2023/04/24 のログ
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ >  ◆
 ビシャッ

 そんな音が振りぬいた片手持ちにするグレートソード級の非大剣武器から迸る。
 赤や青 緑や黒ずみ 色々なそれが混ざり合ったものは人間の血とは呼べない混ざりもの
 頬に突いた緑色の血を拭い、周囲に堕ちている躯の部位。
 千切れ飛んだようにいくつもの破片がある中で、終結を意味するように、周囲では勝鬨が上がる。

 何度目かもわからないタナールの襲撃や防衛。
 負ければその悔しさを糧に、次を編成して間を置かずに攻めていこうとするメイラのような戦闘狂にとって
 勝とうともそれは数字が足されるだけでしかない。
 躯を集めて燃やす為に集め、周囲の血をなるべく落としていくようになるまではまだかかるだろう。
 背中に納め直した大剣の重みを感じたところで、やっとメイラは今が終わったと肩の力が少しだけ抜けた。


   「でもいつ聞いてもいいものですわね 勝ち とは。」


 勝鬨や喜色の声
 周囲に対し、ギザ歯の三日月の笑みを浮かべる口角。
 全員が村人を集めて出来上がるような貧乏領地らとは違う。
 こういう場所でしか輝けないような戦餓鬼のような奴輩達。
 貴族面子や仕事だから出張るだけのような、行けだの攻めろだの言うだけの鎧被りとは役者が違った。


   「さて、死体の確認に検分 剝ぎ取れる物も全て剥ぎ取りますわよ。」


 女魔の捕虜と遊び始める 樽酒の一杯を夢見る
 それの前に、この終わりを本当にさせるためには隠れ潜む何かがないか
 砦の向こう側へと散った者らを除く、生き残りが潜んでいないか
 井戸や水辺の毒物の確認 死体は本当に死体か。
 全て確認しなければならない。
 終わる頃にには、やっと一息だろう。

 
 

ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。