2016/07/02 のログ
■エアーティ > 「よし、そろそろやるか」
エアーティは立ち上がり、外蓑を地面に放り、その肉体を露わにした。
魔王の力を取り込んだことにより変質した肉体は、膨大な量の筋肉を搭載しながらも、どこか女性らしいしなやかさも備えている。
「ぬ…ぉおおおぉぉお…おおっ…!!」
エアーティは声を上げながら、全身に力を込め始める。
肉体からは禍々しいオーラが立ち上り、全身の筋肉は軋みを上げながら膨張していく…。
「おぉおおおおぉおおっっ!!!」
限界まで力を蓄えると、エアーティは咆哮と共に己の気を解放、爆発させた。
轟音と共に拡散されるオーラ。
眠っていたドラゴンたちは小鳥の如く一斉に飛び立っていき、
辺りを覆っていた魔の霧は吹き飛んでいく。
山が見せる一種の幻の類だったのだろうか。
霧が晴れた先にあるのは、魔族の兵達が使う巡回所だった。
エサにありつけると思ったエアーティは、そこまで歩く事にする。
■エアーティ > 「…誰もいないか」
巡回所に乗り込んだエアーティだが、
この巡回所はもぬけの殻だった。
暫く使われていないようで、ちょっとボロいが寝床もある。
エアーティは軽く巡回所を物色すると、寝床にどっかと座り込む。
今夜はここで休み、明日からまた旅を続けることにする…
ご案内:「魔の山道」からエアーティさんが去りました。