2020/12/23 のログ
ご案内:「タナール砦」にサシャさんが現れました。
■サシャ > 魔族の旗が翻る、タナール砦の上空。
大きな翼がゆっくりと空を旋回している。
一見青い鳥のようだが、その胴と頭は人間の少女のもの。
不気味な姿の彼女は魔族、ハーピーだった。
「退屈ですわ…。何か面白い事でも起きないかしら?」
サシャはあくびをしながら、見張りを続ける。
王国の人間でも攻め込んでこないかしら?それかせめて、斥候でも。
そしたら、楽しい狩りが出来るのに…。
ご案内:「タナール砦」にトルナードさんが現れました。
■トルナード > タナール砦
魔族と王都側が何度も奪い合う土地は現在、魔族側の手に渡っていた。
旗が冷風ではたはたとはためく中、爪と硬い足音を立てて砦の天辺で同じく待機しているのは
「ふぁぁぁ……うにゅ……誰もいないね……。」
あくびをしながら、片手には鋼鉄の色が深く色づく、紅葉型の団扇。
鳥の黄金瞳は、上空にいるサシャ 地上にいるトルナード
獲物を狙う鷹のように、一目入れれば判断ができる視力があるだろうか。
鋼色の翼と四肢の半ばが半袖のブラウスとミニの腰巻から大きく露わになっている中
風の子と言わんばかりに体は震えず、上空にいる青い髪の友達を、トルナードの黄金瞳は見つめる。
「あ。」
上空で、暇を持て余すサシャはトルナードのような日向にいるような感覚とは違う
これから嵐でも起こってほしそうに刺激に飢えている。
しかし目が合うと、にっこり笑顔で手を振ってみせ。
「サシャー」
そう地上から声をかけるトルナード
笑顔のまま、目が合ったことをうれし気にしながら。
呑気な空気を醸すものの、サシャに負けず劣らず 脳筋タイプには見えないトルナード。
■サシャ > 呼ばれている。種族は違えど同じ翼持つ仲間に。
それもまぁ、大分呑気な調子で。
サシャはため息をつく。どうせ暇だからと呼んでみたのだろう。
何も無いのは事実だし、目が合った以上知らんふりも無理だ。
「はいはい、何用ですかお姉様?」
ふわりと砦の屋上に、彼女の隣に着地して。
年上、かつ向こうのほうが高位そうな魔族故にお姉様呼びをしている。
上品な見た通り、魔族相手には礼儀正しいのだ。
■トルナード > 二人は同じ翼を持つ大切な仲間
そういう認識でトルナードは充分だった
しかし年齢不詳な魔族故の若々しさと積みが、サシャに丁寧な言葉遣いをさせる
トルナードは、それこそ目上以外にはだれでも分け隔てがない
余計なことを考えられない性格と知能ながら、逆にそれが強固な精神と肉体を維持しているのだろうか。
サシャが呼ばれながら、隣に降り立つ
姉と目上に扱い、丁寧な言葉遣いなのに、どこか物足りなさげ。
トルナードからしてみれば、手を振って声をかけただけながら、隣に降り立ったことに
?
と頭に浮かべてみせる。
それはサシャをよりため息にさせたかもしれない。
「なんにも?」
そう言いながらも、片手に携えていた愛用の武具を腰の専用の鞘へと納める。
周りの変化がない故での、武装を解いた姿。
鋼の重量のありそうな翼は、パタパタと小さく揺れ。
「敵いないねぇ。」
いなければ、それはそれで平和でいい
そう言って、長身なトルナードはサシャをニコニコとしたまま手を後ろで組んで見下ろす
サシャのどこか、持て余す雰囲気を自然と感じ取っているのか首を傾げ。
「サシャ、大丈夫?
交尾でもする?」
暇な時間に、直球に誘いをかけるのもトルナードの気質故か
敵がいないかと、外でこうして見張りのようなことをしているのにも関わらず。
■サシャ > なんにも…なんにも…トルナードの言葉が頭の中でリフレインする。
このお姉様の思考回路はわからない。わかった試しがない。
何だろう、ただ単に声をかけられただけだろうか。
「そ、そうですの…」
気が抜けきっている彼女の姿に、サシャは再度ため息をつく。
いいんだろうかそんな調子で…。
こちらの最善はまた飛び立って警戒を続ける事だが、そんな気にもならず。
「はぁ…そうですわねぇ…臆病な人間どもと言えど限度がありますわ」
魔族には血気盛んなタイプも多く、このハーピーもその一人だ。
地べたを這いずる下等種族を空から狩って、見た目の良い女がいれば性欲も満たす。
そんなことを楽しみにしている、よくいる最悪な魔族だ。
だがしかし、いきなり相手からとんでもない事を言われるのには慣れていない。
「はぁ!?こ、交尾!?」
よって、トルナードの言葉にも物凄くうろたえてしまうのだ。
■トルナード > 戦場の空気を纏う翼の戦士といえるのがサシャ
戦場という段階に入った瞬間に、暴風と化すのがトルナード
呑気な姉と呼ぶ相手にサシャは気が抜けたように体を緩ませる。
二人は、事が始まればやることは同じ。
しかし事が始まる前まではこうも違う。
潰し、犯すところまで同じなのにだ。
人間は臆病だと、生ぬるい風を浴びたときのような顔を見せるサシャ
トルナードは、その言葉に顎に鋼の爪先をつけ、んー……と考え。
「一人か二人でこっそりきてたりして。」
あはは、と、空を飛び、狩る二翼
それらが見逃すような、隠密に優れた鼠
悟られることのない土竜 そんな者らがいたりして、と本能的につぶやく。
その言葉、周りがいれば地面や建物の中の警戒を強めたかもしれない
人間は 弱いから 故になんだってやるからだ。
しかし、戦場の風や空気というものの流れを感じているのか、今はまだ違うと
そう取れているかのようにトルナードの空気は変わらない
交尾に誘ったサシャがびっくりしているのに、目を開け。
「うに?交尾だよ?」
そんな馬鹿な、と目を開ける素振り
大切なことじゃないかと、獣を混ぜた魔族の互い
暇な時間もあるし、と誘うのは同じ翼をもつものなら、相性も良さげだと思った。
「暇だし 敵もいないし だから交尾しよ?」
指を折って、交尾に至る理由を言う。
にっこりとしながら、サシャのおっぱい大きいから好きだよ?と
好み的な褒めさえするのだ。
逆に、真っ直ぐに褒めてヤらせてと、媚びもなにもなくいうから、驚かせたのかもしれない。
「サシャ 戦えない だから力有り余ってるんでしょ?
いっぱいエッチできそうだよ?」
ニコニコと、目の前の相手を誘うトルナード
能天気な姉と呼ばれるこの相手も、いつも身体を持て余している
交尾をするか 戦場を舞うか それしかないのだから。
■サシャ > 今のタイミングでそれを言うのかとか、真昼間の仕事中におっ始めるのかとか、言いたいことは数あれど。
びっくりしたようにこちらを見るお姉様の表情に、サシャは言葉を失う。
え?何?こっちがおかしいの?
「い、いやもっと余暇を潰す方法はいくらでもあるでしょう!?」
指を折って丁寧に解説されるも、サシャには理解できない。
そもそも交尾って言い方も獣すぎやしないだろうか?
もっとこう、上品な言い方というものが…。
「いやおっぱい大きいってお姉様のほうが大きいですわよね!?」
どたぷんと、呑気さに比例するような大きなバスト。
正直こちらのほうが揉みたいし吸いたい。
いやいや、そこじゃない。
「体力は余ってますけど…それは次の戦いに備えるためで…うぅ…」
トルナードの期待に満ちたニコニコ顔と目が合い、サシャは翼で頭を抱えた。
こう、何か、何を言っても押し切られそうだ。
仕方ない。別にこっちだって処女ではないのだ。
それに体力を持て余していたのは事実だし…。
「…はぁ、わかりましたわ付き合いますわ」
そんなわけで、折れることにした。
ご案内:「タナール砦」からトルナードさんが去りました。
■サシャ > 【後日継続】