上げて地面に鉈を突き立てて降り立つ相手へと駆け出していく。
打ち返すために蹴りあげたブーツの板金は割れて駆ける度に耳障りな音が鳴っている。
当然ポールウェポンの利点を活かすように、震える拳を握って長く持ち、逆袈裟に――つまり相手の欠いた右腕の側から――振り下ろしていこうとする。

天姫 >  
「くふふっ、こう見えて目方は鬼の男児と対して変わらぬからなあ!」

重い、という女の子に対しては失礼な物言いも誇らしげに受け取り笑う

「ふはっ、もう一撃は返せぬと?馬鹿正直に申すものだな」

油断を誘う策ともとれるものの、例え策であろうと突っ込んでいく脳筋タイプ
もちろんエリミアの突撃も真正面から受け止める姿勢を見せた

「───!」

放たれたのは逆袈裟からの鋭く重い一撃
左腕は大鉈の柄を掴み、得物は地面に深々と刺さっている

これを振り抜いて受けるのは至難と判断した刹那、その右脚を振り上げグレイブの刃を蹴り叩いた
再び金属音が響き火花と───赤黒い鮮血が舞う

「~~ッ、黙っておいた技をいきなり使うことになろうとは…」

いつの間にか、天鬼の手足は鉄のような黒さへと変色しており、それこそ鋼鉄のを叩いたような感覚として刃に跳ね返る
そして脛のあたりに一筋、斜めに線が入りそこから赤黒い液体が垂れている

「しかも鋼鉄までも穿つ…気を入れていなければ右脚を持っていかれていたな」

かといってこれをやらねば綺麗に上半身の一部がさよならしていただろうか

エリミア > 「そうと知ってたら、腕相撲とかにしたのに…!」

小柄故、力を込めて押し返せばそれで決着がつくと高をくくっていた少女は、誇らしげな相手に苦々しく漏らす。
油断を誘う効果もあるが、戦闘用というには戦いの経験値は薄く見えるだろう。
どちらにせよ全力でかかる相手には詮なきことで、容赦なく振り下ろされた鉄塊は不可思議な音を立てて相手の脚を捉えた。

「このま、ま…えっ!?
くぅぅ、何それすっごい…あぁぁ…!」

少女もさほど思慮深い方ではなく、力比べで思い切り振り下ろそうという以上の思考は働いていなかった。
高い金属音がして相手の脚と刃がぶつかれば、切れ味自体は高くはないが、重量で叩くだけでも威力はある。
それでも、二度目の鉄を叩くような衝撃で掌に伝わるダメージも結構なものとなる。
いくらグレイブが重くとも相手の体重には敵わずにはじき返されると、それを制するだけでも大きく身体が傾く。

「と、とと…鬼もそういうことできるんだね、こっちもやっちゃうよ…!」

そのままバランスを崩しかけて、大きく地面を踏みこみ体勢をなんとか立て直して備えようとする。
同時に震える少女の腕は、鳴動するような音と共に黒曜石じみた黒い甲羅が覆い始めていく。
二度の衝撃を受けて、グレイブの刃もついには地面を舐めるほど下がって、刃の代わりに石突を構えるような形となる。

天姫 >  
「四肢の鋼鉄化こそが妾の妖鬼たる力よ。
 右腕は鋼鉄をも断たんとする一撃に持っていかれてしまった故、過信はできんがな」

鋼鉄すら打ち砕く威力の攻撃には傷がつき、折れもすれば砕けもする
事実エリミアの一撃によって右脚には一閃、傷が出来ていた

体制を立て直す相手を見据えれば、その腕が異形に覆われてゆく様子が見える

「おぉ…なんじゃそれは。お主も妾のような真似が出来るのか…?
 ───面白い!!」

大鉈を引き抜き、背に担ぐようにして、大きく身体を開き構える
やはり攻撃は真正面から受けて立つ
こうやって戦いの中で無数の傷を刻んできたのだと、鬼の構えが雄弁に語る

エリミア > 「それじゃあ、天姫ちゃんの腕を落とした人はすごい人だったんだね…!」

本気の一撃でなお、傷を与えるにとどまった。
それを斬り落とす腕前を持つ者がいたとわかれば、対抗心に似た高揚を感じて身体が火照っていく。

「私を作ってる魔物は、私が好きに操れるんだ。これやるともっとお腹減るから…覚悟してねっ!」

戦闘用に変化していく腕は、その握力が取り戻されていくが完全ではない。
腕の殆どを覆った甲羅で強引にグレイブを保持すると、その刃で地面を撫でながら走りだす。
カウンターを警戒するだけの思慮深さが少女にあるはずもなく、同じく足からも現れる甲羅から鋭い棘を突き立てて相手の眼前で大きく振りかぶる。

「りゃぁぁぁぁっ!」

そして寝かせた刃を起こす小細工すら捨てて、力を込めてグレイブの腹で打ち据えるような一撃を繰り出そうとした。

天姫 >  
「小細工無用の力勝負…。
 やはり魔族と妖鬼は似た者同士なのかもしれぬな」

どことなく思慮深い魔族や妖仙連中には失礼な言葉を呟きつつ、迫り来る剛刃を迎え撃たんと腰を据える

…といってもこちらも別に策などあるわけもなく

「憤ッッッ!!」

左肩を支点、背に抱えた大鉈を真っ直ぐに振り下ろす
過去二回の衝突よりも遥かに強力な力の衝突が起こり───

………

「───…こほッ」

砂埃が舞う中、大木に背を打ち付けてずるりと尻もちをつく鬼の姿があった
グレイブが打ち付けられた位置の衣服は破れ飛び、露わになった腹には真っ直ぐに赤黒い痣が走る

「……臓腑、の、詰まるところ、は…鋼には変え、れぬ…からのう…うぐぐ…」

正面から相手の一撃を受け止めきれなかったことを悔しがるような表情を浮かべていた

エリミア > 「けっこー、私たちって近い仲なのかもねっ!」

腰を据えて迎え撃とうとする相手に、好戦的な笑みで八重歯をのぞかせる少女も、全力で打ち据える構えでグレイブを振り抜いていって。
ぶつかり合う衝撃に、鳴動するグレイブの音が響き、周囲を包みこむほどの土埃が舞い上がっていく。

「ハァァァ…くっ、うぅっ…」

土煙が収まると、グレイブを振り抜いた姿勢のままの少女は、溜めこまれていた息を大きく吐き出していく。
その呻きで均衡が崩れたように甲高い音を立てながらバラバラと甲羅が地面に崩れ落ちていく。
それで無理やり支えられていたグレイブは重々しい音を立てて地面を転がる。

「力比べなら勝てたけど、もう一回上からドカーンってされてたらもう持ち上がんなかったかも…。
脚もだけど、ここ大丈夫?」

転がったグレイブはそのままにしておいて、少女は赤く腫れた両手を揺らしながら木まで歩みよる。
少女は労わるような口ぶりで、痣の走る腹部へ掌を伸ばしてそっと撫でようとする。
そしてもう片方の手はちゃっかりとその豊かな褐色餅を掬い上げるように触れようとしていて。

天姫 >  
「くふふ…この程度で身体が壊れる程にやわではないぞ…」

とはいえ体幹が痺れ立てそうにもない
攻撃を避けるということ知らない鬼の傷はこうしてまた一つ増えて…

「んぬっ。
 …まあ約束事は約束事、食事とやら、堪能するが好い」

触れられた腹はみっちりと詰まったゴムのような弾力、赤黒くなってはいるものの流石は鬼の回復力か
それほど深刻であるという様子は見せずに

一方掬い上げられた肉塊はしっかりとした重さをその手へと返して

「……しかし次は妾が勝つ。また戦るぞ」

浅黒い肌の上でもわかる頬に差すほんのりとした赤み、
そんな中でちょっとした負け惜しみなんかも漏れたりしたのだった

エリミア > 「すごいなぁ、私だったらしばらく起き上がれなかったのに」

打たれ強さを見せる鬼の身体に感嘆しながら、少女は痣から指を離していく。
こうして無数に刻まれた傷が増えていくのだとわかると、申し訳ない気持ちの他に、それを刻み込んだ愉悦が浮かびかけていく。

「やったぁっ!約束通りこのおっぱいも好きにするからねっ。
ふふふ、鬼の魔力ってどんな味なのかな…?」

触れた腹部の痣も思った以上に大丈夫そうな頑丈さにはただた感嘆せざるを得ず。
掬い上げて指を食い込ませていく肉毬を揺さぶりながら、着衣の前を開いてまろび出させて、直に触れていこうとする。
じっくり見ていた大玉の果実を揉みしだいて、楽しそうに相手の角に頬を擦りつけていく。

「いいよ、次までにもっと頑丈な武器がいるかも…んっ…ふぅぅ…くぅぅぅ…!
それじゃあ、天姫ちゃん、いただきまぁすっ…❤んんんっ…!」

赤くなっていく褐色の肌を楽しそうに撫でながら、少女が小さく呻くと、自らずらした股布から盛り上がるように触手が肉茎のように生えてくる。
それだけでなく、伸びる髪が次々と触手に変じて、その小柄な相手の身体を難儀して持ち上げ、M字に脚を開かせていく。
まるで怒張したようなサイズを最初から保つそれを、相手の秘裂へと押し付けると、相手と向かい合いながらゆっくりと腰を持ち上げて突き込もうとする。

天姫 >  
「呵々。
 妾もしゃんと立ち上がるには今しばしかかるぞ?…っと…おぉっ…」

さっそくコトをはじめるエリミアに気がはやいの、などと苦笑しつつも、
乳房やその先端に直に触れられれば感覚や反応は人間のそれとなんら変わらぬものを見せる

「っふ…ぅ……♪
 やあやあ、妾も心地良いことならば大歓迎じゃからの…む?」

妖艶な声と共に出現した、男根のようになった触手
更に髪が変化する様子はまるで妖術のようにも見えて

「──♡
 立派なものを持っているではないか。
 妾も妖術を多少は使えるが、この体躯では中々そのような魔羅は生やせ…んくっ♡」

剥き出しの秘裂に感じる確かな熱
ともすれば恥辱のような姿勢を取らされるも、この鬼もまたスキモノである
すっかりと目の前の男根に視線を奪われてしまう

エリミア > 「そういうヘロヘロになった天姫ちゃんを、いっぱい可愛がってあげる…」

苦笑する相手には、興奮した呼気を漏らしながらへらっと笑みを浮かべる。
その身体に不釣り合いなほど豊かな乳房を直に触れて、そこに乗せられる乳首を指先で挟み込んで擦り立てていく。
そんな人相応な反応を見せる相手に興奮して、少女の手つきは熱っぽさを増す。

「うん、痛くしたりしないから、安心してエッチな天姫ちゃん、いっぱい見せてね?」

感覚を共有できる疑似男根を作り出す瞬間は、えも言えぬ快感であった。
同時に髪が触手に変化して相手の身体に絡みついていくと、残りの手持無沙汰な触手は男根を模した先端を相手へ突きつけるように包囲してみせた。

「妖術っていうか、これも私の体の一部だからね…いっぱい気持ちよくなれば、それだけ魔力になるから…ねっ❤いっぱい、しよ?」

すっかり疑似男根に目を奪われている相手には、見せつけるように少女は腰を突き出してみせる。
触手の寄り集まった野太い疑似男根で、腰に力を入れて襞を掻きわけるように奥まで進ませていく。
すっかり媚肉に男根を割り込ませていけば、相手の乳房をむぎゅと鷲掴んで、大きいストロークで腰を打ち付け始めようとしていく。

天姫 >  
「妾を可愛がる…?」

見せつけられる剛直に、思わず生唾を飲み込む

「望むところぞ───」

どうやら妖術の類ではないらしい
作られた魔族、それ自体にも興味はあったが、今はそれよりも───

「おう゛ッ♡」

みぢっ、と体躯相応の狭いそこへと男根が捩じ込まれてゆく
同時にその下腹部がぎちりと締り、尋常ならざる力が膣内を締め上げる
───と、いえど…その内部の肉は外側とは比べ物にならぬほど柔らかでしっとりと吸い付いてゆく

「こ、心地よければ腹が膨れるのか…?
 ならば、存分に貪るがよいのじゃ♡妾も、愉しませてもら…はぅッ…♡」

乳房を鷲掴みにされ、声のトーンが一つあがる
小指の先ほどの先端はすっかり固く隆起し、ピンと立ち上がって、身体の主の火照りを知らせる

エリミア > 「そうだよ、私の触手から、天姫の子宮の奥までどぴゅどぴゅ熱い種を注ぎ込んであげる❤」

生唾を飲み込む相手に、少女はぴったりと寄り添いながら耳元に吐息を吹きかけていく。
元来、繁殖のための機能はないが決して孕まないと言えばそうでもない。
魔術的なモノではなく、実在する存在感を放つ男根が、相手の膣内を広げていく。

「くうううっ❤鍛えててっ、狭っ…えいっ❤」

その小柄な体躯に、鍛えられた身体の証左であるように、万力めいた強い力と柔らかさを返す膣内に少女は身震いする。
それでも、その強い締め付けを割り開くように腰を大きくずんっと押し出して、人ならざる膣の具合を確かめていこうとする。

「快楽が魔力になって、それが私のお腹を満たすの。だからいっぱいっ…はうっ、おっ…❤ふぅぅっ…❤」

そこを開け渡せと言わんばかりに何度もストロークをきかせた腰でごつっ、ごつんっと子宮を男根の先端がノックしていく。
何度もノックを繰り返した末、ぴったりと腰を押し付けて密着すると、触手が脈動して熱い白濁をビューッと吐き出していく。
その間も小刻みに腰を押し付けていき、吐き出し切る間も奥を小突いていきながら、最後の一滴まで吐き出していく。

天姫 >  
「は、おッ───♡ 深…ッ、お、奥まで届ッ」

ぎちぎちと締まる腹筋の裏側、柔らかな奥底を何度も何度も叩かれる
眼光こそ妖艶な光を湛えているものの、口元はすっかり熱に蕩け涎を零して…

「ッ、ふ、ゥ──────」

びぐッと大きくその身体を反らし跳ねさせた瞬間、肉体は弛緩しその熱の侵入を許す

「ひはッ、ァ、熱…っ♡」

ぶるぶる肩を震わせ絶頂とその余韻、
腹の内側へと吐き出される熱に酔いしれる

「はふ、ふっ…ふーっ♡ふーっ……♡」

大きく仰け反りながら豊かな胸を上下させ荒い呼吸を繰り返す
その間も、男根が収まったままの下腹はびくびく痙攣をを繰り返していた

エリミア > 「やっぱり、あれだけ硬くってもここは柔らかいねっ❤ぎゅうぎゅう締め付けて守ろうとする天姫ちゃんの弱点は、こうだっ❤」

その小柄で戦い以外知らないような体を火照らせ、瞳を熱っぽく光らせても口は蕩けている。
そんな相手の姿に煽られる少女の腰遣いは次第に強く、速いテンポへ移行して、ラストスパートをかけた。

「あっ、ふぅぅぅっ…!ふぁぁ、いっぱい出たぁっ…❤」

一際大きく相手の身体が跳ねて達したことで奥底に生じる隙に、絶頂する膣内の奥深くまでを白く染め上げていく。
高熱の白濁流を腹部の裏側へと送り込んで、逆流する分は構わず地面に零していった。

「…まだ始まったばかりだよっ?これから前菜に天姫ちゃん、副菜に天姫ちゃん、主菜もデザートもぜーんぶ天姫ちゃんのフルコースなんだよっ❤」

触手によって支えられながらのけ反って注がれる熱に酔う相手に嗜虐的な声色で囁いていく。
まだ序の口であると言わんばかりの口ぶりが示す通り、相手の膣内に収まった疑似男根は硬さを微塵も失っていなかった。
触手でぐるりと180度相手の身体を回転させると、少女は追い打つように再度腰を振り始める。

天姫 >  
「ふ…ふー…な、あッ…?」

自分も、相手も達し、終わったかと思った矢先

「お゛っ♡」

ぐるん、と身体を反転させられる
男根に吸い付いていた淫肉が拗じられるような感覚に、余韻の中もう一度達してしまったか
その背を大きく反らしガクガクとその身体を揺らして

「あ゛ッ…ま、まだ…?」

まだ、愉しませてくれる
期待と快楽に染まった紅い瞳を肩越しに、後ろへと向けて……

「おう゛う゛ッ」

再びはじまるストロークは先程よりも奥を穿たれる姿勢
既に弛緩しきってしまった下腹部は締め付けも緩み、ただただ柔らかに熱く男根を包み込み、卑猥な音と液体を垂れ流す

エリミア > 「あうっ❤鬼の気って、不思議な感じがするけど天姫ちゃんはすっごく気持ちいいよ!」

絶頂の余韻に浸ろうとしていた相手の身体を反転させ、男根を咥えこむ膣肉がねじられると同時に達する感触に、少女は身震いして声を漏らす。
下向きに釣り下げられる肥沃な大地を思わせる乳房を抱えるように掬い上げて揉みしだいて、耳元でその具合を褒める。

「私が勝ったら、たっぷり食べさせてくれるんでしょっ?❤私、ごちそうってじっくり味わう方だから…んんっ…あぅっ❤」

背後から強く腰を打ち付ける方へと振り返る目に、快楽と期待を込めている相手には、にこりと微笑む少女は、痣を指でなぞりあげて約束を意識させようとする。
快楽に蕩けて弛緩した分、柔軟な締め付けとなる淫肉を、男根で奥まで捏ね回しながら、二度目の白濁が再び奥を染め上げていく。

「もっともーっと、天姫ちゃんを味わせてね?」

そう囁く少女は、初めての「ごちそう」である妖鬼の身を貪るように交わり続ける。
結局、どれほどの数を重ねたかは、少女も忘れてしまったほどだった。

天姫 >  
「はぁっ♡あ゛ッ…♡
 く、ふふ…か、格別で、あろ…?
 好いぞ…妾も、興が乗って、きた───」

やがて天姫もさらなる快楽を求めるように腰をくねらせ、快楽へ溺れ興じる

戦いの後の昂りを完全に上書きしてしまうほど夢中になるのはこの鬼も久しいことなのか、
少女の名と顔を忘れじと刻み込み、再戦と今度は自分が攻めねばと心に決めたのだろか───

そんなこんなで、少女を追っていた王国の騎士達は命拾いした、のかもしれない

ご案内:「魔族の国」から天姫さんが去りました。
ご案内:「魔族の国」からエリミアさんが去りました。