2021/02/09 のログ
ご案内:「タナール砦」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 生き残りを見つけ次第始末しろ。
そんな物騒な声。食料の入った木箱や酒樽を漁る騒々しい音、隠し扉を探るために壁を蹴る音。
今、砦は敵の手に落ちていた。
「裏口……、は塞がってる。
正面も当然無理。地下道はあるけど、出口で待ち伏せされてるかもしれない。
……あは、困ったな。……逃げ遅れちゃった」
砦の人員が足りない、と冒険者ギルド経由で補充兵となって1周間。人族はよく持ちこたえながら戦ったが、今日の大攻勢には耐えきれなかった。撤退戦を繰り広げるうちに仲間とはぐれ、気づけば敵陣と化した砦にひとりぼっち。
砦の渡り廊下の影に身を潜め。
自分を落ち着かせるために、小さく笑みを浮かべた。
「みんなはうまく砦から脱出できたかな……?
捕まったらどんな目に合うかわからないし、僕もどうにか逃げないと……」
戦闘はほぼ終わり、略奪に騒々しい。
逃げ出すなら今のうちだが、逃げ道が見つからずに思案に暮れつつしゃがみ。あたりの様子を伺う姿。
ご案内:「タナール砦」にロヴィーナさんが現れました。
■ロヴィーナ > しゃり、しゃり、しゃり……。ゆっくりとした歩調で廊下を歩く足音ひとつ。
タピオカが身を潜める場所に向けて、何者かが近づいてくる。
「………ふふっ♪ どうやら粗方は捜索し終えたようですねぇ。
結局、人間でこの砦に居残りになってしまったおマヌケさんは、貴方ひとりみたいですね…?」
どこかおっとりとした雰囲気をも帯びている、柔らかな女性の声。
しかしその声色で紡がれるセリフは、人間を舐めきった魔族のそれである。
現れたのは、褐色肌で長身の女魔族。
チューブトップにサンダルという戦闘向きでない出で立ちから、彼女が淫魔の類であることも想像できるかもしれない。
おマヌケさん、という嘲りはタピオカに向けられたものではない。
女魔族がズタ袋めいて肩に担いでいる、一人の男兵士に向けられたものだ。
男兵士はぐったりと脱力し、意識があるかどうかも怪しい。
出血こそあまり見られないが、両腕は無残に折られ、戦闘不能状態であることは明らか。
1週間にわたって砦の攻防戦に参加したタピオカには、きっとこの男に見覚えがあることだろう。
「――まぁ、貴方で遊ぶことはもう決まっておりますのでぇ。
もう一周くらい、他のおマヌケな人間が残ってないか探して見ましょうか。付き合ってくださいますね?」
うめき声すら上げない敗残兵に向けて艶っぽい声で語りかけると。
女魔族は隠れているタピオカのすぐ目の前を過ぎ去ろうとする。
■タピオカ > その足取りは余りにも砦の惨状と似つかわしくないもので、褐色肌の冒険者は幻でも視ているのかと思った。
魔物の刃の餌食になった者の血の匂いも乾かぬ、そんな廊下が城の舞踏会の広間にも感じられたからだ。
歩き方で強さがわかる。対人戦の1対1なら負ける事が無いと自負してきた自分でも、勝てる相手ではない。
褐色でありながら眩いほどきめ細やかな両肩を晒す、白いチューブトップの胸元を押し上げた艶やかな姿に表情強張らせ。近くの木箱の影に入った。
……ホルステッド……!
後宮の宮殿思わせる山羊角の下、何かを肩に担いでいるのは見えていた。それが顔見知りの冒険者、この砦に来てから親しくなった相手だと知ると。ぐっと奥歯を噛み締めた。
既に無事とも言えない姿ながら、彼女の口ぶりからすると息はあるのだろう。
ホルステッドは、乱戦の中で自分をかばって剣戟の中に消えていったのだ。……ここで逃げるのは、刀持ちの戦士がする事ではない。
「待て!彼を離せ!」
彼女が通り過ぎる手前。ちょうど眼前になるタイミングで立ちはだかる。眉根を釣り上げながら右手で得物の鯉口を切る。
一直線に曲刀の切っ先を彼女の喉元へ突きつけ。
勝てないとわかりながらも、敗残兵の解放を求め。
■ロヴィーナ > 「……あら?」
得物を抜き放ちながら立ちはだかる人影。
褐色の女魔族は鮮やかな緋色の瞳で、その人影――己と同じ褐色肌の少女を一瞥する。
そうしてる間にも曲刀は風を切り、ロヴィーナの喉笛へと迫りくる……が。
「あははっ♪ おマヌケさん、もうひとりみーっけ♪」
ロヴィーナは突き出される刃を、空いた片手で無造作に掴み取ってしまう。
素手で白刃を握りしめているにも関わらず、拳の内から出血する様子はない。
そしてその握力は凄まじいもので、剣を押すのも引き抜くのも容易ではなくなる。
意識を失った男を片手で肩に担いだまま、褐色淫魔は改めてタピオカを見つめる。
にこやかに微笑むその顔は一見すればおしとやかな熟女のそれ。
しかしタピオカを見つめる瞳には、たしかに彼女を『獲物』として見定める視線が含まれている。
立派な巻き角もあいまって、この女がまさしく魔族であることを物語る。
「ダメでしょお? 暗殺を狙う時は『待て』とか余計な言葉は口にしちゃダメですよ、ね?
まあもし貴女が完璧に静かに刺しに来たとしても、私はそう簡単には殺されてあげられませんけどぉ…。
――さて、『生き残りは見つけ次第殺せ』っていう話でしたっけ。どうしましょうかぁ…?」
柔和な笑みが、みるみるうちに不敵さを帯びていく。
狩人の視線から捕食者の視線に。ぺろり、といやらしく一つ舌なめずり。
剣さばきこそ見事だが、対峙した人間の少女はまだ幼い。完全にタピオカを舐めきっている。
■タピオカ > 眦をきつく釣り上げた。
弱気になっている事を悟られないために眉間を寄らせる。
内心では動揺していた。
研ぎ澄まされた刃先は、手練の鍛冶屋でも無い限り素手で握れば血が流れる。そして、自分の手にも等しく使い慣れた得物を全く動かすこともできない。
間違いなく強く握っている。なのに、指の腹に傷一つ入れられない。
自分の常識、人族の力の範囲では及ばない出来事が目の前にある。場所が違えば、思わずほほえみ返してしまうような柔和な笑み混じりで見下ろしてくる視線から目を離さないように務めるが、睫毛の先のかすかな震えが怯えを示していた。
「……っ……。
彼は……、僕の恩人なの……。だから、……お願い、ホルステッドを助けて。
僕が、……かわりになるから……」
彼女が全く気づいていない状態で先手を売ったところで、
喉や心臓の奥を切り裂けるとは思っていなかったけれど。
確かに暗殺の一手にしては拙い自分の手管。指摘されて唇を引き結び。
対峙しているのは、捕食者と犠牲者となった。
犠牲を自分の身にすることで、彼の身を保証してもらうように願い出て。
曲刀の柄から手を離すと、その場で両膝をつき。両手を頭の後ろに、降伏の意思を示す。睨み返す目つきはそのままながら、その瞳からは戦意が失われていて。
■ロヴィーナ > 「あら、あら、あら♪
ふふふ、健気なことですねぇ。そう、この雄はホルステッドって言うのですね。ついでに貴女のお名前も教えてくださる?
恩人? あらあらそうなの? その割には随分弱かったですけど……」
握りしめた剣の白刃、柄から伝わって来ていた褐色少女の抵抗の気が失せる。
手が離れ、少女はロヴィーナに促されるまでもなく服従のポーズを見せてきた。
ロヴィーナは己の手に渡った曲刀を持ち直して小枝のように振りつつ、跪くタピオカを見下ろす。
「私はロヴィーナって言います。見ての通り魔族……ふふ、まぁおわかりですよね?
ただ私としては砦がどっちの領有になるかとか勝ち負けとかあまり興味はありませんので…。
ですから貴女やこの男、人間の1人や2人程度生かすのも殺すのもあまり差はありませんし。
……ふふ、でも貴女のその自己犠牲の態度はなかなか気に入りました。それでこそ人間、私たちのおもちゃですね♪」
意識のない男兵士を背中でぐいぐいと揺すりながら、ロヴィーナと名乗る女淫魔は勝ち気に笑う。
しかしもう片方の手で弄ぶ曲刀は、時折恐ろしい勢いで空を斬る。
タピオカの側頭10cmほどの場所を閃き、銀髪が吹き上げられるほどの風圧がかかる。
「ですから、そうですね。私の言うことをもう少しおとなしく聞いてくれるのでしたら。
そしたら2人とも……貴女もこのホルステッドも見逃してあげましょう。もちろん怪我も治してあげます。
とりあえず……そうですねぇ。本当に私に歯向かう気がないことを明してほしいですから。
暗器とか帯びてないことを証明するために、裸になってくれます? ここで。もちろん下着もです♪」
■タピオカ > 「僕は……、……タピオカ……」
彼女からすれば、どの人族も足にじゃれつく子犬並みだろう。
そうだとしても自分の窮地を救ってくれた人を貶める発言は自分にとっても屈辱だった。そして、生も死も共にあった大事な曲刀を戯れに揺らす枝葉のように扱われ、ぎりりと音がするほど歯噛みをし。
それでも、恩人の命にはかえられない。名をぽつりと名乗り。
「……ひっ!……は、……っ……。はぁ……はぁっ……。
僕らは……、おもちゃじゃない……」
彼女のまわりだけ物理法則が違うようだ。
自分が両手でそれを持ち、全力で振り下ろすよりも速い一閃が自分のすぐ脇、人差し指の長さほどの距離で放たれて息を詰める。これでもう、砦から無事に逃れ去る道は閉ざされた。自ら、閉ざしてしまった。強ばる肩で息をしながら、玩具ではないと否定するのが精一杯の、彼女の玩具の跪く姿。
「う、ぅぅっ……!
……わ、かった……。
僕の、……はだか……、……見て、……ください……」
屈辱に瞳を大きく揺らし。そこ目端に涙が浮かぶのを必死に忍ぶ。そんな悔しげな声を漏らし。
一度大きく俯いて首を揺すった後、頷く。
立ち上がって、マントの留め具を外す。
白いチュニックの裾を掴み、胸の前で交差させて脱ぎ払った。巻きスカートの剣鞘と笛が収まる、布の結び目を解く。はらりと自身のまわりに衣装が落ちれば、胸を覆う淡いグリーンのハーフキャミソールと布面積の少ない、簡素な紐ショーツ。一度彼女を見上げ、そして意識の無いホルステッドを見つめ。キャミソールを、紐ショーツを落とした。
露わになったのは、先端が薄桃色の浅い褐色乳房。彼女と比べようもないほどの未成熟な乳肉。丸い、無毛の割れ目はぴっちりと閉じ合わさって、乳首と同じくうっすら桃色に色づいていた。外気の寒さに白い息を吐きながら、顔赤らめ。
心細そうに、胸の上や腰のあたりに手をやって。
うつむき加減で、長身のロヴィーナを恐恐と上目遣い。
■ロヴィーナ > 「はぁい、さっさと脱いでくださいねー?
もしほかの魔族がここに来たら、私は貴女やこの男を庇ったりはしませんから。その時は運がなかったと思ってね♪」
奪った剣で脅しながら脱衣を促すと、タピオカと名乗った少女は子犬もかくやという従順さで装備を外し始める。
怯えきった表情と所作で、衣服と共に自らの誇りをも捨て去っていくその様。
しかし長い時を生きたロヴィーナにとってはその光景も半ば見飽きたものである。
だがそれでも、未だ20年も生きておらぬ童が恐る恐るのストリップを演じきったならば。
ロヴィーナは餞とばかりに惜しげなく緋色の視線を向け、少女の恥部を視界に収める。
「うふふふ、かーわいぃ♪ タピオカちゃん、冒険者にしとくにはもったいない躰ですよぉ?
あと10年くらい熟れたら私みたいなドスケベボディになるのかしら?
ほらほら、ホルステッドさん? タピオカちゃんが裸になってますよぉ? どうです? 勃起しました?」
悪辣な笑みを奏でながら、ロヴィーナは背負った男の顔をゆすって起こす。
男は白目を剥いて気絶しており、首をゆすられても反応はない。
「麻痺の術をかけて私の屋敷に飾っておきたいくらい……ですけど、まぁ助けるって約束しましたしねぇ?
そうそう、この男の怪我も治してあげる約束をしてましたねぇ。
さすがに折れた腕をぶらぶらされるのは見てるこちらも痛々しいですからねぇ。折ったのは私ですけど♪」
ロヴィーナはそう言うと、意識不明・満身創痍のホルステッドを肩から床に下ろす。
タピオカとロヴィーナの間の空間に蹲らせると、ロヴィーナは薄く目を閉じ、手で素早く紋を切る。何らかの魔術の行使だ。
禍々しい緋色の魔力が光となって手からほとばしり、ホルステッドの肉体にふりかかると…。
『…………っぎ!? ぎギュ、ぐ、ぐぷぉアァア゛オ゛ゴゴゴg p プgpギ』
突然男は意識を取り戻し、嗚咽とも嬌声ともつかぬ音を喉から絞り出した。だがそれはすぐに止まる。
――男の恵まれた体格が『崩れた』のだ。粘土細工のように輪郭を失い、目も口も埋もれ、スライムめいた肉塊へと変じていく。
その様子をニマニマと眺めながら、ロヴィーナがさらに指を細やかに爪弾くと…。
もはや人間としての造形を全く留めてない粘体に不可視の外力がかかり、凝縮して体積を失いながら別の形へと象られていく。
……変容が収まった時、『ホルステッドだったもの』が取った形状、それは砦の床に屹立する1本の『ペニス』だった。
「はい、骨折の治療は完了です♪ まあ骨自体無くなっちゃいましたけど。
余計な手足もなくなって、おもちゃにふさわしい形になりましたね♪
……あ、一応言っておきますと元に戻すこともできますよぉ。私が術を解けば、ね」
床に屹立する肉棒は、輪郭こそ勃起しきった男性器であるが、人間1人分が変容しただけあって巨大である。
全長は40cm、カリ高や竿の最大径は10cmをゆうに越える。タピオカの太腿にも匹敵するだろう。
それは根っこを地面に貼り付けたまま、びくびくと脈打ち、鈴口からは雫も迸らせている。
そのペニスは……否、ホルステッドは異形となりながらもまだ生きていることを物語る。
「と、いうわけで。せっかく裸になったんですし、次はこのペニスと…いえ、ホルステッドとえっちしてみて御覧なさい。
無事1発イカせられれば、タピオカちゃんもホルステッドも助けてあげます。もちろん姿はもとに戻してね。
きちんとおまんこの奥までブチ込むんですよぉ? 言うこと聞けなかった場合は……もう知りませんけど」
なおも無造作に曲刀を弄びながら、ロヴィーナは残酷に宣告する。