2022/12/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 戦場の空気は、メイラ・ダンタリオを活性化させる。
寝床で閨を作るそれとは違う、血が沸き上がる体 歯軋りをする顎
両手に携えた大鉈と三つ刃の片手斧で、砦の外から中に至るまで
凡そ戦場に於けるストレスはメイラにとって死ではない。
やりにくさ もどかしさ あの城壁に比べれば砦というものは、メイラにとって暴れる場。
無双という夢物語ではなく、強靭な造り 者 タナールに於ける戦いは人と人ではない。
それが、メイラの体に本質を思い出させる。 自分はなぜこうして生まれてきたのか。


「―――ヴぉぁあアアアアッッッ!!」


ギザ歯を剥き出しにした、赤い瞳の中の黒が消し飛ぶほどの眼力
女の声でもなければ人の声とも思えないそれを放ちながら、終わりが見える時まで動き続けた。
人か いや あれこそ 魔 だろうと。
そう例えられてしまうことは、“真面目”に務めてきたメイラにとって誉れでしかない。


事が終わり、今現在
砦の中で、躯を片付け、鎧を検分する作業 槍や切っ先の鋭い剣で突き刺し、死体を死体として認識していく。
足 胴 首 数人がかりで刺し直さなければ安心できない程の徹底さ。
それを行いながら、躯を処分していく姿を、今だ鎧姿のままのメイラは腰に武器を収めた姿で眺めている。
アスピダへ向かう道のりの中は、メイラにとって急ぎ出なければ虱潰しの行脚。
ゾス村で滞在する兵らを一定以上脅し、道中の盗賊と思えるものは全て刈り取り
タナールでの戦の匂いを嗅ぎ取れば日数がずれようとも出向いた。

しかし周りに帰ろうとする者は居ない
胴を薙いで宙へ一つ二つ三つ回すだけで、士気は厚く、そして燃える。
ギリギリの戦いと思わせないそれが、兵らに終わりではない道中と認識させている。


「アスピダに赴かなかった頃が、懐かしいですわね。」


あの頃はタナールに良く足を運んだものだと
躯が焼けていく匂いを感じながら、厳重だった井戸から汲み上げた冷たい水を体に流し込んだ。
それでも、メイラの中の火照りは、収まらない。

ご案内:「タナール砦」に伝令兵さんが現れました。
ご案内:「タナール砦」から伝令兵さんが去りました。
メイラ・ダンタリオ > 伝令兵の内容は知り合いからと名乗り、簡単に四つ折りにされた羊皮紙
内容を怪訝そうに開いたメイラは、眉がすぐに八の字から正常に戻る。
文を鎧の内側に収めると、伝令兵の肩をポンと叩き労ってからすぐに下げさせた。


「ふん、回りくどいことを。」


メイラが肩の力が抜ける顔
同輩が近づき、何かあったのかを聞きに来るものの、メイラも場所が場所
体をだらけさせるわけにもいかず、腰に下げた大鉈の柄を撫でて答えるだろう。


「逢引の、お誘い。」


それに、同輩はブッと息が零れる反応を示すとメイラも肩をすくめ。


「わたくしの体が収まっていないことを見越してのことでしょうよ。
 少し話してきますわね。」


そう言って、砦の中へと入っていくだろうか。
内容を簡単に大まかといえどバラす辺り、メイラも肝も据わっているといえる。

ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。