2020/04/12 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」にプレデランターさんが現れました。
プレデランター > 外来種、生態系を破壊しかねない既存の生態で成り立つ食物連鎖や個数の調停を乱してしまう厄介者。

それは国を跨いでさえ発生するものであり、元々王国領で観測される事が多い捕食植物の魔物は今、北方帝国の八卦山に迄その根を伸ばし、生息域を拡大させていた。

まだ幼体であった捕食植物を綺麗な花を咲かせそうな蕾と球根だと思って間違えて売買の為に帝国に持ち込んだのかもしれないし、王国を訪れたものの悲劇的にも苗床にされてしまってから解放された帝国の娘が故郷で魔を人知れず産み落とすべくこの山に放置したのかもしれない。

何れにせよ王国と異なる環境であっても難なく適応し、自分の生息地として動物を、妖怪さえも養分として捕らえ、食らい、捕食植物は次の世代の魔の種を植え付け宿す苗床を求める迄に順調に成長していた。

今は山の苔生した岩に本体を同化させ、蔦を地中を潜らせてからひっそりと一輪の芽吹くのを待つ蕾のように擬態した眼球を本体から少し離れた地表へと露出させ獲物を待ち構えて。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」にソラムさんが現れました。
ソラム > 「......確かこの辺り...だったっけ.....?」

狼を追いかけて見失い、探していた途中、奇妙な花があった。岩の傍にひっそりと、芽吹くのを待つ一輪の花だった

「......綺麗だ」
ポツリと呟き、近づいてしゃがみこむ

プレデランター > 探していた狼が何処へ消えたのか。
追跡していた筈なのに忽然と足取りが追えなくなったのは何故なのか。

そこを気にせずに一輪だけ蕾を付けてひっそりと風に揺れる花のように擬態した捕食植物の眼球蔦へと近づく少女。
接近に気づいた捕食植物は相手が屈みこんで手にとれるほど接近した事で、可憐な花が咲くのではなくぎょろりと蕾という名の瞼が開かれ中に隠されていた単眼が露わとなって獲物を視認。

雌。苗床にするにはまだ未成熟な年端に見え、肢体は厚手の服に覆われて凹凸も判別し難いが雌だと認識さえすれば捕食行動ではなく繫殖行動を取る行動に。
岩場に紛れ込んだ巨岩の如き本体から無数の蔦が自在に触手として素早く伸び、相手を搦め捕り本体側へ引きずるこもうとして。

ソラム > 「......!」
単眼が蕾の中から現れた時に咄嗟に動こうとする

「何!?」
....が、後退しようとしたが無数の蔦に搦めとられ巨石と思われた本体に引きずり込まれる

プレデランター > 気を抜いていては暗殺業に手を染めていても只の人。ましてや暗殺の主な対象である人ですらもない植物型の魔物相手に何処まで通じるものなのか。

相手が捕らわれた状況から機転を利かし何とか脱出を試みる事ができるのか、それとも哀れ、新たな苗床として種を植え付けられ更なる生息域を拡げる道具として利用されてしまうのか。
それは相手次第となろう――

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からプレデランターさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」」からソラムさんが去りました。