2022/09/22 のログ
ご案内:「タナール砦」にヴァルガンさんが現れました。
ヴァルガン >  
魔族の侵攻に対する防衛戦。
他の冒険者や傭兵と共に流れ者として参加した男は、程々に力を振るい程々に魔族を倒し、無事に夜を迎える事が出来た。

男に取って大事なのは地位や名声ではない。
報酬として支払われる金は、勿論大事なのだが、それよりも……。

「…あー、クソッ。誰か、誰でも良い。女……雌……っ…!」

男に取っては、悪魔との呪いによって蝕まれる精神を癒す為、女が抱ければそれで良かったのだ。
王国の騎士様なら兎も角、傭兵連中は用意されたボロテントか、割り振られた大部屋で雑魚寝だ。
テントを取り損ねた男は、様々な者達が寝息を立てる真夜中の大部屋で、獣の様に血走った目で獲物を探していた。

……此処なら、自分が襲った女が大声を上げれば他の傭兵達に気付かれて…もっと酷い目に合う、かもしれない。
ならば、好きなだけ女を弄ぶ──とどのつまり、痴漢行為に勤しめるだろう、との浅はかな考え。

まあ、性欲に支配された素人以下の知能と思考の男の考えが上手くいくかどうかは────。

ヴァルガン >  
…まあ、そんな行き当たりばったりの考えが成功する訳も無い。
結局男は、悶々としたまま薄汚い寝床で一晩過ごす事になったのだった。

ご案内:「タナール砦」からヴァルガンさんが去りました。