2018/09/30 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」にマードッグさんが現れました。
マードッグ > ――わふっ。
(無名遺跡からの盗掘騒ぎに続き、魔導兵器起動事件の影響を受けて王国と帝国の関係は民間レベル、交易にも支障をきたしていたものだが月日を経てまだ国同士では依然として互いに牽制しあう予断を許さぬ状況なれども民間同士では次第に以前通りに戻りつつあるらしい。王国から帝国へと商売を筆頭にその他の事情で足を運ぶ者がちらほら増えてきているのだ。尤も、帝国から王国へ足を運ぶにはまだ先日までの取り締まりの強化やその余波で黒い噂が聴こえ届き二の足を踏む者が多いのも事実であるが、それもこのまま何事もなければ解消される事であろう。そんな王国とは異なる文化、文明の発展した帝国が誇る大都に一台の荷車が到着。さして珍しくも無い交易の為のものだ。奴隷のミレー族に馬の手綱を任せ、くつろいでいた商人は関所の役人へ荷物検査と身元証明を受ける為やりとりをして。そんな最中、ひょこりと荷物の山より顔を覗かせる黒い影。王国から餌の香りに釣られて乗り込み、そのまま眠りこけるうちにいつしか帝国まで一緒に運ばれてしまっていた魔犬は見慣れぬ景色に左右を見渡し三角耳を動かし、すんすんと鼻を鳴らしてから寄生している魔族からも役人が荷物を検める前に逃げ出しておけと助言を受けた事もありひょいと荷車から飛び降り、颯爽と都内へと駆け込んで。それから観光気分で帝都内の主に屋台等食事を商品とする場所を匂いを頼りに探すべく散策して。)

マードッグ > (普通にして歩いている分には野良犬、もしくは首輪こそないが整った毛並から何処からか脱走した飼い犬にでも思われるかもしれない。犬肉文化がもしあるならば食糧にされかねないのだが今のところはそういう目に遭う気配もなく平和なもので、のんびり普段はあまり行かない帝都の街並みや顔ぶれを眺めながら人波を慣れたもので縫って歩き、如何にも人当たりが良さそうな店主、もしくは売れ残りを廃棄する場面を狙って近づきお零れに預かり腹ごしらいをして。)
マードッグ > (やがて腹が膨れれば一晩を過ごす寝床を探さねばならない。新たな場所ということは、当然そこには既に縄張りを敷いている獣達がいるということだ。下手な場所を選ぶ訳にはいかず、争い事は避けたいとなればやはり此処は一つ人間に匿って貰うのが手っ取り早く確実である。何処か、誰か如何にも犬好き、もしくは犬が紛れ込んでも鷹揚に許してくれそうな人物はいないかと探す為、魔犬となっても飼い犬時代の名残と人と共に居る方が落ち着く獣は未知の帝都を彷徨って。)
ご案内:「北方帝国シェンヤン「帝都シェンヤン」」からマードッグさんが去りました。