2021/09/12 のログ
ご案内:「タナール砦」にマクガフィンさんが現れました。
マクガフィン > (戦の跡の静けさ、あまり人気のない砦の屋上、眼下に戦場の跡が見下ろせる塀の縁に腰掛け。足をプラプラさせる黒い少女)

『……ん?……ぁぁ……久しぶりの久しぶりに……目が覚めたんだね?……今はいつで、何日でどれくらいぶりなんだろうね?』

(存在そのものが希薄な自分であれば、そもそもその自分というものすら曖昧であれば、そこに誰かが居なければ、今がいつでどこでどの時代かすらも理解することはできずに。けれどそれも、いつも通りのことで)

『とはいえ、何度目かのここで実体化したってことは……そんなに世間様はお変わり無いというところかな…。』

(どことなく楽しげに物憂げに、何をするでもなく眼下を見下ろして)

マクガフィン > 『静かなもんだね……』

(基本的に己が具現化する場所というのは総じて悪い意味でにぎやかなことが多い。けれども幾人もの暴力と死が蔓延するような戦場などではこういうこともある。)

『残穢の残穢……かな?』

(塀の上で立ち上がる。そこで両手を広げてバランスを保つように歩いて、落ちたら真っ逆さまなのだけれど。特に恐怖心は見られない。今の所、砦は静かなものだ。人間がとったか魔族がとったかはわからないが、戦勝に湧く宴の声や、夜を徹しての戦場となっている気配もない。虫の声とか、獣が吠えるような声が時折響く程度だ。)