2021/06/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にソラムさんが現れました。
■ソラム > 「(ここら辺、物騒になってきたよなぁ....)....はぁ」
そんなことを一人呟きながら歩いているのは、小柄な体格の少女。14歳ぐらいだろうか。
黒いコンバットスーツの上から群青色のロングコートを羽織るその姿は、異色ともとれるだろうか。
肝心の顔はコートと同色のフードで覆われているため外からは見えないが、白銀の毛先がちらっと顔を出しているだろうか。
そんな彼女の背中には身の丈ほど大きく、漆黒の刃をもつバスタードソード。そして左腰には白い筒のようなモノを吊るしているのだ。
「.....やっぱり、何もないと暇だ...」
ため息を吐く彼女の腕の中には、黒いファイルが抱えられており、多少の厚みがあるのがわかるだろうか。そのファイルにはペンが挟められており、なにかの書物であることが伺えるだろう。
少女は口から小さなため息を吐きつつ、歩みを止めることはない様子。
■サシャ > 「……ん?んんん?」
その時サシャの視界に入ったのは、正体不明の人物。
ロングコートで容姿は分からないが、剣を背負っているのはわかる。
砦の魔族の中にあのような容姿のはいなかったはず。
「と、なると…侵入者ね」
大人数でいるなら報告に戻るべきだが、一人でいるなら捕まえるべきだ。
サシャは音も無く枝を飛び立つ。
そのまま彼女の背後、斜め上の死角から、脚の爪を構えながら一気に急降下する。
そのまま地面に押し倒し、彼女を捕えようというのだ。
■ソラム > 「(.....風の流れが変わった...?)」
フードの中にあるツノが感じ取っていた風の流れが少しだけ乱れたと判断すると前へステップをし、体勢を整えつつ後ろを振り返る。
そこにいたのは、両手と両脚が鳥に変化している少女。
「(鳥人間...?いや、種族でいえば...ハーピーかな)....誰?」
前かがみのまま右手を背中の柄に添えながら、少女と対峙する。
相手に問いかけつつ、頭の中で見た目から種族を思考するだろうか。
■サシャ > 己の爪が目の前の子供の体ではなく、地面を掴んだことに気付くと、
サシャは少しばかり目を丸くする。中々手練れのようらしい。
顔を上げ、にいと笑った。まぁすぐに掴まってもつまらないだろう。
「あら、人に名前を聞く時はまず自分が名乗るのが礼儀ではなくて?」
くすくすと笑い声を上げながら、ハーピーは嘲るような目線を向ける。
「私の正体なんて簡単じゃありませんの。
タナール砦を占領する魔族の一員で、近くで怪しい人間を見つけたから捕まえに来た。
それ以上説明する必要があって?」
サシャは翼を広げ、再度飛び立つ構えを見せた。
■ソラム > 「(また厄介な奴に絡まれた...!)」
少女を見つつ姿勢を崩さずにしていると、再度飛び立とうと構える少女へ己の名前を淡々と告げる。
「...ソラム。それが私の名前」
名前を一言で伝えつつ、右手で背中に吊られたバスタードソードを抜き放つ。
ハンドガンやエストック等もあるが、今はバスタードソードのみで戦ってみようと判断し、出すのは後回しにするだろうか。
「.....結局また占拠されたの.....」
少女の言葉を聞いた彼女はふとそんなことを呟いたが、少女には聞こえていないだろう。
■サシャ > 「名前だけ言われても、そんなもの知ったこっちゃありませんわ。
大切なのは、アナタの身分とこんなところほっつき歩いてる目的。
痛い目に遭いたくなかったらとっとと吐きなさいな」
背中の剣を抜く彼女を見て、サシャはまたけらけらと笑う。
「あら、ちんちくりんな見た目のくせしてそんなもの振り回して戦う気ですの?
体格に武器が見合ってないのではなくて?」
嘲笑いながら、サシャはばさりとその青い翼を羽ばたかせ、空に飛びあがる。
「ま、どの道届かなければ意味がないですけど♪」
そうして空高くに位置すると、また翼を羽ばたかせる。
すると翼の内から、猛烈な風魔法の刃が発生し、ソラムに襲い掛かる!
「剣を抜くというなら仕方ありません、傷めつけてから連れ帰ることにしますわ!」
■ソラム > 「(身分なんてほとんど気にしてないし...どうしたものか...)....痛い目に遭うのはどっちだか...」
視線を逸しながらそう言うと、彼女は右手に持つバスタードソードを肩に担ぐと近くに乱立する木の1本に足をかけるとそのまま力を入れ、すぐに空へと舞い上がる。
人間とは到底思えない程の跳躍力で空へ向かうと、バスタードソードを片手で振るい、風魔法でつくられた刃を彈いていく。
「(単純な魔法なら剣で十分だけど、応用がされてるから、複雑化してるね.....)それでも抜け穴はあるけど」
一言で思考を結論づけると、自身の力を纏わせた刃を振るって魔法を迎撃しつつ、少女へと接近していくだろうか。
■サシャ > 木を足蹴にした跳躍でこちらに向かう少女を見て、少々驚いた顔をするも、
こちらの魔法を剣で払っていくのを見れば、一旦魔法攻撃を中止する。
「ふん、そんなジャンプだけで届くと思って?跳躍と飛行は違いますのよ?」
そしてばさりと翼を羽ばたかせれば、さらに高度を上げて。
十分距離を取ったところで、さらに魔法を放つだろう。
今度は刃ではなく、猛烈な風の圧力によって、跳躍したソラムを地面に叩き付けんと。
「うっかり死んだらごめんなさいな♪」
まるで嵐の中のような風がソラムを襲う!
■サシャ > 【お相手様退室につき終了させていただきます】
ご案内:「タナール砦」からサシャさんが去りました。