2016/07/01 のログ
ご案内:「魔の山道」にエアーティさんが現れました。
エアーティ > 魔族の国へと続く山道。

魔人エアーティは、外蓑を被り、殆ど裸同然でその道を進んでいた。
あたりの空気はよどみ、紫色の雲で辺りを覆われている。
何の用意もしていない人間が進めば、瞬く間に山そのものに取り殺されてしまうだろう。

エアーティは襲い来るモンスター、ドラゴン、ある時は国境付近を防衛する魔族の兵を喰らいつつ、旅を続けていた。

「陰気な所だ… 魔族っつーのは、こういう雰囲気が好きなのかね」

ウンザリするような空色を見あげつつ、エアーティは歩き続けている。
更なる力を得るために…。

エアーティ > 「ふぅ」

歩いていくうちに、段々自分の周囲が紫色の霧で覆われていくことに気づく。
やがてそれらが完全にエアーティの視界を包んでしまい、前後不覚状態になってしまう。

エアーティはため息を一つつき、近くの切り株に腰かけた。
かれこれ3日ほど歩き続けているのだが、この山道は未だ終わりが見えずにいる。

兵士から奪った地図を眺めてみるが、
意味不明な記号や文字が躍るのみ。
特殊な言語のためか、はたまた仕掛けがあるのか。
エアーティには理解ができなかった。

「やれやれ… 片っ端からあった奴らを喰うんじゃなかった」

しばし休憩するエアーティ。
英気が漲れば、この霧を晴らすこともできるだろうか