2020/02/04 のログ
■クレス・ローベルク > 「(しょうがないな)」
しょうがない、というのはつまるところ相手の誇りを踏みにじる覚悟である。
後、多少痛い思いをする覚悟も追加。
わざと頭に隙を作り、そこに彼の攻撃を誘導。
「ぐっ……!」
紙一重で避け、頬に傷を作る。
だが、その間に間合いを詰めて、肘で腹を殴打。
彼の身体がくの字に折れるが、追撃はせず後ろへのステップで距離を取る。
「……こっちは腹に打撃をしたが、そっちは頭部への斬撃だ。
君のほうが勝ちと、そういう流れでもいいと思うんだけど……」
だが、若いのは意外とガッツがあった。
ぶんぶんと首を振り、再び剣を構える。
あっちゃー、これは長引くやつだなー長引くやつですねーと、そんな現実逃避的な脳内応答が頭によぎる。
「(――実際、どうしたもんかな、これ?)」
■クレス・ローベルク > ――結局、そのまま勝ってしまった男。任期中、ずっと居心地の思いをすることにはなるが、それはまた別のお話
ご案内:「タナール砦」からクレス・ローベルクさんが去りました。