2016/02/29 のログ
ご案内:「魔族の国 山脈にある砦」にヴィクトールさんが現れました。
ヴィクトール > タナール砦での魔族の戦い、撤退した魔族たちに更に大きな被害を与えんと追撃に入ったのだが、闇の世界へ踏み込むほどに彼の中に溜まっていた魔物が目覚めていく。
道中、暴走と言わんばかりに黒い魔力があふれ始め、同僚たちにも逃げるように告げてどうにか押さえ込んでいた。
しかし、それは長く続かず、気付けば魔族の国の領地を更に踏み込んでいる。
そして今は、その砦で言葉通り暴走していた。

「ガァァァッ!!」

獣のような雄叫びを上げつつ、魔物の兵士を大剣で惨殺する。
切り裂くというよりは、叩き潰すように魔物を叩きつけると、血肉が飛び散り真紅の化粧が施されていく。
砦の廊下を突き進みながら、飛び出す兵士を大剣で力任せに斬りつける。
金色の瞳が煌々と欲に輝き、もっともっとと破壊を求めて突き進む。
大剣に秘められた変化の力は何一つ使わない。
相手を叩き潰す、殺す、切り裂く、そのイメージを魔力で強引な力に変えながら、ただただ暴れる。
風来坊の荒くれ者という言葉が生ぬるく、欲に暴れる獣というのがしっくりくるぐらいだ。
どちらが魔物なのか、人間なのかもわからない醜い殺しを繰り返しながら暴走した男は砦に赤を散らし続けた。

ヴィクトール > 入り口からはいりこみ、通路を破壊しながら只管に奥へ突き進む。
力だけの訴えで砦の中心へとたどり着くと、そこを管轄していた将兵なのか、女の魔族が姿を現す。
人間ごときが何だのと喚きながら襲いかかるのが見えるが、彼は微動だにしない。
魔法を載せた剣を叩きつけようとしたところで空いた左手で刀身を握って捕まえると、引き剥がすように腹部へケリを叩き込む。

「……」

くの字に折れて壁に激突する魔族の女が咽ているのを見やりながら、剣を投げ捨て傍へと近づいていくと頭を鷲掴みにしながら大剣を収める。
魔族だろうがなんだろうが女であるなら獲物に相違ない。
鎧ごと衣装を襟元から掴んで引きちぎると、残骸が周りへと転がっていく。
蹂躙する側から蹂躙される側へと落ちぶれていく恐怖が、女に点った瞬間、男は満足気に笑う。

「…ここだと、な」

抱きやすい床がない。
ぼそりと呟くとほぼ全裸にされた女の頭を掴んだまま、引きずって更に楽しめそうな場所を求めて歩く。
途中、女が抵抗すれば拳を腹部に見舞って黙らせ、逆らえば黙らせてと繰り返し、ざりざりと引きずる音の中に鈍い響きと滴る血潮が交じり合う。

ヴィクトール > そのまま引きずり続けて辿り着いたのは牢のある場所。
途中、何度か歯向かおうとした魔族の女はぐったりとしていて、唇から赤い筋が伝い落ちていた。
起きろと言わんばかりに頬を叩いたが全く反応がなく、自分勝手にも溜息を零しながら死にかけの女を放り捨てる。
牢屋の中へと視線を向ければ、どうやら王都から連行された人間が捉えられている。
異様な光景に、彼が敵なのか味方なのか分からぬ囚人達は怯えて奥へと引っ込んでしまう。
ギロリと睨みつけ、値踏みするように牢の中を確かめていく。
女の姿もちらほらとあり、犯すつもりで昂ぶっていた欲望のはけ口を求めて薄暗い通路を歩き、奥まで見通していく。

ご案内:「魔族の国 山脈にある砦」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > (軍からの依頼は、よくある偵察。 何回か受けて無難にこなしてきた依頼だったが――どじった。 離脱の機会を逃し、捕らえられ、この砦に連れられて――何日か。)……あ、く。(牢屋の一室、脱走防止のために両の手は手錠で封じられ、壁に吊るされている。 衣服は無造作に裂かれ、女のトレードマークの赤コートが申し訳程度にかけられている。 体のあちこちに擦り傷と暴行の痕。 あぁ、もう長くないかも。なんて思いをめぐらせていたら――ざわめき。) ……るさいなぁ……。(なんだろうか、と軽く顎を上げれば――うつろな視界に一人の男が映るだろうか。)
ヴィクトール > 薄暗い牢屋の奥、何かが動いたのに気付く。
壁に掛かった松明を無造作につかみとると、揺れる炎の明かりでその奥を照らしていく。
ボロボロにされた女の姿が目に映ると、銀色に赤い瞳の印象の強さが妙に欲をそそり、ニヤリと笑うのだがその気配は魔族に近いものを感じるかもしれない。
先程ズタボロにした女の魔族が、その不意を狙ってダガーを片手に襲い掛かってくるが見向きもせず、腹部へ拳一撃で伸すと崩れおちる女の頭を掴んで、後の壁へ投げつけて叩きこむ。
殺すことすら厭わぬような容赦無い暴力を見せつけると、ゆらりと囚われの彼女へと振り返る。

「……殺されるか、犯されるか、選べ」

分かりやすい選択肢を投げかける。
死ぬか犯されるか、どちらかを投げかけると鉄の牢獄に手をかけた。
ぐっとその扉を引き寄せると、まるで玩具のように丁番を弾き飛ばして破壊し、ぶんっと後へ鉄格子の扉を投げ捨てる。
松明を牢獄へ放り込み、床で煌々と灯りとなる中。シュラリと金属の擦れる音を響かせながら大剣を引き抜き、中へ踏み込む。
言葉通り、逆らうなら殺す気満々の仕草は放つ血に飢えた気配からも感じられるかもしれない。
殺すのも犯すのも楽しいのか、ニタニタと欲に歪む獣じみた笑みが見えるだろう。

イリーナ > (ぼやけていた視界が、松明によって光を当てられ焦点があっていく――。 目の前には大男、どうやら助けに――……というわけではないらしい。)
…… ん、ん……。(口の中が切れてて痛い。ちゃんと喋れるか喉を鳴らした直後――。この砦の首領たる女がボロ雑巾のようになぎ倒された。)
……あー、あー……うん。 ご同輩。

(悪鬼のように振り返ってきた大男と目の前で繰り広げられた無慈悲な光景。
それを観ても女は――いつもの調子を崩さずに。)

私、高いわよ?

(冒険者でもあり――娼婦でもある。
 命の危険とは分かっていても――と、女の口が軽やかに滑った。)

ヴィクトール > ご同輩といわれても、男は軽く首を傾げる程度で反応がない。
何時もならなんのことだと問い返すだろう、けれど今は殺すか犯すかぐらいの思考しかないといえる。
こちらの僅かに人らしい問いかけに、どちらとも答えぬ彼女。
すっと笑みが引いていくと、唐突に大剣を逆手に持ち替えて囚われの彼女へと投擲。
重く鋭いと風切る音を響かせ、ズガンと石の壁へと刀身を突き刺していく。
彼女の顔面の真隣、腕と顔の間というところか。
一瞬にして剣を突き刺すと、カツカツと彼女の傍へ歩み寄り、大剣を壁から引き抜いていく。

「じゃあ犯されろ…」

剣を収めると壁につながった鎖をつかみ、強引に壁から引きちぎって開放していく。
バキンと鉄鎖が陶器のように簡単に割れていき、束縛から開放すると、勢いよく手を伸ばして首根っこをつかもうとするだろう。
届けばそのまま彼女の体を引きずり、彼女を犯すのに良さそうな場所を探しまわる筈。
ただ、こんなところでたどり着けるのは女を性的に責め立てる、魔族の拷問室ぐらいしかないだろう。
申し訳程度のベッドに、色んな淫具と薬物が収められた女を性で破壊するための場所しか。