2020/07/23 のログ
シルフィエッタ > 結構な時間待っていると、ようやっと列が動き始める。
そうして始まるのは、砦への荷物の納入と配布だ。
今は人間の物となっている砦で戦う者達に英気を養ってもらうため。
或いは、王都からの手紙などを渡して、代わりに預かって悔いを無くして貰うため。
明日をも知れぬ彼らのために、出来うることをしてやるのが補給部隊の役目だ。

「さて、それじゃ、手伝いますかね……?」

護衛という役割だが、彼らへの感謝がないわけではない。
細やかながら、彼らの活躍の手伝いを、と物資を手づから配り始める。
後は、彼らとは別に、しかし砦の近辺に天幕を立てて一泊。
無事翌朝を迎えられるかは、少女のもつ天運次第――。

ご案内:「タナール砦」からシルフィエッタさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にシルフィエッタさんが現れました。
シルフィエッタ > 砦の滞在日、二日目。今日は荷物の配分に一日使うらしい。
帰りの護衛も引き受けているものだから、予定はぽっかり空いている。
ともすると、特にやるべきこともない。ならば、と少女は自主的に見回りに加わっていた。
仕事は砦内の見回りや魔族の国側の見張り。いわゆる哨戒任務というやつだ。

「――っと、こっちはクリア。罠があるから、慎重にっと」

魔族が仕掛けて解除されていないのか、或いは占領した際に迎撃用として敷設したのか。
毒矢やらなにやらが飛び出すはずの場所を、持ち前のスキルですり抜けながら進む。
何事もなく一日過ぎてくれれば良いのだけれど、などと考えながら。