2015/10/25 のログ
ご案内:「魔族の国・繁華街」にパトリックさんが現れました。
■パトリック > ここが魔族の統治ねえ……一見すれば他のところとあんまり変わらないけど。
(先日命令が下った。 ある魔族の支配する街を偵察し、
その様子を把握せよというものである。
決死の任務になることは間違いなかったが、
国への思いが強い自分にとっては、断る理由などどこにもなかった。
そのためにキャップで耳を隠し、若干厚着をして身体を隠し、
潜り込んだというわけである。 選んだ場所は繁華街…
大きな通りにいくつもの細道が連なる、地理から見れば
攻撃/防御が激しくなるであろう場所だ。)
ふむふむ…ここがこう、つながって、と…
(大通り、そして細道をぐるぐると動いて、
地図を頭のなかに描いていく。 綺麗に整備された町並みは、
無軌道に街が”育った”のではなく、計画の上に成り立っているものだ。
統治者の手際に感心するように声を漏らしながら、
周囲の建物に目を配る。 作りも頑丈そうだ。)
■パトリック > お、なんだなんだ…?
(キャップで耳を隠しているとはいえ、聴覚は十分に機能する。
やけに元気のよい声が響く一角にふらふらと立ち寄ってみると、
奴隷の競りが行われているところだった。 どこかで捕らえたのであろう、
何人もの人間が、枷を嵌められて高い台の上に乗せられている。)
男は労働力、女は…なのかな。 でも、
魔族ならそれくらいなんとかしそうだもんな…
(禁呪と呼ばれるものの中には、人の性別や種族、
存在そのものすら歪めてしまうものがあるという。
一部の人間ですらそれを行使できるのだから、
魔族が行使できない理由はない。
あまりまじまじと見ていてもよくない気持ちになりそうなので、
そうそうに他の場所に移動することにする。)
■パトリック > 先輩が『魔族の連中は夜も凄いぞ』とは言ってたけど、
だからといって偵察ついでに出来るようなもんじゃないしなあ。
(うろうろ歩いていてたどり着いたのは、娼館が並ぶ通りだ、
どれも豪奢な作りの建物であり、見目麗しい魔族が、
他の魔族…あるいはどう見ても人間にしか見えない存在を、
迎えたり見送ったりしている様が見てとれる。)
たしかに凄いなー……じゃなくて…
(ぽーっと見とれていたものの、首を横に振る。
別に遊びに来たわけじゃない。 道を覚えに来たのだ。
頭のなかの地図に道中を叩き込んでから、うろうろと歩きまわる。)
■パトリック > よっし、大体こんなもんかな…
(ゆっくり歩きながら、頭のなかの地図を呼び出す。
大通りの概略は概ねできたはずだ。
あとはこれを、街から出て書き出すだけ。
まちなかでやるとあまりよろしくないのは間違いないわけだし。)
ここに次に来るのは何年後かな。 まあこれるかはともかく…
(ぼんやりと呟く。 斥候に出た人間の何割かは様々な理由で帰ってこない。
とはいえ、定期的に情報は更新せねばならない。
そのために自分たちのような、比較的消耗してもいいような人材が求められる。
自分が軍の仕事にありつけたのもそのためだ。
ため息を1つつくと、そのままそっと街を出る。)
ご案内:「魔族の国・繁華街」からパトリックさんが去りました。