2015/10/17 のログ
■魔王アスタルテ > (例え通行の妨げになったとしても、通行人達は魔王一行に道を譲る。
ましてや、魔王アスタルテに態々喧嘩を売りに行くような馬鹿な魔物などここにはいるはずもなく。
ちなみにこの魔王軍の規模はかなり昔から衰えていないどころか、どんどん拡大化している。
ただでさえ巨大だというのに、その勢いはまだまだ止まる気配もなかった
それにしても、この子とぼけちゃってるよ……。
まあ表向きは一介の魔族という事にしたんだね。
ならさっき、わざわざ最終鬼畜兵器ちゃん名乗っちゃったのは、どーかな……。
だけど、この魔王アスタルテに敵わないという言葉はその通りだよー。
本人は、本心そう思ってないかもだけどねー。
まあ実際の話、やってみないと分からないところもあるけどねー。
果たして、この魔王アスタルテにそこまで思わせられるに相応しい実力者か、あるいはただの期待外れか……。
前者なら、結構面白い事になっちゃうかもしれないね♪)
「そうなんだねー。
この世界では、あんまり大きな事をする気ないんだぁー。
それだけの力があるのにね。
あはっ♪ あはは♪
そっかぁ、めんどくさがりちゃんなんだね。
あたしにはね、それだけの野望があるんだよー」
(にこりと笑って答える。
個を選ぶ魔族というのも、いっぱいいるものだけどね。
ヨゾラの謙遜も、本気になどしていない)
「分かってるよー。
異世界の事は、あまり広める事でもないからね♪
そうだよねー、別に覗こうとかはするつもりでもないよ。
異世界では、君の名はそこそこ広まっているという事だね」
(その時、魅了の魔法がアスタルテにとんでくる。
もぉ~、そーいう事してくるんだね。
あるいは、無意識かな?
そんな事をしなくても、最終鬼畜兵器ちゃんは十分可愛らしいよー。
そんな事を思いながら魅了の魔法を打ち消しながらも、外見上はヨゾラも可愛らしい女の子なので結局、素で魅了されているので、変わらなかったりもする。
だって、ヨゾラはすっごく可愛くて美人だもんね!)
「わぁ~、ありがと~♪」
(空間が割れている光景を特に驚きもせずに見る。
さすがに、後ろの配下の中には戸惑う者もいたが……。
まあ、ヨゾラならそれぐらいするよねー)
「それでねーヨゾラちゃん、お願いがあるんだぁ。
君が先に一口飲んでよ~♪」
(にっこりと無邪気に笑いながら、アスタルテは抹茶オレをヨゾラに投げ渡す。
悪意があってこの抹茶オレを渡しているなら、飲みたくならないよねー?)
「王国の姫騎士ちゃん?」
(それを聞くと、アスタルテは嬉しそうに饒舌に語り出す)
「姫騎士ちゃんを語る上で外せないのはね、あの子達すっごく可愛い娘が揃ってるんだよ!
それはもうね、興奮しすぎて心臓とまるんじゃないかってぐらいなんだよ!
えっちぃ声ではとってもゾクゾクするし、エロ~い姿はもう、たまんないんだよね♪
肌もスベスベで、愛液もとってもおいしいし、イった後なんてすっごくステキな顔するよー!
もうあたしを悶え殺したいのかな、姫騎士ちゃん達!」
(語る事は、姫騎士ちゃんかわいい!
そういう事だった。
姫騎士ちゃんを語るアスタルテの目はハートになっている。
可愛い女の子のえっちぃところが大好き、アスタルテとはそんな魔王だ)
■ヨゾラ > …ふむ。いやまぁ、貴方の野望はさておくとして。
"面倒くさい"のよ。それだけだから。
(さて、これも段々と分かってきたことだが。面白い以前にこの餓鬼面倒くさい。
何だかんだ煽る様な口調であるあたり、どうにも互いの意識は平行線らしい。
脅したところで驚くまいが、こんな街中で暴れるのもまた面倒くさいのである。
もう一つ言うならこの魔王様の首を捻じ切るのも容易い事だが、それで目立つのもまた面倒くさいのである。
ついでにどうせ首を捩ったところで死なないだろうし。兎も角、後先を考えるなんて御免だ。)
さて、私が異世界で何をした覚えもないのだけれど。
何故私の事が知れ渡っているのかしらねぇ。まったく本当に悪趣味な事で。
(異世界で死神が何をするかなど大体わかっている事で。
例にもれずヨゾラも、どちらかといえばマイナーだがその情報の少なさ故危険と知られる人物。
ヴァンダリスト。
本人に放ったと言う意識はない。基本的に妨害壁や打消しなど紙屑にも劣るものだが、
流石に無意識で相手が魔王ともなれば、割と簡単に打ち消されたのだろう。
尚本人は魔法を使おうが使おうまいが魅了していると言う事には気付かぬ様子。)
…うん?
(「ラプラスの悪魔」が何かを告げる。
本能的第六感にして五感にて感じることのできない未来を"観"じる力。
…ああこれは。成程、ついうっかり。これは言い逃れできぬ。ので、一応飲もう。
流石に自分で作ったもので自爆するほど愚かではない。)
あら、そう言うのがお好みかしら、良いけれど。
(普通にストローぶっさして飲んだ。物理学的にも化学的にも"何でも食える"から問題ない。
ほっといたら勿論アレだがこの肉塊的な体質で"消化"すれば無問題。で?これでいいのかしらと平気な顔で投げ返した。)
ああうん。はいわかった。分かったから黙らっしゃい。
(コイツは駄目だった。色んな意味で失望した。
ただ、上玉が多いと言うのは分かった。しかし話が面白くない。
誰が他人の、それも幼女の凌辱話で興奮すると言うのか。目がハートとか勘弁してほしい。
興が醒める。曲がった三日月も元気がなくなる。)
ううん、言わなきゃダメかしら。もっと面白い話、してくれない?
(わざわざ言うまでもないと思っていたのだが。溜息交じり、呆れ混じれにそう続けた。)
■魔王アスタルテ > 「へぇ~、まあめんどうなら仕方がないねー。
生き方なんて、それぞれだもんね」
(魔王として魔物を従え導く、そのために日々尽力するアスタルテにとっては、ヨゾラは怠け者にも映る。
そんな事を態々責めようと思う程、器量も浅くはない。
まあ、容易く首を捻じ切れる程、魔王アスタルテはあまくない。
ただ、ここ町中だし、もし相手がそのような無謀な行為に本気で出たならばこの辺一帯なくなっちゃうかなー、とか呑気に想像してみる。
ほら、魔王だからねー。
魔族の街が破壊されちゃうのは、困っちゃうんだよ)
「記憶がとんじゃってる子なんだね。
気がついたら、この世界にいたの?
でもねー、ヨゾラちゃん。
さすがに悪趣味は、心外だよー」
(この魔王、ものすごく馴れ馴れしい。
その普段の気さくな態度を全く変えない)
(抹茶オレを飲めているという事は、ヨゾラ本人は当然のように平気ってわけだね。
悪意があるかないかはさておきってところかなー。
でもね、これはこれで、可愛らしい最終鬼畜兵器ちゃんと間接キスができるんだよ!
テンションあがるよね!
そう思ったらストローつかわれたよ、しょんぼり……。
にこりとした笑顔で抹茶オレを受け取ると、それを馬車から降りてきた四天王の一角、触手のロータスに投げ渡した。
飲んじゃって、『平気だったよー』みたいな顔してもいいんだけどね)
「ロータス、その飲み物の成分、調べちゃってよー」
(自分でも調べられるが、腹心に任せる。
ロータスは『かしこまりました』と、魔術を唱え始める)
「えぇ~! 姫騎士ちゃんの可愛らしさが分からないんだねー。
あはっ♪ それは残念だよー」
(アスタルテに姫騎士ちゃんの話を振ったところで、そもそも『姫騎士ちゃん可愛い!』という感想が出る。
魔王の真剣な話を聞きたいなら、もっと別の話題をふるべきだっただろう)
「もっと面白い話?」
(きょとんと首を傾げる。
呆れられているところを見ると、しょーじき求められている話をする気にもならない。
まずね、姫騎士ちゃんの可愛らしさに気付かないなんてね!
もう、想像するだけでハァハァするよ!
まあ魔族もそれぞれかぁー)
「今の君にする面白い話? ないよ、そんなの」
(それは普段は見せないアスタルテの姿。
普段は満面の笑みで子供のような笑顔を見せる魔王だが、それとは間逆に冷めた目で冷たく言い放った。
空気が冷めている。そんな状態で面白い話もなにもない。
しいて優しい言い方をすれば、気が合わない。話が合わない。
そういう人もいる事だろう)
(ロータスは検査した結果として『黒でございました』と返してくる)
「そっかぁー」
(そう言って、アスタルテはにこりと笑みを浮かべた)
「故意であるか、そうでないか問わず、魔王に対してこんな物を差し出すのは本来、大罪だねー。
ヨゾラちゃんも、すっごく悪い娘だー♪
何か言う事あるかな?」
(ここまで言っているが、別に敵意や悪意などはない。
それは事実を述べているに過ぎない。
ヨゾラはどれだけ実力があっても、一介の魔族だよー)
■ヨゾラ > えぇ、つまり、そういう事。
(他人から口出しされるいわれもない。怠け者と言われればそうだろうが、勤勉に働く気もない。)
…私の昔の事なんて、どうでも良いでしょう?
さてね、他の魔族のパーソナルエリアを云々するのは、悪趣味だわ。
(そういうわけで、ヨゾラの過去は謎に包まれる。実際異世界から来たことは認めるが、それだけ。)
(ってか部下もまた悪趣味な物を揃えている事で。
なんだあれ。)
いいえ。
別に彼女等は可愛らしいとは思うわよ。
単に貴方の話がつまらなかっただけ。
(成程、そろそろ喧嘩を売ってくるか。
御大層に馬車まで持って話しかけてくるかと思えばこう。
結局魔王様も力をひけらかすだけと言ったところか。)
…ふふ、そうねぇ、話。なさそうだわ。
(この冷え切った空気でも、その様に切り出す。
呆れる様な笑み。)
ああ、それについてはごめんなさいね。うっかりしていたのよ。
(事実、前半はうっかりしていたのでこれはもう何とも言えない。無反省な笑み。
それにしてもこの餓鬼、本当に面倒くさい。
要は大義名分の為「そっちから仕掛けて来い」と言うのだろう。仕方ない、餓鬼の遊びに適当に付き合ってやるか。
この餓鬼を苦痛に歪ませるのもまぁまぁ興が乗る。)
はいはい、分かったわ。
ちょっとだけ遊んであげるから、それで機嫌直して頂戴?
(ベンチから立ち上がる。和装を纏う長くすらりとしたその姿が揺らぐ。一瞬体が不気味な色合いに発光して、元通り。変幻は自在だ。
準備体操にもならない軽い軽い運動でも。
―――ほんの一瞬にも満たない出来事だった。須臾でも弾指でも刹那でもない。紛れもない無限小《ゼロ》。
魔力が蠢く。天文学的な量の魔力が、光よりも早く、無限の速度で、無時間で収束する。
無時間―――故に、それを感知する事は出来えない―――
ヨゾラの目に偽りは通じない―――故に、そこには幻ではなく、確かな魂が存在する―――
死神の目、ラプラスの悪魔は、そういった精神観念を観じる事も容易く出来る。
その翌力の前にあらゆる妨害もまやかしも通じない―――
一瞥もくれずに、或いは触れることもせず、ただ遠隔操作する如く気色の悪いタコな腹心を空間ごと袈裟にぶった切ろうとする。
馬車から降りてきて気持ち悪いし「お前らグルだ」と言えばなんとでもなるし気持ち悪いしたこ足気持ち悪いから視界から排除しよう。
その空間が無時間で切れて、無時間で元通り。無時間と無時間の境界で起こる、空間断絶の一撃。
如何なる硬度であろうと、魔法耐性があろうと、妨害していようと、そんなものも空間ごと一緒に分断する事だろう。
千切れて魂や精神が生態的に死滅したら、そのまま"飲み込んで"しまおうか。死ななかったら?
まぁ、その時はその時だ。深く考えない。というか本当にやるならもっとマシな事をしている。―――
何かこっちから仕掛けた気がするがもう良い。たまには暴れるのもいいだろう。)
■魔王アスタルテ > (まあ、怠け者もいれば勤勉もいるよねー)
「どうでもいいと一蹴されたいなら、そうしたげるよ。
君は結構、根に持つタイプなの?
それはごめんねー」
(素直に謝りはするが、悪気はないと言った感じ。
結局のところ、ある時異世界の事を興味本位で知ろうと思ったらヨゾラの名を耳にしたに過ぎない)
(姫騎士ちゃんの事を可愛らしいと思うと聞いて、再びアスタルテは目を輝かせる)
「そうだよね、そうだよねー!
それでね、姫騎士ちゃんはね!
…………。…………。」
(姫騎士ちゃんについての長話が続くよー)
「そっかぁ。本当にうっかりしていたんだね。
反省の色はちょっと、見えないけどね」
(あれー? 流れ的に察する事が難しかったかもしれないけど、ヨゾラは勘違いしてるね♪
別に喧嘩を売っているわけでも、大義名分のために『そっちから仕掛けて来い』という合図でもない。
単にヨゾラが悪い事をしたから、魔族を掌握する魔王の立場上、罰は与える必要があるというだけだ。
だから形式的には罰を与えるけど、別にそんなに酷い事もしないよー。
という、いたって政治的な理由である。
魔王として力を誇示する事は大切である。
だけど、たた力をひけらかすだけでは誰もついてこない。
要するに敵意や悪意、ましてや怒りすらもない)
「ヨゾラちゃん、早まってしまったね……。
少し落ち着きなよー」
(そうは言っても、ヨゾラは止まらないよー。
でもね、四天王はそんなに簡単にやられる集団でもないんだよね♪
触手のロータスは空間ごとぶった切られる。
いや、そういう風に見えるだろう。
偽りが通じないというなら、そもそもタコの怪人が斬られる直前にその場から消えている事も分かるかもしれない。
そして、代わりにロータスの形をした水の塊がぶった切られる事になる。
水があたりに散らばり、周囲に軽く雨を降らせる。
無時間程度、反応できない四天王でもない。
そして元の位置に再び、ロータスが出現する。
手下ですらもこの実力だ。
最も手下といっても、魔王アスタルテに次ぐ立場ではあるけどね)
「だめだよー、あんまり焦ったらね♪
ヨゾラちゃんの罪がさらに増えちゃうよ?」
(そう言って、にこりと笑う。
ロータスもぴんぴんしながら『落ち着きが足りぬものだな……』と呆れた言葉をヨゾラに投げかける)
「ヨゾラちゃんもちゃんと落ちついてくれたかな?
それでは刑を執行するけど、これで終わりにしようね?
ロータスもそれでいいよね?」
(攻撃された対象として、ロータスにも許可を求める。
ロータスは『アスタルテ様がそう言うなら仕方がありませんな……。ヨゾラとやら、アスタルテ様のご慈悲に感謝する事だな』と返した。
別に、ヨゾラをどうこうしようって目的でもないからねー。
形式的には罰を与える必要があるってだけだよー)
「それではいくねー」
(アスタルテは指をパチンと鳴らすと、ヨゾラの周囲が突然大爆発する。
普通の魔王なら、まあ死ぬだろう。
だがアスタルテにとっては、ちょっと魔力を込めたというぐらい。
さらに、爆風が周囲に広がらないように、爆心地を中心にバリアを張ってるよー。
これで街も被害が出ずに安心、安心♪
もちろん、ヨゾラなら何らかの形で防ぐだろう。
防ぐのもそう難しくはないよねー。
死んじゃった場合? まあ期待外れって事で良いよねー。
防ぐなら防ぐでいいよー、それで形式上、刑の執行は終了だからねー♪)
■ヨゾラ > あら、どうでも良いでしょう?知りたいなら教えてあげるけれど。
さぁ、どうかしら。一つだけ聞くけれど、
私の事を聞いて、どう思った?
(互い、こういう態度であるから平行線。)
やっぱり。
流石に一発で0秒じゃあだめよね。あと、貴方、ロータスと言ったかしら。
あれを"避けた"のは正しい判断よ。
(のみこんだ物は、水だけ。大体何かやってくれるとは思っていたが、
さて、何があったか。と言うと概ね見た通りの事しか起こっていない。
全て想定内だった。ラプラスの悪魔は、概ね避けられる事まで見えていた。
流石にノータイムノーラグでは甘かった。当たってさえいれば少なくとも真っ二つだったろうが。)
刑、ねぇ。
はいはい、もう結構。これで良いわね。
(揺らめく虹色の混沌そのものの肉塊が煌めき、爆発をエネルギーとして"呑み込んだ"。毒薬変じて薬となる。
魔王を殺す死の毒も元を辿れば魔力と言う栄養だ。人間的味覚で言えばビーフステーキの味がした。
ついでに張られたバリアも"食って"おいた。こちらはあんまり美味しくなかった。
人間的味覚で言えば腐ったカレーの味がした。)
ま、仕方ないわね。今回はこっちが悪かったわ。じゃ、改めてどうぞ。そっちのたこさんにはこれでも。
でもその鬱陶しい態度は金輪際止めなさい。鼻につくわ。
(所謂和服、という物らしい。何処から持ってきたのやら、また姿が揺らめけば最初からそこにあったように、
抹茶オレとタコ焼きが顕現するのである。何だか面倒くさくなってきた。)
■魔王アスタルテ > 「わぁ~、教えてくれるの?
なら、是非聞くよー。
教えて~教えて~♪」
(教えてあげる、と言われれば、ぱーっと明るくなる魔王。
その様子は、子供が興味あるものに惹きつかれていく風でもある。
そしてヨゾラから質問されると)
「そうだねー。
ひとまずね、異世界には中々に面白い者もいるねー、という感想だよ」
(まあ結局のところ、ヨゾラの名を聞いたというだけなので、そんなに具体的な感想を述べる事もない)
(ヨゾラに話を振られると、四天王ロータスは首を縦に振り『そのようだな。ガードだと不利になりやすい、中々の攻撃だった』と率直な感想を述べる。
このタコの怪人、結構クールだよー。
引き起こった爆発は、なんとびっくり、飲み込まれてしまったよ。
張られたバリアもおいしく食されちゃったね。
まあどうせ形式上な刑だし、これでいいよね)
「そうだねー、十分だよ。
魔王にも立場とかあってねー、こういう事はきっちりやっておかないといけないんだよね。
あたしこそごめんねー、ヨゾラちゃん」
(アスタルテの方も、あまり反省していない風に謝る)
「わぁ~、ありがとー」
(突然権限してきた抹茶オレを受け取った。
タコの怪人ロータスの方も、何の嫌がらせかたこ焼きを手にすると『生憎、我はたこ焼きは食べないのでな』と、配下の一人に手渡す。
だが魔王アスタルテは、その場で即飲もうともしなかった)
「えぇ~。態度をやめなさいって正されてもねー。
あたしでも結構、傷つくよ?
ねぇ、どこが気に入らないのー?」
(全く傷ついたような態度を見せない)
■ヨゾラ > …何が聞きたいかしら。
ああー、そうねぇ。こっちにもいるでしょう、巫女とかいうの。
私の世界ではアレが多くてね。こちらで言う姫騎士とでもいうのかしら。
まぁ、そう言うのが居てね。そうねぇ、楽しかったのはあれだわ、緑色の髪の毛の巫女。
下半身を切り捨てたらまぁこれが―――。
(こういう話好きそうだなと、思い当たったのは姫騎士関連である。
些か愉快そうにそこそこエロティックで結構グロテスクな話が始まった。)
…ふぅん。結構よ。
悪趣味って言ったのは撤回するわ。
(何となく事情は察した。こういう所が妙に潔い。これでも上流階級の悪魔族である。平民だけど。)
ねー、だからそう言う立場ってのが"面倒"だから私はやらないわけよ。
(巻き上がった砂煙やら爆轟にその熱風まで、喰らい尽くした。
だが味覚に腐ったカレーの味が残っている。
控えめに言ってもこの味はマズい。
口直しに、と。)
あら飲まない?なら良いわ。
(あのタコ男は一体何を食べるんだ。黙ってフライドチキンを追加しておいた。
そうして飲まず放って置いたみたいなのでひょいっと摘み上げてまたストローをぶっさして飲み始めた。)
ううん。その態度なのよねー。
もう少し真面目になってくれた方がやりやすいわ。
煽っているわけでもないでしょう?
(またどっかヘ紙パックを投げ捨てた。)
■魔王アスタルテ > 「君が異世界で具体的にどんな事をしてきたとか、すっごく興味あるよー。
ヨゾラちゃんの世界の事とかね」
(そして巫女といわれれば)
「巫女ちゃん? いるね。
わぁ~、ヨゾラちゃんもわりと酷い事するねー。
想像するだけでゾクゾクしてきたよ♪
もちろん、緑髪の巫女ちゃんはすっごく可愛いんだよねー?
きゃはっ♪
その時の巫女ちゃん、どんな顔をしていたか、どんな悲鳴をあげていたか、実際に見て、聞きたかったよー」
(大好物な話に、おもいっきりのっかかる。
そして、アスタルテは愉快そうに笑った。
エロティックにグロテスクが合体するって、結構イイよね?
もうそういうの、たまんないよ。
巫女ちゃんねー、もう脳内保管だけでもとってもかわゆいよ!
脳内保管しすぎて、実物と異なってるだろうけどね!)
「撤回してくれるんだぁー。
ありがと~♪」
(その妙な清さは、結構美徳だと思うよ。
アスタルテは内心、感心する)
(あくまで面倒と言うヨゾラに、真剣な表情をして語りだす)
「魔王として多くの魔物を率いるというのは、それだけ威厳もいるし、責任もある。
君のめんどーという言葉も、理解できない事もないよ。
だけどね、種族を束ねるというのもすっごく大事な事なんだよね。
そうしないとただ混沌とするだけで、その内共に野たれ死んで、人間の国への進行はもちろん叶わないよね。
もっと言えば、魔族の国にこんな立派な街も出来あがっていない事にもなるよ。
魔物の社会を築く事すらできなくなっちゃうね。
最も魔王として魔族を掌握するともなれば当然、それだけの力も器も、知恵も、カリスマもいる。
魔族を束ねるって、誰にでもできる事ではないんだよ。
だから、魔王としてこの世界に生まれたあたしには、ちゃんと魔物達を従えて、導かなければいけない、その使命と責任があるの。
もし魔族の権力者達が実力不足な無能だったら、どうなると思う?
人間の国、王都ではたび重なる権力争い、王位継承の裏にある謀略の連続で廃れているよね?
魔族の国も、あれを後追いする事になっちゃうかもしれないね」
(その言葉は、えっちぃ女の子が大好きな幼女からはかけ離れたもので、真面目な眼つきをしていた。
アスタルテは魔王として、数多の魔物を従え、導いている。
魔族や魔物で構成された一大勢力、魔王軍のトップなのである。
そんな、魔族を掌握するリーダー、魔王としての言葉だ)
「飲むよー、飲ませてもらうね~♪」
(そう思ったが、結局取られてしまい、飲めずに終わる。
フライドチキンを追加されると、タコ怪人は『これはありがたいな。ヨゾラとやら、礼を言うぞ。ではいただこう』と、フライドチキンを口にする。
結構、満足いただいているようだ)
「そのつもりだよー。
煽っているように聞こえるなら、ごめんね」
(真面目かぁー、と思考しながら軽く謝罪する)
■ヨゾラ > ああ、まぁあれよ。魔物が妖怪って呼ばれてるだけの、ここと似たようなところだったわ。
さぁ、破壊と殺戮の限りを尽くしてきた、なんて言ったらあれだろうし、単に遊び歩いていただけ、と言わせてもらおうかしら?
あら、貴方もこういうのイケる口なのね。さぁ…何かの枢を使えば出せるんだったかしら。
ああ、緑髪の巫女は上玉に違いなかったわよ。ああいうの、良いわよね。
見せてあげるのも良いけれど、3回見たら飽きるのよね、こういうの。
こちらの世界でも巫女とやらを探してみたいわねぇ…。あ、そうだわ、そうしましょう。
(何か思いついたらしい。近頃暇だったが行動指針が出来た。
語る口調は然し、ちょっと楽しいくらいである。もう昔の事だから。
何かよく分からんが盛り上がってるらしいので、風変わりな魔道機械でもくれてやろう。
見た目水晶っぽい。映像映写機である。但し三回使ったら壊れるように出来ている。何故かそういう仕組みである。)
ふぅん、そう。御高説痛み入るわ。素晴らしい心構えね、私には到底真似できないわ。
したくもないし。ま、でも頑張るといいんじゃない?
私が良い暮らしできるように、働いて頂戴。
(暫く、真面目な語りを黙って聞いていた。その結果、紡ぎ出された言葉がこれだ。
無責任で無関心。それら極まりない言葉だった。王が何だと言われようが、
政治だ謀略だと言われようが、正直どうでも良いのである。強いて言うなら面倒くさい。
論理的ではあるが、だからどうしたと言う話。魔王軍の勢力争いだとかにも特に興味はない。
ただ、使命だ責任だと言うのだから頑張れとは言っておく。実際こういう世界での居心地は悪くない。
出来れば長く続いてくれたら良いと、そんな風には思っている。
個にして絶対。それが死を司る化け物。怖い物は無い。群れる必要などない。廃れるなら廃れれば良い。
栄えるなら栄えれば良い。内と外の境界は己が手中にある。飽きたら他世界へまた遊び歩けばいい。
程々に適当に頷いて、王たる言葉を右から左へ受け流した。
どの世界にも、こういう奴は往々にしている。幼女が力を持つことも珍しくないただ、強いて言うなら―――)
はい残念でした。
タコって鶏食べるのね…。
(―――こんなようわからんタコを腹心にしているヤツを見たのは初めてだ。
海棲の魔物は居たが、何でこんなにクールなんだろうか。逆に気持ち悪い。
いや確かにあれは美味しいが。それにしてもあのタコ、満足そうである。)
はいはい、それが分かったら今後は気を付ける様に。
さて、私は少し巫女狩りにでも行くから。さようなら、魔王《アスタルテ》ちゃん。
(跡形もなくその場から夢幻泡影の如く消滅した。)
―――因みに。
巫女ってこっちで買ったら高いのよねぇ、驚いたわ。
私の前居た世界の3倍くらいするのよ。需要と供給の問題、よね。
(そこに何も居ないけれど、何処からともなく、割とどうでも良い事を呟く声が響いた。)
ご案内:「魔族の国/商店通り」からヨゾラさんが去りました。
■魔王アスタルテ > 「妖怪とは、新鮮な響きだね。
この辺ではあまり、妖怪なんて言葉は聞かないもんね。
君の服も、元の世界のものだったりするんだね。
あまり見ない感じの衣服だよ。
いいよね! いいよね♪
可愛い女の子のえっちぃ姿ってね、何度見ても飽きないよ!
巫女ちゃんを探すんだぁ。宗教と言えば、神聖都市ヤルダバオートだよね」
(緑髪の巫女ちゃんを想像してたらねー。
ヨゾラから、魔導機械をくれたよー。
水晶という、映像映写する魔導機械としては定番だね。
アスタルテは、嬉しそうに水晶を受け取る)
「ヨゾラちゃん、ありがとー♪」
(魔王として真面目に語り終えたヨゾラの言葉は、簡素であっけないものだった。
魔族も色々いる。
それも異世界から来たともなれば、考え方もまた違ってくるものだろう。
実際に、個を貫こうとし、群れようとしない孤高の魔族もいる。
ヨゾラみたいに力があるなら、更にその傾向にもなりやすいと言えるだろう。
魔王アスタルテは真剣な表情から一転して、無邪気な笑顔、だが少々呆れる形相を見せる)
「ヨゾラちゃんは、怠ける気満々だねー……」
(しょーじき言うとね。
ヨゾラみたいな怠けそうな人があんまり増えると、リーダーとしてはすっごく困るわけなんだけどねー……。
まあ魔王軍の者でもないし、とやかく言うわけでもないかな)
「もぉ~。しょ~がないなぁ」
(抹茶オレを取られて、子供っぽく駄々こねるかと思われたところで、我慢して抑えた感じ。
元々、ヨゾラの物だったわけだからね。
さっさと飲まなかった、魔王アスタルテも悪い。
触手のロータスはヨゾラの言葉に深く頷き『我はタコでありながら、タコとかけ離れた所もある魔族だからな。背中の触手も八本ではなくもっと多いし、鶏もおいしくいただける。たこ焼きは簡便だ。さすがの我も、同族までは食べない』と述べる)
「別に、気をつけないよー?
まったねー、ヨゾラちゃん」
(その場から消滅するヨゾラに、元気よく手を振った。
その後、誰もいなくなった空間で巫女の話をされると、アスタルテは『そうなんだぁ~』と呑気な言葉を返すのみだった。
実力はかなりあり、だけど面倒くさがり屋。
その能力に反して、自分からは大きな事も成し遂げようとはしない。
そのままだったらほぼ人畜無害と言える存在であり、アスタルテ率いる魔王軍の妨げにも、また手助けにもならない。
あくまで、このままだったら、という前提だけどね。
不確定要素もいっぱいいっぱいあるし、状況が変動する事なんて珍しい事でもないよ)
(それで結局のところねー、面白そう♪ 楽しそう♪ という方面は期待できるかどうかはね、保留だよ。
ただ、物凄い実力者。
空間切断程度なら、平気でやる。
他者を圧倒的実力で蹂躙する事も多いだろうねー。
だけど今のところ、ただそれだけ。
今後のヨゾラ次第とでも言えるだろう。
でもでも、可愛らしい女の子をえっちく蹂躙しちゃうのとかは、すっごく興奮するよ!
魔王城に帰ったら、ヨゾラから貰った水晶もチェックしないとね!
この水晶は、すっごくすっごく感謝だよー)
「それじゃあ、魔王城に帰っちゃうよー」
『はっ!!』
(魔王の言葉に、配下の高位魔族達は一斉に返事をする。
そしてアスタルテとロータスは、黒塗りされた魔王の馬車に乗り込む。
緑髪の巫女ちゃんを見るのがすっごく楽しみだよ!
ハァ……ハァ……。
今からでも、もう興奮してきたね!
だって、緑髪の巫女ちゃんがえっちく、蹂躙されちゃってるんだよ?
もう、たまんないよね!
アスタルテを中心とした数十名の魔族集団は、再び堂々と突き進む)
ご案内:「魔族の国/商店通り」から魔王アスタルテさんが去りました。
ご案内:「魔族の国」にアリシアさんが現れました。
■アリシア > 「本当に魔族の国へと向かわれたのですね……」
アリシアは裏街道と呼ばれる、魔族の国へ馬車や馬が通れるルートを愛馬に跨がり進んでいた、なぜこんな場所にやってきたかというと。
「リーナお姉様……あまりにも無謀ですわ」
カルネテル王家の彼女の姉であるリーナ姫を追っての事である。
『民のために剣を取りなさい』とアリシアを焚き付け、彼女へ姫騎士の道を示した人物なのであるが、実際は彼女を姫騎士にし、無残に魔物に倒され性的を減らそうと考えていたのである。
だが実際はリーナ姫の思惑とは逆に、アリシアは数々の戦果を上げていった。
政敵の思わぬ成果に焦りを覚えたリーナ姫は『私が魔族を滅ぼします』と無謀にも魔族の国へと向かったのだ。
ただでさえ人望が薄いリーナ姫の無謀な進撃に、探索に出るのを無駄骨と、多くの騎士達はやる気がなく。
アリシア親派の家臣たちには止められたのだが、姉を見殺しにはできないとアリシアは愛馬に跨がり、ここ魔族の国の国境付近までやってきたのだった。
「もう少し先ですね」
そう言って彼女はコンパクトのようなモノを取り出す、王族にはその身にもしもの事があった時に備え、発信機のような魔道具を身に着けていることがある。
アリシアの持っているコンパクトはその位置を示し、おおよその距離や移動したルートを確認もさせる。
この裏街道を通ってきたのも、このコンパクトでリーナ姫の後を追跡できたからである。
■アリシア > 「ここから先は……」
魔族の国、だが姉をほっておくことはできない。
ありアシアは注意をしながら、馬を走らせていく。
ここ1週間ほどで魔王と呼ばれる存在に二度も遭遇した彼女、その分緊張感を強く持っていた。
手綱を握る手も強張る、通常の馬ならば恐怖で引き返すところだが、彼女の相葉は軍馬としても優秀で、そのまま魔族の国を駆けていく。
■アリシア > 魔族の国に足を踏み入れたアリシア
無事に姉姫を連れ帰ったかどうかは、また別の物語で。
ご案内:「魔族の国」からアリシアさんが去りました。